校長雑感ブログ

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10月10日(月)「スポーツの日」に因(ちな)んで

 

〇先日紹介した精神科医のアンデシュ・ハンセンさんの別の著書【最強脳―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業―】から、スポーツつまり運動と子どもの成長について、要約をしてみました。

〇まず運動の後は、ドーパミン(幸せを感じる)やエンドルフィン(気分が高揚する)というホルモンが分泌されます。そのことで何とも言えない満足感が得られます。また運動したことで得られるドーパミンの方がスマホを見たときのドーパミンの量よりもずっと量が多いことが知られており、脳は臓器の中で心臓や肺などと比べても、一番運動から良い影響を得ていると指摘されています。具体的には、人間の認知機能やその他(記憶力、集中力、創造力)、つまり「知性」そのものが運動から良い影響を受けています。それが強いては「学力も向上する」ことにつながっています。

〇最近の子ども達は生活の中で、「座りがち」になっている傾向があり、データとして20年前に比べてスウェーデンの若者の歩数は25~30%減少しているそうです。またフィンランドの調査でも、よく歩いている子どもの方が集中して学ぶため学力が高く、ストレスも感じにくいことが発表されています。さらに別の研究では、運動が不安や鬱(うつ)のリスクを軽減しているデータが多い、つまり心理的な問題と戦うことができ、「ストレス耐性」があがることになります。

〇特に本来人間は生き延びるため無駄なエネルギーを使わないように、怠惰に生活することを遺伝子レベルで継承しています。つまり、有酸素運動は人間にとって「一種のストレス」であり、本心ではあまりやりたがらないのが普通なのです。しかしそこをあえて運動するとその最中は、大量のコルチゾール(エネルギーを動かすホルモン)が出ます。そして運動が終わるとコルチゾールの値が一気に下がります。これを身体で経験しておくと、運動以外でストレスを感じても、運動している人は運動していない人に比べてコルチゾールの量が少ない、つまりストレスに強くなっているということです。

〇運動量が減った要因はいくつかありますが、最大の要因はスマホであり、スマホは有効な情報を提供してくれるが、その反面「中毒性が強い」、そしてそれにより我々の時間を奪っていることになります。実際に15分のランニングは60分のウオーキングに相当する(つまり効果が4倍)そうで、ランニングでなくても、特に運動しない子には、学校まで歩いて登校することや休みの日に自転車で出かけることがとても効果があるそうです。学校でも昼休みにグラウンドで身体を動かしている生徒は、5時間目に溌剌としている姿が多い気がします。

〇家庭学習ではスマホを別の部屋におくこともハンセンさんは指摘しています。他国の精神科医ですが、世界でも日本と同じように、子どもの成長に不安を感じていることを強く思いました。

須藤昌英

 

10月7日(金)ストレスは誰にでもある

〇「プレジデント」という雑誌の先月号に、世界的ベストセラー『スマホ脳』の著者である精神科医のアンデシュ・ハンセン(スウェーデン)さんが、「なぜ脳はストレスを求めるか」「「ストレスがなければ人類は絶滅する」という題の文を投稿しています。少し長いですが引用させてもらいます。

「私たち人類は『幸せ』になるためではなく『生き延びる』ために進化してきました。人類としての長い歴史の大半を、食料が限られ、身の危険も多い過酷な環境の中で暮らしてきましたが、そのような環境下を耐え勝ち抜いてきた者の末裔が、今の私たちなのです。目の前に食べ物があればついつい食べてしまうし、運動したほうがいいとわかっていてもついソファーでだらだらしてしまうのは、私たちの祖先が常に飢餓の脅威にさらされ、カロリーを節約する必要に迫られていたからです。あれやこれやと気が散りやすいのは、いつも周囲を警戒して自衛しなければならなかったから。生存の可能性を高める特性といえます。実はストレスや不安が生じる理由も、生き延びるため。脳が危険だと感じる状況からあなたを遠ざけるために起きる現象です。目の前にいる上司が怒ってあなたを怒鳴りつければ、ストレスを感じることでしょうし、『明日も上司に怒鳴られるかもしれない。嫌だな』と不安に思うことでしょう。これは怒鳴りつけてくる上司のことを、あなたの生存を脅かす存在と認識しているから。不安とは、あなたを守るための感情なのです。」

〇非常に合理的に納得のできる解説で、読んでいると自分にもあてはまるところが多くあります。後半は大人の例が示されていますが、生徒も同様だと思います。ハンセンさんは、自著の『スマホ脳』という本でも、「自分の脳をよく理解することで、ストレスと上手く付き合うことができるようになるはず」と説かれています。

〇生徒達も昨日までの定期テストで、相当なプレッシャーやストレスを抱え込んでいたと思います。上記を読んでいると、ストレスがないことが良いのではなく、ストレスは自己防衛としてあって当たり前であり、自分なりのストレス解消の方法をもっていることが大切なのではないかと感じます。ハンセンさんはその一つとして、運動(散歩なども含む)で、心拍数をあげることを提唱しています。

〇今朝は肌寒いですが、テスト明けでグラウンドでは部活動の生徒たちが走っています。身体を動かしていれば、ストレスも発散でき、また新たなやる気も湧いてくることでしょう。

須藤昌英

 

10月6日(木)進路保護者説明会

〇昨日の生徒が下校した時間より、来年度の入試に向けた保護者対象の説明会をオンライン形式で行いました。3年生の保護者だけでなく、1,2年生の保護者にも参加いただきありがとうございました。今後も内容に関しての質問は、各担任を窓口としてお答えさせていただきます。

〇配布資料につきましては、「メニュー」⇒「進路指導(保護者会資料)」に掲示してありますので、ご参照ください。

須藤昌英

10月5日(水)第2学期中間テスト

〇「お知らせ」に提示したある通り、本日と明日は中間テストです。出題範囲は、前回の1学期期末テスト(6月)以降から昨日末までの授業内容が中心です。本日は給食有り、明日は給食無しです。テスト期間中は、生徒は制服を着用しています。普段よりもキリっとした姿に見えます。生徒の頑張りを見守ります。

須藤昌英

図書室の掲示板

 

10月4日(火)ビオラの苗を鉢へ植え替え(3年生ボランティア)

〇昨日の放課後、11月に富勢地区にお住まいのお年寄りの方々へ、鉢植えの花を届けるため、ビオラの苗を鉢へ植え替える作業をしました。40人の3年生のボランティアと民生委員・ふるさと協議会の方々との協働でしたが、生徒は楽しそうにやっていました。今日から毎日、交代で鉢へ水やり(10/4~11/18)を行います。

〇正門横のスペースで作業をしていたら、たまたま近くに住んでいる孫娘(1歳2か月)が通りかかったので、一緒に土いじりをしていました。生徒は代わる代わる「可愛い」と声をかけてくれましたが、「君たちも14年前はこんなだったんだよ」と私から話しました。子どもの成長はとても神秘的です。

須藤昌英

10月3日(月)生徒会本部役員選挙での経験と学び

〇9月30日に、柏市選挙管理委員会と明るい選挙推進協議会の方々合計9名に来校していただき、本校の生徒会本部役員選挙の実施について、お手伝いしていただきました。皆さんは、実際の選挙においても、投票所運営や立会人を務めていらっしゃいますので、本物の選挙と同じ雰囲気と形式で行いました。

〇まず最初に選挙管理委員会の方からは、生徒に向けて「政治・選挙とは?」「選挙は義務?権利?」「柏市の選挙について」「若者の投票率について」などの講義をしていただき、18歳になったときに「選挙権を行使する」ことの大切さを教えていただきました。3年生ですと、3年後には有権者となりますので、とても貴重な経験でした。

須藤昌英

 

10月2日(日)キンモクセイの香り

〇今道路を歩いていると、あちこちでキンモクセイの甘い香りが漂っており、まだ昼間の日差しが強くても秋を感じます。残念ながら、本校にキンモクセイの木があるかと探しましたが、見当たりませんでした。昨日、学区のあるお宅で、背の高い花満開のキンモクセイの木をあえて高所作業車で伐採しているのを見かけましたが、何かしらの事情があるのでしょうが、少しもったいないと思いました、

〇金木犀(キンモクセイ)は芳香剤としてもおなじみの強い香りを放つ花が特長です。 調べてみると、その香りは、遠くまで届くことから古くは「千里香」とも呼ばれていたようです。 秋にオレンジ色の小花をいっぱいにつけた姿は、日差しを受けると名前の通り金色に輝いて見え、秋の風物詩となっています。本校の中庭に、今度苗木を植えてみようかと思います。

須藤昌英

 

10月1日(土)市内駅伝・ロードレース大会

〇9月30日(金)県立柏の葉公園と競技場において、令和4年度柏市内駅伝大会が行われました。公園内の巡回コースを、一人が約3000m、合計6人でタスキをつなぎました。結果は女子Aチームが16位(19校中)、男子Aチームが10位(19校中)、男子Bチームが9位(19校中)でした。

〇公園内には、各校の多くの保護者も応援に来ており、生徒はその声援を受けながら、これまでの練習をいかし精一杯力を発揮しました。次は10月15日(土)の東葛飾地方中学校駅伝大会です。こちらは32kmにわたる公道を警察の白バイを先頭に、10人でタスキをつなぎます。また応援をお願いいたします。

 須藤昌英

9月30日(金)花鉢配付事業の準備

〇富勢地域ふるさと協議会と富勢地区民生・児童委員会の主催で、11月に地域のご高齢の方々のお宅に、ボランティアの中学生が育てた花鉢を贈る活動があります(下記の案内で、40名の生徒が応募してくれました)。来週の月曜日に苗の植え替えをして花鉢をつくり、その後約1か月半の間水やりをしていきます。

〇昨日は地域の方々9名と一緒に、正門を入って右のプール脇のスペース草刈りと防水シート敷きを行いました。ありがとうございました。来週の3日の放課後に、3年生のボランティア40名で、苗を鉢に植え替える活動をします。11月19日まで、良い花の育成にみんなで取り組みます。

須藤昌英

9月29日(木)柏市保健所による給食施設巡回

〇本校の給食施設を柏市保健所及び教育委員会事務局の職員が現場の状況を把握するために、巡回してきましたので、校長として同伴しました。給食室に入るためには、専用の帽子と白衣、マスクを着用し、手洗いと消毒を複数回行わないといけません。調理場の昨日の気温は30度弱でしたが、夏場は40度を軽く超え、灼熱状態らしいのは調理員さんから前から聞いています。

〇今日のメニューの中でも大釜でつくる呉汁(大豆、油揚げ、豚肉、小松菜、人参など)は、具だくさんで、かき混ぜだりクラス別の容器によそったりする作業が大変そうでした。そのようにして、いつも安全でおいしい給食をつくっていただき、あらためて感謝の気持ちがわいてきました。

須藤昌英