創立78周年目 学び成長し続ける富勢中
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校長雑感ブログ
10月17日(月)東葛飾地方中学校駅伝競走大会のちょっと裏話
〇小雨が降り少し肌寒い朝でしたが、選手は朝6時過ぎに学校に集合し、マイクロバスで各走区間へ出発していきました。スタート地点の松戸市立中部小の周囲には、多くの選手と付き添い、応援の方々が集まっていました。3年ぶりに行われる東葛駅伝であり、3年前は前任校の西原中にいましたので、ピンクのユニホームでした。今年は富勢中のオレンジのユニホーム(ゼッケン番号204)を目印に、応援をしました。
〇午前10時一斉にスタート、コースには、広報車、審判車、白バイが先導し、最後は救急車も走っている本格的な駅伝です。31㎞の沿道には東葛6市から交通整理員として応援に駆け付けた教職員、各市の警察署および交通安全協会の方々が等間隔でズラッと並び、特に選手が通過する時間帯のみ、大きな交差点の信号は常に青になるように警察官が信号機を操作しています。ということは、しばらく信号が赤のままの車線にいる車は、次第にイライラし始めて、時には警察官などに文句を言っている姿もあちこちに見られます。
〇私はスタートを見届けた後、近道をバイクで走り、一足先に野田市営陸上競技場でゴールを待っていました。途中の順位は、付き添いの各職員からLineで報告がありましたので、目標の40位以上は、何とか達成できるだろうと思っていました。野田市立陸上競技場に、本校の10区の生徒が滑り込んできました。ここまで「紺色の襷」を30㎞以上にわたってつないできたことを目の前でみると、毎回のことですが選手も応援する私たちも感動するものです。結果は、73校中38位(1時間51分03秒)と立派な成績でした。
〇私は以前、9つある中継所の一つの責任者をしたことがありました。中継所では70校以上の選手と付き添い生徒、引率の教職員が狭い場所にごったがえしています。まず各校でシートを敷いて、荷物置き場と選手の待機スペースを確保することから競いあいます。そして特に「コール(スタートまえの出場選手本人確認)」が2回あり、もし遅れると失格になりますので、各校ともその時間はピリピリした緊張感があります。またコールの際には、大会専用のゼッケンが身体の前と後ろの規定の位置にきちんと装着されているかも厳密にチェックされます。並行して前区の選手が通過する予定時間を常に頭に入れながら、中継所の近くでアップをしたり、体温が下がらないように毛布で身体をくるんだりと、選手はもちろん付き添いの生徒や引率の先生方も大変で、「一つのチーム」にならないと、選手をサポートできません。
〇そして襷の受け渡しの際は、大きなスピーカーで前区の速い学校のゼッケン番号が呼ばれ、そこでやっと中継地点に立てます。もし前区の選手が団子状態で走ってくると、次の選手は大きな声と手を挙げて、自分の学校の選手を呼びます。そしてひったくるようにして、襷をもらいダッシュしていきます。この風景は、箱根駅伝などでもよく見ると思いますが、そのように実際に観戦の皆さんが見ている選手の走っている姿の裏に、様々なドラマがあるのです。
〇終わってから、同じ「駅伝」でも気になったことがありました。同日に「箱根駅伝」の予選会が東京で行われていましたが、事前に同大会を主催する関東学生陸上連盟は、新型コロナ影響下での開催に、大学関係者やOB・OG、保護者、ファンに対して「選手を応援する熱い気持ちは、コース沿道から離れていても届きます。今回もテレビなどを通しての応援を頂ければと思います」とし、応援のための外出を控えるように求めていたようです。しかし実際には、沿道には人が集まり、選手らに拍手を送る様子があったようです。
〇そこでSNS上では、「沿道に人いすぎ」、「応援だめっていうから家で観戦してるのに」、「真面目な人がバカをみる」、「保護者が我慢してるのに」と批判的な声とともに、「今さらとがめるのもな」、「そりゃもう応援に行くよ」と、理解を示す声もあったとネットニュースにあがっていました。
〇このことを通しても、日本人は駅伝が好きことがよくわかります。
須藤昌英