校長雑感ブログ

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9月28日(木)言語環境を見直すこと

〇今週から3年生一人ひとりと始めた校長面接ですが、生徒との会話を通して気になることがあります。面接というプライベートではないある意味「公式の場」ですので、中学生が丁寧な言葉遣いや敬語を使えるのは言うまでもありませんが、それ以外でも普段の生活(言語環境)が影響しています。

〇一般的に日本人のコミュニケーションの大きな特徴は「多くを言わなくても相手はわかってくれるはず」つまり「以心伝心」が基本にあると思います。それにより普段から会話中で「主語を抜いて話はじめたり」「結論を最後まで言わなかったり」することが多いと感じています。

〇一方で欧米人は幼少時から必要に応じて、自分の考えを相手が理解できるように言葉やジェスチャーで表現する技術を家庭や学校で徹底的に教育されています。するとそのような場面にたまたま私たち日本人が立ち会うと、「外国の方は自己主張が強い・・」と映りがちになります。

〇しかし今後ますますグローバル化が進む世界で、従来の日本語の良さを残しつつ、その上でたとえ稚拙でも、自分の言葉で論理的に筋道の通った会話ができるスキルを生徒に身につけさせてやらなければなりません。

〇日頃からその一環として授業やその他の活動でも、相手の話をよく聞き、それに応じて自分の考えを最後まで相手に伝える意識をした会話を行っていくようにしています。ご家庭でもご協力をお願いします。

須藤昌英