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令和2年度 校長室より

休校延長、5/31まで

 今日から風薫る5月。気温も朝から高く、半袖で過ごしました。日射しも強く、新緑が目に映ります。このような光景はいつもと変わらないのですが、「休校が5/31まで延長」というメールには「やっぱり…」という思いに加え、ため息が漏れてしまったことでしょう。様々な思いはありますが、6月の再開に向けて、準備を進めていきたいと考えます。
 本日の午前中、PTA本部役員の皆様に集まっていただき、家庭での現状や学校再開後のPTA活動について意見交換をさせていただきました。
 ・規則正しい生活ができていない。ペースが乱れ、体調を崩すことがあった。
 ・運動不足になっている。毎日の登下校は大きい。
 ・ゲームやテレビの時間がやっぱり長い。
 ・近所には子供同士が集まり、結構長い時間、遊んでいる光景も見られる。意識の違いを感じ、心配になる。
  ・「感染するのでは?」という恐怖感はある。
 ・学校間、学年間の課題量の差がある(富勢小は少ない!)。
 ・休校始めは「手伝いも」と張り切っていたが、長くなり、続かなくなっている。
 ・親としてあれこれと工夫はしているが、思うように子供の興味が向かない。
 ・時間はたっぷりある。今しかできないことをさせている。
 ・少人数でも子供同士が集まって、話す場があれば良い。

以上のような現状を伺いました。きっと同じようなことはどの家庭でもあるかと思います。昨日、連絡させていただきましたが、明日からの5連休開けの7日から3日間、対面日を設定しました。課題を始め配付物をお渡ししますが、その際、現状についても伺いたいと思います。たっぷり時間があるわけではありませんが、何かあればお話しください。昨日今日と職員が出勤し、課題作成や配付物の準備に追われていました。今回の課題は予習型の内容が中心です。教科は多岐にわたっており、絵画の課題もあります。計画的に取り組むことは必要ですが、学校での授業とは違い、多くの資料をもとに構想を練ったり、技法を工夫したりとできるはずです。学年によっては計画表作りもありました。「午前中一杯かけて、構図作成に挑戦」もいいでしょう。1年生の文字練習も課題として出ていました。大人のサポートは必要ですが、正しく、丁寧に書くことをめざして頑張ってほしいものです。課題をこなすこと以上に、「どのように自分でやるか」が大切です。5月の休校が子供たちの“自学”のきっかけになるようにしていきましょう。
 PTA活動についても協議しました。5月中に、メール等でお伝えしていきますので、確認していただき、学校再開後の子供たちを支援していただきたいと思います。今日の意見交換でも出されましたが、当たり前に取り組んできた行事が、自粛、延期、中止となることによる子供たちの影響についてです。入学式をまだ実施していない1年生をはじめ、「最高学年で頑張る!」と張り切っていた6年生まで、全ての学年の子供たちに大きな影響があります。その子供たちへの支援です。何が必要か、どんなことをすれば良いのか、現時点でははっきりとはしませんが、再開後の1学期はともかく、2学期については現状にしっかりと向き合い、できること、やれることを考えていく…時間は限られているかもしれませんが、これはやらなければならないことだと思います。まだ1か月先のことですが、始まれば始まったでしなければいけないことに追われるでしょう。その点はしっかりと見すえていきたいと思います。休校となる5月、子供たちを支えていきましょう。どうぞよろしくお願いします!

今、“できる力”を伸ばすために

 5/7に予定されていた学校再開が延長されました。昨日のメールでは、○休校期間の延長 ○新入生と在校生共に「対面日」を設けること ○夏季休業は短縮 ○動画配信について などが伝えられました。今朝の新聞には各地の「休校延長」の記事が掲載され、期間は中旬までであったり、下旬までであったりとまちまちです。何はともあれ、学校に登校しない状況がまだ続きます。同じことの繰り返しですが、とにかく元気に過ごすこと、工夫しながらできることを少しずつ広げていくことをめざし、共に頑張りましょう。
 昨日の朝、子供ルームに2年男児を送ったお母さんと話しました。ルームでも“密”を避けるための制限があり、つまらないとのこと。早く学校が始まってみんなと遊びたい。ルームの先生達もとても気を遣っている。感染症による影響の大きさに関心を持ち、テレビを観ていても「これ、どんな意味?」と聞く場面が多くなった。…そんなことを伺いました。今の、我慢する生活の辛さだけでなく、現状を2年生なりに考えていることがわかりました。もちろん、お子様の様子を話ながら、どうすることもできない母の辛さも感じました。
 昨日、市教委からのメールに続き、学校からもメールをしましたが、5/7(木)から3日間、全学年で対面日を設定し、親子で来校していただくことにしました。課題や教材の配付が主な目的ですが、休校期間内の様子や不安、動画配信についての現状について伺いたいと考えております。登下校中の安全、土曜日を含めたほうが保護者の予定も立つ、ことを考えて、3日間連続で設定しました。伺った不安や課題については教職員間で共有し、現状で、子供たちの「できる力」を伸ばすことにつながるよう考えて行きたいと思います。“密”の状態を避け、できる限り感染防止環境を作りながら実施しますので、ご理解とご協力をお願いします。 
 学校での学びはない今、たっぷりある時間をどう使うかが子供たちに問われています。与えられた課題に取り組むことも大事ですが、「何のために、何をするか」を決めて取り組むことはもっと大事で、そうすることによって確実に自分の力になります。頭ごなしに伝えても、自分事として考えることはできません。多くの子供たちは感染症への関心が高まり、あれこれと考えていることでしょう。次は「じゃあ今、自分は?」とすることのきっかけに対面日がなればと思います。


 

休校、4週目へ

 ポカポカ陽気の休日、どのように過ごされましたか?今年はGW週間ではなく、ステイホーム週間とのこと。陽気に誘われて出かけることを我慢する日々が続きますが、頑張りましょう!休みが長い間、続いていますが、子供たちが事故や事件に巻き込まれたとの連絡や体調が悪い状態が続いているとの連絡もありません。このことについては何はともあれ、ホッとします。保護者の皆様、本当にありがとうございます。
 HPには「富勢小の給食『○○○○』」ということで、今まで給食時間に提供された献立がレシピとともに紹介されています。24日は「竹輪の磯辺揚げ」。「揚げ物なので大人の方と一緒に作りましょう」と注意書きが添えられているように、一人だけではできないメニューもあります。どんな使い方をしているかは別にして、今は時間はあります。一緒に作ることから始めて、一人で作れるメニューもあるかもしれません。「美味しかったよ!」との声かけは、子供たちにとっては大きな褒め言葉になります。読書もそうですが、今だからできる時間の有効活用に「調理実習」を加えるようにしてみてはいかがでしょうか。そのうち、「調理実習」が「夕飯づくり」に代わることもある…と信じて。実は私も、今だからやっていることがあります。それは昼食のためのおかず作り…といったって、特別に何かを作るわけではありません。でも卵焼きだけは毎日、焼いています。それと夕飯に残ったものを詰める、たったこれだけです。自分であれこれ調理してみることは嫌いではないので、その延長として、毎朝、わずかな時間をかけることが2週間続いています。昼はそのおかずとコンビニのおにぎりとカップ味噌汁…これが定番になりました。ほんのわずかな時間ではありますが、上手に卵を焼くとか、どう詰めようか、と考えることは、ワクワクしますよ。結構、毎日の糧になっている気がします。
 4月になっての休校も4週目に入ります。4/7に出された緊急事態宣言がどうなるのか、それに伴っての5/6までの休校がどうなるのか、気になるところではありますが、状況はなかなか厳しいと感じます。明日の午前中に臨時校長会があり、今後の指示が出るはずです。休校延長となれば、今後の課題は配付物の渡し方、家での過ごし方、そして入学式についてなど、また再開となればそれに伴う変更や注意点などの連絡をメールさせていただきますので、明日以降、留意をしてください。とにかく今は試練の時、当たり前のことができない日々ですが、私たちにとっては大事な時間が過ぎています。この先、「あの時は大変だったなあ~」と振り返って話せるために、無駄な時間にしないよう考えながら過ごして行きましょう。

久々の運動、ウォーク&ラン

 ここ数日、日中のポカポカ陽気が続いています。昨日は午後から出張で柏の葉中学校へ。生徒のいない学校に、6名が集まり、長机を一人が使い、離して座り…気を遣いながら会議を実施しました。終了後、まだ時間はあるものの、学校に戻ることはせず、休みを取って自宅に戻りました。まだまだ明るい時間帯です。着替えてウォーク&ランということで1時間半、久々に運動しました。課業中の学校では校舎内を歩き回るだけで結構な運動量になりますが、今は電話応対やPCに向き合ったり、資料を整理したり、そして会議に出かけたりと、運動量は激減です。「身体を動かしてないな~」と実感する日が続いています。コースはいつもの利根川と江戸川を結ぶ運河の土手です。幸い人は少なく、気持ちよい時間を過ごしました。今年はたぶん、2月にはウグイスの鳴き声を聞き始めましたが、久しぶりに聞いてみると鳴いている時間は長くなり、2月とは違って上手になっていることが実感できます。例年は「鳴き声の上達」についてはここでも取り上げ、紹介しながら春本番を実感し、GWに突入していくのが当たり前でしたが、今年は今日が初めてだと思います。平日のこんな時間帯に土手にいるなんてことはありません。それが良いのか悪いのかは別にして、自然の中に身を置いたことにより、何か得した気分になりました。これも今だからできることなのかもしれません。
 前回、「読書、してますか?」そんな話題を取り上げました。「3冊読み上げました。ちょっとはまってます」とは職員の声。子供たちはどうですか?時間はたっぷりあります。今、できることを考えてやってみましょう。今朝の新聞(朝日新聞 4/24朝刊)に、渡辺憲司さん(自由学園最高学部長)の、子供たちに向けた話が載っていました。印象に残った言葉を紹介します。
・普段なら「夢見る未来」で結構だ。だが今、問われているのは、未来をいかに作り上げていくかだ。厳しい経験を通して、どんな大人になっていくかを考えてみよう。
・目の前の人に優しさを向けよ。家庭でどんな役割を果たせるかを考えてみる。弟や妹の面倒をみよう。家族のために食事を作るのもいい。遠く離れて暮らす祖父母に手紙を書いてみるのはどうだろうか。優しさは、やがて自らにかえってくる。
・想像力を働かせよう。病気になってしまった人を排除するのではなく、どんなに苦しんでいるかに思いを巡らせる。閉鎖的な考えを打ち破り、危機を機会にとらえ、積極的に生きるのだ。
・時間はたっぷりある。~日記をつけてみよう。~散歩も出よう。これまで気に留めなかった雑草にも花が咲いている。吹きすさぶ嵐の中で、懸命に命をともしている。

ここ数日、HPには中山栄養教諭による「富勢小の給食」がレシピとともにアップされています。親子で給食再現!なんていうのも今でしかできないことかもしれません。
 自宅に戻ると、ニュースで女優・岡江久美子さんの訃報を伝えていました。感染症による現実は本当に厳しいものがあり、しっかりと向き合う中で、子供も大人も、成長し続けなければなりません。子供たちの休校も3週目が終わり、来週は今後についてお伝えすることも出てくるはずです。とにかく今は毎日、元気に過ごすことです!

休校中の子供たちの様子は…

 「家庭で子供たちに安全意識を高める必要がある」とは今朝の通勤中、ラジオから流れてきた話です。休校が続き、子供たちだけで過ごす時間が多い中、それにつけ込んで良からぬことを考える人が残念ながら多いのが、今の世の中です。先日も、留守番中に泥棒に遭遇した小学生の話を伝えました。今朝の話は自宅のことだけでなく、外に出ていてのこと。いつもは開いていた店が感染症拡大の影響で閉まっていることが多い現状です。不審者に遭遇したら飛び込むはずができない場合があったり、登下校中ならば防犯ブザーを鳴らすことができても、今はランドセルにつけっぱなし。そんなことを利用して悪事をはたらく…なるほどと思いました。平日の日中は学校が当たり前でしたが、今は違います。そんな時に外に出歩く際の注意です。防犯ブザーをランドセルから外して身につけたり、「こんな場合はこうしよう」と、今だからこそ「自分の命を守るための方法」を家庭で話すことで、子供たちの安全意識は高まります。やっぱりどこにいても「自分の命は自分で守る」忘れないで行きたいですね。
 先週末にお願いしたアンケートの集計が終わり、本日、メールをさせていただきました。ご協力、ありがとうございました。子供たちの健康状態はどうなのか、メールは届いているのか、学習動画はどの程度、視聴されているのか、についてアンケートをとらせていただきました。「発熱はしても数日で回復した」のように、体調は崩しても元気な子供たちの様子が確認できました。我慢することが多い生活の中で本当に立派です。メールへの加入については、機種変更したり、メールが入らないように設定してあったり、兄や姉だけが登録してあったりと、電話連絡で確認し、改めて登録をしていただいたケースがありました。現状ではメールがとても貴重な伝達方法です。常に受信を確認し、何かあればご連絡ください。また休校中の学習環境確保のため、市教委をはじめ様々な学習動画を紹介しましたが、その継続的な利用が3割弱との結果も確認できました。視聴できない環境ということもあるし、どう視聴して良いのか、またどんなふうに活用して良いのかわからないという場合もあると思います。この状況をもとに更に一歩進めて、学習方法の1つとして活用できるようにしたいと考えます。「入学はしたものの、新学期になってまだ一度も自分の学校に行ったことがない」という大学生へのインタビューがありました。感染症拡大防止のため、しばらくはオンラインによる授業が続くとのことです。画面をとおしての授業は、これからの授業スタイルの1つなっていくはずです。小学校でも少しでも環境を整えて、いざという場合だけでなく、必要に応じて利用できるように市教委としても取り組んでいくことになっています。今回のアンケートをきっかけに、ぜひ新しい教科書を開きながら視聴してみてはいかがでしょうか。視聴できない環境という場合は、ぜひ学校にご相談ください。PC室を利用しながら体験することはできます。学校再開後は、学習動画の使い方だけではなく、もちろん視聴した、しないことによる差が出ないように学習に取り組んでまいります。
 5月7日まではまだ2週間あり、ため息が出そうになりますが、「自粛疲れなんて言っている場合じゃない。まだまだ先は長い!」と、小池知事の声が聞こえてきそうです。手を変え、品を変え、工夫しながら、乗り切りましょう!!

「読書」、してますか?

 連日のニュースのトップは感染症でしたが、昨日は違いました。大雨、突風、そして交通機関の不通など、荒天による被害や影響が一番に報道されていました。朝から本当にずっと雨が降り続きましたよね。時折、激しく降る時間も続き、テレビでは注意報や警報のテロップがひっきりなしに流れた時間帯もありました。夕方には何事もなかったかのように晴れ間が見えてきたので、思わず遠回りしながら買い物に歩いて行ってきました。皆様の所はいかがでしたか?荒天による被害や影響はなかったですか?
 先週金曜日に学校よりメールをさせていただきました。各学年の課題お子様の様子についてのアンケートです。アンケートへの回答は明日の9時までにお願いしています。現在の貴重な連絡手段である「すくすくメール」への加入状況も確認したいと考えていますので、どうぞご協力ください。課題については理解していただけましたか?一方的な連絡なので、伝わらないこともあるでしょう。そんな時は学校に問い合わせをしてください。子供たちからの直接の問い合わせでも構いません。むしろその方が確実に伝わるはずです。
 各教科にまたがっての課題でしたが、「体育」という課題もありました。「登下校に歩く」という運動を全くしていない日々が続いています。体力作りも、今は注目しないといけませんね。縄跳びやボールなど、道具を使っての運動も良いですが、「歩く」という運動は誰でも簡単にできます。普段は登下校という目的のための歩きなので、同じ道を歩いても何か、別の発見があるかもしれません。同じペースで歩く中に、時折、腕を速く振って、「速く歩く」ことをしていくと結構、運動量が増しますよ。ぜひ天気の良い日に、気持ちの良いコースを選んで試してみてください。
 課題の中に「読書」の取組もありました。子供たち、読書に取り組んでいますか?ちょっと固い話になりますが、「子どもの読書活動の推進に関する法律」というのがあり、その中に「子どもの読書活動は、子どもが、言葉を選び、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身につけていく上で欠くことのできないもの」と位置づけられていて今週の23日(木)を『子ども読書の日』と定めています。だから大切、というわけではありませんが、たとえ短い時間でも良いので、学校が休み中の今こそ、本を読む時間を取り入れたいですよね。今、在宅勤務をしている教職員にも「人は3つのことから学ぶ」ということで、「本から学ぶ」ことを伝え、読書時間を推奨しています。子供たちが本好きになるために大事なのは、周りの大人が本を夢中に、そして面白そうに読むことです(自分が読んでいないのに「読みなさい!」と言われても…ね)。ぜひ、数週間後の「本好きになった我が子」をイメージして、読書してください!

休校はチャンスだぞ

 緊急事態宣言が全国に拡大されました。連日、感染症のニュースが続き、マスク姿の記者会見の模様は当たり前になっています。子供たちはもちろん、保護者の皆様の中にも在宅勤務をされたり、出勤日数が減ったりと、今までの生活と違った毎日を過ごされているはずです。6日の1日だけの新学期を過ごした子供たちも、休校2週目となりました。どのように過ごしていますか?
先日の新聞に、「休校で留守番 泥棒と遭遇」という記事があり、3件の事例が紹介されていました。きっと子供たちが留守番をしている家庭も多くあるはずで、心配になります。普段は一緒にいないのが当たり前の夫婦が、在宅勤務により長時間一緒に過ごす。理解が深まる場合もあれば、逆に不満がたまってくるということも紹介されていました。「いつもはいない時間」といえば、子供たちもそうですよね。残念ながら「虐待事案も増える」とのことですが、家庭での子供たちとの関係はどうでしょうか?
 生活パターンが崩れているので、なかなか眠れずに遅くまで起きていたり、ゲーム三昧で過ぎしていたり、だからこそ何をやるんでも面倒がったり、…。学校では多くの仲間がいるので、我慢というより、自制できていたことが、自宅では仲間はいない…勝手が違うので「自分勝手」になってしまいます。そんな「いつもと違う子供たち」を見ると、つい「何やってんだ!」となりますよね。仕事から帰ると子供たちは寝ていたのに、今は寝るまでの生活の様子が見られるので、いちいち気になってしまったり、普段と違う仕事のパターンへのストレスもあって、つい子供たちに文句を言ってみたり。子供たちも、普段は言われていない文句を言われると、感情的になり、泣いたり、反抗したり、…。すべてが悪循環です。この現状をどこかで打開しないといけないと思いますが、どうしたらよいでしょう。感染症拡大の環境はしばらく変わりません。ならば気持ちの持ちようしかないかな、と思うのですが。
 「休校はチャンスだぞ」は14日の朝日新聞に掲載された新聞記事です。絵本作家・五味太郎さんからの子供たちへのメッセージですが、子供たちを取り巻く大人への意識改革のすすめでもありました。
・心も日常生活も、乱れるが故のチャンス
・学校も仕事も、ある意味、普段の枠組みが崩壊しているから、何がつまらなかっ たのか、本当は何がしたいのか、ニュートラルに問いやすいときじゃない?
・今は子供も大人も、本当に考える時期。今こそ自分で考える頭と、敏感で時折きちんとサボれる体が必要だ。

 こんなことが書いてありました。思うようにならないことは確かに多くありますが、どうすることもできない、じゃあどうしたらよいか、何ができるか、…考えることはできそうです。一緒に、そんな状況に向き合っても良いかなと思います。最後には、こんなことも書いていました。
  ・「心」っていう漢字って、パラパラしてて良いとは思わない?心は乱れて当たり前。常に揺れ動いて変わる。不安定だからこそよく考える。もっと言えば、不安とか不安定こそが生きているってことじゃないかな。
 「休校はチャンスだぞ」って、ムカッとくるかもしれません。でも、そんな時だからこそ、考えてみてはどうでしょうか?
 平日は学校に職員が勤務しています。お子様のことで何か心配な点があれば、職員が関わることができます。「言うことを聞かない!」「ゲームばっかり…」そんな時の対応でも、職員ができることがあればやれるはずです。子供たちのために、役立つことがあればぜひ、ご相談ください。相談時間:8:30~17:00

ワクワク感を大切にしたい

 春の嵐が吹き荒れた昨日は、強風、強雨、低温、と、「家の中で過ごすしかない…」そう思わざるを得ない一日でした。11日の土曜日のこと。「今年は風が強い日が多いから、鯉のぼりは一端撤収し、学校再開前に再び設置」との申し出が、「おやじの会」の皆さんからあり、撤収した矢先の悪天候だったので良かったと思いました。「風が強い」とのことですが、鯉のぼりが飛ばされたり、周りの木に引っかかったりと、今までにはなかったことです。11日も、破れて木に引っかかった鯉を、皆さんが苦労してとっていただきました。「今年は…」と、どうしても感染症と結びつけて考えがちですが、それはやめましょう。「4月に風が強い年もある」と思い、それにどう対応するかを考えて“一端撤収、再度設置”にしたことを大事にしたいですね。
 4月も半ばになり、延長された休校も2週目に入りました。
 「学校再開をめざし、富勢小教職員の集団感染による、学校機能不全を防止するため」ということで、今日から教職員の在宅勤務が始まります。教職員を学年単位で大きく3つのグループに分けて、それぞれから1名ずつ3名が管理職とともに学校勤務で、あとは在宅勤務で仕事をしたり、休暇をとったり、4月28日までこの体制で臨みます。
 在宅勤務でできることはやはり限られてしまい、教材研究や自己研修が中心になってしまいますが、「人は3つのことから学ぶ」と言われていることにふれ、教職員に伝えました。3つとは「人・本・旅」…「旅」は旅行ということではなく、気になる現場に出かけていくことを意味します。残念ながら、「人」「旅」は思うようにいかない現状です。そこで「本」、読書から学ぼうということを伝えました。そしてもう一つは「ワクワク感」。感染症の影響で様々なことが今までと違いますが、「休校中、子供も大人も、それぞれの立場での苦労した」ことを大いに共有することができます。初めて担任する子供たちとの出会いは、互いにわからないことが多く、思うようにならないことは多いのですが、今年は共有できることがある、その上で子供たちにどう伝え、何をしていくか、…ワクワクした気持ちを持って、子供たちとの再会に備えて欲しいと伝えました。長いメールになってしまいましたが、昨日発信した各学年からのメールもその表れです。ワクワク感は子供たちと再会して始まる活動への期待感であり、現在の不満や課題はこれから先への提案ととらえていきたいと思います。
 気温の高低差がある日が続きます。風邪をひいて、体調を崩さないようにしていきましょう!

入学、おめでとう!

 「ご入学、おめでとうございます」「ありがとうございます」マスク越しではありましたが、そんな言葉を交わした時間でした。本来なら入学式を実施した昨日、教科書をはじめ、式当日に配付する物を、新入生の保護者の皆様に来ていただき、全員にお渡しすることができました。ご協力、ありがとうございました。
 場所は体育館、6年生が6日に並べてくれた椅子がそのままになっています。「入学おめでとう」の表示や壁の装飾もそのままで、「入学式の会場」であることは感じられます。選挙の投票所をイメージし、靴を履いたまま移動できるようにシートを敷き、交錯しないように動線を確保しました。配付時間は皆様に協力していただき、10時から30分ずつ、3つの区分に分けて配付。並ぶ際も間隔を空けていただきました。1組は川道春美教諭、2組は矢田美也子教諭、3組は廣井貴子教諭が担任を務めます。一人一人、受付で担任が対応させていただくことができ、“ミニ個人面談”となりました。十分な時間はありませんでしたが、言葉を交わすことができ、「先生、覚えてますか?」と、お母さんが小学生の頃、担任していたことを確認する場面も。思わず会話が弾みました。新入生も一緒にという親子もあり、中には背負ってきたランドセルに新しい教科書をその場で入れて、嬉しそうに帰る光景もありました。入学式が延期というがっかりした気持ちになる状況の中、嬉しそうな表情が見られたり、言葉を交わせたりと、貴重な時間を過ごせたと感じました。冷たい風が吹き、気温が低い日でしたが、家庭で配付物を手に取り、教室で学習する姿をイメージしながら談笑する光景が浮かび、嬉しくなりました。

5/9の学校では ……。

 午後からは天気予報通りに、雲が広がり、小雨もぱらつく天候になりましたが、朝のまぶしい光には春、真っ盛り!…そんな思いになりました。こんな良い天気の朝を、子供たちと共有できないのは本当に残念です。3日に7日からの休校が決まり、6日の始業式。ポスティング、個人面談、入学式の準備を進めていたところに、7日の臨時校長会があり、5/6までの休校を告げられました。世の中の状況が良くない方向に変化していることは誰もが感じるところ。市内の小中学校の校長も、うなずきながら聞いている姿がほとんどでした。「せめて入学式は」という思いもありましたが、集まることに危機感を抱く保護者も多いはずです。「どうやって入学式延期を知らせ、配付物を渡すか」ということに切り替えて考えました。
 昨日、8日の学校では、職員がポスティングの準備をして9時頃から出かけていきました。自転車だったり、車だったり、歩いてだったり。転入職員は学区内が不慣れなため、複数でポスティングに回ったとのこと。16時頃までかかっても終わらず、今日の持ち越した職員もいました。そのポスティングと同時進行で、1年生担任はそれぞれの学級の、まだ見ぬ子供たちの家庭に電話連絡をしました。入学式が延期したこと、所属学級と出席番号、担任紹介、そして配付物の受け渡しについての内容です。「入学式の延期にはがっかりしているだろうな…」そんな思いで電話をかける職員の気持ちはきっと重かったはず。でも電話の様子からはそんな雰囲気は感じることはなく、「わざわざありがとうございます」「頑張って」と、様々な声かけをしていただいたとのこと。30名以上の家庭に連絡するのは大変なことでしたが、ホッとする担任の様子を嬉しく思いました。このような状況の中、電話を通じて1年生の保護者の皆様とつながれたことはとても貴重であり、「よし!この子供たちのために」という私たちの思いは高まりました。
 そして今日は明日の受け渡しの準備。6日に6年生が並べてくれたイスはそのままの体育館に、間隔をとりながらクラスごとの受付を設置、袋詰めした配付物を並べました。シートを敷いて土足のまま歩けるようにし、交錯しないように3つの動線を分けました。壁に装飾があったり、イスが並べてあったりするので、「ここで入学式をやるんだ」そんな思いにはあるはずです。10時から3つの区分に分け、受け渡しを行います。もしかしたら入学する子供たちも一緒に来るかもしれません。配付物や体育館の雰囲気に、「早く学校に行きたいな~!」そう思ってもらえたら嬉しいですね。
 感染者の数が減らない状況が続いており、不安は高まるばかりです。でも貴重な時間は当たり前のように流れています。私たちは「今やれることをやる」という目標をかかげ、時間を見つけては校舎内の片付けをし、今日は職員室の不要な物を除きました。それだけでも気分は一新します。やること、休むこと、と時間を大切に使っていきます。