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令和2年度 校長室より
7月29日
学校で一日過ごすと何度か校舎内をグルッと回ることがあります。「学校で一番好きなところはどこですか?」と、子供たちからインタビューされると「廊下です!」と答えています。理由は廊下を歩いているといろいろな子供たちの授業中の様子や声が聞こえてくるからなんです。歩きながら教室をのぞくと、指で周りの子に「校長先生が来た!」と合図したり、ペコリとお辞儀をしたり、ソワソワ落ち着かなくなったり、…その度に指で黒板を指さし、「集中!」と合図をします。音楽室から教室へ戻る学級と遭遇。「○○、手洗いするんだよ」「あっ、忘れた」そんなやり取りがあり、習慣になってきていることに嬉しく思いました。そして6年生の英語ルームでの授業にも参加。黒板には「テスト」と書かれています。ちょうど今日はワークテストの日でした。他教科と同じ大きさのテストが配られ、子供たちは黙って両面に氏名を記入します。最初はリスニングのテストと思いきや、どうやら英語のテストは説明を聞きながら解答を記入していくやり方のようです。途中で退出しましたが、子供たちは黙って、真剣そのものでした。今週も夏季日課で、3年生以上は5時間目、6時間目と授業があり、低学年の担任がサポートに入る学習タイムへの取組も2週目になりました。昨日は4年生が小数のしくみや大きさの学習に取り組み、どのクラスでも何とかわかるようにしようとする姿が見られました。
今日は7月29日、今週で7月も終わりです。来週まで続く1学期ですが、子供たちはよく頑張っています。「本当ならもう夏休み」という不満顔が感じられない子供たちに私たちが励まされています。「17→17→18」これは今週になっての検温&カード忘れの数です。今朝、検温に並んでいた3人組の一人は「初めて忘れちゃった!」とのこと。その悔しそうな姿からは「忘れないようにする」という気持ちが伝わってきました。「忘れたから検温しに来た」ことが当たり前になっていないことが大事です。減ったとは言え、「10数名」はまだまだ、減らすことができるという証です。子供たちに「大事な物は忘れない」力をつけていきましょう!子供たちをぜひ、励ましてください。
教師の悩み
4連休も最終日となりました。それにしても「よく降るなあ」と思う毎日です。昨日は時折強く降ったり、長く降り続いたり、雷も鳴ったりと、何だか激しい一日でした。各地で警戒警報が出たり、ニュースで報道されたりと、感染症に加えて今、気になることの1つになりました。熊本を中心とした被災地の方々の気持ちを察するといたたまれない思いになりますね。きっと皆様の中にもお知り合いの方が被災されたり、警報が出ている地域に住んでいたりと、心配な日々が続いている方もいるでしょう。お見舞い申し上げます。そんな中、子供たちはどのように過ごしているでしょうか?事件や事故などの連絡も特になく、雨続きの毎日ではあるものの、無事に過ごしているんだろうとホッとしています。
家にいることが多いので時間がある連休でした。横になって本を読み、気がつくと居眠りをしている…そんなことで過ごしていたように思います。諸富祥彦先生の『教師の悩み』という本を読みました。諸富先生の講演会に参加したことがある経験、「教師の悩み」という題名もそうですが、「今、教師が、学校がピンチです」という書き出しにひきつけられたこともあり、選びました。諸富先生は長年、「教師の悩み相談」を専門とするカウンセラーとして活躍されていて、講演ではその事例紹介だけではなく、勇気づけてくれたり、元気づけてくれたりと、講演会後には「よし!」という気持ちにさせてくれます。印象に残った内容を紹介します。
○「ほめる」「叱る」よりも「勇気づける」…ほめる、叱るは「上から目線に立ち、それを前提にしたもの。人間は上から目線を感じた時には心は動かされないが、子供の目線に立って「ともに喜んだり、悲しんだり、勇気づけたりする」ことが、子供のモチベーションを高める。
○「担任を持つと言うことは、『子供に嫌われることを覚悟する』こと」…クラスにルールを定着させるためには嫌がられても繰り返しての指導が必要。必要以上の私語を無くすためには「小まめに止める」必要がある。
○「裏切られても、裏切られても、見捨てない」のが教師…何度同じ指導をしてもなかなか聞いてくれない、効果が上がらない時、つい言ってしまいがちな、「どうしてわからないんだ!」「何で約束を破るんだ!」という言葉。この瞬間、子供たちは「自分は先生に見捨てられた」「どうせ先生は期待してはくれないんだ」と思うのです。実は子供たちの問題行動によって問われているのは教師のほうなんです。
不安なことがたくさんある社会で、学校には様々なことが求められる今、教員の悩みがたくさんあるのは事実です。しかしその悩みは学級担任だけのものではありません。管理職が考えなければならない組織の問題や教職員全てが関わって取り組む体制の問題、そして家庭との連携が必要な問題と、中身をしっかりと把握することの大切さを考えました。ちょっと衝撃的な『教師の悩み』という本でしたが、諸富先生からは勇気づけられた気がします。ちょっと見方を変える、「継続は力なり」を信じての取組、勇気づけることの大切さ、…1学期終了まで明日から2週間ですが、教職員に伝えながら子供たちにしっかりと向き合っていこうと思います。
うれしいこと
今週から夏季日課になり、1・2年生は12時半下校、3年生以上は6時間授業で15時半下校の日課(ただし、3年生は水曜日と金曜日は12時半下校)で過ごしています。「1・2年生は12時半下校なのに、私たちは15時半下校なんて…」そんな高学年の嘆きが聞こえてきそうですが、私の所には全く届いてません。授業時数の確保で仕方がないことを子供たちはしっかりと理解し、取り組んでいる姿には本当に感心しますし、立派だと感じます。そんな日課で月曜日、火曜日と2日間過ごしました。エアコンを利用してはいるものの、ギラギラとした暑さの中の教室とは違い、涼しい陽気だったこともありますが、子供たちは一生懸命に授業に取り組んでいます。夏季日課中の特別な取組として、算数の復習授業があります。6時間目を利用し、月曜日は3年生、昨日は4年生でした。子供たちが下校した1・2年生の担任や担外の職員も各学級に入り、1クラスに担任も含めると4名の職員が入って、課題に取り組んでいる子供たちをサポートします。私も2日間、加わりました。3年生はプリント学習やドリル学習で復習に取り組みます。「わーっ、先生たちがたくさんいる!」とは子供たち。いつもの授業とは違う雰囲気のようです。終わった子が丸付けをしてもらったり、鉛筆が止まっている子には即、「どうした?」の声かけがあったり、つまずきがあったらアドバイスがあったり、流れが止まることはありません。プリントや課題が終わるごとに「よし!」という感じで子供たちの表情には満足感があります。45分でプリント4枚!「いつもだったらこんなに集中して取り組めない。まして6時間目」とは担任です。昨日の4年生は全て角の学習。分度器を使い角の大きさを測ったり、作図をしたり、正確さが求められる大事な学習です。「こんなに先生達がいるんだ。校長先生も」と、4年生も3年生と同じでした。どんどんプリントが進むとは行きませんでしたが、1つずつ丸が増えていきます。「ここは何度?」「どこの角を測ったらよい?」「残りのこの角はどうする?」と、1問1答のやり取りがあちこちで聞こえ、子供たちがうなずく様子が見られます。他の子供たちは黙々と課題に取り組んでいます。夏季日課中はノーチャイムなので、「はい、ここまでで終了!みんな頑張ったね!」と担任が声かけすると、「もう少しやりたかったな!」と子供たち。やりとげた満足感に浸っている様子が見られました。4年生の時は「算数が苦手」という子供たちの情報も職員間で共有し、積極的に関わることもしました。
楽しい時間や嬉しいプレゼントも良いですが、学校という場所で味わえる「できた!」「わかった!」「終わった!」という達成感、満足感も、子供たちには嬉しいはずです。夏休みが短くなったこの機会に、わずかではありますがほんの些細な嬉しさを感じてもらいたいと思います。今日の5・6年生の子供たちはどんな取組を見せてくれるでしょうか(私は出張で不在なんです)?
明日からの4連休は子供たちだけでなく、大人もやはりうれしいですね。まだまだ太陽ギラギラとはいかないようですが、蒸し暑さ、雨、…とスッキリしません。体調管理には十分に気をつけながら過ごして行きましょう。それともう一つ。「14」「13」はこの2日間の体温忘れの人数です。減ってはいますが、めざすは1けたです。連休明けの27日、子供たちのちょっとした頑張りで、数を減らせるよう支えてください!
残り3週間です!
今日から夏季日課となり、8/6まで1・2年生(水曜日、金曜日は3年生も)は12時半下校、3年生以上(3年生は月曜日、火曜日、木曜日のみ)は6校時授業で、15時半下校となります。低学年と高学年の時間帯がズレていることもあり、夏季日課の間はチャイムが鳴りません。これにも慣れる必要がありますが、1学期終了までの残り3週間、子供たちと頑張っていきたいと思います。梅雨明けも来週中にはあるでしょうか?となると、熱中症の心配もあります。新聞には「県内6月 救急搬送 前年比倍増284件」「夏のマスク 熱中症注意」という記事もありました。それによると今年は平年よりも気温が高く、8月に暑さのピークを迎え、9月も高温傾向が続くとのこと。「適温の室内で過ごす時間が多く、体が暑さに慣れていないため、体温調節機能が弱まっている」との指摘も掲載されていました。今朝の登校時、そして1・2年生の下校時も、マスクをきちんとしている子供たちですが、やはり晴れると気温も高くなり、「暑いよ!」と訴える子供たちもいました。距離を取りながらおしゃべりを控える」ことを意識しながらマスクを外し、熱中症にならないように気をつけたいものです。ご家庭でも声かけをよろしくお願いします。
「このまま一緒に登校し続けて良いんでしょうか?」今朝、このような相談を受けました。何度か紹介していますが、まだまだ安心できずに、学校への登校を不安に思っている子供たちがいます。「早く慣れてほしい。何でもなく、登校できている子は多いのに…」そんな不安が大人にはあるでしょう。3月の1か月、そして新年度になっての2か月、子供たちは自宅にいることの安心感をたっぷりと味わいました。今までは味わうことなく、当たり前のように学校に行き、教室での生活に慣れ、5月の連休、そして連休明けの運動会練習に取り組んできた子供たちです。そうならないことは新たな反応が出てきて当然かもしれません。その原因は不安感のはずです。その不安感を取り除くためには、やはり大人の関わりが必要で、1年生ならばなおさらです。できるようになる目標設定を10~11月頃におき、それまでは「寄り添い続ける」と割り切っていったらどうでしょうか。そうすることで保護者の皆様の表情にも元気が出てきて、そんな顔を見る子供たちは安心できるはずです。目標設定の変更も必要になることはあるかもしれませんが、必要なことは見通して余裕を持つこと。とにかく寄り添い続けていきましょう。
今日は月曜日。今朝の検温忘れは20名でした。減ってはいます、でもまだ20名もいます。よく見る男児がいたので測りながら話をしました。「測ったんだけどお母さんが書き忘れた」とのこと。今朝、測った体温はメモ用紙に自分で記入しています。「お母さんじゃなく、自分で測って、時運で記入できるよね」「うん」というやり取りをしました。忙しい朝です。自分の大事なことは自分でできるようにしていく…この姿勢づくりが大切です。子供たちに力をつけるために応援してください!
久しぶりの歌声
今は流しの簡易仕切りは取り外しました。そしてフェイスシールドをつけて歌うことも始めました。先日の午後のこと、元気な歌声が1年生の教室から本当に久しぶりに聞こえてきました。行ってみると子供たちがフェイスシールドを着用し、嬉しそうに歌っています。朝や帰りの歌もマスクやフェイスシールドを着用して、長い時間にならないように歌うということで始めました。また今週からは吹奏楽部の練習もパートを絞り、少人数で朝練習のみ実施しています。今朝は練習の様子をのぞいてみました。10数名の部員が距離をとって音楽室に散らばり、壁向きになるなど対面しないように座って音を出しています。「久しぶりの楽器はどう?」と尋ねると「気分が良い!」と即、返ってきました。子供たちにとっては待ち望んだ時間です。今までは練習時間があってもそれは当たり前、吹いたり、吹かなかったりもしたでしょう。今朝の子供たちからは練習時間を大切にし、音を出すことを楽しんでいるように感じました。
とはいえ感染症の状況は決して安心できるものではありません。感染者数も多く、不安の声はあがっています。千葉県内においても我孫子市や野田市でも感染による休校の事例もありました。「レベル1」とはいえ、決して気を緩めることなく、マスク着用、手洗い、そして検温実施とカード提出には磨きをかけながら習慣化していく必要があります。そしてもう一つ大切なことは、感染した場合の対応です。拡大防止に努めることは勿論ですが、様々な心のケアも大事だと考えます。見えない感染症との戦いです。保護者の皆様と連携して乗り切っていきましょう。
「マスクは嫌だなあ」と感じながらちょっとマスクをずらしている子に「ちゃんとマスクしろよ」の声かけ。それが学級でトラブルになった事例がいくつかありました。お互いの気持ちは十分にわかります。でもこれでケンカになり、嫌な気分になるのはつまりません。マスクの大切さを理解しているが故の指摘だと受け止めること。その上にマスクの大変さもお互いに理解し合うこと。それがこの状況から学び、成長することです。またマスク生活の継続、まして暑くなっていく時期にはやはり辛いものです。フェイスシールドの活用を効果的に進めることも頑張れる方法かもしれません。何かあればお話しください。工夫して乗り切っていきたいと思います。なお体調によっては「マスクがとても辛い」という子もいるはずです。そんな場合もぜひ、担任に声かけしてください。
昨日の放課後のこと。校庭からセミが鳴く声を聞きました。「えっ?」と思いましたが、確かです。涼しい日が続いているので、夏だと言うことを忘れてしまいがちですが、もう7月中旬、夏です。こんなに涼しいとセミも登場するタイミングを逸してしまいまうかな、そんな思いになりました。今朝の検温忘れは12名でした。この調子で来週、月曜日を迎え、少しずつ減らしていきたいですね。子供たちを支えてください。
来週20日より夏季日課
雨、雨、雨、…天気予報を見てもここのところ晴れマークが見当たらず、あっても雲に隠れています。ここ数日は気温も低く、蒸し暑さはあるものの、いつもとは違う7月です。「来週にも梅雨明けか…」そんな話も以前は聞かれましたが、なかなか梅雨明けにはならないようです。気がつけば7月も3週目、夏休み気分も盛り上がってくる時期なのですが、今年はそうはいきません。8月7日まで続く1学期、残り4週です。
7月の「学校だより」でもお知らせしましたが、来週20日から8月6日まで、そして2学期始めの8月25日から28日までを「夏季日課」として、特別日課を組みました。7月後半から8月前半にかけては暑さが厳しく、日中の気温や暑さ指数もかなり高くなります。その暑さを考慮し、1・2年生は4校時日課で12時30分下校、3年生以上は6校時日課で15時30分下校(授業時数を配慮して3年生は水曜日と金曜日は1・2年生と同じ日課)です。特に暑くなる13時から15時過ぎあたりの時間帯の下校を避けました。この日課で子供たちは8月6日まで過ごします。いつもなら夏休み中の期間、感染症の影響とはいえ、どの子も夏休みが短くなることは理解しつつ、「何で学校に来て勉強を…」と思うでしょう。この期間中はランドセルの持ち物を減らし、特に3年生以上は「宿題なし」として「下校後は体を休め、早寝・早起きで健康を保つ」ことを課題にしていきたいと考えています。
もう1つの取組は、この期間の午後は「自分のペースで学習に取り組む時間」を設定し、算数を中心に苦手な学習を中心にじっくりと取り組む時間を設定しました。3・4年生は週1回、5・6年生は週2回、曜日を決めて低学年の担任も学習アドバイザーとして参加します。計算のつまずきややり方のコツなど、子供たちの理解につながればと思い、「わかった!」「できるようになった!」という、少しでも自信にして1学期を終了し、早めに始まる2学期への意欲につながればと思います。
「検温実施&健康観察カード提出」、そしてマスク着用、こまめな手洗いと、新しい学校での生活様式が求められ、取り組み始めて5週目となりました。「20名」これは今朝、検温を忘れたり、カードを忘れたりした子供の数です。今週は20前後の数が続いています。始めの頃に比べれば減りました。でもまだまだです。めざすは1けたで、「0」に近い数字。子供たちが「自分から」できるように家庭で、ぜひ支えてください。「継続は力なり」。子供たちの「大切な物を持ってこられる」力にしていきましょう!
「自分から、自分で、自分の」
昨日、県立柏高校で「開かれた学校づくり委員会」が開催され、参加しました。高校の近隣の町会や小中学校の関係者が集まり、「柏高校を良くするために」というのが会の目的です。高校も小中学校と同じ、6月から学校が開催されました。高校生なので感染症の影響を理解し、マスクをつけたり、外したりは自分でできる…当たり前かもしれませんが、小学校との大きな違いです。「県立柏の高校生にとって、学校での学習ができないということは大きな不安。特に1年生の不安は大きく、6月になっての様子は『学校に行って勉強できる、部活動ができる』と嬉しそうな姿が印象的。生徒の中には『自分の学習方法』が確立している子もいて、そういう子にとっては登校できなくても『勉強ができる』と、目標を決めて着実に取り組んでいる。それが土台になり、自信を持って学校の授業にも取り組める」先生がこんな話をしてくださり、とても印象的でした。高校3年生であっても塾や予備校には行かず、自分の学習方法だけで受験に挑む生徒も多いとのこと。さすが高校生!とも思いますが、小学生にも十分にあてはまります。目標の大切さと自分らしさに気づくことの大切さを改めて感じました。以前、休校中の自主学習で、ノートに学習内容をしっかりとまとめた6年生を紹介しましたが、これが“自分の学習方法”にあてはまります。宿題だけでなく、自分から何かをやってみる…そんな姿勢作りをしたいですね。毎日取り組んでいる、検温と健康観察カード提出。これが習慣づいて「忘れない!」状況になれば大きな自信になるはずです。昨日の忘れは8名。月曜日であっても、この数字を続けていって、「0」に近づけていきたいですね。高校生徒違うのは、まだまだ大人の働きかけが必要だと言うことです。「自分から、自分で」という状況を折角、体験している子供たちです。この機会を活かし、学習や忘れ物への取組での成長につなげていきましょう。そのためにも「我が子の良さは何?」そこから始めることが大事だと思います。
昨日は15時過ぎに学校に戻りましたが、職員室にはたった一人、澤田教諭だけでした。実はオンラインによる「体罰根絶研修」を実施中で、職員は2~3名ずつ、学年毎に教室のPCを利用しての研修に参加しています。澤田教諭の説明を聞いたり、問いかけに答えたり、指示でシートに書き込んだり、今までは一箇所に集まって実施していた内容を分散して取り組んでいました。まずは校内の職員間で、そして学校と家庭を結んでとなれば、子供たちにとっては今までにない「もう一つの学習方法」になるはずです。教職員も現状を活かして挑戦中です!
修学旅行と林間学校は中止に
昨日、5年生には1校時前に、6年生には業間休みに、体育館で伝えました。前日のこと。そろそろ実施についての決定があることを感じている6年生は、何度かすれ違う度に、「先生、修学旅行行きたいな」「どうなるの?先生」そんな声かけや表情がありました。昨日の体育館でも「良い知らせですか?それとも、…」そんな声もかけられました。「マスクをしていて良かった」とは正直な気持ちです。全員の前に立ったとき、刺さるような視線を久々に感じながら話しましたが、5年生も、6年生も私の話を淡々と、それでいてしっかりと聞いていました。そんな子供たちの姿に一層、悔しく、そして申し訳なく思いました。「『中止』という現実に向き合い、投げやりになるのではなく、どうすれば良いのか一緒に考えたい。これだけの人数がいれば何かしら、今までの行事ではできなかったことができるはず。みんなと先生達に与えられた学習問題は『修学旅行や林間学校のような大切な経験は、どうしたらできるだろうか?』この問題を、少し時間をかけて考えよう」と、話の最後に伝えました。
「中止」にはなったものの、「学校の状況に応じて、感染防止対策を十分に講じた上で、代替の日帰りでの旅行を実施することは可能」という教育委員会の判断がされたことは救いです。感染症の影響がまだまだ続く中での企画は簡単ではありませんが、現実に子供たちと向き合って考え、保護者の皆様に協力していただけるようにしていきたいと思います。
七夕の願い事
豪雨で七夕どころではなかった地方は少なくなかった昨日でしたが、今、1年生の廊下はホッとさせられる場所になってます。廊下の掲示板には1年生、一人一人が書いた願い事の短冊が入れられています。「足が速くなりたい」「バスケットボールが上手になりたい」「速く泳げるようになりたい」「計算が速くなるように」「文字が上手く書けるように」など、「できるようになりたい!」願い事はいっぱいです。「サッカー選手になりたい」「ケーキ屋さんになりたい」と、「将来の夢」も多くあり、中には「アイドルになりたい!」という子もいれば、「みんなを助ける人になりたい」という子もいました。「弟が元気になりますように」「勉強が楽しくできますように」と、成長を感じさせられる願いもあったり、「早くコロナが終わりますように」「パパがコロナにならないように」と、涙が出るくらい嬉しい願いもあったり、1組から3組まで、短冊を読みながら楽しい時間を過ごせます。季節の行事が感染症の影響で様々なくなり、時が過ぎても、季節感を中々味わえないことが多い現状です。1年生が七夕の願い事を大事にし、自分のことだけでなく、家族や世の中のことにも願いが広がっていることはとても嬉しいですね。願い事はきっと1年生だけではないはずです。ちょっと話題にしても良いかもしれません。
今日は若手教員の国語の授業を参観しました。2年生は図鑑からクイズをつくり、みんなの前で披露しました。自分のお気に入りの生き物のことを取り上げていることもあり、みんな表情は生き生きとしていました。知らなかったことには「へえーっ!」という声も上がり、盛り上がる姿を見て嬉しく思いました。5年生の授業は「敬語」の学習。「校長先生は今朝、何を召し上がりましたか?」というインタビューを受けながら、敬語の学習の一役を担った気がしました。いつもと違って、私も参加しているので子供たちの意識も違ったようです。私の授業参観を上手く活用した内容と感心しました。関心を持ちながら意欲的に取り組む5年生の様子を嬉しく思いました。ただ授業についてはまだまだ課題もあり、その点は今後につながるように職員に伝えていきます。
今日はこれから市内の校長が柏中に集まり、今後の感染症対応についての協議があります。修学旅行や林間学校についても取り上げられるはずです。どんな結論になっても、しっかり子供たちに向き合っていこうと考えています。今日の内容を受けて、学校から発信していきますのでどうぞよろしくお願いします。
紹介したいこと
今日の検温忘れは20名。月曜日ということもありますが、やはり多い数で、このままではダメです。繰り返しになりますが、「検温することは大事なこと、健康観察カードは大事な物」「検温とカードは自分から取り組むこと」「自分から意識してできるようにすることは可能、それは素晴らしいこと」を伝え、ぜひサポートしてください。毎日の取組から、子供たちに力をつけていきましょう!目指すは「忘れゼロ」です。
最後は嬉しくて、ホッとする話です。5年生のテストで「クラスの人にあなたの身近な人やものなどを紹介するとします。紹介したいものと、それを紹介したい理由を書きましょう」という問いに対し、「校長先生」「(理由)毎日、坂を歩いているとき、いつもあいさつをしてくれるからです」と記入した子供がいたと知らせてくれました。他にも「富勢小」や「富勢小の歴史」と記入した子もいたとのことです。担任教諭のコメントには「子供の受け取り方はそれぞれですが、挨拶をすることを嬉しく思ったり、紹介したいと思ったりしてくれるんだなと、気づかされました。挨拶を当たり前ではなく、『有難い』と感心してくれる様子を嬉しく思います。諦めず、コツコツ、挨拶の指導をしていきたいと思います」とありました。先生が言うように、子供の気づきも嬉しいですが、子供の気づきから考えが深まった先生にも嬉しく思いました。挨拶も、先ほどの検温とカードと同様に、「自分のために必要なもの」「できるようになると嬉しいもの」のはずです。諦めずにコツコツと…頑張りましょうね!
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