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校長室 令和5年度

新校舎への移転に向けて③

7月25日(月)午前中,移転に向けた定例会が行われました。

 今回は,①「就学時健康診断」の実施方法

     ②田中北小学校・田中小学校の4・5年生に実施したアンケートの結果報告

     ③幼稚園・保育園・こども園との引き継ぎ方法

が議題の中心でした。

 

 ①については,現在のところ208名が受診される見込みです。昨年度,約90名の対応でも教職員がギリギリの

人数だったと聞いておりましたので,今回は市教委の全面的な協力をいただかなくては実施できないということで,

16名の応援を依頼しました。

 保護者の皆様や未就学児をお待たせしてしまう時間をできる限り短くし,効率的に実施できるよう,最大限の配慮を

してまいります。

 

 ②については,校舎が移転し,両校の児童が一緒になることに対する「楽しみなこと」「不安なこと」「知りたい

こと」を聞いた結果が示されました。本校は99名,田中小は47名の児童が回答しています。

 「楽しみなこと」については,両校とも「新校舎」「友だちが増えること」「通学距離が短くなること」を挙げた

児童が多いという結果でした。

 逆に「不安なこと」に関しては,「友だちができるか」「施設の配置に慣れるか」が多かったようです。「友人

関係・人間関係」に対する不安が大きいことがわかりましたので,4月の学級づくりの段階で,人間関係づくりに留意

して,子どもたちの不安を取り除けるような学級経営をしてまいります。

 

 ③については,本校だけ,従来の日程を前倒しして引き継ぎを実施すること,引き継ぎを市教委職員も対応する

ことについて,市教委が幼稚園・保育園・こども園と調整を行っているという報告がありました。

 

 毎月,進捗状況を共有しているのですが,多方面にわたって市教委の協力をいただいていることに感謝の気持ちで

いっぱいです。

 学校としましても,子どもたちの不安を少しでも取り除き,不安よりも期待の方が大きい状態で新年度がスタート

できるよう,職員一同,精一杯準備に努めてまいります。

 

 

「夏休み」の一日

 昨日から,いわゆる「夏休み」が始まりました。

 1学期間,保護者の皆様,子どもたちを見守ってくださった地域の皆様,本当にありがとうございました。

 9月1日に,さらに成長した子どもたちに会えるのを楽しみにしています。

 

 さて,「夏休み」と言っても,それは子どもたちにとってのものであって,我々は該当しません。個人面談の他

にも,出張や会議,研修等が目白押しです。

 ちなみに,私の来週月曜日(25日)のスケジュールは,おおまかに言うと,次のようになります。

 

 10:00 ~ 11:30 : 新校舎移転に向けた定例会

 13:00 ~ 14:00 : 特別支援学級に係る学校訪問

 15:00 ~ 16:30 : 専門家チーム会議(特別支援関係,@沼南庁舎)

 

 朝は,書類作成等の仕事ができそうですが,10時以降は会議と打ち合わせでほぼ終わってしまうと思われます。

 しかし,普段なかなか落ち着いてできない,学校の経営戦略を練ることや,最新の教育事情・先進事例・好事例の

収集などを進めていくことも重要です。

 有限な時間を有効に活用し,北小の子どもたちの自立や成長につながるアイデアを練り上げていく夏休みにしたいと

思っています。

 

「行動」を「考動」に

 9日(土),10日(日)の2日間で,5年生と林間学校に行ってきました。

天候にも恵まれ,計画通りに様々な体験を行うことができました。

 子どもたちは「協力する」ことと「きずなを一つにする」ことをめあてにがんばりました。到着の会で,多くの

子どもたちが「めあてを守ることができた」と言っていました。

 

 私は,この2日間で,5年生の素晴らしいところをたくさん見つけることができました。

 ・時間に余裕を持って行動できるところ

 ・困っている友だちに優しく声をかけられるところ

 ・挨拶がしっかりとできるところ

 ・人の話をしっかりとした態度で聞けるところ

 ・ノリの良いところ(笑)

 そんな5年生との林間学校はとても楽しく,あっという間の2日間でした。

 

 さて,タイトルの言葉ですが,この言葉は,宿舎の入所式の際に引率職員が子どもたちに示した言葉です。

 「みなさんは,決められたことをしっかりと守ることができます。なので,これからは,今自分がどうすればいい

のかを考えて行動できるようになってほしいと思います。」

 「自立」に向けたとても重要な視点です。

 2日間,子どもたちは意識して「考動」していました。

 これからの学校生活でも継続できるよう指導・支援してまいります。

 

明日から林間学校

 明日の土曜日から,5年生と1泊2日で林間学校に行ってまいります。

 

 今日に至るまで,5年生は実行委員を中心に,主体的に準備に取り組んできました。

 手作りのしおりや,声をかけあってキャンプファイヤーなどの練習をする姿から,今年の学校教育目標である

「自立」に向け,着実に成長できていると感じています。

 2日間,困ったことなどが起こるかもしれませんが,仲間同士助け合って,励まし合って,思い出に残る2日間と

なるよう努めてまいります。

 

 感染症が拡大傾向にあるのが心配ではありますが,対策を十分講じて,子どもたちが元気に笑顔で帰校できるよう

留意してまいります。

 

 様々な準備やお弁当の用意など,本当にありがとうございます。

 子どもたちの思い出話を楽しみにしていただけたらと思います。

 

校舎移転に向けて②

 6月27日(月)の午前中,校舎移転に向けた6月の定例会を行い,教育委員会関係課と進捗状況の確認をしま

した。備品関係,施設関係等の今月の進捗としては順調であるとの報告がなされました。

 

 今回の定例会の焦点の1つは,田中小における北小への「就学意向調査」の結果報告でした。

 その結果,小青田在住の新6年生の約6割,新2~5年生の9割以上が,北小への就学を希望していることがわかり

ました。

 また,新1年生の人数は200名を超えることが報告されました。

 よって,現在のところ,次年度の学級数は,

  1年生    :  6学級

  2・3年生  :  5学級

  4年生    :  4学級

  5・6年生  :  3学級

  特別支援学級 :  4学級

  計      : 30学級

となり,全校児童約830名が見込まれることが明らかになりました。

 今年度との比較では,学級数は2倍,児童数は約2.3倍となりそうです。

 

 子どもたちも,移転に関しては期待と不安が入り混じっている状況だと思います。子どもたちにもできる限り

情報の開示を行い,意見を聴きながら不安の解消に努めてまいります。

 次回の定例会は,7月25日(月)に行う予定です。

 また,進捗をご報告させていただきます。

 

 

社会とつながる学び

 先週末,修学旅行に行ってきました。天候に恵まれ,発熱等もなく,全員で2日間過ごすことができました。ご家庭

での体調管理や準備等のおかげです。保護者の皆様,本当にありがとうございました。

 

 この2日間で,子どもたちの成長を感じる場面がたくさんありました。

 ・最初は,時間ギリギリの行動だったのが,だんだん時間に余裕のある行動に変わっていったこと。

 ・最初は,次にどうすればよいか担任の様子をうかがっていたのが,自分たちで考えて行動できるようになった

  こと。

 ・今何をすべきかを考え,進んで友だちに声をかけたり,手伝ったりしていたこと。    など

 

 その他にも,子どもたちの良いところが様々な場面で見られました。

 ・ホテルの方やお店の方,戦場ヶ原ですれ違った方などに,進んであいさつをしたり感謝の気持ちを伝えたりして

  いたこと。

 ・一人一人が,きまりを守って行動しようとしていたこと。

 ・夜,眠れない友だちに励ましの声をかけていたこと。      など

 

 「校外での学びの中で子どもたちの成長が促される」ことを痛感した2日間でした。

 

 校外での学びの重要性とともに,授業でも,社会とつながることが重要だと考えます。

 今,5年生が「柏たなかの魅力」をポスターにまとめるという学習に取り組んでいます。自分たちが考える魅力に

ついて,その根拠を明確にするために,地域の方々や街づくりに携わっている方々にインタビューやアンケートを実施

する準備をしています。

 作成したポスターを関係機関に掲示していただくことや,市役所の方にプレゼンをすることなども検討しています。

 子どもたちの発達段階に応じて,可能な範囲で,「社会につながる学び」の実践を行ってまいります。

 

明日から修学旅行

 6年生は,明日からの土日で,日光に修学旅行に行ってきます。

 昨年は日帰りだったので,宿泊で実施できることを,本当にうれしく思います。

 2日間,6年生が元気に安全に過ごせるよう,しっかりと見守ってまいります。

 

 さて,その「修学旅行」ですが,学校行事としての修学旅行の始まりは,明治時代に遡るとのことです。

 1886年(明治19年)に,東京師範学校(現:筑波大学)が実施した「長途遠足」が起源であり,「修学旅行」

 という名称も,同校が1886年中に独自に使用し始めたようです。

 

 高度経済成長以前の家族旅行自体が稀であった時期は,修学旅行によって見聞を広めることが主な目的でした。

 現在は,学習指導要領にも示されているとおり,「平素と異なる生活環境にあって,見聞を広め,自然や文化などに

親しむとともに,よりよい人間関係を築くなどの集団生活のあり方や公衆道徳などについての体験を積むこと」が,

修学旅行の目的になっています。

 

 そのような観点から,世界遺産である日光東照宮や,華厳の滝等の日光の自然に触れ,日光街道をグループで散策

することは,子どもたちにとって,様々な学びや気づきがあると確信しています。

 

 宿泊やグループ活動への不安を感じている児童もいると思いますので,できる限りのフォローをしながら,思い出に

残る2日間となるよう,寄り添ってまいります。

 

 

 

校外学習の大切さ

 昨日,2年生の校外学習で,ふなばしアンデルセン公園に行ってきました。

 午前中は雨模様でしたが,午後のアスレチックの時間には晴れ,子どもたちが元気よく遊ぶ姿を見ることができました。

 先日は3年生の校外学習もおこなったのですが,改めて校外学習の大切さを痛感しました。

 

 様々な体験活動や見学から学ぶことが多いことに加え,グループ活動の際に同じグループの友だちを気遣うこと,

時間やきまりを皆で意識して行動すること,お世話になった方々に感謝の気持ちを伝えることなど,子どもたちは

とても大切なことを学び,成長したと思います。

 

 子どもたちの体調管理やお弁当など,保護者の皆様に心より感謝申し上げます。

 ありがとうございました。

廊下は静かに右側を歩こう

 昨日,リモートで6月の全校朝会を行いました。

 今月の生活目標に合わせ,私からも「廊下歩行」について話しました。

 

<全校朝会での話>

 田中北小学校の皆さん,おはようございます。

 今月の校長先生のお話は,「廊下の歩き方」についてのお話です。

 

 皆さんは普段,担任の先生から,廊下の歩き方について,どのような話を聞いていますか。

 おそらく,「右側を」「静かに」「歩く」ように言われていると思います。

 では,なぜ,「右側を静かに歩く」ことが大切なのでしょうか。

 少し考えてみてください。

 

 校長先生は,「なぜ大切なのか」を考える時,逆に「大切なことが守られなかったどうなるか」を考えてみます。

 

 皆さんが,ろうかを好き勝手に,騒いだりふざけたりしながら,走っていたら,どのようなことが起こるでしょう

か。

 校長先生は,ケガをする人が増えたり,嫌な思いをする人が増えたり,人に迷惑をかけたりということが,とても

多くなると思います。

 なので,大切なことは,みんなで守っていくことが重要です。

 誰か一人でも守らないと,ケガや迷惑などはなくなりません。

 

 田中北小の皆さん,廊下は「右側を静かに歩く」ように気を付けましょう。

 そして,廊下だけでなく,登下校の時も,騒いだり,ふざけたり,走ったりしないで,落ち着いて歩いてください。

 

 自分の命や安全は自分で守るようにしましょう。

 友だちの安全も守りましょう。

 

 これで,校長先生のお話を終わりにします。

 

 

 6月は雨が多く,廊下が滑りやすくなります。

 自他の安全を意識して廊下歩行ができるよう取り組んでまいります。 

 

移転・開校に向けて

 昨日の午前中,「令和4年度 第2回 田中北小学校の移転に伴う開校準備担当者会議」が,本校にて開催され

ました。

 参加者は教育委員会各課担当者,田中小学校教頭,そして,本校からは教頭,教務主任,私が参加し,総勢13名で

進捗状況の確認等を行いました。

 主な確認事項として,

  ・新設小に運び込む備品のリスト作成について

  ・引っ越し作業の実施スケジュールについて

  ・学級編制・就学時健診の進め方とスケジュールについて

  ・令和5年度教育課程編成のスケジュールについて

  ・工事の進捗状況報告

  ・通学路の安全対策について

  ・田中小学校在籍で小青田地区在住の児童(家庭)に対する「就学先意向調査」について

が報告され,質疑応答を行いました。

 この担当者会議を月に1回実施することで,移転・開校に向けた準備を滞りなく進めていく予定です。

 保護者の皆様,地域の皆様にも,適宜進捗状況等をお伝えできたらと思っております。

 まずは,31日(火)に「開校準備だより 第3号」を配付させていただきますので,ご覧ください。

 

 

授業づくり

 小学校の教員にとって,児童の「意欲」を高める授業(児童が「やってみたい」「おもしろそう」「がんばればでき

そう」などと思える授業)を行うことは,最も重要なことのひとつです。

 しかし,正直に申し上げると,中学校や高校のように自分の専門教科のみを教えるわけではないので,大変さはあり

ます。

 そこで,大事になってくるのが,すべてひとりでやろうとしないことだと思っています。

 「三人寄れば文殊の知恵」ということわざがあるように,みんなで知恵を出し合えば,いいアイデアが浮かびやすく

なると考えています。

 

 先日,5年生から相談があり,「言葉と事実」という説明文の単元づくりを一緒に行いました。

 この説明文で押さえたいこと(児童に伝えたいこと・考えさせたいこと)は,次の3点です。

  ① 言葉は事実と異なることも伝えることができる。だから,事実と結びついた言葉を使うことが重要である。

  ② 事実を伝える際に,言葉によって,読み手に違った事実の受け取り方をされる場合がある。

  ③ よって,事実を伝える際に,どのように表すかに気を配る必要がある。

 とても大事なことですが,難しさもあると感じました。

 この説明文を「おもしろく」,でも,勉強していく中で①~③に気づき,子どもたちが実際に表現を工夫できる

ようになるためにどうすればよいか・・・,5年生の担任と一緒に考えました。

 その結果,「新聞記者になりきって,新聞記事の見出しを考える」という言語活動に取り組んでみようということに

なり,昨日,1回目の授業を行いました。

 次の写真はその板書です。

 金環日食について紹介する新聞記事の見出しを,右から順に紹介して,何の記事か予想するという導入を行い

ました。子どもたちは,とても意欲的に考え,発表していました。

 そこから,「ひとつの事実を伝える見出しにも,様々な表現の仕方がある」ということに子どもたちは気づき

ました。

 この後,教科書の本文(文章)から,「見出しを考えるヒント」を探すという学習を行い,「見出しづくり」へと

進んでいきます。

 

 今回だけでなく,様々な学年,単元について,みんなで知恵を出し合って,子どもたちの「意欲を高める」ことの

できる授業づくりに取り組んでまいります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聴く力

 「聴く力」は,学校で最も「つけたい力」の一つです。

 その理由は,一人では力をつけることが難しいからです。

 動画視聴でも聞く(主は見る)という行為がなされているのですが,視聴するだけでは一方向となってしまいます。

 リモートも含めてですが,話し手と聞き手の両者がいて,双方向のやりとりができるからこそ,聴く力が高まると

考えています。

 つまり,集団(複数)で学ぶことの意義のひとつが,聴く力をつけることだと思います。

 このことについても,まずは教職員が子どもたちの話を「傾聴」することで,そこから子どもたちが学んでくれたら

と思っています。

 同時に,日々の授業の中で,「聴く」という行為を大事にして,よく聴けている子をお手本に,子どもたち同士も

学び合えるように指導・支援してまいります。

相手の目を見て挨拶をしよう

 タイトルの言葉は,2日(月)にリモートで実施した「全校朝会」で子どもたちに話したことです。

 以下に,その内容を記します。

 

<全校朝会での話>

 今月の校長先生のお話は,「あいさつ」についてのお話です。

  校長先生が朝,皆さんの登校の様子を見守っている時,先生の姿を見かけて,先生より先にあいさつできる子が

たくさんいます。校長先生はとてもうれしくて,いい気持ちになります。

 朝だけではなくて,休み時間や廊下ですれ違った時,下校の時なども進んであいさつのできる子がたくさんいます。

 「進んであいさつができる」のは,田中北小学校の皆さんの素晴らしいところのひとつです。

  そこで,そんな皆さんに,もうひとつがんばってほしいことがあります。

 それは,「相手の目を見てあいさつをすること」です。

 校長先生は,言葉だけでなく目と目が合ってあいさつができると,さらにいい気持ちになります。

  さわやかな天気が続く5月を,さらに気持ちよく過ごすために,「相手の目を見てあいさつ」をしていきま

しょう。

 

 私は,相手と心を通わせる手段の一つは,相手の目を見て話したり聞いたりすることだと思っています。

 まずは,目と目を合わせて挨拶ができることを今月の生活目標の一つとして取り組んでまいります。 

 

 

串を通す

タイトルの言葉は,教育委員会時代にお世話になった弁護士の真下麻里子氏からお聞きした言葉です。

真下先生は下にお示しする著書があり,教員免許状をお持ちの弁護士です。

真下先生は,常々,学校現場では,3個のお団子に串を通すように,「児童」「保護者」「教職員」の三者に

「串を通す」ことが大事だとおっしゃっています。

 

「串を通す」とは「共通認識を持つ」ということです。

例えば,「いじめ」と「いじり」の違いなど,皆が何となくイメージはできるけれど,本当に共通の認識を持てている

かと言うと難しい・・・ということが結構あります。

共通の土台があるからこそ,同じ土俵で議論ができるのであって,共通認識を持てていない中で議論をすると,誤解が

誤解を生んでしまうなどということも起こり得ると思っております。

 

そこで,この校長室を通して,子どもたちや職員に話していることを,保護者や地域の皆様にも知っていただこうと

考えております。「全校朝会でこのような話をしました。」「職員会議でこのような共通理解を図りました。」等の

情報をこちらでお伝えをさせていただき,少しでも「串を通す」ことができたらと思っております。

 

また,真下先生をはじめ,いじめ,不登校,合理的な配慮,学力向上,集団作り等,学校の諸課題に関する第一人者の

方々をお招きし,保護者の皆様向けの講演会や,子どもたち向けの出前授業なども実施できたらと考えております。

 

3年ぶりの制限のないGWを,子どもたちはじめ皆様が有意義に過ごされることを願っております。

管理職は笑っていればいいんだよ

 タイトルの言葉は,私が最も尊敬している教育者である,前柏市教育長の河嶌貞先生からお聞きした言葉です。

 河嶌先生は口数の多い方ではないので,これ以上のことはおっしゃいませんでした。

 ですから,この言葉の意味するところを自分で考え,実行していかなくてはなりません。

 私は,この言葉の意味を,以下の2点と解釈しました。

  ①管理職が笑っていることで,学校,職員,子どもたちに「安心感」を与えることが大事である。

  ②ピンチに遭遇することもあるだろうが,そのような時でも笑って対応できるくらい,度量の大きな人間に

   なりなさい。

 子どもたちにとっては,担任も同様ではないかと思います。

 担任ができる限り笑顔で,落ち着いた対応をすることで,子どもたちに安心感を与えることができると考えます。

 そのような学校・学級を作っていきたいと考えております。

 

平等と公平

「平等」と「公平」・・・よく使う言葉ですが,その違いについて考えるきっかけとなった資料が,以下の図です。

「平等」は,皆に同じ台が与えられています。

「公平」は,皆が同じ状態になるように台が与えられています。

学校現場に限らず,「一人一人の違いに関わらず,同じ支援がなされる」ことは多々見られます。

しかし,これは一人一人への「合理的な配慮」がなされていると言えるでしょうか?

我々は,子どもたち一人一人の個性を理解し,その子に合った支援をしていかなくてはなりません。

「公平」な支援ができるよう,子どもたちや保護者の皆様の声に耳を傾け,どういった支援が望ましいのかを

学び続け,実践してまいります。

 

 

 

 

自立

 

「自立」=「一人で何でもできるようになること」?

 

 昨年度末に職員で話し合い,学校教育目標の副題に「自立」という言葉を付け加えたと聞きました。

 「自立」は子どもたちにとって,重要なキーワードだと思います。

 

 ところで,子どもの「自立」した姿とはどんな姿でしょうか?

 私は,子どもが何でも一人でできるようになることが「自立」だとは考えていません。それは,大人でも難しいことだからです。

 私は,「自立」とは「上手に人に依存する(頼る)こと」だと考えています。

 つまり,困ったり悩んだりした時に,「困ってます」「助けて」と言える(悩み事を一人で抱え込まない)子どもを育てたいと考えています。

 そのためには,教職員がそのような姿を見せる必要があります。

 教職員が「困った」「助けて」と気兼ねなく言えて,助け合っている姿を見せることで,子どもたちもそのようなことが普通になっていくと考えます。

 

 また,そのためには,子どもたちに「相談してみよう」「相談したら何とかなるかもしれない」と思って(頼って)もらえる職員集団にならなくてはならないと考えています。

 子どもたちが安心して相談できるよう,一人一人が児童心理や教育相談について学ぶとともに,学級担任だけでなく,様々な職員が子どもたちと関われる体制を作ってまいります。

 

 来週月曜日,11日は待ちに待った入学式です。94名の児童が入学し,6学年363名での教育活動がスタートします。

 教職員一丸となって,子どもたちの学校生活や学びの支援を行ってまいります。

 お力添えの程,よろしくお願いいたします。

 

                                        平 野 秀 樹

ご挨拶

 

 令和4年度4月より本校に着任いたしました,校長の平野秀樹と申します。

 ご挨拶が遅れ,大変申し訳ございません。

 

 長い歴史と伝統のある本校に着任したことに,身が引き締まる思いです。

 地域の皆様,保護者の皆様,どうぞよろしくお願いいたします。

 

 本年は,現在の校舎とお別れをしなくてはならない,とても大切な1年になります。

 すべての教育活動が,この校舎で行う最後の活動になります。

 そして,3月には,この校舎での最後の卒業生を送り出すことになります。

 感染症対策には充分留意しながら,本校の子どもたちが今年1年間を「ワクワク」した気持ちで過ごせるよう,職員一丸となって様々な仕掛けをしていきたいと考えております。

 

 「校長室」は少なくとも週に1度は更新していきたいと考えております。

 学校や子どもたちの様子については,「縁の下の力持ち」や「北小日記」にて,お知らせしてまいります。

 この「校長室」では,学校経営や教育活動等に関する私の考え方や実際の取り組みを中心に,最新の教育事情等も含め,様々な情報を皆様にお届けできたらと思っております。

 まずは1年間,どうぞよろしくお願いいたします。

                                   平 野 秀 樹