令和3年度(R4.4.11まで)

2021年12月の記事一覧

ジュニア救命士講習(校長室より)

 高学年の子どもたちに「ジュニア救命士講習」を実施しました。今日が5年生で明日が6年生です。1クラス1時間の講習です。

講師として、柏市東部消防署と逆井分署から来ていただきました。お話をしてくださったのは東部消防署の石井さんです。

 この講習会は、子どもたちにも助けられる命がある、ということから数年前から始まったものです。

自分の脈拍の確認をし、突然に心停止してしまった方に心臓マッサージがいかに有効であるかの説明をいただきました。

いざという時のための「119番とAEDお願いします!!!」と大声を出す練習をした後、石井さんの見本を見せてもらい、講習用の教材を用いて、心臓マッサージを体験しました。

DVDの映像に合わせて、1分間行いました。音に合わせてリズミカルによくできていました。

実際には救急車が到着するまでの平均8分間行う、ということを署員の方から聞き、交代して行うことの大切さも学びました。

その後は、AEDの使い方をDVDで学び、教材を使って体験しました。

ちなみに、学校にもAEDがあります。

職員玄関、事務室受付窓の左側です。

私も、ここまで、救命救急の講習会への参加はあっても、実際にこれらのことが必要な場面に出くわしたことはありません。だからと言って、これからもないとは言い切れません。実際の場面できちんとできるものか不安もあります。

しかし、今日の講習の中で何回か出てきた「誰かを呼ぶ」というキーワード。一人でやろうとしない、誰かに声をかけて一緒に行う、この「誰かに頼ること」が救助においては大切なことだろうと思います。

 

朝、スタート前に、体育館へご挨拶に行きました。

逆井分署の方が「出動命令が出たらここを離れます」とおっしゃっていたのですが、

その数分後には、1時間目の講習前の5年3組の子どもたちに見送られながら、出動して行きました。

 

その後、3時間目に体育館前に救急車が戻っていたので、校内巡視の後に体育館に行ってみると、また救急車がいなくなっており、2度目の出動後でした。

そして4時間目の途中に戻られた3名がこちらのみなさん。

いつ何が起こるかわからないことに対応するお仕事。お疲れ様です。

本日は子どもたちのためにありがとうございました。また明日、よろしくお願いいたします。

できるようになる(校長室より)

東京都の元小学校教員の向山洋一氏が、以前に本に書いていた「成長曲線」の話。


担任の時に子どもたちにこの話をしたものですが、高学年の子だと、ピアノがそうだ!なんて共感する子もいました。

自分の昔を振り返っても「確かにそうだな」と思い当たることがあります。


例えば、サッカーのリフティング。
できるようになりたいから、練習を毎日するとして・・・。
今日は1回できた。明日は2回、明後日は3回というように規則的にできる回数が増えていくというものではない。毎日がんばっても、ほんの数回しかできない日々が続く。ところが、あきらめずに練習を積み重ねていくと、ある時急に30回できた!という状態がやってくる。


例えば、ギターの指遣い。
弾けるようになりたいから、練習は毎日するとして・・・。
たどたどしく、ほとんど思うように動かない指にいらいらしながら楽譜とにらめっこからのスタート。うまくいかずに、思うように先に進めず、もたもた。そんな日々を繰り返しているうちに、ある日突然、指が動く。何とか最後まで弾けるようになるという状態がやってくる。


特に、楽器やスポーツなどで体験できる、この突然飛躍的に成長が訪れるという経験、みなさんはありますか。

何かができるようになるためには、「興味があること」に対して、「できるようになりたい」という気持ちと、「あきらめずに続ける」という力が必要であると言えそうです。

ということは、できるようになるためのスタートとして、「興味がある」こと、「興味を持たせる」ことの大切さを感じます。

自分が4年生の時の担任の先生が、算数の分数の授業に栗ようかんを持ってきて授業をしたことを今でも覚えています。その時の私は、栗ようかんに興味は持っても、分数には興味を示しませんでした。難しいものです。

6年生ティーボール教室(校長室より)

柏市スポーツ課の事業であるティーボール教室を行いました。対象は6年生で、講師はYBC柏の選手のみなさんです。

(リンクがうまく貼れませんでしたがYBC柏のHPはこのアドレスです。→http://www.ybc2005.jp/)

50年近く前である、自分の小学校時代、放課後の遊びはいろいろありましたが、その中でも野球はよくやっていました。当時の柏にも広場はあちこちにありましたから。人数が少なければ三角ベース、柔らかいボールが1つあれば手打ち野球、大きなボールしかなければキックベース。こう書いてみると遊びの真ん中に野球があったようにも思います。

今日来てくださった選手のみなさんが子どもだった頃はもちろん、今は、公園でボールが使えないなど、野球に限らず、球技はどこかのチームに入らないとできないものになってしまっていると言えるかもしれません。

初めての人にとっての野球は場面場面でのルールが難しいスポーツです。
ティーボールは難しいことを置いておいて、ベースボール型の導入のスポーツです。体育の時間にも行います。

今日は校庭で行いました。3時間目に1・2組、4時間目に3・4組が参加しました。

(写真は1・2組の部です。)

限られた時間でしたので、キャッチボールとティーバッティングを行いました。

キャッチボールは、選手同士のお手本を見せてもらいながら、「相手がとりやすい胸のあたりをねらって投げること」とアドバイスもいただきました。

バッティングはお手本を見せてもらった後で、何ヶ所か用意された場所で交代しながら行いました。お手本のスイング、格好良かったです。

「ナイスバッティング」「上手だね」など選手のみなさんに声をかけていただきながら練習しました。

子どもたちはとても楽しく活動をしました。

選手のみなさんは、気さくに子どもたちに声をかけながら活動に寄り添ってくださいました。

スポーツ課のみなさん、YBC柏の選手のみなさん、今日は貴重な体験をありがとうございました。

選手のみなさん、怪我をせずにがんばってください。ご活躍をお祈りしています。

校内陸上記録会(校長室より)

敷地内の木々の葉が落ち、寒々とした景色になっています。

12月も2週目となり、学習も2学期のまとめに入っています。

 

今日は校内で陸上部の記録会を行いました。


2年連続で柏市の大会も中止になり、おぼろげながらであっても、目標をもって取り組んでいた子どもたちにとっては目指す所を失って宙ぶらりんになった時期もあったかも知れません。

 

それでも、柏市の子どもたちがみんな等しく同じ境遇になったわけですから、納得して飲み込むことも大切な勉強ではあると思います。健康が最も大切であるという判断でのことでしたから。

 

ただ、ここ数ヶ月、状況がかなり変わってきて、本校の運動部担当職員から、一つの節目として陸上部の記録会を行いたいという申し出が1ヶ月ぐらい前にありました。それが今日、形となりました。

 

予定では、先週だったのですが、悪天候がわかっていたので、今日に延期しました。

運動部は4年生からの活動ですが、継続的に練習を積み上げることはしにくい2年間でした。しかし、ここへ来て、短期間ながら、目の前の目標に向かって練習に取り組むことができたことは良かったと思います。

 

それぞれの種目で力一杯取り組む子どもたちの姿を見ることができました。

大変寒い放課後でしたが、保護者のみなさんにも見ていただけたことは、子どもたちにとってうれしいことだったと思います。ご来校並びに応援ありがとうございました。

最後に、1位と2位の表彰を行い、賞状とメダルを渡しました。

代表児童による閉式の言葉には、先生方や保護者のみなさんへの感謝の言葉も盛り込まれていました。素晴らしいことです。

自分たちの活動には必ず感謝すべき相手がいる、ということは忘れずに目の前のことに一生懸命に取り組める人になっていってほしいです。

運動部の6年生、お疲れ様でした。

そして、先生方も寒い中、ありがとうございました。

どこでがんばるか(校長室より)

朝、12月の今月の歌が校舎内に流れます。

「ジングルベル」です。1日が明るくスタートします。

校舎内でも、12月っぽい雰囲気を感じます。

  

昨日は持久走大会を開催し、子どもたちのがんばりを見ていただきました。ホームページでもお伝えしました。

今日は「どこでがんばるか」ということについて書いてみます。

子どもたちは、主にお家と学校で生活しています。大きなくくりになってしまいますが、どちらでがんばってほしいですか。家族というつながりのあるお家は温かい場所であってほしい。昔の言葉で「家を一歩出たら、7人の敵あり」のような言い回しがあるように、外は厳しいところ、つらいところ、油断ならないところ。とすれば、家族ではないメンバーと生活する学校という場所は、子どもにとって緊張する場と言えるでしょう。

そこに身を置いているだけで、かなりがんばっていると言えるのでは、と思います。

 

がんばるというのは、とりあえずその姿勢のことですから、結果がどうとかはあまり関係ありません。

昨日の持久走もそうです。

がんばったらみんな1位になれるわけではないし、その時にその子ががんばっているのは姿からわかる。歯を食いしばってゴールに向かってくる子どもたちを昨日何人も見ました。はあはあ苦しそうだし、それでも前に進んでいる。順位がどうかとか関係ないわけです。目の前にいる子どもたちが、寒い中一生懸命に走っている・・・その状況を「がんばっている」ととらえて、我々は心揺さぶられるのですよね。

毎日、学校での子どもたちの姿を見ていると、たくさんの子どもたちがよくがんばっていると思います。がんばってもできないこともあります。失敗だってトラブルだってあります。でも、多くの子どもたちが学校という場所でがんばっています。

大人だってずっと「気をつけ」をしていることは無理です。休みたいときもある、怠けたいときもある。子どもは家でも学校でもがんばり続けなければならん、ということはありません。

「今の状態で満足せずに、もっともっとがんばってほしい。どこででもがんばってほしい。」という願いを持つことは親心(先生心、大人心・・・)ですし、それを伝えることは悪いことではありません。

でも、昨日の持久走に限らず、土南部小学校のたくさんの子どもたちは、毎日学校でがんばっているんだな、がんばれるんだな、ということを我々大人は忘れずにいたいなと思います。そして、がんばれる場所が一つでもあることは素晴らしいことだと思います。