令和3年度(R4.4.11まで)

どこでがんばるか(校長室より)

朝、12月の今月の歌が校舎内に流れます。

「ジングルベル」です。1日が明るくスタートします。

校舎内でも、12月っぽい雰囲気を感じます。

  

昨日は持久走大会を開催し、子どもたちのがんばりを見ていただきました。ホームページでもお伝えしました。

今日は「どこでがんばるか」ということについて書いてみます。

子どもたちは、主にお家と学校で生活しています。大きなくくりになってしまいますが、どちらでがんばってほしいですか。家族というつながりのあるお家は温かい場所であってほしい。昔の言葉で「家を一歩出たら、7人の敵あり」のような言い回しがあるように、外は厳しいところ、つらいところ、油断ならないところ。とすれば、家族ではないメンバーと生活する学校という場所は、子どもにとって緊張する場と言えるでしょう。

そこに身を置いているだけで、かなりがんばっていると言えるのでは、と思います。

 

がんばるというのは、とりあえずその姿勢のことですから、結果がどうとかはあまり関係ありません。

昨日の持久走もそうです。

がんばったらみんな1位になれるわけではないし、その時にその子ががんばっているのは姿からわかる。歯を食いしばってゴールに向かってくる子どもたちを昨日何人も見ました。はあはあ苦しそうだし、それでも前に進んでいる。順位がどうかとか関係ないわけです。目の前にいる子どもたちが、寒い中一生懸命に走っている・・・その状況を「がんばっている」ととらえて、我々は心揺さぶられるのですよね。

毎日、学校での子どもたちの姿を見ていると、たくさんの子どもたちがよくがんばっていると思います。がんばってもできないこともあります。失敗だってトラブルだってあります。でも、多くの子どもたちが学校という場所でがんばっています。

大人だってずっと「気をつけ」をしていることは無理です。休みたいときもある、怠けたいときもある。子どもは家でも学校でもがんばり続けなければならん、ということはありません。

「今の状態で満足せずに、もっともっとがんばってほしい。どこででもがんばってほしい。」という願いを持つことは親心(先生心、大人心・・・)ですし、それを伝えることは悪いことではありません。

でも、昨日の持久走に限らず、土南部小学校のたくさんの子どもたちは、毎日学校でがんばっているんだな、がんばれるんだな、ということを我々大人は忘れずにいたいなと思います。そして、がんばれる場所が一つでもあることは素晴らしいことだと思います。