校長室より

令和6年度 校長室より

いよいよ(校長室より)

昨日の1日中の雨で、校庭のあちこちには水たまりができていました。

ほら。

おや。

50mコースをよく見ると・・・

土が入れてあります。今日、50m走の記録を取るためにどうしてもコースを使えるようにということで、朝から職員が力を合わせて整えようとした跡です。

それでも水はけの良くない校庭であるため地面のぬかるみはなんともできず、断念。

校庭の端の方に臨時コースを作って対応することになりました。

おかげで2年生と3年生の50m走を無事に計測することができました。「ライオンに追いかけられてる気持ちで必死で走るといいよ」と声をかけました。「逃げ切ったよ、校長先生!」と走り終わった子が声をかけてきました。

さて、環境省の熱中症警戒アラート運用が昨日から始まりました。いよいよ今年も熱中症に気をつけながらの活動する季節が近づいてきました。今日も、気温は25度越え予報で、

日差しにも注意が必要な感じがしました。2年生が50m走をしているとき、待ち時間の3年生は木のかげで日差しを避けていました。

 

 こういう配慮が大切です。先生方ありがとうございます。

水分補給のための水筒も持参して外に出ています。

温度計も毎日出すので、先生方、子どもたち、気温や熱中症指数に興味を持って活動に役立ててほしいです。

暑さに体を慣らしていくこともとても大切なことです。暑熱順化って言います。本格的な暑さになる前に、太陽光を浴びて暑さに慣れることについての呼びかけも児童にしていきます。

お風呂で湯船につかるのも、汗をかきやすい体づくりに役立つそうです。真夏の暑さは置いておくとして、暑さに負けずに活動できる体をつくっていきましょう。

 

今日は2、3年生の授業参観・懇談会でした。

進級してがんばっている子どもたちの様子を見ていただけて良かったです。

 

雨の1日(校長室より)

今日の天気予報は一日中雨。実際、雨の一日でした。

体を使って遊ぶのが大好きな子どもたちにとってはちょっぴり悲しい天気です。

今日の昼休みの校内の様子です。一体どんなことをして過ごしているのでしょう。

 

何人かで集まって遊んだり、タブレットに向かったり、先生の周りでお話ししたり、教室で飼っている生き物を観察したり、委員会の仕事をしたり・・・いろいろですね。

まとまってレクをしているクラスもありました。

図書室で静かに本を読んでいる子たちもいました。

楽しく過ごしているように見えますが、次の瞬間にはトラブルが起きることもあります。手が当たって痛かった、悪口を言われた、貸してと言ったのに貸してくれなかった・・・。それが子どもたちの日常です。

トラブルを回避できればそれに超したことはありません。しかし、そこは子どもです。やってみてわかること、やってみないとわからないことばかりです。同じことを繰り返すこともあります。

それでも、人と関わり合いながら学ぶことがたくさんあります。一人では感じないことをたくさん感じます。うれしい、楽しい、つらい、苦しい、面倒など、人との関わりは考えることがたくさんです。良いことばかりではないけれど、そういうことが心を強くしていきます。

赤ちゃんの時は保護者の管理の中で育ってきた子どもたち。成長と共に、外へ外へ向かっていきます。そう、これから、この子たちは、いろいろな場所で、いろいろな人と関わりながら生きていきます。

経験は必ず栄養になります。たくさんの人とのつながりや関わり、学校はそういうものを学ぶ場でもあります。小さな社会である学校という場で、今日も成長を続ける子どもたちです。

 

今日はのぞみ学級の授業参観・懇談会でした。

雨の中、ご来校いただきありがとうございました。

1年生を迎える会(校長室より)

1年生を迎える会を行いました。

 

入学式は学校として1年生をお迎えする式。迎える会は、児童が自分たちの仲間としてお迎えする会、そんなイメージです。

 

お楽しみレクがメインです。マルバツクイズと私は誰でしょうクイズで楽しみました。

本校の子どもたちを見ていると、もともと下学年の子どもたちに対するやさしい部分を感じることがとても多くあります。まだ4月ではありますが、きっと、ここまでも、そしてこれからもそれぞれの学年が役割に応じて、個人的に異学年との関わりを持っていくことでしょう。

 

クラスという枠を超えて、異学年とのつながりの中でも、一人一人が成長できるチャンスがあります。たくさんの人とつながっていってほしいです。

 

1年生も学校で過ごす時間が長くなり、学校にも慣れてきたところです。入学式に話した、「勉強するときはしっかり勉強する」「遊ぶときは元気に遊ぶ」「好き嫌いを言わずに食べる」を担任の先生と一緒にがんばってね。

続 継続は力なり(校長室より)

自分が6年生の担任になったとき、なるべく早い時期に話したことの一つ。

「物事は千回くり返すと本当の力として身につく、と聞いたことがある。一つのことを繰り返し行うということはそれだけ意味があることだ。


 例えば、野球の素振り。形を確かめながら、1回1回丁寧に素振りをする。あるいは投手から投げられてくるボールをイメージし、1回1回丁寧に素振りをする。こうして、百回、千回と繰り返すことで、正しい素振りが身につくわけだ。
 (実際、サッカーの中田英寿さんは、パスの練習中、試合の様々な場面をイメージして、1本1本確かめるようボールを蹴っていたという。)しかし、逆に考えれば、いい加減なことも千回くり返すことで確かな力となってしまうということだ。


 『そうか、千回か。よおし!やったるぜ!』と回数ばかりを気にして、いい加減な素振りを千回したとする。(ここで身振り手振りをつけわかりやすく実演したりする。)その結果、千回後に君に身についたものは「いい加減な素振り」以外にない。勉強だってスポーツだって、生活面だって、続けることに大きな意味がある。しかし、続けていてはいけないこともある。抜け出さなければ、反対のプロになってしまう可能性がある。


 ところで、千回って数字だけど。学校に来る日にちで考えてみようか。1年間で君たちが登校する日にちは約200日。ということは、5年生の生活が終わった時に約千日が過ぎることになる。1年生から6年生になるまで、毎日毎日、きちんと連絡帳を書いていた君は、それがきちんと身につくわけだ。毎日毎日宿題をきちんとしていた君は、それがきちんと身につくわけだ。


 逆に言えば、毎日毎日掃除をさぼって過ごしていた君は、掃除の仕方が身につかない ばかりか、掃除さぼりのプロになってしまったわけだ。毎日毎日寝坊を繰り返して遅刻 ぎりぎりだった君は、早起きが身につかないばかりか、寝坊のプロになってしまったわ けだ。これを小学校生活の残りの200日でひっくり返すのは並大抵な努力では無理だ。だって、もうその道のプロなんだから。


 君たちは簡単に、○○をがんばる、○○をできるようにすると目標にあげるが、実は口で言うほど生やさしいことではないことをしっかりわかってほしい。そして、それをわかった上で、少しずつ少しずつ努力を続けていかねばならないわけよ。」

6年生の担任になると、千日経験してきた、様々なプロを目にします。この話をした 後、「今のまま、遅刻のプロでいるつもりなのか?」「今のまま、掃除サボりのプロで いいのか?」「このままプロの宿題をしないマンとして過ごすつもりなのか?」と日々、継続的に、声をかけていくことが必要になるわけです。

まさに継続は力なりです。

継続は力なり(校長室より)

「継続は力なり」とは、続けることは力になるよ、ということで地道な活動の大切さを伝える言葉です。


例えば、毎日元気にあいさつをしていると、それが習慣となり、「元気なあいさつができる力」が身につきます。こうして積み上げた力は簡単にはなくなりません。もう自然に元気なあいさつが出てしまいます。

 

このように良いことに対して使われることが多い言葉ですが、そうでないことでも継続は力になります。

 

「あいさつをしない」ということを毎日続けていると、それが習慣となり、「あいさつはしない」という力が身につきます。これも積み上げてしまうと簡単になくすことはできません。これがなかなか大変です。

 

6年生の担任だったときに、ノート指導の中で「下敷きを敷く」というたった一つのことを子どもたちに身につけようと取り組んだことがあります。下敷きを敷くことが習慣となっている子にとっては何でもないことでも、敷かないことが習慣になっている子にとっては言われないとできないことになってしまっていました。持ってこない子もいました。

 

そして、その「ノートをとるときは下敷きを敷く」というたった一つのことでさえ、全員に身につけて卒業させることはできませんでした。

 

積み上げること、習慣になることの大切さと怖さの両面を感じます。

 

ちなみに4月1日に、継続は力なりは良いことについてだけの言葉ではない、中途半端な取り組みを続けていくならいっそ取り組まないことも大切であるという話を職員にもしています。