校長室より

令和5年度 校長室より

大野先生の版画教室(校長室より)

版画家の大野隆司先生をお招きして版画教室を行いました。対象は4年生です。

 

それぞれのクラスで1時間ずつ指導をしていただきました。短い時間ですが一期一会です。この1時間は、大野先生が師匠で、子どもたちは弟子です。

 

子どもたちは前もって絵をかいた板を持ち寄りました。

短い時間です。大野先生も真剣勝負です。テンポの良い指導が続きました。

 

必ず手を止めさせてから、「手本を示し、やらせてみる」また「手本を示し、やらせてみる」・・・このように同じ流れで、作業をさせていきました。

彫刻刀の説明、使う彫刻刀だけを出す、持ち方、掘り方、注意すべきこと、その一つ一つを素早く短い指示で進めていきました。

 

彫刻刀を扱う上で注意すべきことは1つ。けがをしないために「手を彫刻刀の刃の前に置かないこと」です。それをしないために「片手で彫らずに反対の手の人差し指か親指を添える」と教わりました。子どもたちは師匠の教えを守り、けがに気をつけながら彫り進めていきます。


毎年感じますが、無駄のない説明が聞きやすくわかりやすく、ほとんどの子どもたちは集中して話を聞き、作業を行うことができました。

間違って彫ってしまっても、5分落ち込んで切り替えよう」という言葉とともに、失敗してしまったときの解決策も示してくださるなど、大野先生のやさしいお人柄があふれ出るご指導でした。

途中では、切らずに彫り進めるプロの技を見せていただきました。

 

大野先生の指導は、今日だけなので、紙に刷る所までの全行程を見せていただきました。


最初から最後まで、その一つ一つが本物に触れた瞬間です。子どもたちは先生の技に驚きながら、真剣に取り組みました。

 

子どもたちの作品は、この後、まだまだ「彫り」の作業が続きますが、今日教わったことを思い出しながらがんばってほしいです。完成が楽しみです。

 

授業の最後には、子どもたちの前でもう一度「間違って彫ってしまっても、5分落ち込んで切り替えよう」この言葉を言い換えて、「これから先、いろんな失敗があると思うけれど、ずっと落ち込んでいても仕方ないからね。すぐに切り替えていくんだよ。」と師匠から弟子への温かい教えとなりました。

最後の片付け、机上のごみの集め方や捨て方まで丁寧にご指導いただきました。

 

大野先生、今年もご指導ありがとうございました。

そして作品もありがとうございました。

 (今日の写真は、3時間目の4年3組のものです。)

研究授業と精錬授業(校長室より)

3時間目に1年担任の野田先生が算数の授業をしました。

 

講師は柏市教育委員会指導課指導主事の相澤先生でした。

 

足し算の勉強です。

 

 

また、2時間目には6年2組で教育実習をしている山口さんが算数の授業をしました。

 

所属している大学の先生もお見えになっての精錬授業でした。

 

比例の学習です。

 

教員として、1日の多くの時間が授業です。授業力を高めるために、人前で授業をするというのは大切な修行の場となります。もちろん、見る側にとっても大きな学びの場となります。そのようなわけで、教室は自習という形をとって、たくさんの先生方が授業を参観しました。

それぞれの先生方がご自身の成長のために生かしていけたらと願います。

 

 

授業の設計図は教員がつくりますが、実際の授業は目の前にいる子どもたちと一緒につくるものです。同じ設計図で授業をしても、隣のクラスと同じようにならないことがそれを示しています。子どもが違うからです。

 

職員は、目の前の子どもたちとの関係を大切にしながら、日々、授業に取り組んでいます。いくつになっても、続きます。謙虚な気持ちを忘れずに成長していってほしいです。

両先生方、お疲れ様でした。

指導課の相澤先生、大学の准教授である坂本先生、ありがとうございました。

2年生町探検(校長室より)

2年生の町探検でした。


6グループに分かれ、探検です。

私は、10人の子どもと一緒に南部中に行きました。

南部中では、教頭先生が待っていてくださいました。

まずは荷物を置いて、自己紹介をしました。植松校長先生も来てくださいました。

三上教頭先生が先導して、校舎内の探検に行きました。玄関や保健室から始まり、廊下の上手な作品に驚いたりしながら、

教室や体育館でのがんばる子どもたちの姿を見せていただきました。

兄弟姉妹や顔見知りのお兄さん、お姉さんを見つけるとうれしそうに手を振ったり、振りかえしてもらったり、授業中にもかかわらず、温かい雰囲気でした。卒業していった子どもたちががんばっている姿を見て、私もうれしかったです。

控え室に戻ってからは質問タイムでした。「くじゃくはいますか」「何時から何時までですか」「授業時間は何時間ですか」などなどたくさんの質問が出ました。

 

教頭先生が、一つ一つに丁寧に答えてくださいました。

 

最後は代表児童によるお礼のあいさつです。

三上教頭先生をはじめ、南部中の皆様、ご多用の中ご対応ありがとうございました。

 

同じ時間帯にそれぞれの場所で同じような時間を過ごさせていただいたはずです。

南部近隣センター、ハシモト商店、リフレッシュプラザ柏、ロイヤルホームセンター、柏さかさい保育園、銀の匙の皆様、子どもたちの活動のために貴重な時間をありがとうございました。

時計や九九(校長室より)

今日は丸つけたいの活動日でした。コミュニティルームに、丸つけ隊の方々が来てくださいました。

時計の話をしながら丸つけをされていたので、何のことかなと思って聞いていると、1年生の算数「」の丸つけをしながら「最近の時計事情」について話題になったとのことでした。

「そもそもうちの息子は腕時計をしてないなあ」「子どもたちのおうちはどうなんだろう」「子どもに家で特訓しました」なんて話がでていました。

かなりデジタル表記が増えましたあ、学校にある時計は、ほとんどが針の時計です。

お家の時計はいかがですか。

1年生の時計の読み方は、学校で習っただけではなかなか身につきづらいものです。時間の感覚も含めて、日常的な会話の中などで意識させていくことで身についていくこともあります。デジタルの時計は数字が表記されてますから、針を読む時計とは脳での処理の仕方が違いそうです。難しいけれどぜひ身につけたいですね。

 

2年生の算数で九九が始まっています。


これも学校の学習だけでは習得には時間がかかります。身につくまでには、トイレに九九表をはったり、お風呂ですらすら唱えられたら湯船から出ると決めたり、いろいろな場面で触れることの大切さを感じます。

こちらも、めげずにがんばって身につけていけるよう繰り返しがんばろう。

とは言え、苦手な段があったり、間違えたりすることはあります。

やるだけやっても不安がある場合は、「答えだけ九九表」を書ければもう安心。

例えば・・・

7が3こあったらいくつ?を答えるためにはかけ算でも足し算でも良いのですから。多少遠回りでも、足しながらせっせと答えだけ書いていけば「答えだけ九九表」はすぐにできます。

実際には、九九や下のような足し算、引き算は、まるごと覚えて、反射的に答えが出るようになると、算数の世界での道具としては本当に便利なものとして使えます。

とは言え、千里の道も一歩からです。まずは地道にがんばりましょう。

 

今日は就学時健康診断でした。来年度入学してくる本校の学区の子どもたちの健康診断です。先生方、お疲れ様でした。

在校生は早帰り。事故などなく過ごせたようで、安心しています。

 

3年生社会科見学(校長室より)

3年生が社会科の学習で近隣のスーパーマーケットへ行きました。

地域に見られる生産や販売の仕事についての学習です。

見学しながら学びます。

初めは、副店長さんが対応してくださいました。

その後、クラスごとに分かれて、「質問」「店内見学」「バックヤード見学」の3つを15分ずつでローテーションする形をとりました。

「質問」では、暑さを考慮して、外ではなくイートインコーナーで行ってくださいました。

働いている人の人数、商品の並べ方のこつなど、子どもたちは準備してきた質問をしました。担当のお店の方は、丁寧に答えてくださいました。子どもたちは熱心にメモをとりながらわかったことを記録していました。

 

「店内見学」では、グループに分かれて店内を見て回りました。

気づいたことをメモしたり、店員さんに聞いたりしながら見学しました。

お仕事の手を止めて、子どもたちの活動に付き合っていただきありがとうございました。

 

「バックヤード見学」は副店長さんと行動を共にして説明を聞きながら行いました。

バックヤードは一般の方は通常入らない場所です。

在庫の品物が積んであったり、魚や肉を保管する冷蔵庫があったり、調理する場所があったりと、普段見られない場所だったので子どもたちにとっては秘密を知る良い時間になりました。

短い時間ではありましたが、マイナス20度の部屋にも入ることができ、節度をもって大騒ぎしていました。

見学が全て終了したあとに、副店長さんが「ここに来たことがある人」と3年生に聞くと、ほとんどの児童が手をあげていました。子どもたちにとっては身近な場所と言って良いでしょう。普段とは違う視点で改めて眺めたことの中に、きっと新しい発見や気づきがあったことでしょう。

お礼の言葉で、「今日のことは、学校に帰ってから、学習に生かします」とあいさつした代表の児童の言うとおり、良い学習につなげてほしいです。本物に触れるということは何よりの学びです。

最後はおみやげまでいただきました。貴重な体験の場になりました。本日はありがとうございました。