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2020年9月の記事一覧

日帰り修学旅行は日光へ

 “秋晴れ”というのは昨日、今日の天候をさすのでしょうね。本当に過ごしやすい日が続いています。依然として休み時間には校庭の利用制限があり、全員が遊ぶことはできませんが、好天続きだと子供たちも安心して遊べるようです。富士山頂では初冠雪ということで、今朝のテレビでは空からの素敵な映像が流され、しばし見とれてしまいました。数日前の夜には氷点下とのこと。このあたりがこれだけ涼しいのですから、富士山頂は寒い!ということは理解できますね。
 今年はバスを利用しての校外学習がいつものようには実施できません。現段階では1、2年生はバスを利用せずに徒歩による地域学習を、3、4年生は市内見学を兼ね、バスを利用しての校外学習を、5年生は「手賀の丘少年自然の家」でに日帰り林間学校を、そして6年生は修学旅行に代わる日帰り旅行を予定しています。6年生については、「歴史に触れる内容を」という希望があり、県内や日光東照宮を含めて検討してきました。9月になり、柏市内や松戸市内の学校も日光への日帰り旅行を実施しています。バス乗車の人数を減らし、バスレクは実施せず、見学先も絞って、昼食時は密を避ける、そしてマスクは着用と、感染を防ぐ策をとっての実施です。様子をうかがいましたが、「東照宮は混雑なし」ということで、団体客(特に外国人)はほとんどいないとのことでした。往復にかかる時間もそれほどではありません。子供たちの様子も好評であったとのこと。以上のような様子と県内施設の状況などを考慮し、検討した結果、「今年の日帰り修学旅行は、11月に日光方面へ」ということにし、昨日6年生には伝え、保護者の皆様にもメールをしました。日程については調整中です。なお6年生だけでなく、他学年の校外学習の詳細については手紙を配付しますので、お待ちください。
 校長室両側の壁の上部には歴代校長の写真が33枚、掲げられています。掲げられる写真の空きスペースは残り1枚のみ。そこで校長室改革として、写真を縮小し、4名で1枚の額に納めようと計画しています。また氏名はわかっているのですが、写真がない先生が3名います。その方も歴代がわかるようにしていきたいと思います。実施予定は冬休み中です。3学期の校長室に注目してください。
 季節の変わり目とともに、気温も低くなっています。体調管理には十分にお気をつけください。明日で9月も終わりです。  

うれしいこと

 2年半、用務員として勤務した佐藤さんが、9月をもって退職することとなり、昨日が最終日でした。企業に長年勤務された後、広報「かしわ」での募集に応募し、富勢小に勤務したとのこと。面接の中で「庭仕事や修繕は何とかなるだろうけど、給食の配膳はどうかな?それが一番心配だった」という話を伺いました。でも2年以上の勤務で慣れたこともあり、得意の草木の手入れや修繕の面では率先して取り組んでいただきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。昨日の挨拶の中で、「複数の子供たちから労いの言葉をかけてもらった。嬉しかった!」という話を佐藤さんから伺い、私も嬉しくなりました。きっと担任が「佐藤さんが退職」という話を子供たちにしたのでしょう。それを聞いた子供たち、休み時間や下校の際に佐藤さんを見かけて「ありがとうございました!」と挨拶…声かけした子供たちの気遣いはもちろんですが、担任の気遣いにも感激しました。富勢小には50名を超える職員が勤務しています。「先生」と呼ばれて直接、子供たちに向き合う職員は多いのは当然なのですが、事務室や給食室、校庭や倉庫など、子供たちの目には触れない場所での仕事もたくさんあり、全てが学校を支えています。そう考えたとき、昨日の子供たちの行為はとても嬉しいことです。もう1つ、昨日の朝のこと。小雨が降り続いてはいるものの、傘がなくても気にならないほどでした。でも傘がない中の10数分は、頭が濡れ、ランドセルが濡れてしまいます。高学年の男児が傘なしで登校してきました。頭やランドセルの濡れが気になります。「もう少しで学校、少し急ごう」と声かけすると、小走りになり、正門横の歩道を行きました。その子の姿から「素直さ」を感じ、嬉しくなりました。
 今日は素直な子供たちの、嬉しい一面を紹介しました。

「比べる」という機能

 4連休明けはすっきりとしない天候が続いています。一昨日から昨日にかけての台風12号は心配しましたが、特に影響もなく、通常の教育活動が実施できました。ちょうど1年前には大雨の影響で、「体育館が避難所に」という状況もあったので心配しましたが、よかったです。今朝も朝から小雨状態、昨日以上に気温は低いようで、長袖シャツを着て出勤しました(校舎内ではスイッチが入るのか半袖ですが…)。季節は夏から秋へ、あっという間に変わったように思います。
 そんな小雨の中ですが、今日は校門坂ブロック塀工事に見入ってしまいました。朝から鉄板を敷いた校門坂にクレーン車が設置され、大きなL字型のブロックの塊が運ばれてきて、これだけで「何だろう?」状態です。先週も深く掘られた両側にコンクリートが段々に流し込まれ、「こんな深く掘って、コンクリートを流し込んで、どんな壁ができるの?」と興味津々であったのですが、今日の作業を見て納得しました。クレーン車に吊り上げられた、いかにも重そうなブロック塀が、両側の段々になった部分に置かれていきます。それが合わさっていくと両側に塀ができていきます。今日の絶好の見学場所は西側階段の踊り場で、通行するたびに足を止め、見入ってしまいました。今日設置されたブロック塀だけを見ると、それだけが目立ち、違和感たっぷりなのですが、土がかぶせられ、坂の部分が舗装されると違って見えるのでしょう。予定ではあと1か月、工事は続きますが、完成を楽しみにしていきたいと思います。
 毎月購読している雑誌(月刊プリンシパル)に、教育コンサルタントの品田奈美さんのインタビュー記事があり、印象に残ったので今日は紹介します。「『自分の愛し方』を子ども達に教えよう」という見出しがある記事でしたが、「人目を気にしすぎず、自分を受け入れるためにはどうすればいいのでしょうか?」という質問に対し、品田さんは、
 私が中学生に話していることの一つに、私たちがなかなか自分を愛せないのは、「比べる」という機能の使い方が間違っているというのがあります。「あいつはいいよな」「あの子はかわいいのに」と思ってしまって、「それに比べて私なんて」の意識が満載だと「自分はダメだ」の思考に陥ってしまい、どうしても嫉妬したり、恨んだりしてしまいます。でも、「比べる」という機能は、いい・悪いはどうでもよくて、「これが私」ということを認識するためにあるんですね。
と話し、「比べることによってわかるのは、自分の状態だけ」と指摘しています。
 学校での集団生活でもそうですが、家庭での兄弟姉妹でも、「比べる」ことはついしがちです。「『比べる』という機能の使い方が間違っている」という指摘は特に印象に残りました。大人にはそういうつもりはなくても、子供がそう受け取ってしまうことはあるでしょう。子供たちがそんな受け取りをしないように「比べる」機能について伝え、「これが私、これでいいんだ。大事にしよう」という気持ちになれるようにしたいですね。そうすれば自尊感情は高まっていきます。でも短時間では達成しません。これも「継続は力なり」。我慢しながら、上手にかかわっていくことが必要です。
 連休があり、登校3日間だけの1週間が終わります。季節の変わり目は体調を崩しやすく、今年はそれが大きな心配につながります。ゆっくりと休み、通常の週になり、10月に入る来週を、元気に迎えましょう!

日課の一部を変更

 「猛暑一転 雪化粧」という見出しが今朝の新聞にありました(9/22読売)。富士山に今季初めて雪が積もったとのことです。4連休も最終日、思っていたほどの天気の崩れはなく、晴れ間の多い日が続いています。体を動かすのに最適な陽気です。日本全国、出かける人も多く、ここ数日は渋滞、混雑など、人が多く活動している様子を伝えていました。感染者数も以前と比べたら少なくなっていて、それだけでもホッとします。でもまだまだ油断は禁物で、やるべき感染防止策はしっかりと講じていく必要はあります。
 数日前、柏市内でも児童が感染したとの報道があり、近隣市でも家族の感染が原因で、複数校が休校に入るとの報道もありました。全体数は減ってきてはいるものの、身近なところでの感染が迫ってきている感がします。人との関わりがある以上、感染の可能性はゼロにはなりません。感染を防ぐための取組と感染による影響を減らしていく取組の両方が求められます。感染防止は今まで続けているマスク着用や手洗い、密を避けるなどの行動は継続する、感染した場合には早く回復するように治療を受けることが求められます。最近は家族内感染が多いことが指摘されています。やはり大切なことは早めの対応です。学校全体が休校する際の大きな目安として、濃厚接触者数があげられます。その数を増やさないためには、やはり早めの対応が肝心。体調がいつもと違う場合には「たぶん大丈夫だろう」ではなく、念のために休養する、それがその後の影響を最小限に食い止めていくことにつながります。子供たちが登校した後でも、体調が悪い訴えがあった場合には早めに連絡をさせていただき、迎えをお願いしています。教職員も毎日の検温とカード提出を継続、体調が悪ければ休養…子供たちと同じように対応していきます。子供たちの「検温&カード提出」状況ですが、各学級「0~2名程度」とのこと。「家庭の協力もあり、子供たちの意識も高まっている」とは担任の声です。嬉しいですね。保護者の皆様の支援のお陰です。継続し、子供たちの自力にしていきましょう!
 18日に「後期日程の時間割の変更について」の手紙を配付しました。来月19日から火曜日と木曜日の清掃時間をなくし、下校時刻を30分ほど早めるという内容の手紙です。目的は、
 ①児童に放課後のゆとり時間を確保する
 ②教員の授業準備の時間を確保する

の2つです。今の学校は、感染症の影響により、しなければならないこと、思うようにならないことが多く、子供たちは我慢しながら頑張っています。また10月以降は日没も早まり、子供たちにとっての“ゆとりの時間”は少なくなります。一方の教職員にとってはここ数年の課題として、授業の準備時間の確保があげられています。この2つを見すえ、「時間をどのように生み出すか」について考えたとき、以上のような取組につながりました。今まで続いてきた学校にとっての当たり前を見直す取組の1つです。まずは取り組んでみて、その良し悪しについて検証をし、次につなげていきたいと考えています。詳細は手紙に記載しておりますのでお読みください。年度途中の変更ということで、保護者の皆様にはご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、ご理解の上、どうぞご協力ください。

教育実習

 昨日は朝から暑かった!「もしかしたら外遊びも、体育もできないの?」そんな心配が子供たちにはあったでしょうね。暑さ指数は久々に高く、心配したのですが、何とか無事に過ごすことができました。でも気がつけば9月も後半に入り、朝夕の気温や吹く風の涼しさに秋を感じられるようになりました。
 17日のこと。5年生が稲刈り体験をしました。昨年に引き続き、地域の関根さんのご協力により、今年も実現しました。感染症の影響により、残念ながら田植え体験はできなかったのですが、鎌を使っての刈り取り体験です。残念ながら私は同行できなかったのですが、12時前に戻った子供たちの顔は紅潮し、片道40分程の徒歩と初体験の稲刈りの興奮、そして心地よい(?)疲れが伝わってきました。「全部刈り取れなかったよ」とは子供たち。場所は利根川第1堤防と第2堤防の間に広がる一面の水田です。周りはもう既に機械による刈り取りが終わり、子供たちのために残しておいてくださいました。鎌で刈り取ってすぐに機械で脱穀、残ってしまった稲は機械で刈り取ってくださったそうです。間近で見る機械による刈り取りも、子供たちにとっては印象に残ったことでしょう。半日、こんな体験をした子供たちです。きっと夕飯のごはんはいつもと違った味がしたかもしれませんね。富勢地域ならではの学習に取り組んだ5年生でした。
 今、学校には3名の大学生が教育実習をしていて、1週間と3週間の実習を昨日でほぼ終えることができました。1名は栄養士、2名は教員をめざしての実習です。実習開始の頃はやはり緊張気味でしたが、慣れてくると表情は和みます。「学校には子供たちをはじめ多くの人がいて、コミュニケーションが不安」「教員の仕事量は多いとのこと。なれるかどうか、選ぶかどうかは大きな迷い」そんな話が実習スタート時にはありました。仕事に就くというのは簡単なことではなく、その仕事それぞれの大変さがあるはずです。学校という場所は人との関わりなしでは成り立ちません。たとえ短い実習期間ではあっても、興味を持って挑んでみるか、別な道を選んでみるか、選択する1つの機会になるだろうと思います。17日は教員をめざす2名が算数の授業に挑みました。担任の支援を受けながら数日前から準備をし、緊張MAX状態でこの日を迎えました。わずか45分のために「子供たちにわかってもらいたい」という思いで数日間準備をする…これも教員ならではの仕事です。2人とも落ち着いていて、マスク越しではあるけれど優しい目も随所に見られました。子供たちを自分にひきつける瞬間も何度か見られ、教員としての醍醐味も味わえていたようです。授業後、「子供たちの発言をうまく取り上げられない」「小さな声の発言をどう扱おうか」「あの子にも声かけしたい、この子にも声かけしたい。でも時間が…」そんな反省を述べていました。でもこれは教員にとって永遠の課題です。次から次へと出てくる課題に対して次の手を打ち続けていくこと。これは教員の宿命かもしれません。この2人の最終日は来週23日、実習を終えて何を思うか、ぜひ聞いてみようと思います。
 もう1人は昨日で栄養士の実習を終えました。事務仕事から始まり、調理業務をする給食室での仕事、そして教室で配膳から食する子供たちの様子と、驚くほどたくさんの仕事があります。実習の目的の1つに「講義で学んだことと実際の業務との違いを体験すること」とありますが、中山栄養教諭と過ごすことで、多くを感じ、多くを学んだ様子でした。子供たちとの関わりも、たとえ1週間ではあっても慣れてきたとのこと。そう話す表情が嬉しそうでした。世代交代が進んでいる学校現場では、勤務している若年者の育成とともに、学校現場に勤務する職員のなり手を増やすことが大きな課題です。そのためには職場の魅力を感じてもらうことが必要です。嬉しそうに話す表情に私も嬉しくなり、何だかホッとしました。
 今日から連休が始まります。2学期の始まりから暑い日が続き、外に出られない日も多かった子供たちにとっては、疲れとストレスがたまっているかもしれません。ゆっくりと過ごしながら、時間を有効に使い、気分を一新して欲しいと思います。ただし、感染症への備えだけは忘れずにお願いします!