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俳句・リズムを作ろう

俳句を作ろう

我々大人世代が受けた国語の学習と比べると,

今は大きく様変わりしています。

ざっくり言いますと,昔の国語の授業は「読み取り」中心でした。

たとえば4年生で学習する「ごんぎつね」。

場面ごとに「ごん」と「兵十」の様子や気持ちの変化を詳しく読み取り,

みんなで話し合い,登場人物の心情に迫ったものです。

もちろん,そういった学習は今でもあります。

しかし今は,「自分の思いや考えを表現する」力や「話し合う」力を身につける

ために多くの授業時間を費やすようになりました。

時代が変わり,子どもたちに求められる能力が変わってきたということの証です。

これからの時代は,自分の頭で考え,心で感じ,

それを他者に伝える表現力とコミュニケーション力を身につけていくことが

大切だということですね。

さて,先日5年生の教室をのぞいてみると,俳句の学習をしていました。

有名な俳人の句に触れた後,子どもたち自身が俳句を詠みます。

心が動いたできごとを思い出し,そこから連想する言葉を自由に書き出します。

そのメモをもとに,「五・七・五」の音に合うように言葉を組み合わせ,

俳句を作っていきます。

 

子どもたちはクラスごとに句会を開き,それぞれが生み出した俳句を詠み合いました。

今日は,子どもたちの投票の末選ばれた,選りすぐりの俳句をご紹介しましょう。

 お花見で 宙にまうのは 桜の葉

 夏の海 夕日でてらし 赤い水

 暑すぎて アイスクリーム 食べまくる(ユーモア賞)

 いちょうまう 黄色い姿 ひらひらと

 まいおちる 雪のけっしょう キラキラと

 きれいだな 秋の夕日に 赤とんぼ

 よんでいる 風鈴の音 海の音

 きれいだな あかいろきいろ 紅葉だ

 見上げれば 夕日のような もみじだち

 すずむしは あきをかなでる おんがくたい

いかがでしたか。子どもならではの自由な連想が光った秀作ぞろいですね。

表現する楽しみと喜び,小学生のうちにたくさん経験させたいとものです。

リズムを作ろう

作ると言えばもう一つ。

次は音楽の授業です。

子どもたちが机に広げた教科書をにらみながら,

真剣に手をぱちぱちとたたいています。

なにをしているのでしょう。

子どもたちは基本のリズムを組み合わせて,オリジナルのリズムを作っていました。

構成要素は,四分音符,八分音符,四分休符の3種類。

提示された4つのリズムパターンをつなげて,4小節のオリジナルリズムを作ります。

ここまではいいんです。

これを正確に表現するのがしい。

皆四苦八苦しながら,リズムを刻んでいました。

リズム打ちが完成した(と思った)ら,先生の元へ。

完成したと思っていたリズムが,先生の前に立つと,あらあら?

合格までの道のりは険しいようでした。