令和3年度(R4.4.11まで)

2021年6月の記事一覧

めだか(校長室より)

3年生の国語で「めだか」という教材があります。
小さなめだかがどのように身を守るかということが4つ載っています。
教科書の挿絵をまねて描いてみました。
①「敵の少ないところを泳ぐ」

②「すばやく泳ぐ」

③「もぐって見つからないようにする」

④「集まって泳ぐ」
めだかは我々のように難しいことをあれこれ考えながら生きてはいないはずです。この4つは、敵から命を守るための本能として組み込まれている行動なのでしょう。もちろん、ここに書かれている方法をとっていても、ざりがにやみずかまきりに捕まってしまうこともあるでしょう。どんな方法にも万能はありません。
今年度が始まってから、下校後まっすぐにお家に帰らず、友達の家に遊びに行ってしまっていた子がいたり、登校途中に知らない人から声をかけられたりする事案がありました。我々人間も、危険を回避する方法を身につけておくことは大変大切なことです。できるだけ一人で歩かない、人通りの少ないところを歩かない、とぼとぼ歩かず素早く歩く、なるべく人通りのあるときに歩くなど、身の守り方の基本はめだかも人も変わらない部分が多いな、と3年生の教科書を見て思いました。自ら危険なことに身を置かないようにすることは「自分の命は自分で守る」ことにつながります。お家でも日頃から声かけをお願いします。

学習を支えるもの1(校長室より)

鉛筆についてお話をします。
自分が小学生の時に先生から教えてもらったことです。
がんばって勉強したり、お絵かきをしたり、いたずら書きをしたりしているうちに鉛筆はどんどん短くなっていきます。

勉強で使う鉛筆は、何より持ちやすさが大切ですし、ある程度の筆圧がかけられる長さも必要です。

こんな風に持ってみて、自分の手に隠れるか、隠れないか。
手に隠れてしまう長さになったら、勉強には使わずに、お絵かきとかに使うんだよ」って習いました。
確かに短くなった鉛筆は持ちにくく、力も入りづらく、書きにくいのです。
実際に教室を回って見てみると、とても短い鉛筆でがんばっている子が少なくありません。「もう少し長いのあるかな?」と小声で声をかけることもあります。

もちろん、物を大切に使うことは大事なことなので、勉強以外のことで最後まで使ってほしいです。
また、短くなったとしても、昔からあるこのようなグッズ

やキャップを使用することで

最後まで使いやすい状態で勉強時にとことん使うこともできます。

実際にこのグッズを使用して、鉛筆を大切に使っている児童もいました。
自分の物を大切にする気持ち、とても素敵です。


「タブレットを文房具のように」というキャッチフレーズでタブレットの使用が始まっています。そのうち、そう遠くない未来に鉛筆を使わずに学習をする時がくるのでしょうか。

しかしまだまだ学校では出番の多い鉛筆です。
学年に関係なく、この土日に、久しぶりにお子さんの筆箱をのぞいてみてはいかがでしょう。

さて、また週末がやってきました。健康に、そして安全に過ごせますように。

ぐんぐんタイム(校長室より)

火曜と木曜の朝自習の時間をぐんぐんタイムと呼んでドリルやプリント学習をします。

今日も、限られた時間の中、子どもたちは静かに学習に取り組んでいました。「やるべきことがはっきりしていて、短い時間で」というのは子どもにとって大変取り組みやすく集中できるものです。

自分自身の成長のために、真面目にがんばることは素晴らしいことです。誰のためって自分のためですから。今の自分の実力より少し上少し上のことに挑戦し、できないことがあっても負けずに取り組み続ける、そして少しずつわかること、できることが増えていく、そうやって成長は続きます。

学校の授業は、昨日より今日、今日より明日、1年生より2年生、5年生より6年生・・・と少しずつ難しくなっていくように並んでいます。日々、そこに向き合うことでぐんぐん成長し続けることができるようになっています。

だから、日々教室で先生の話や友達の話に耳を傾け、真面目に授業を受けることが大切なわけです。学力には個人差がありますが、まずはその場に身を置き、やってみる、そういう姿勢が大切です。

今日も真面目にがんばった子どもたちがたくさんたくさんいました。

夏のマスク着用(校長室より)

写真は今日の土南タイムの校庭の様子です。本文とは直接関係ありません。

柏市の感染症対策ガイドラインが改訂されました。
新しいVer5は本HP左上のコロナウイルス対策コーナーに貼り付けました。


「マスク着用を必要としないとき」として「
十分な身体的距離が確保できるとき」「体育の授業や部活動等で体を動かすとき」などが書かれています。
これから湿度の高い、蒸し暑い季節がやってきます。ただでさえ、息苦しさや熱中症の心配があります。
昨年度も夏の暑い季節の登下校ではマスクを外して良いという話になりました。


ただ、今まで1年以上感染対策としてマスクをつけてきた経緯を考えれば、ご家族の状況や本人の体調などから、「マスクを外すことに抵抗がある」という家庭、個人もいると思います。


ガイドライン内では、マスク着用について、「熱中症の対応を優先させる」とあります。
これからの季節、学校では、気温日差しWBGTとにらめっこしながら、体育で行う種目によって、「今日は体育ができるかできないか」「マスクをつけて行うか外して行うか」「外せない事情がある場合は参加させるかさせないか」等を十分考慮しながら、その時その時の状況に応じて判断していくことになります。

全校への話(校長室より)

放送で行った全校朝会では、まず、4月の出会いの時に2年生以上に話したことの確認をしました。

みんなで「楽しい学校」にしていくための


ルール「自分がやられたり言われたりして嫌なことは人にはやらない」

ということです。
たった2ヶ月でも
実際に本校で、他人の言動で嫌な気持ちになるという出来事はいくつか私の耳にも届いています。一人一人が心がけて努力してほしいと話しました。
さらには、学校には担任の先生の他にもたくさん先生がいるので、困ったことがあったら、相談してほしいということを伝えました。

今回の話は「勉強について」です。
子どもたちに話したことをかいつまんで書きます。

サッカー選手を夢見てる君にとって、算数が何の役に立つかはわからない。アイドルになりたいあなたが、漢字を覚えたり、書いたりすることが、将来どんな役に立つのかなんてやっぱりわからない。ただ、「勉強することは食べることと似ている」って先生は今まで出会った子どもたちにも話してきた。


私が子どもの時苦手だったピーマンやにんじんやしいたけを食べたから何だって言うのだろう。苦いし、おいしくないし、気持ち悪くなりそうだし・・・。でも、それは実は力になっていく。目に見えないところで、知らないところで、気づかないところで。嫌いなピーマンを我慢して食べたからって急に足が速くなったりはしない。しいたけを食べたからって急に背が伸びたりもしない。


でも、きらいでも苦手でも食べていれば、間違いなく君の体の一部になっていく。栄養になる。そうやって少しずつ少しずつ体がつくられていく。好きな物しか食べなければ、栄養のバランスが悪くなって、体型が変わったり、元気が出なくなったり、病気になることもある。勉強も同じだと思ってる。そのときそのときには、やる意味なんてわからないかもしれないけど、必ずやったことは君たちの身について、そして役に立つ。間違いない。何より、やっただけの結果が出たら自信になる。もちろん、やれば必ずできるってことはない。できないこともあるだろう。でも、そんなの何でも一緒。


苦手でも、だまされたと思って出された食事を食べてほしいのと同じぐらい、だまされたと思って勉強をしてほしい。どうせ学校に来れば教室に自分の席があって、授業があるんだから。やりたくないとか、わからないとか理由をつけて逃げ出したり、あきらめたりするんじゃなくて、そのときそのときの時間を大切にして勉強してほしいと一人の大人として願っている。


という話です。

話したからわかる、できるってことはありませんが、願いを伝えることは大切だと思っています。

夢を描いて生きている子どもたちが、目の前の時間を大切にして少しずつ少しずつ大きくなってほしいと願いつつ、さあ1学期も折り返し、6月のスタートです。元気にがんばっていこう。