令和3年度(R4.4.11まで)

令和3年度 校長室より

縁(校長室より)

40歳を超えた頃から、自分が高学年の担任になったときに、学級目標とは別に教室に張っていた掲示物です。「みどり」と読み間違えないように青色にしたのを覚えています。「えん」です。

どうしてこのクラスなんだろ、どうしてクラスメイトはこのメンバーなんだろう、どうして担任はこの先生なんだろう、そもそもどうして私はこの学校で勉強しているんだろう・・・。

それは、そこで学ぶべきことがあるから、そこでしか学ぶことができないことがあるから、この人から学ぶ必要があるから・・・そんなことを当時の子どもたちには伝えていました。自分にとって良いことばかりではないかもしれないけれど「今いる大人や友達から学ぶ」ことを大切にしてほしい、という話をしてきました。人と人の出会いを大切に考えてほしいという願いからです。

これらは通常「」と呼ばれるもので、「」とは違います。

最近は「○ガチャ」なる言葉があるようで、選べない自分の境遇を「運が悪い」ように言うようですが、「運ではなく縁だろうなあ」と思って聞いています。

縁なのだから、前向きに捉えて、そこで学んで、いろいろなことをつかんでいけば良いのに、「運が悪い」という言葉であきらめてしまうのはもったいないし、出会いを人のせいみたいに言うのは良くないなと私は感じています。

今日も子どもたちは、縁で結びついた友達や先生と生活をして帰って行きました。学校はいろいろなことを学ぶ場所であってほしいと願っています。

さて、10月が見えてきました。引き続き、手洗い、マスク、換気を基本とした対策を続けながら学校生活を続けていくと同時に、行事の可否についても考えていきます。

誰もが不安を抱えながら日々を過ごしているのだろうと思います。気になることがありましたら、遠慮なくご連絡、ご相談ください。