令和4年度 校長室より

令和4年度 校長室より

冬至(校長室より)

日の出から日の入りまでの時間が最も短い日、今日は「冬至」でした。

学校は、短縮日課となり3時間授業でした。

終業式前日ともなると、教科書を使って授業をするクラスはほぼありません。(ちなみに写真は1時間目の様子です。)

テストをしたり

まとめのプリント学習をしたり

 卒業文集に取り組んだり

 冬休みのしおりを使って、事前指導をしたり

この後のお楽しみ会のレクを考えたり

実際にレクをしたり

 それはもうクラスによっていろいろでした。

5年生は2クラスそれぞれの教室をリモートでつなげて、合同のレクをしていました。

工夫次第で今までできなかったこともできるのですね。

どんな活動でも、そこにいて、一緒にすることで何かしらの学びにつながります。

毎日毎日がんばって過ごしてきた2学期の学校生活も残すところあと1日。明日はいよいよ終業式。そして通知票です。

子どもたちが担任の先生の前で表現した部分を評価したものが通知票です。通知票に書かれていることは子どもたちのほんの一部でしかないことは言うまでもありません。重きを置きすぎる必要もありませんし、軽視するものでもありません。「できたこととできなかったことがある、できなかったことをがんばろう」と次につなげてほしい、そういう願いで出しているものです。2学期のお子さんのことが伝わればと思います。

2学期給食最終日(校長室より)

学期末を迎え、2学期の給食も今日で最後でした。

給食室ではいつも通り、朝早くから給食の準備が始まりました。

 

コロナウイルス感染症の影響で、どんな仕事でも、本人、ご家族がかかった場合には一定期間仕事をすることができません。給食室においてもそのような影響を受けた時期もありました。限られた人員で行う作業なので、足りないときには本社からヘルプさんが来てくださるなどの対応もとりながらここまで給食を提供していただきました。

 

安心安全な給食提供に向けて、日々いろいろなことに気をつけながらの作業でもありました。

 

施設面の不備でボイラーに火が入らず、冷たい水での作業が続いた期間もありました。この冬を迎えるギリギリの所で学校施設課さんや業者さんのおかげで今は温かいお湯で作業ができています。ありがとうございます。

 

多くの子どもたちにとって、給食は学校での楽しみの1つです。そして、またそれは成長を支える大切なものです。

 今日も、子どもたちはもりもり食べていました。子どもたちよ、この調子で大きくなっていこうではないか。

 

調理員のみなさん、栄養士の秦野先生、おいしい給食ありがとうございました。

 

さて、給食は保護者や我々教職員の支払う給食費でその全てをまかなっています。

あるところに全校児童2名の学校があったとします。
一人あたりの給食費を265円とすると、

 

きちんと納入されれば、530円で2人分の食材を用意し、1人265円分の給食を食べることができます。

しかしもし、何かの事情で、Bさんの給食費が納入されなかったらどうなるでしょう。

 

265円しかありませんから、この金額で買える食材で給食を作り、2人分にしなければなりません。

 

つまり1人あたり132.5円となります。
予定していたデザートが減るかも知れません。一人分の量が減るかも知れません。どこかにしわ寄せが生まれます。

栄養士の先生が、必要な栄養価を計算しながら毎月の献立を作成し、材料を発注し、毎日調理員さんが給食を作っています。給食費の納入が数名でも滞れば、上のようなことが起こります。調整しようにも、食材を購入するお金が足りなければ、当然しわ寄せは起こります。それは、子どもたちの1人1人の給食に直接関わってきます。
給食費を初めとする校納金につきましては、引き続きのご協力をお願い申し上げます。 

2学期最後の土南タイム(校長室より)

空気は冷たい中でも、暖かな日差しの元で今学期最後の土南タイムでした。

たくさんの子どもたちが外に出て、普段の校庭よりもにぎわっていました。

ここ数日の朝方は、冷え込みによって霜が降りて地面が凍っているのですが、太陽光で暖まると溶け出し、時間が経つにつれて校庭のあちこちがぬかるみます。

全力で走っていると、足を取られてすべって転ぶ子が続出します。今日も、上下とも着ているものがドロドロになっている子がいました。こけて汚れると戦意は確実に喪失します。気をつけて遊ぼうね。

日なた、日陰関係なく元気に遊ぶ子どもたち。

2018年の国立青少年教育振興機構による調査から、「家や近所の人から褒められた経験が多かった人」や「家族でスポーツしたり、自然の中で遊んだこと、友達と外遊びをしたことが多かった人」は自己肯定感が高い、という傾向が現れたそうです。

今、本校も含めてあちこちで話題になっている「自己肯定感」。これを育むために、「大人からの評価」と「外遊びやスポーツの経験」が影響しているということなのです。もちろん子どもたちは、自己肯定感を高めるために遊んでいるわけではありません。楽しいから遊んでいるわけです。それでも楽しく何かをしながら、何かの力がついていくなんて最高ですね。

何回かこの「校長室より」にも書きましたが、「縁あって一緒に過ごすことになったクラスの仲間と、好き嫌い関係なく、体を使って外で元気に遊ぶ」という経験は小学校が最後ではないか、まさに今しかできないことと言っても良いのではないか、と思います。

寒い中ではありますが、たくさん外に出て遊んでほしいなあと、昔、昔、子どもだった大人であるものとしての願いです。

さて、子どもたちの欠席も微増中ですが、職員の中にも、ご自身の体調不良、こ家族の体調不良が理由で、やむなくお休みをしている者たちがいます。みなさん、どうかお大事にしてください。学校のことは校内で力を合わせて、学期末を乗り越えていきます。

保護者のみなさんも十分気をつけてお過ごしください。

2学期最終週(校長室より)

朝の8時ごろに、非常火災報知器のベルが鳴り続け、1階の自動防火シャッターが4ヶ所下りるという出来事がありました。その後の業者さんの点検で、「誤動作によるもので原因は不明」ということだけわかり、全ての復旧が9時半までには終わりました。

校内放送で「火事などが起こっているわけではない」ことは伝えましたが、低学年の子どもたちの中には、止まってはまた鳴るベルの音に不安になってしまった子もいたようで、こわい思いをさせて申し訳なかったと思います。

職員室にいた先生方は、2階や3階の様子を進んで見に行ったりと、よい動きをしていました。ありがとうございました。

今日の出来事による、トラブルやけがなどはなく、ホッとしています。

(上の記事中の写真は、6年4組の図工の作品の一部で、暗くした理科室で鑑賞しているところを撮ったものです。とてもきれいでした。)

 

2学期最終週の月曜日を迎え、教室を回ってみると、空席が増えているように見えます。実際に、ここへ来て、体調を崩す子どもたちが増えています。

世の中では、感染者の数が増えているという報道が続いていますが、学校としては変わることのない基本的対策をしながら、させながら、集団生活を続けています。

ぐっと冷え込みも強まっています。よく食べて、よく動いて、よく寝て、免疫力を下げないように気をつけていきたいですね。

今日も、外で元気に縄跳びをしたり、ボール遊びをしたり、走り回って、太陽の日差しをたっぷり浴びている子どもたちがたくさんいました。

最後の5日間、元気に過ごせるように健康管理に気をつけていきましょう。

水は冷たいけれど、手洗いうがいもしっかりね。

4年生 命の授業(校長室より)

助産師の足立先生と小路先生を講師としてお招きして、命の授業を行いました。

お二人は長きにわたり学校現場で命の授業をしてくださっています。小路先生は本校の元保護者でもある方です。

私が初めてお二人のお話を伺った頃と今では、基本的に大切なことは変わらないものの、性的マイノリティなど扱う内容は増えているなあと感じました。

今回は、4年生3クラス、各2時間ずつ昨日と今日2日にわたって授業をしていただきました。(写真は4年1組の様子です。)どのクラスでも、前半は足立先生、後半は小路先生による授業でした。

足立先生からは、思春期から大人になっていくまでの体の変化やそれに伴う心の成長についてのお話でした。初めて聞く言葉や、専門的な言葉もたくさん出てきましたが、大切な言葉は使い方や使う場面、場所をきちんとわきまえてほしいという願いや、自分の心や体を大切にしてほしいというメッセージが子どもたちにまっすぐに伝わっていくのを、一生懸命話を聞いている子どもたちの姿から感じました。

小路先生からは、命というものがどのように始まり、はぐくまれていくかというお話でした。興味のあることだからこそ、最後まできちんと話が聞けるように、初めに「性」について大切な4つのことをおさえた上でお話を進めてくださいました。前半同様に子どもたちがとても真剣に話を聞いていた姿が印象的でした。

大人になるということについてや、その時期には違いがあること自分の心も体も自分で守る力をつけていくのが大切であること興味があったときに正しい情報を得る方法について、性的マイノリティについて信用できる大人に話をする大切さ自分らしさや他人のその人らしさを大切にしていけるようになってほしいなどなど、全てを書けないぐらい大事なことをたくさん伝えていただきました。休み時間に子どもたちがスッとお二人に近づいていく姿も微笑ましい光景でした。

大切なことであるからこそ、今後も同じような話をあちこちで耳にすることがあると思います。そして、本当に自分事になったときに悩んだり、知りたくなったりすることもあるかもしれません。

ネット情報など、情報はあふれるほどに存在しますが、正しいことばかりではないかもしれません。誇張されていることやまことしやかな嘘もあるかも知れません。また、人の脳は刺激を求め続けるものであると本で読んだことがありますから、受け手である自分自身が、より刺激的なことを求めてしまうこともあります。その中でバランスをとりながら、正しい知識を得て、身も心もゆっくりと大人になっていってほしいと思います。

 

これから大人の階段を上っていく4年生。とても良い態度で学べていて立派でした。お二人の先生の伝えたかったことも、その思いや願いもしっかり受け止めていたのではないかと後ろで見ていて感じました。

足立先生、小路先生、貴重で大切なお話をありがとうございました。