校長室より

令和2年度 校長室より

9月に入り

2学期がスタートして10日ほどがたちました。依然暑さ指数は高く,容赦ない日差しが照り付けています。新型コロナウィルスの猛威もとどまる気配を見せず,季節感のないまま気が付けば9月に入りました。

本校では,これまでに2名の児童が新型コロナウイルスに感染しました。2件とも職場から家庭へという感染経路です。幸いなことに保護者の周りの方の感染がわかった時点で,お子さんを休ませていただき,学校に感染が広まることが避けられました。

 今全国的に,いつだれが感染してもおかしくない状況にあり,特に職場内感染,家庭内感染が増えています。大人から子どもへの感染を最大限避けるため,ご家庭でも引き続き感染予防の徹底と健康観察をお願いいたします。私たち教職員も家庭や職場での感染予防を徹底しながら学校教育に取り組んでまいります。(芳賀)

2学期が始まりました

 短くも暑い夏休みが終わりました。

コロナ渦のため思うように外出できず,不完全燃焼のまま登校してくるのではないかと心配していましたが,今日の始業式,子どもたちは明るく元気で,学校に来ることを楽しみにしていた様子が見て取れました。

全校朝会(放送)では,思わず「よく元気に戻ってきてくれましたね」と冒頭に話しました。メインの話は,①「継続は力なり」(校長室に掲示している卒業生の書道作品)の言葉について ②新型コロナウイルスにうつらない,うつさないためにできること

でした。

新型コロナウイルスに関しては,全国的に家族感染,大人から子供への感染が多く見られることから,多くの大人が学校を訪れる「学校公開」(9月8・9・10日予定)を中止としました。ご家庭には,風邪の症状など少しでも異変を感じたら,無理をさせず欠席するようお願いをしました。

 これから,長い2学期が始まります。医療関係従事者への感謝とエールの気持ちを忘れず,今が踏ん張り時と気を引き締めて,子どもたちへの教育,指導にあたっていきたいと思います。 (芳賀)

1学期の終わりに

 授業日数43日間の1学期が,今日終了しました。例年の1学期は80日余りありますから,約半分の日数でした。4月始まりなら今は6月9日頃でしょうか。

 4,5月が臨時休業でしたから,当然学習の遅れはあったのですが,子どもたちはよく頑張り,徐々に遅れを取り戻しています。授業中は,子どもたちが活発に考えを述べたり,話し合ったりする光景が多く見られました。学習委員会が企画・運営する「土南スタディ」(廊下に置いてあるプリントを自主的に解いて提出すると,学習委員会の児童が丸付けをして返却してくれるシステム)では,120枚のプリント数を突破すると「レジェンド」(最高位)の称号が与えられますが,この1学期で2人がレジェンドになり,今日の終業式で表彰されました。

 終業式では,4つの話をしました。

① 「聞く」と「聴く」の違い。人の話を耳と十分な目と心で聴いてほしいということ。

② 夏休み,規則正しい生活をしてほしいこと。

③ 宿題は少ないけれど,自由課題に挑戦してほしいことと「暗唱」について

④ 75年前の昨日(8月6日),広島市に原子爆弾が落とされたことと戦争について

 短い夏休みですが,健康で充実した16日間になってほしいと願っています。そして,2学期始業式の8月24日に元気に会えることを楽しみにしています。(芳賀)

運動部始動

 感染レベルが1となり,学校での教育活動が通常に戻りつつあります。とはいえ,感染防止対策を十分に行った上での活動であることに変わりはありません。

 運動部の練習も,昨日から開始されました。1学期一杯は火曜と木曜の午後のみの練習となります。9月から徐々に練習日を増やしていく予定です。

 さて,昨日午後3時30分。5,6年生陸上部の子どもたちが校庭に集まってきました。94名の表情は,久しぶりに大集団で走ることのできる喜びと,筋力や走力が落ちているのではないかという不安が一緒に表れていました。しかし,どの顔も輝きに満ちていました。

 バスケ部5.6年生31名の児童は体育館へ。ちょうど2週間前から体育授業で体育館が使用可となり,ボールなどの体育用具も使えるようになったばかりです。ボールに話しかけるように,生き生きと,張り切って動いていました。

 4年生の活動は9月からとなります。もう少し辛抱を。

 金管クラブの練習は,大事をとってもうしばらく開始を遅らせます。口や楽器から出ることが考えられる,飛沫への対策を講じてからの開始にしたいと思います。

 今年度は県や市の大会・発表会等が中止となり,運動部も金管部も出場の機会がありません。子どもたちはそのことを十分にわかっての入部です。子どもたちの意欲を大切にし,何かしら目標を作ってあげながら練習を進めていきたいと思います。(芳賀)

全校朝会講話

 7月に入りました。梅雨のうっとうしい時季ですが、子どもたちは元気に過ごしています。
 今朝、全校朝会をテレビ放送で行いました。今月の生活目標の説明、児童会からのお知らせなどありましたが、校長講話では次のような話をしました。
 「ここからは,校長先生が,土南部小学校やここにいる子どもたちが,どうなってほしいかを話します。

 校長先生たちは,土南部小学校が「子どもたちが毎日笑顔ですごせる学校」にしたいと思っています。人に嫌なことを言ったり,言われて悲しくなったりする人が一人もいない学校です。人に嫌なことをしたり,嫌なことをされて悲しんだりする人が一人もいない学校です。

 そのために,みなさんにお願いがあります。クラスの人たちや自分の下の学年の人に,優しくしてあげてください。励ましてあげてください。ふわふわ言葉をたくさん言ってあげてください。優しいことをされたり,優しい言葉を言ってもらえたり,励ましてもらったりした人は,きっと明るく元気になります。そして、優しくしてあげた人は必ずいい気持ちになります。幸せになります。

 それでも困ったり,悩んだり,悲しくてつらいことがあったら,すぐにお友達や先生やおうちの人に相談してください。学校にいる間に,先生に相談してくれたら,先生たちは,その人の話を聴いて,笑顔になれるようにしていきます。みなさんが楽しく勉強したり,友達と仲良く遊んだりできるように努力します。

 もし,いじめが起きていたら,いじめられた人を守ります。関係をした人全員から話を聴いて,いじめをした人に反省をしてもらいたいと思います。

 最後に,「人権」というものについて,お話をします。

人権とは,「すべての人がいのちと自由を持っていて、それぞれ幸せになろうとすること。人間が人間らしく生きること。生まれながらに持っているもの」です。だれにとっても大切なもので,ふだんの思いやりの心によって守られなければならないものです。人権を守るためには,「命を大切にすること」、「みんなと仲良くすること」が大切です。

 今から70年ほど前に,世界の国々が話し合って「世界人権宣言」というものが作られました。全部で30の文章があります。今日は最初に書かれている3つの文章をわかりやすく読みます。

 第1条 みんな仲間だ

わたしたちはみな、生まれながらにして自由です。ひとりひとりがかけがえのない人間であり、その値打ちも同じです。だからたがいによく考え、助けあわねばなりません。

 第2条 差別はいやだ

わたしたちはみな、意見の違いや、生まれ、男、女、宗教、人種、ことば、皮膚の色の違いによって差別されるべきではありません。また、どんな国に生きていようと、その権利にかわりはありません。

 第3条 安心して暮らす

ちいさな子どもから、おじいちゃん、おばあちゃんまで、わたしたちはみな自由に、安心して生きていける権利をもっています。

最後にもう一度言います。

 校長先生や他の先生たちは,みなさんの人権を守って,「子どもたちが毎日笑顔ですごせる学校」にしたいと思っています。みなさんは,「命を大切にすること」、「みんなと仲良くすること」に,一生懸命がんばってください。」(芳賀)