校長室より

全校朝会講話

 7月に入りました。梅雨のうっとうしい時季ですが、子どもたちは元気に過ごしています。
 今朝、全校朝会をテレビ放送で行いました。今月の生活目標の説明、児童会からのお知らせなどありましたが、校長講話では次のような話をしました。
 「ここからは,校長先生が,土南部小学校やここにいる子どもたちが,どうなってほしいかを話します。

 校長先生たちは,土南部小学校が「子どもたちが毎日笑顔ですごせる学校」にしたいと思っています。人に嫌なことを言ったり,言われて悲しくなったりする人が一人もいない学校です。人に嫌なことをしたり,嫌なことをされて悲しんだりする人が一人もいない学校です。

 そのために,みなさんにお願いがあります。クラスの人たちや自分の下の学年の人に,優しくしてあげてください。励ましてあげてください。ふわふわ言葉をたくさん言ってあげてください。優しいことをされたり,優しい言葉を言ってもらえたり,励ましてもらったりした人は,きっと明るく元気になります。そして、優しくしてあげた人は必ずいい気持ちになります。幸せになります。

 それでも困ったり,悩んだり,悲しくてつらいことがあったら,すぐにお友達や先生やおうちの人に相談してください。学校にいる間に,先生に相談してくれたら,先生たちは,その人の話を聴いて,笑顔になれるようにしていきます。みなさんが楽しく勉強したり,友達と仲良く遊んだりできるように努力します。

 もし,いじめが起きていたら,いじめられた人を守ります。関係をした人全員から話を聴いて,いじめをした人に反省をしてもらいたいと思います。

 最後に,「人権」というものについて,お話をします。

人権とは,「すべての人がいのちと自由を持っていて、それぞれ幸せになろうとすること。人間が人間らしく生きること。生まれながらに持っているもの」です。だれにとっても大切なもので,ふだんの思いやりの心によって守られなければならないものです。人権を守るためには,「命を大切にすること」、「みんなと仲良くすること」が大切です。

 今から70年ほど前に,世界の国々が話し合って「世界人権宣言」というものが作られました。全部で30の文章があります。今日は最初に書かれている3つの文章をわかりやすく読みます。

 第1条 みんな仲間だ

わたしたちはみな、生まれながらにして自由です。ひとりひとりがかけがえのない人間であり、その値打ちも同じです。だからたがいによく考え、助けあわねばなりません。

 第2条 差別はいやだ

わたしたちはみな、意見の違いや、生まれ、男、女、宗教、人種、ことば、皮膚の色の違いによって差別されるべきではありません。また、どんな国に生きていようと、その権利にかわりはありません。

 第3条 安心して暮らす

ちいさな子どもから、おじいちゃん、おばあちゃんまで、わたしたちはみな自由に、安心して生きていける権利をもっています。

最後にもう一度言います。

 校長先生や他の先生たちは,みなさんの人権を守って,「子どもたちが毎日笑顔ですごせる学校」にしたいと思っています。みなさんは,「命を大切にすること」、「みんなと仲良くすること」に,一生懸命がんばってください。」(芳賀)