校長室より

2021年2月の記事一覧

こぶしと白木蓮

 校長室の窓から校庭が見渡せます。休み時間,元気な声とともに子どもたちの遊ぶ姿が映ります。下校時間になると,校長室のすぐ前の花壇に植えられた菜の花に見送られて子どもたちは帰ります。



 菜の花の上から見下ろしているのが「こぶし」です。梅の花満開の2月終わり頃から枝の芽が大きく膨らんできて,天気の良い日に一斉に白い花を咲かせます。

 こぶしの数メートル先に「白木蓮」があります。どちらも白の似た花を咲かせますが,調べてみるといろいろと違いがあるようです。私はすぼまり気味に咲く「白木蓮」の方が好きですが,原産地が日本なのは「こぶし」だそうです。

 こぶしと白木蓮に花がつき始めると,春の訪れを知り,別れの時期が近づくことを感じます。温かさと寂しさと旅立ちを喜ぶ複雑な気持ちです。

 6年生の卒業式まで子どもたちが登校する日は14日間となりました。

 前回,スズメバチの大きな巣のことを書きました。

 本校事務補助さんが親方となって手作りしたケースが出来上がりましたので,写真で紹介します。

竹とんぼ名人とオオスズメバチの巣

 先日,1年生と2年生で毎年合同実施している「昔遊び」を,今年は感染予防のため学年別に行いました。去年までは,2年生が1年生に昔遊びを教えるといった形でしたが,今回は達人に講師として来ていただこうということになり,学区に居住しておられる澤田様にお声をかけました。澤田様は快諾してくださり,実現の運びとなりました。

当日は,まず体育館で竹とんぼを手作りしている様子をリアルタイムで大画面に映し出し,子どもたちから歓声が起こりました。その後校庭に出て実際に竹とんぼ飛ばし。なんと澤田様は,この日までに児童一人ひとりに竹とんぼを作ってくださっていたのでした。校庭では,子どもたちに丁寧に飛ばし方のコツを教えてくださり,子どもたちは大喜びでした。

澤田様を紹介してくださったのは,コミュニティスクール(学校運営協議会)推進員の小野寺様です。その小野寺様が,今日大スズメバチの巣(直径約50cm・6層)を学校に持ってきてくださりました。

定期的に活動されている「南部林友会」の一員である小野寺様は,作業中に土の中で見つけたオオスズメバチの巣を,子ども達のためにと保管しておいてくださったのでした。これから,透明のケースに入れて理科室で子どもたちが見られるようにしたいと思います。

昔遊びも巣も,地域の方から大切なものをいただいた気持ちです。

地域とともにある学校。これからもそうありたいと願います。