校長室より

令和2年度 校長室より

はやぶさ2 -終業式の話-

 今日は2学期終業式でした。コロナ対策のため今回もテレビ放送です。
 子どもたちに、写真を見せながら次のような話をしました。話した内容をそのままお伝えします。

 おはようございます。今日は2学期最後の日です。夏休みが短かった分,少し長い2学期でしたが,土南部小の皆さんは元気に明るく毎日を過ごしましたね。

 さて,この時期になると1年間を振り返って重大ニュースを考えたりします。今年はコロナで暗いニュースが多かった中で,明るく勇気づけられるニュースがありました。今日はその話をしたいと思います。

 みなさんは,「はやぶさ」と聞いて,何を想像しますか?

 「新幹線だ!」と思った人は,鉄道好きですね。東北新幹線,北海道新幹線の一部特別列車ですね。

 「鳥のハヤブサだ!」と思った人もいると思います。「大造じいさんとがん」を国語で習った人は思い浮かべたかもしれませんね。

鳥のハヤブサは,水平では時速100km,上から下に急降下するときは,時速390kmにもなるそうです。時速というのは1時間に進む距離のことです。鳥のハヤブサは速いときで1時間に390kmも飛べることになりますね。もしハヤブサが土南部小から飛び立ったとすると、1時間後には大阪まで行っていることになります。

 新幹線のはやぶさは,一番速いときで時速320kmだそうです。同じはやぶさでも,新幹線より鳥の方が速いんですね。

 さて,もう一つ「はやぶさ」と聞いてちがうものを想像した人はいますか?

小惑星探査機「はやぶさ2」と言うと,わかる人がいるんじゃないでしょうか?

 その「はやぶさ2」が,今日の話の主役です。

 

 「はやぶさ2」というのは,今から6年前に地球から打ち上げられた宇宙船のようなものですが,中に人は乗っていません。すべてコンピュータに記憶させたとおりの行動をします。

 与えられたミッション,ミッションというのは,目的,役割のことです。はやぶさ2のミッションは,地球から3億キロメートル離れたところにある小さな惑星『リュウグウ』まで飛んで行って,着陸して,小さな岩とか石を、地球に持ち帰ることなんです。

なぜ,小さな岩とか石が必要かというと,そこから,宇宙や地球がどのようにしてできたのか,私たちの命はどこからやってきたのかが詳しくわかるのだそうです。

はやぶさは,6年間かけて小惑星リュウグウから岩や石を削り取って,カプセルに入れて地球に持ち帰ってきました。地球を出発して帰ってくるまでなんと52億4千万kmも飛んだそうです。

12月5日,はやぶさ2は地球の上空からカプセルを落として,自分はまた次のミッションのために飛び立ちました。次のミッションは,地球から今度は100億km離れたところにある他の小さな惑星に行くことです。11年間かかるそうです。また,そこで新しいサンプルを取ってきて,宇宙や命のことがもっとわかるようになるに違いありません。

はやぶさという名前は,惑星で岩や石を取る一瞬の動きが,獲物を捕るときの鳥のハヤブサに似ていることからついたそうです。写真を見るとなんとなく似ていますね。

宇宙を飛ぶはやぶさ2の速さは,1時間で地球を2周以上するほどですから,新幹線や鳥のはやぶさとは大違いですね。

 はやぶさ2のことを調べていくと,校長先生はなんだかコンピュータで動いているというより,人類の気持ちや期待を乗せて,自分の意志で飛んでいるように思えてなりません。

 命はどこからやってきてどこへ行くのか? それを明らかにするために,ミッションを成し遂げるために,はやぶさは今も宇宙を飛んでいます。

 11年後,新たなカプセルを持ち帰るはやぶさを楽しみにしながら,応援していきたいですね。

 

最後に,みなさんがケガや病気をせず,健康に冬休みを過ごせることと来年良い年になることを願って,

話を終わりにします。

自衛隊員による授業

 今日,5年生を対象に自衛隊員による出前授業がありました。

 自衛隊と聞くと「戦争」「紛争地域への海外派遣」など物騒な言葉が浮かびそうですが,授業では画像を使っての講義と実際の救助活動体験によって,子どもたちは「災害派遣」について学び,自衛隊の活動は私たちの生活になくてはならないもの,とても大切なお仕事であることを理解しました。


絆プロジェクト ーチーム暗唱大会の次は!?―

絆プロジェクト今年度の第2弾は「漢字チャンピョンを目指せ」です。

4,5,6年生の希望者がチームを組んで出場します。そして,先週予選を勝ち抜いたチームは,昨日から学年ごとに本選に出場することになりました。

今日は4年生大会。チームで相談し合って難解漢字の読み方を発表したり,画数や部首を答えたりとクイズ番組のように盛り上がっていました。

柏陵高校吹奏楽部との交流

 昨年度から学習や部活動で交流をさせてもらっている柏陵高校の吹奏楽部が来校し,本校金管部の前で演奏を披露してくれました。

 少人数ながら,しっかりとした音の調和を聴かせてくれました。クラリネットの音がとても優しく心に響きました。

 次は本校が演奏して聴いていただくことを約束して,約45分間の交流が終わりました。(芳賀 修一)

感動の持久走大会

 朝晩かなり冷えるようになり,いよいよ冬の到来を感じます。

 しかし,子どもたちは皆元気いっぱいです。

 1ヶ月半練習してきた持久走の大会が,12月1日から行われ昨日終了しました。

 例年はリフレッシュプラザで実施していますが,今年は,コロナ感染配慮のため校内にコースを作り開催しました。

 決行判断に迷う天候の日もありましたが,出発時刻を遅らせながら何とかすべての学年が実施できました。

 私が感動したのは,激走を繰り広げる中,転倒したり途中気持ち悪くなったりしてレース中に保健室に運ばれた子が,また戻ってきて完走したいと言ってきたことです。すでにレースは終了しているにもかかわらずです。全学年中3名いましたが,その誰もが持てる力を振り絞り,見事に完走を果たしました。

 大切なのは,最後まであきらめないその気持ちだと,あらためて持久走大会の意義を感じずにはいられませんでした。(芳賀 修一)