創立78周年目 学び成長し続ける富勢中
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2022年5月の記事一覧
5月13日(金)なぜゲームに夢中になるのか?
〇本日は14時15分より体育館に於いて、教育課程説明会&部活動保護者会を行います。よろしくお願いいたします。ただ大変申し訳ありませんが、私は千葉市での会議&研修会に出席するため、不在となります。そこで本来ならば、冒頭の校長挨拶でお話ししようと思っていた内容を以下に掲載します。
〇私が担任をしている随分昔から、保護者の方からよく相談を受けました。「うちの子はゲームばかりして、言ってもやめないので、先生からも一言お願いします」の主旨だったので、私もその生徒に「ゲームのどこが楽しい?」「自分でも止められないらしいけど、どうする?」などと、「こうしなさい」というよりも、話を聞いて本人の心の中を理解しようとしてきました。ただ正直、保護者の希望通りにはならないことが多かったです。
〇先日、新航戸文化中学校・高等学校教育デザイナーである山本崇雄氏が教育雑誌に興味深い投稿をされていました。ゲームばかりしている子どもたちに「もうゲームをやりたくない」と思わせる方法があるというのです。引用させてもらいます。
〇「結論から言うとそれは『教える』ことです。ゲームの中の目標(例えば敵を倒す)に向かって、一つずつ武器の使い方を教え、練習させます。武器Aが終わったら武器Bへ移りますが、もし教える前に武器Bを使ったら『それはまだ教えていないから使ってはいけません』と指導します。日々ゲームの振り返りを書かせ、さらに一番効率のいい方法を教えていきます。そして教えた効率のいい方法を使わない場合には、『それではゲーム検定に合格しませんね』と言います」
〇いかかでしょうか?もうお分かりだと思いますが、手取り足取り良かれと思って、何もかも教えてしまっては、子どもはまったく面白くないのです。大人が手を差し伸べれば差し伸べるほど、子どもが「自分で選択する機会」を奪い、やる気がなくなっていくのです。
〇続けて引用します。「実は子どもたちはゲームの中で、『自分で決める』自律型の行動をしているのです。ある目標に向かって、ときに仲間と協働し、手段を選択して実行します。うまくいかないことがあっても、それを解決するための最適の手段を考え続けます。このゲームの例を学校に当てはめるとドキッとしますよね。『教えすぎ』『与えすぎ』で子どもの選択肢を奪ってしまったら、自律的に学ぶ力が身に付かないだけでなく、学びを楽しいと思わなくなってしまうでしょう」
〇考えさせられる内容です。本年度の教育課程については、教務主任から説明をいたしますが、それに基づく各授業が、上記のような生徒の自立(自律)心を奪ってしまうように陥らないようにしていきたいと思います。教えることはしっかり教えますが、その知識を活用していく場面では、できるだけ本人がゲームの中で「自分が決める」という判断をしていると同じような心理に導いていきます。また部活動も最上位の目的は、自立(自律)的な資質を身に付けることですので、安全面に留意しながらできる限り、生徒自ら練習内容や方法を工夫改善していけるようにして参ります。
須藤昌英
5月12日(木)今週と来週は教育相談週間です
〇10日から18日にかけての放課後、各教室にて、生徒一人ひとりと担任などの職員で面談を行っています。主な目的として、担任と生徒との人間関係作りに加え、生徒の悩みを共感的に受け止め、ストレスを溜め込まないよう、気軽に相談できる場の一つとすることがあります。特に学校生活への不適応があった場合に、担任だけでなく、職員全体で支援や見守りをしていくための重要な情報共有の機会となっています。
〇事前に生徒を対象に、生活に関するアンケートをとり、担任が日程を調整し、生徒に伝えます。1人約10分程度と短いですが、この時間で完結するのではなく、これをきっかけに各生徒と随時話ができるようにしていきます。
〇もしお子様から、「もっと話したかった」「これも言おうと思ったけど言えなかった」などを聞きましたら、担任などへお知らせください。
須藤昌英
5月11日(水)音楽鑑賞教室
〇本日の3・4校時に体育館において、千葉交響楽団(32名)による「音楽鑑賞教室」を実施します。千葉交響楽団は、千葉県唯一のプロオーケストラであり、これまでも千葉県内の音楽文化の創造を使命として、地域に根ざした音楽活動を基本に千葉県内を中心として音楽活動を行っています。各中学校には3年に1度来てもらっています。
【千葉交響楽団のホームページより】
生のオーケストラの迫力に感動する少年、少女の輝く瞳は私たちの活動の原動力ともなり、音楽家としての最大の喜びです。明日の日本を担う青少年に音楽を通じ、心の豊かさを育んでほしいと願っています。耳になじみのあるクラシック音楽や、音楽の授業の鑑賞曲から、映画音楽、アニメの音楽まで幅広いプログラムをそろえております。また、鑑賞だけではなくオーケストラの伴奏で歌ったり、その歌の指揮を児童・生徒・先生にしていただいたり、吹奏楽部などが、オーケストラと一緒に合同演奏することもできます。
〇きっとプロの迫力ある演奏を目前でしかも生で聞いて、生徒たちが感動・感激してくれると期待しています。
須藤昌英
【追伸】
〇体育館に全校生徒が入るのは、今年度初めてでした。ただ全ての窓を開放して行いましたが、暑くも寒くもなく、条件的にはこれ以上ないものでした。
〇演奏が始まると、生徒たちは食い入るように聞き入っていました。クラシックから現代曲までありましたので、楽しんでいました。丁度体育館外の新緑が風に揺れるとの演奏曲がシンクロして、ゆったりとした時間が流れていました。
〇指揮者体験コーナーでは、3年生の梅崎琴美さんと中居瞭教諭が挑戦しましたが、特に梅崎さんは松村英明指揮者や演奏家の方々から、「指揮する位置を固定するなど演奏者への配慮があって、演奏し易かった」と絶賛されていました。
〇この生徒の中からは将来、自分でチケットを購入し、オーケストラホールに足を運ぶ人もいることでしょう。
5月10日(火)教職員と面談を行っています
〇昨日から来週にかけて、私と45名の職員一人ひとりと年度当初の面談を行っています。4月より職員室などでは、毎日のようにお互いに顔を合わせていますが、なかなか座ってじっくりと意見交換をすることはこれまで出来ませんでしたので、このような機会はとても貴重な時間です。今後も同じように年数回設定していきます。
〇学校を経営していく上で、いくつか重要な柱がありますが、私は何といっても、生徒に直接接している教職員がその筆頭であり、教職員を「人材」ではなく「人財」であると思っています。教職員の個性やもっている力を把握し、さらに伸ばしてもらい生き生きと働いてもらうことが、必ず最後はそれが生徒への教育にも還元されていくと信じています。
〇今回の中心は、日頃の各先生方の授業について、「単元のねらいや生徒に身につけさせたい資質能力」、「生徒が困難と感じる点やその克服のための指導上の工夫」などを聞き、私がその授業をこのホームページで紹介いていくための取材を兼ねています。
〇学校を企業に例えると、「主力商品は授業」でありますので、23日以降に、その内容を順次紹介していきます。
須藤昌英
5月9日(月)連休明けの様子をみてあげてください
〇先月に「ちょっとはやい五月病」として、コロナ禍で迎える3年目のこの春、「対面しんどい」「人からの視線と人が話している声が気になる」などの過敏な反応を示す生徒もいるかもしれませんと書きました。いよいよ今日からゴールデンウイークが明け、通常に戻る際、特に今週の様子をご家庭で観察してください。
〇朝なかなか起きられない、元気が出ない、学校に行くのがおっくになるなど、五月病かなと思う症状は従来からこの時期に多く見られます。新しい環境に楽しくてワクワク心配でドキドキしていた生徒たちも5月に入り、イライラしたりやる気をなくしてしまうことがあります。
〇入学、進級などの新しい環境や生活に早く馴染まなければいけないという思いから、頑張る気持ちが空回りし、できないことに対する焦りから心と体に変調を起こしてしまうことが原因のようです。
〇5月病にならないためにはどうしたらいいでしょうか。もちろん個別差はありますが、一般的には、
①ゆったりと過ごす
あまり「早くしなさい」などと、せかせるように口うるさくならないほうがよいようです。
②体を動かす
やはり身体を適度に動かし、汗をかくことでストレスを発散させるのもよいようです。
③話をよく聞いてあげる
無理に話を聞き出そうとするのではなく、食事中や食後に学校でどんなことがあったかなどの話をさりげなく聞くようにしてみてください。
〇特に今週は、雨模様が多く、気温も低めという予報が出ています。体調面も含め、もし気になる事がありましたら、担任などにご相談ください。
須藤昌英