校長雑感ブログ

2022年6月の記事一覧

6月13日(月)授業風景14(2学年家庭)

〇美術や技術・家庭など、作品制作をする授業はどれも進度の個別差が大きく、指導者もそれに合わせてアドバイスや手直しが必要となります。待ち針やミシンの操作など、普段使用していない道具を扱うのは、きちんとその目的や方法を理解していないと、失敗を繰り返すことになります。

〇失敗すること自体は大切なのですが、「なぜ失敗したか、次はどうしたらよいか」と思考することが、その失敗を次にいかすことになります。生徒達にはそのような経験をしてもらいたいと思います。

須藤昌英

6月10日(金)教育実習終了

〇先月の23日から3週間、本校卒業生の3名が教育実習を行い、本日最終日になりました。3人とも数学科という珍しいこともありましたが、昨日の授業はそれぞれ準備した内容を精一杯取り組んでいました。生徒に年齢が近いので、気持ちが通じ合うこともあったと思います。

〇全国的に教員を志望する学生が減少しているのが現状です。それに対し、彼らのように教育現場で経験を積み、生徒と一緒に成長していきたいという若者を育てていくのも学校の役割の一つです。

須藤昌英

6月10日(金)授業風景13(2学年国語)

〇林間学校の思い出を短歌にする授業です。短歌という字数を制限された中に、自分らしさや情景が伝わりやすいような「言葉を選択・精選」することにより、国語の力が養われます。

〇2学年全生徒の短歌を楽しく読ませてもらっています。私がこのクラスで一番「時間や空間の捉え方が上手」と思ったのは、次の短歌です。

「波の音 仲間の歓声 ひいていく 夢の中では 大漁だった」

〇私はこれを、「目の前が九十九里浜である夜のホテルの窓から、波の音が聞こえているが、疲れて友達の声と混じり合っているうちに眠ってしまった。その夜の夢は翌日の地引網の大漁だった」と読み解きました。生徒たちの感性は素晴らしいです。

須藤昌英

6月9日(木)授業風景12(1学年保健体育)

〇1年生はバレーボールに関してはほとんど未経験者ばかりでしたが、パスやサーブの基礎スキルを身に付け、ゲームによってその楽しさを味わいながら、スモールステップの目標を達成させようとする指導者のねらいがはっきりとした授業でした。

〇初心者がお互いに話し合いや励まし、アドバイスをしあうと、ここまで上手になるのかと感心しました。

須藤昌英

6月9日(木)野菜の栽培を行っています

〇あすなろ学級では、夏野菜のキュウリ、ナス、トマトを中庭で栽培しています。これまでもう何回か収穫しています。特にキュウリは、一晩でビックリするほど成長するので、生徒たちも驚いています。

〇またプール前の花壇ではサツマイモ(紅はるか)とこちらは食べられませんがジャンボカボチャ(アトランティックジャイアント)を植えました。ジャンボカボチャの苗は、JAちば東葛富勢支店からいただきました。今秋にその大きさを富勢中学校区の小中4校(富勢小、富勢東小、富勢西小)で競い合います。さてどのくらい大きくなるでしょうか?楽しみです。

須藤昌英

6月8日(水)生徒の視点で授業をみるとわかること

〇昨日までに、10人の先生の授業を順次紹介してきました。私が1時間を通して、生徒と一緒に授業に参加していると、生徒の表情やつぶやきから、その授業への興味関心や理解の度合いがある程度わかります。

〇そのときに、次のような「あ、い、う、え、お」のような生徒の反応がよく見られます。ただしこれらは、授業をしている先生がすべて把握することは難しく、外から客観的に授業を観察している人の方がわかりやすいものです。そしてそれを授業が終わった後に、授業者に伝えるのも、私の役目です。

〇残りの先生方の授業も、これまでと同様に伝えていく予定です。

須藤昌英

6月7日(火)生徒総会(全校表彰)

〇本日の5,6校時に、今年度の生徒総会を行いました。前半は各学級にて、学級委員または学級議長が司会を務め、「昨年度の活動及び今年度の予算案」を議事として、質問や意見・その返答の後、採決しました。

〇後半は体育館へ全員が移動し、「今年度の活動方針・計画」を議題として、学級討議で出た質問や意見・その返答の後、採決しました。また第6号議案(委員会の数を変更する)の提案もあり採決しましたが、こちらは否決されました。結果よりもこのプロセスが「民主主義」を身近に感じる経験となります.

〇続いて4月からの部活動の各大会の表彰を行いました。昨年度までは、校長室で個別に行うだけでしたので、全校生徒の前で行えて良かったです.

須藤昌英

6月7日(火)授業風景10(2学年理科)

〇先週、林間学校から戻った2年生の授業です。実験の操作(ガスバーナーや塩酸などの薬品の扱い)はだいぶ手馴れています。ただ結果だけでなく、途中の変化を見逃さずに観察できるか否かは、個人差を感じました。「わからなければ教科書をみればいい」と教科書に頼りきりになるのではなく、自分が観察した事実に対して、教科書はあくまでも参考書としてみていくことが大切だと感じます。

〇私たち教える側も「教科書を教える」のではなく、「教科書で教える」ことを意識しています。前者は教科書通りにサーと教えるのに対し、後者は教える内容や順番を生徒の実態に合わせて最適化していく中に、教科書を使うというイメージです。

須藤昌英

6月6日(月)高等学校の合同説明会を行いました

〇先週の2日(木)に、公立3校(柏中央高等学校・県立柏高等学校・市立柏高等学校)と私立3校(日本体育大学柏高等学校・東洋大学附属牛久高等学校・駒込学園駒込高等学校)の校長または入試担当の方をお招きし、来年度の入試にむけての説明会を開催しました。主は3学年生徒対象したが、よい機会ですので保護者の方にもご案内し、90名程度に参加いただきました。

〇義務教育9年間の最後は、各生徒の進路先(進学先の高等学校の選択を含む)を決めるに学校あげて取り組んでいきますが、大切なのは、生徒本人が今の自分をどのように捉え、進路先で何がしたいのかを自分の言葉で言えるようになることです。もちろん今の時点で言える生徒もいますが、大半はこれから卒業までの10カ月でじっくりと考えることになります。

〇そのため3学年生徒は、2学期に校長と一人ずつ面接練習を兼ねての面談を行います。その際は、「自分の好きな事や得意なことは何ですか?」「卒業までに学びたい、身につけたいことはなんですか?」などの質問を私からしていきます。上手に答えられることよりも自分の気持ちを素直に言うことができるかをアドバイスするつもりです。

須藤昌英

6月3日(金)雷雲の接近

〇天気予報通りに、午後から黒い雲が出て、埼玉方面からあっと言う間に、大きな雷雲が接近してきました。ちょうど帰りの会終了時刻が雨のピークになりましたので、生徒全員を下校せずに屋内で待機させています。竜巻やひょうの被害がないことを願います。

雨は止みませんが、大きな雷雲は通り過ぎましたので、生徒を下校させました。今後も地域的な豪雨や線状降水帯などの大雨が近づいた時の判断は難しいですが、情報を収集・整理していくしかありません。

須藤昌英

6月3日(金)最近の脳科学からわかること

〇先日紹介した、横浜創英中学・高等学校の工藤校長との共著で「自律するこの育て方」を執筆した応用神経科学者の青砥瑞人氏の見解も注目すべき点があります。長文ですが、引用させもらいます。

⇒ 考えたり記憶したりすることが人の成長や学びに大きなベクトルをもたらすこと、「学び」と「ウェルビーイング(しあわせ)」こそが教育の究極のゴールではないか。すなわち「率先して自分を成長させられる脳」かつ「率先して幸せな状態をつくることができる脳」を育てることが大切で、次の3点がそのためのポイント。

*脳の大原則①使わなければ失くすだけ

・普段から使っているネットワークはその状態を維持することができるが、使っていないネットワークは、休眠状態になるわけではなく、回路自体を切ってしまう。その理由は、脳の質量は体重の2%しかないのにもかかわらず、体内で使われるエネルギー(グルコース)は約25%を脳が占める

*脳の大原則② 人の意識は有限である

・人の脳のワーキングメモリーには限りがあり、同時にいくつもの作業はできない。このとき「どの情報を処理するか」を決定づけるのが、いわゆる「意識」や「注意」。脳の作業台(ワーキングメモリー)が雑多な情報やストレス、心配事などで散らかった状態のままでは、人は深い思考も高い集中力も発揮できない

*脳の大原則③ 人は本来ネガティブ思考が作動しやすい

・ネガティビティーバイアス(自己否定)に陥りやすい。その理由の一つは、脳の前頭前皮質には「エラー検知機能」があり、誤字脱字や計算ミス、他人の欠点や弱点を見抜く機能を備えている。また前帯状皮質には「自分のエラー検知機能」もあり、これは自分の欠点や弱点、自分の中の異変に注意を向けさせ、生存確率をあげようとする先天的な機能。もう一つの理由は、「人間の記憶の引き出し方」で、ポジティブよりもネガティブな記憶を強く思い出してしまう傾向がある。「人間は感情の生き物」でいかに理性的に考えようとしても難しい。子どもたちは褒められることよりもダメ出しされることに対して圧倒的に敏感。「子どもにダメ出ししたら、その分褒めればいい」という話ではない ⇒

〇特に私は、3つ目の「ネガティブな記憶を強く思い出してしまう」が大変気になりました。生徒に指導をする場面はたくさんありますが、それを「ダメ出し」と捉えさせるのではなく、「ここを直すともっと成長できるよ」というメッセージと受け止めてくれるようにしないと、本人のためを思っての指導が逆効果になってしまうなと感じました。

須藤昌英

(昨日の2学年林間学校より)

 

6月2日の振り返り

校長室に戻り、引率職員で反省会をしました。何より全員が無事で帰ってきたこと、優しい気持ちの生徒が多いこと、自立しようと努力する姿が見られたことなど・・、職員も生徒の成長を実感していました。

明日からの学校生活にいかしていきます。

須藤昌英

6月2日(木) 2学年林間学校第3日 

岩井海岸を予定通り出発。幕張でトイレ休憩して、あとは学校に帰ります。

幕張サービスエリアを予定よりはやく出発します。学校にも予定よりはやく三時半には到着しそうです。ここまで生徒たちは、3日間を通して時間を意識して行動してくれました。素晴らしいと感心しきりの3日間でした。ご家庭でも誉めてあげて下さい。学校前でバスから降りたらそのまま下校します。明日は2学年のみ、10時15分登校になります。疲れていますので、ご家庭で様子を見て下さい。

6月2日(木) 2学年林間学校第3日 

岩井海岸に到着。サンダルで浜に向かいます。サンダルを忘れた生徒は、裸足で参加です。江戸時代からの漁法を体験します。

岩井海岸は浜風が気持ち良く、暑さは感じません。上空では、トンビが魚を狙っています。女子は「キャーキャー」と大騒ぎでした。

6月2日(木) 2学年林間学校第3日 

生徒たちが朝食会場に集まる時や食べている最中に様子を観察し、具合の悪い生徒がいないかをチチェックします。

2泊お世話になったホテルの方に、代表の吉岡さんからお礼の言葉を差し上げました。ホテルの方からは、「今日の地引き網体験を頑張ってください。また機会がありましたら、ご家族と一緒にお越しください」と挨拶がありました。聞いている生徒たちも礼儀正しく、私も教員三十六年目ですが、これだけ自慢できるような生徒たちは初めてです。