創立78周年目 学び成長し続ける富勢中
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2022年7月の記事一覧
1学期ありがとうございました
〇赴任した4月1日より、実際に目の前で見たことや思いついたままのことをあえてまとめずに、「雑感」として書いてきましたが、今振り返ると、この3カ月半は、本校の「素晴らしさやもう少しここをこうするともっとよくなる」ことを単に知るだけでなく、体感しつつ理解してきた日々だったと感じています。
〇この間、特に思い続けてきたことは、中学生に「自ら主体性をもつ」ようにしてほしいと願いながら教育活動をするには、まずは私も含めて大人である教職員が「自立から自律」へと意識を変えていくしかないということです。
〇前者の「自立」は、「他人に頼らず、自分で独立した状態」ですが、後者の「自律」は、「自分で考え、行動の主体となった状態」です。となると「主体性をもつ」に関しては、「自立」よりも「自律」が求められており、教職員には「教育活動の一丁目一番地である『授業』に全力を注いでほしい」と言い続けてきました。その上で、今日の終業式で生徒たちには、「これからも授業の中で、自分で考えたことや友達の考えを相互に承認しあい、時には批判的な見方もしつつ、何か一つでも心が動く(感動)経験をしてほしい」と話をしました。
〇明日から8月いっぱいまでの夏季休業中、家庭が生活の中心となります。学校へ行けば友達がいたり、スケジュールが決まっていたりと、それに合わせて生活のリズムをつくっていた生徒は、それが一時的になくなって、戸惑うこともあるかもしれません。逆に、人や時間に縛られないで、自分の好きなことをトコトンやっていきたいと思っている生徒もいるかもしれません。いずれにせよ、私たち大人も中学生の頃はかつてそうだったように、「人生は自分探しの旅である」、「己事究明(自分とは何かを明らかにしていくこと)」の言葉とおり、日々自分と向き合い自分らしさを見つめていくことは、中学生という青年前期にはとても重要であると思います。
〇1学期間の御理解と御協力に感謝いたします。夏季休業中も、8月6日~16日を除くウィークディの8時半から16時半までは、職員が学校におりますので、ご相談等があればご連絡ください。
須藤昌英
7月20日(水)第1学期終業式
〇4月5日にスタートした1学期の授業日数は、今日までで71日間でした。さらに詳しくは、2・3年生は入学式に参加していないので70日、1年生は始業式から3日後の入学式からの登校になるので68日です。いずれにせよあっという間でしたが、振り返るといろいろなことがあった気がします。
〇終業式は、明日から体育館が改修工事のために使用できないこともあり、2及び3学年は体育館、1学年は感染防止策として教室で行いました。予定では「校歌斉唱」も行いたかったのですが、「校歌静聴」に切り換えました。
〇私からは、まず先日も書きましたが、1時間の授業を通して、生徒と一緒に授業に参加していると、生徒の表情やつぶやきから、その授業への興味関心や理解の度合いがある程度わかること、そのときに、「あ、い、う、え、お」のような生徒の反応がよく見られることを伝えました。次に、先日の保護者アンケートの結果からも、「学び続ける富勢中」の一員として各自が授業に前向きに取り組んでいたこと、各学年とも3年ぶりの校外学習ができたことを保護者も喜んでいることを話しました。また体育館は来年2月まで改修工事で使用できないので、2学期の始業式・終業式、3学期の始業式はオンラインでおこなうこと、3月の卒業式は新しい体育館で気持ちよく行えることなどを話しました。
〇生徒指導主任の古島教諭からは、「夏休みは暑いことから例年水の事故が心配されます。気持ちが大きくなって大胆な行動にならないように。また人間関係が壊れていくのは、ほとんどがSNS上の問題からの場合が多いので、十分に気をつけて使用すること、もしトラブル等が起きたら身近な大人に相談すること」を話しました。
〇最後に、9月17日の体育祭における「組の色決め」の抽選を行いました。結果は、
赤組 応援リーダー:和田さん(3-2) 副リーダー:坂巻さん(3-1)
白組 応援リーダー:飯島さん(3-5) 副リーダー:長谷川さん(3-4)
その後、一人一人から当日に向けての熱いメッセージが全校生徒に向けてありました。さすが3年生で、しっかりと自分の言葉で聞いている生徒に投げかけるような話し方でした。
すべてを30分以内で終了し、教室で学級活動を行いました。
須藤昌英
7月19日(火)体育館の長寿命化改良工事が始まります
〇夏休みから来年の2月にかけて、体育館の工事を行います。その為早速、体育館を囲むような柵を設置しています。工事期間中は、体育館玄関前の通用門は閉鎖されたり、体育の授業や部活動は使用できなかったりと支障が出てきますが、安全を最優先していきますので、ご了承ください。
〇近隣の方々にも、工事車両の出入りや多少の騒音でご迷惑をおけけしますが、よろしくお願いいたします。
須藤昌英
〇2,3年生の部活動に入っている生徒たちが、体育館内のすべての用具等を校舎に移動させてくれました。倉庫内のボールや支柱・ネット、卓球台、パイプ椅子など、こんなに多くの物品が入っていたのかと驚きました。
〇体育館は骨組みや窓枠などは残しますが、その他はいったんすべて取り外しまたは廃棄し、リニューアルする予定です。来年の卒業式は、真新しい体育館で行うことができます。
7月18日(月)成功よりも成長を!
〇今月に入り、昨日まで3度の週末がありましたが、連日、岡本教頭と運動系部活動による柏市総合体育大会の各会場を分担して回り、生徒たちの躍動する姿をみてきました。校長としては、授業やその他の活動では見られない生徒たちの姿をみると、好きなことに一生懸命取り組んできた若者の姿は、「美しく、輝いている」と感じます。
〇先日の壮行会で生徒たちには話しましたが、この柏市総体は県大会、関東大会、全国大会へとつながるもので、そのために柏市の代表を決めることが目的であり、県大会に行けるのは、柏市の21校中1校か2校です。勝敗がつくのは仕方ありません。勝っては「これまでの努力が実った」と喜び、負けては「もう少しこうすればよかった」と悔やんでしまうのは人情です。
〇しかし部活動の真の目的は、「成功(優勝)ではなく、成長(人間性)をする」ことにあります。特に3年生は大会が終わってから、受験準備などに気持ちを切り換えるのに、しばらくは時間が必要だと思います。どうぞご家庭でも、本人の成長を見守り、次のステップに踏み出せるように声をかけてください。
須藤昌英
(柏市総合体育大会の様子:抜粋)
7月15日(金)1学期給食最終日
〇1学期は4月から今日まで、64回の給食を提供することができました。本校の鹿野栄養士と委託業者の北総プランニングサービス株式会社が連携し、栄養バランスや多彩なメニューを工夫して、生徒の活動や成長を支えてくれました。
〇「黙食」はしばらく続きそうですが、黙って食べることに集中すると、食材の味がより感じられるというような意外な利点もあるようです。夏休み明けは、9月2日(金)より2学期の給食をスタートする予定です。
〇本日の「広報かしわ」に、市の補正予算で、今月から来年3月まで、1食あたり約30円の補助をしてもらえる記事があります。生徒たちの成長と健康のため、市民の税金が使われていることを、来週の終業式に全校生徒に話をしようかと考えています。3年生は社会科の公民で「税の仕組み」について学習しますが、2年生及び1年生も、大人になるための知識として、この社会の成り立ちについても知っておくべきだと感じます。
須藤昌英
7月15日(金)授業風景21(3学年音楽)
〇音楽の授業では、鑑賞の活動を通して,次の事項を指導しています。
ア 音楽を形づくっている要素や構造と曲想とのかかわりを感じ取って聴き,言葉で説明するなどして,音楽のよさや美しさを味わうこと。
イ 音楽の特徴をその背景となる文化・歴史や他の芸術と関連付けて,鑑賞すること。
ウ 我が国や郷土の伝統音楽及び諸民族の音楽の特徴から音楽の多様性を感じ取り,鑑賞すること。
〇3年生ともなると、「ブルタバ(モルダウ)」という曲を、オーケストラが約12分間演奏するのを聴きながら、スラスラとしかも何行も「自分の感じたことを自分の言葉」で書いていました。私も一緒に聴いて書いていましたが、感じたことを文字にすることにとても苦労しました。彼らの感性の豊かさと表現力にはびっくりしました。
須藤昌英
7月14日(木)授業風景20(3学年保健体育)
〇近年、医療技術の進歩などにより、日本人の平均寿命が延びていく一方、食習慣、運動習慣等の生活習慣が深く関与して発症する「生活習慣病」が、若年層でも増加しています。
〇生活習慣病の多くは自覚症状がほとんどなく、不調を訴え病院に行った頃には重大な結果を招く事もあります。誤った生活習慣の積み重ねによって起こりますが、正しい生活習慣で予防が可能な病気でもあります。
〇寝不足、脂質塩分の多い食べ物ばかり摂取する、野菜を食べない等の生活をくり返している人は生活習慣を見直し、少しでも身体を動かす事や早寝早起きなど、できる事から生活習慣を改善することを生徒たちには学んでもらいました。
須藤昌英
7月13日(水)授業風景19(3学年数学)
〇柏市教育委員会では、生徒に貸与しているタブレットで、主に算数・数学の自主的な学習に役に立つ「ミライシード」という「デジタルドリル」を使用できるようになっています。授業中はもちろん、自宅の家庭学習でも使用できます。
〇自分で勉強する中でわからないところが出てくるとき、小学校からの復習や映像コンテンツもあります。授業でも繰り返し挑戦するなど、自分の目的や進度ペースを工夫してみるように指導しています。
須藤昌英
7月12日(火)授業風景18(3学年国語)
〇3年国語の「薔薇のボタン」(梯久美子・作)の単元では、戦争史に光をあててきたノンフィクション作家の梯(かけはし)久美子さんが、被爆者の遺品を取り続ける石内都さんの作品に出合って、広島の原爆で犠牲となった方々の思いをあらためて考え直していくという内容を学習しています。
〇「遺品」というとモノクロの世界で表現されてきたものが多いですが、石内さんは広島に投下された原爆で亡くなった女性たちの「遺品(ふわりとして透き通ったアバンギャルドなドレス、小花模様のブラウス、やわらかそうな靴、刺繍のはいった布のバッグなど)」をあえて華やかさを感じるような写真にしています。その写真に梯さんが感動し、石内さんの真意を明らかにしていきます。
〇生徒たちは、来月6日の広島平和記念日を前に、戦争の悲惨さとその中で懸命に生きていた少女たちに思いをはせていました。
須藤昌英
ミストシャワーを設置しました
暑さ対策として、校舎からグランドへ入る入口に、ミストシャワーを取り付けました。体育の授業や9月の体育祭に向けて、少しでも生徒の体感温度が下がるようにしていきます。
*写真では見えにくいですが、上から大量のミストが降っていて、下を通ると頭から濡れてきます。
須藤昌英