校長雑感ブログ

7月12日(火)授業風景18(3学年国語)

〇3年国語の「薔薇のボタン」(梯久美子・作)の単元では、戦争史に光をあててきたノンフィクション作家の梯(かけはし)久美子さんが、被爆者の遺品を取り続ける石内都さんの作品に出合って、広島の原爆で犠牲となった方々の思いをあらためて考え直していくという内容を学習しています。

〇「遺品」というとモノクロの世界で表現されてきたものが多いですが、石内さんは広島に投下された原爆で亡くなった女性たちの「遺品(ふわりとして透き通ったアバンギャルドなドレス、小花模様のブラウス、やわらかそうな靴、刺繍のはいった布のバッグなど)」をあえて華やかさを感じるような写真にしています。その写真に梯さんが感動し、石内さんの真意を明らかにしていきます。

〇生徒たちは、来月6日の広島平和記念日を前に、戦争の悲惨さとその中で懸命に生きていた少女たちに思いをはせていました。

須藤昌英