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2020年9月の記事一覧

子供の成長

 「子供たちって学年が変わるだけで、こんなに成長するんですね。本当にビックリです!」先週、4年生の書写の授業に、ボランティアとして支援していただいた方の言葉です。この方には子供たちが3年生の時、「習字道具を初めて使う子供たちのお手伝いに」ということで、私と一緒書写授業に加わってきました。今年度も3年生の支援をお願いしており、授業が始まるまで4年生の授業に加わっていただくことになりました。昨年の授業始めは道具を並べるだけで大変で、その上、「墨汁を硯に…」という作業が加わると子供たちのテンションは上がります。墨がこぼれた、手についた、墨がなくなっちゃった、…自分ですることが怖くて(?)、なかなか進みません。そんな子供たちに寄り添っていただきました。先週の火曜日は1時間目から4時間目まで授業が続き、4年生全ての子供たちの、“4年生、書写始め”に立ち会いました。道具の使い方はもう手慣れたもので、話はしっかりと聞き、指示通りに墨を準備し、練習が始められます。2月から7か月ぶりの書写授業でしたが、「昨年とは全く違う」を、私も実感しました。「気持ちが変われば行動が変わる」まさに実感しました。「10月になればもう5年生に近い4年生になるんだよな」そんな言葉を子供たちにかけると、背筋がより一層伸びた気がしました。4時間続いての授業で大変だったのですが、「来週も楽しみです!」とニコニコされながら、その方はお帰りになりました。私も楽しみです。
 私は6年生の書写の授業もサポートします。授業に加わる大きな目的は子供たちを知ることで、少しでも理解を深め、3月の卒業につなげていきたいという思いからです。6年生の授業は先週の木曜日で、3時間目から6時間目まで続きました。子供たちとは3年生からの付き合いですが、授業という形で向き合うのは初めてです。
 「3月24日、5年生の修了式に行った辞校式でのこと。みんなの代表の子が『卒業式にも出られず(卒業生を支えられず)、4月から6年生としてやっていけるかとても不安』と言ったことが忘れられない。その上、入学式にも参加できなかった。『6年生をどのように支えていったら良いのか』は私にとっての大きな課題。そんな中、1年生の給食を献身的に支える6年生の姿は本当に嬉しかった!通常の『6年生への道』を歩めなくても、気持ちは立派に6年生だ。3月まで一緒に頑張ろうね」
と、6年生には伝えて授業を始めました。成長した4年生とは違い、一段と落ち着いた雰囲気で、一生懸命に取り組む姿が見られました。6年生レベルの成長感じました。取り組む最初の作品は『歩む』。現状を考えると、子供たちが気持ちを込められる言葉だと感じています。今週は練習、来週は清書となり、おそらく教室に掲示されるはずです。子供たちの思いが込められた『歩む』が並ぶことが楽しみになりました。