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令和2年度 校長室より

宣言下の教育活動

 昨日から給食が始まりました。給食当番はフェイスシールドを着用し、配膳の準備をする子供たちは黙って順番を待ちます。調度準備の時間、校舎内を回りました。上級学年になるほど、緊張感を感じ、おしゃべりはありません。昨日発出された千葉県への「緊急事態宣言」を、きっと理解し、身近に感じているからでしょう。成長度合いが異なる1年生から6年生までが通う、小学校集団の一面を感じた場面でした。
 年が明けて感染者の数が一気に増える日々が続いています。昨年の11月、高学年の子供たちに感染防止について話した際には「市内感染者が500名」そんなことを取り上げたように思います。それが今は1000名を超えてしまいました。夕方になると「東京で2000名超、千葉も400名か…」そんなため息が漏れるようになりました。昨日、教育委員会からのメールもありましたが、緊急事態宣言を受けて、学校での感染防止対策をより一層強化し、教育活動の一部が制限されることとなりました。詳細については連休明けの12日(火)に手紙を配付します。
 ○同居の家族内で体調不良者がいる場合には、児童の登校もみ合わせるよう協力依頼。
 ○登校する児童の健康状態の確認
  ○音楽(合唱、合奏)、体育(密になる運動)、家庭(調理実習)における活動制限
 ○授業中のグループトークの制限
 ○学年や学級をまたぐ活動(委員会、クラブ、特設クラブ活動)の自粛

以上が主な内容です。
 「またか…」きっと子供たちはそう感じているに違いありませんが、それを態度に表さない姿に、私たち教職員は本当に励まされています。卒業を間近に控えた6年生にとっては小学校最後の3学期ですが、また我慢の日々が続きます。でもしっかりと受け止め、それが給食準備の際の様子につながっているのでしょう。そんな6年生から在校生は学べるはずです。小中学校では感染クラスターが発生していないことが、今回休校にならない理由だとありました。子供たちがマスク、手洗い、検温&カード提出、などの新しい生活様式を頑張っていることが大きな要因だと思います。今までのインフルエンザ感染の状況を思うに、集団生活をしている学校では一度感染するとあっと言う間に拡がることを私たちは経験しているだけに、感染防止策の大切さは特に重要であると感じます。今回特に制限はなかったのですが、土曜日、日曜日に学校施設を利用しているスポーツ団体の方にも、学校の現状を伝え、練習中の関わり方、昼食、練習量への配慮を依頼、児童の感染防止に努めていただくことをお願いしました。
 冬休みが終わり、今週は3日間の登校でした。「お兄ちゃんが熱を出して休んでいる」ということで早退した児童が数名いました。今回、「同居の家族内で体調不良者がいる場合には、児童の登校もみ合わせるよう協力依頼」という取組がありますが、集団生活をする学校ということを理解していただき、どうぞご協力ください。「感染防止は周囲への配慮から」ということも言われています。感染拡大の大きな流れを食い止めるに、個人の身近な取組がどれほど役に立つのか、という思いはありますが、「できることはそれしかない、それなら確実にできる!」と、自信を持って取り組んでいきましょう。今日から始まる3連休で、気持ちを整え、来週から新たな取組をしていきたいと思います。
                                                                

3学期が始まりました!

 昨日1月6日、寒いというか、とても冷える1日でした。それでも子供たちは元気に登校し、3学期が始まりました。「おはようございます!」元気な挨拶の中にあって、私の前で立ち止まり、「新年あけましておめでとうございます」「今年もよろしくお願いします」そんなきちんとした挨拶をしてくれた子供たちも数名いて、子供たちから元気をもらう、挨拶は元気になることを実感しました。感染者が増加し、緊急事態宣言が本日発出されるという不安なスタートですが、今日のこと、これからのことに分けて考えると、昨日の3学期の初日は「○」ということでしょうか。
 始業式はオンラインによる形で実施、私も昨日の話はカメラを意識し、視線ができるだけ外れないように心がけながら話しましたが、子供たちにはどのように映ったのでしょうか?話は以下の内容です。
 箱根駅伝を見た人も多かったかもしれません。東京から箱根までトップで走ってきた創価大学が,箱根から東京までの帰り道でもずっとトップでしたが,残りあと少しというところで抜かれてしまいました。その場面,追い抜いた,やる気に満ちあふれた選手と,追い抜かれた苦しそうな選手の対照的な顔も,忘れることができない光景でした。
 その追い抜かれて2位になってしまった,創価大学の小野寺選手が翌日,「ごめんなさい。全部受け止めて,来年強くなって戻ってきます」という言葉を発信しました。今の自分をしっかりと見つめ,これを次につなげようとする強い決意が感じられ,強く印象に残った言葉です。箱根駅伝に出るためにはものすごい練習が必要です。「この苦しい練習をすれば必ず優勝する!」ことが前もってわかっていれば,どんなに苦しい練習も頑張れますよね。でもそんなことは誰にもわかりません。「もういいや,これでやめよう。サボってもいいや」と,練習中に小野寺選手も思ったかもしれません。そんな自分を受け止めて反省し,「ごめんなさい」と謝りながら,周りに宣言をしたんだと感じました。

 誰にでも思うようにいかないことはあります。大事なことは,そんな自分と向き合い,次への取組につなげること。小野寺選手の言葉から大きな勇気をもらいました。皆さんも,まずやってみて,それを次に生かしていくこと。そのためには踏み出す勇気が必要です。
  今日から始まる3学期ですが,感染する人の数はまだまだ多く,感染しないための取組は毎日,しなければなりません。また6年生にとっては小学校卒業に向かっての,そして1年生から5年生までは進級前の準備の日々であることも間違いありません。短いですが大事な時間だといって良いでしょう。6年生はこの3学期,心を込めて過ごしてください。そして1年生から5年生は,そんな6年生を見ながら大切に過ごしましょう。3学期は寒い日が続きますが,病気にならない取組と朝の,元気な挨拶,そしてみんなの笑顔をパワーにして,元気に過ごしていきましょうね!

 今朝も冷たい朝です。体調管理には十分に気をつけて毎日を過ごしたいものですね。

いよいよ始まります!

 年が明けてずっと好天が続いていますが、やはり朝夕の冷え込みは厳しいものがあります。1月、2月と寒さが本番になる中、明日からいよいよ3学期が始まりますが、子供たちの準備はどうでしょうか?まずは生活リズム。朝、決められた時間に起きて、やらなければいけないことをやる。それができないと、「できなかった!」とイライラする子供たち。それを見ている大人もイライラ…そんな光景が目に浮かぶのですが、いががでしょうか?6日と7日は授業が3時間で、昼前には下校となります。今日から3日間は慣れるための時間として、子供たちは意識してほしいですね。1年生は初めてですが、それ以外の学年は今までの経験があります。慣れること信じて、見守っていきたいと思います。
 「よし、明日から3学期だ」と気が引き締まる思いとは裏腹に、「1か月程度の緊急事態宣言の発出」というニュースには不安になりました。「学校の休校はしない」ということですが、感染者が多いという状況は変わらず、何らかの対応は求められるかもしれません。詳細については宣言が出された後、市教委からの指示があり、その上での取組となります。メール等での連絡となりますので、ご承知置きください。いずれにしても大事なことは以下のことです。
 ①毎朝の検温とカードへの記入&提出
 ②本人はもちろん、ご家族の体調不良がある場合には相談(念のための欠席も)
  ③マスクの着用(登下校時も)
  ④小まめな手洗い(3学期はうがいもセットで)
  ⑤おしゃべりを避ける・密を避ける

以上5点は、子供たちに、そして保護者の皆様に理解と協力をお願いするしかありません。今までずっと続けてきたお陰で、習慣づいてきた行動もあります。「いつまで続けるの?」という声には何とも応えることはできないのですが、一緒に頑張って、感染症を乗り越えたいと思います。保護者の皆様、どうぞよろしくお願いします。
 昨日が仕事始めで出勤しました。職員も数名出勤し、それぞれの準備にあたっていました。今日は前日、多くの職員が出勤し、明日からの準備にあたるでしょう。私が住む流山市は今日から3学期が始まるので、近くにある学校は夕方、暗くなっても教室や職員室には明かりがともり、先生方が準備をしている様子でした。寒さもあり、乾燥もあり、体調管理が難しい時季ですが、できることから続けていきたいと思います。コロナ禍における不安な時ですが、元気な子供たちの姿に励まされることは間違いありません。そんな子供たちに関われる喜びを感じながら、明日からまた頑張りたいと思います!

2021年のスタート

 新年 あけましておめでとうございます
 新しい年が始まりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 皆様、どのような新年をお迎えでしょうか?日本海側の広い地域では寒波による大雪、連日雪害のニュースが続いています。それに加えてコロナ禍ということもあり、故郷に帰省せず、こちらでお正月を迎えている方も多いことでしょう。二重の心配で、気をもむことが多いかもしれません。お見舞い申し上げます。関東地方はというと、この時季らしい冷え込みと冷たい風はあるものの、陽射しの暖かさが感じられる元日からの2日間でした。テレビを通して、富士山頂にかかる初日を拝みました。
 冬休みも後半に入り、9日目を迎えて子供たちはどのように過ごしていますか?年末のお手伝いに取り組むなど、家族の役割を果たしましたか?昨日までのところ、事故や事件に巻き込まれたという連絡は無く、ホッとする毎日を私は過ごしています。
 感染者数の増加、医療体制の崩壊など、暮れから新年にかけても収まる気配がなく、昨日は「緊急事態宣言を要請」というニュースが大きく取り上げられていました。「宣言でもしないと人の流れはとめられない」「医療体制維持のためには必要」「宣言しても変わらないことは多い」「経済の打撃を防ぐことが大事」と、街の意見は様々で、宣言下での生活を経験している分、人により受け止めは様々だということを実感しました。
 学校においても、新年を迎えてもしばらくは感染症防止対策も継続は欠かせないことは間違いありません。その上で考えなければいけないことはいくつかあります。まずは6日から始まる3学期の教育活動をどのようにすすめるのか、6年生の卒業に向けた行事や1年生から5年生までの進級に向けた行事の取組方、そして4月から始まる新年度に向けた教育活動の在り方など、切れ目のない教育活動を求められる学校を考えると、とても大切な3学期と言えます。昨年度、コロナ禍の教育活動に取り組んできた経験を活かすことができるという利点はあり、「どのように取り組んでいくか」の工夫は今年も必要です。子供たちの成長に必要なPTA活動の在り方についても、皆様の協力の下、昨年は様々な改革を行いました。実態を踏まえて「こうすれば良くなるだろう」という願いを新たな会則にまとめ、今年度末から運用していきます。役員の方を中心に、不具合は調整しながらより良い形をめざしていきますので、どうぞ注目し、協力をお願いしたいと思います。心配はまだまだ続きますが、「どのようにして取り組むのか」をワクワク感を持って考えて行きたいと思います。 
 今年は短い冬休みで、残すところ3日間です。子供たちにとって「今日までがお正月、明日からは3学期の準備」となれば良いですね。皆様、穏やかにお過ごしください。 

激動の1年の「小さな輝き」

 本当にいろいろとあった今年の1年が今日で終わります。1月だったでしょうか、「原因不明の肺炎」という報道があったことを何となく覚えています。その時は全く他人事でした。「今年はインフルエンザが少ない」そんな会話があったのは3学期が始まってからでしたが、それでも学校では当たり前に過ごしていました。そして2月。「新型コロナウイルス感染症」の話題が中心となり、緊急事態宣言から3月の一斉休校。「6年生を送る会」は何とか実施したものの、卒業式は?通知票は?修了式は?新学期は?と、次から次へと一気に不安が高まりました。そして新学期を迎えても休校の延長があり、学校再開、入学式は6月。分散登校、オンライン学習、新しい生活様式、3密回避、在宅勤務、…と、新たな言葉や取組も次から次へと登場し、本当に目まぐるしい日々が続きました。学校が再開されたとはいえ、今までとは違う教育活動の連続でした。修学旅行や林間学校、校外学習、運動会、音楽発表会などの校内行事の中止、対外的な柏市の行事も中止となりました。夏休みも短くなり、学校ではマスクをつけた生活が当たり前になりました。状況の変化とともに、「工夫してできることは実施する」という方針の下、日帰りの修学旅行、林間学校、各学年の校外学習の実施、懇談会、授業参観の実施にまでこぎ着けた気がします。そして今日は大晦日。今、思い出しても次から次へという目まぐるしい展開に、着いていくのがやっとであった気がします。
 こんな激動の毎日でしたが、この間、マスク生活をはじめとする多くの取組への子供たちの受け止めと、それを支えてくださった保護者の皆様の理解と協力はありがたく、ここまでの歩みの大きな原動力になりました。本当にありがとうございました。検温&カード提出の毎日、マスクを忘れてくる子はほとんどいません。「あっ、マスクをつけなければ」との気づきや黙って食べる給食、
手洗いや密を避ける意識など、子供たちは頑張って過ごしてきたと感心します。状況によって変更する校内行事に対し、「何で?」「連絡が遅いよ!」と、不満はきっとあったでしょう。にもかかわらず、皆様はとてもよく理解し、協力してくださいました。教職員にとっての大きな励みでした。
 今年の漢字は「密」とのことですが、私たち教職員にとっては「考」かもしれません。3月末に異動があり、1/3の職員が入れ替わりましたが、異動者の「慣れる」ことは各自に任され、休校対応に追われました。授業をはじめとした教育活動を「どう取り組んだら良いのか?」、子供たちと関わりながら「何が不安なのか?」「どうすれば楽しくなるのか?」今までのことが通用しない状況は工夫した新たな取組が求められました。「考える時間は多かったな」振り返ると思います。今朝の新聞に「惜しむというよりも忘れたい。例年にもまして痛感する年である。~しかし、思うに任せなかった1年のなかに小さな輝きを探してみたくなる」(朝日新聞)とありました。大変な年でしたが、子供たちの頑張り、保護者の皆様の支援、そして教職員の工夫は大きな「力」となり、まさに「小さな輝き」であると思います。
  1年間、ご理解とご協力をありがとうございました。
  皆様、良い年をお迎えください!

いよいよ今年も今日と明日

 今年も今日と明日の2日となりました。近所の家や店頭には松飾りも備えられて、お正月ムードが高まっています。25日で2学期が終わり、冬休みに入った子供たちですが、どのように過ごしていますか?ゲームばかりではなく、家庭の仕事を手伝っていますか?…比較的、暖かな日が続いて(日中はですが…)いますが、寒波がきて、これからは寒くなるとのこと。休みに入り4日が過ぎましたが、事故等の連絡もなく、楽しい冬休みを過ごしているんだろうなと思います。
 富勢小の職員の出身地は結構、全国に広がっています。南は九州・沖縄、北は岩手、宮城…。今年は感染症の影響で故郷でゆったり、とはいかないかもしれません。それでもきっと新たな楽しみ方を考えて、工夫しながら過ごし、たっぷりと充電していることでしょう。昨年度末の3月からこの1年、様々な感染防止策をとってきました。子供たちの教育活動の中ではもちろんですが、会議や給食終了後の職員だけの昼食でも今までとは違う形を取り、50名が集まる場をできる限り避けてきました。接触する機会がなくなり、中々会話が弾まないこともあるはずです。少しでもそんな場を和ませようと、2学期最終日には「宝探し」というイベントを職員が考えてくれました。各職員がプレゼントを準備し、職員室に並べます。幹事学年が使用済み封筒に「数字カード」を入れたものを用意し、校舎内に隠しました。それを時間制限内に職員が探します。そして数字カード順にプレゼントをとっていくのです。わずか30分ほどの時間でしたが、カード入りの宝探しに夢中になり、プレゼントに歓喜しながら楽しい時間を過ごしました。これも今までにない新しい形です。ベテランから若手までの職員が勤務する富勢小ですが、学期末にはそれぞれが学期を振り返り、来学期につなげていくと言うことをしています。若年層職員の「2学期の反省」を先日、読みました。
○(面談で涙する保護者から)いろんな葛藤や苦しみがある。保護者の想いや苦しみ、葛藤を少しでも理解して、一緒に同じ方向を向くことが大事だ。
○(子供との関わりから)「心配だから見に行くね」「大丈夫だから来ないで」⇒「頑張っている姿を見に行く」「うん!見てね!」伝え方に気をつけよう。 
○子供たちは本当によく頑張っていた。たくさん認めたり、ほめたりできるところが私の良さ。そこは3学期も大事にしていきたい。

 「毎日の勤務で、子供たちからよく学んでいるなあ」読んでいてとても嬉しくなりました。子供たちと関わる教員の仕事の良さは、関わる子供たちからたくさん学べることであり、それを「学び」と感じ取り、それを次に活かしていけるかが問われます。そんな姿勢であれば、痛みもわかるし、ほめることもできると思います。こんな職員と一緒に仕事をしていることを誇りに思いました。

2学期が終了

 昨日で2学期が終了しました。8月24日から始まり、子供たちは86日間、学校に通いました。「様々な行事があり、1年間で一番長い2学期」から行事がなくなり、「一番長い」だけが残ってしまった2学期でした。それでも毎日の検温、マスク着用、そして手洗い、密にならない行動と、子供たち自身の頑張りと保護者の皆様の理解と協力のお陰で、校外学習、修学旅行、林間学校、そして懇談会、授業参観と、十分ではなかったかもしれませんが、その時の状況に応じた取組を実施することができました。お子様だけではなく、家族間の体調にも関心を寄せ、「どうしたらよいか?」「念のために休ませる」という内容の電話は多く、感染を拡げないための行動は本当に助かりました。保護者の皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
 昨日はそれまでに比べて暖かかったこともあり、もちろん「明日から冬休みだ!」という嬉しさもあり、子供たちの出足は早く、表情もニコニコ顔でした。いつもは8時過ぎ登校の2年男児も、早々と通過、私の顔を見て「今日は早いでしょ!」と目で訴えてきました。「先生、サンタさん、来たよ」そんな声かけをしてきた子も数名いて、「プレゼントは何?」と尋ねると、「○×▲□※…」という私には意味不明なゲーム機器の名前を嬉しそうに返してきました。
 昨日の終業式は各教室と校長室を結んだオンラインで実施。話している際、どこに視線を置いて良いのか、まだまだ慣れませんが、話をした私が教室を回り、姿を見せると、「画面に映っていた先生が来た!」そんな風に驚く子供たちも、慣れるまでにはもうちょいのようです。昨日、子供たちには感染症の影響で今までとは違うことができ、自分のプラスになったこと「読書」を取り上げて話しました。
 読んだ本から学んだことは多いのですが、その中で特に印象に残ったのは「長所も伸ばせば短所も伸びる」という言葉です。長所は「自分の良いところ=好きな部分」、短所は「自分の悪いところ=嫌な部分」です。好きな部分は見せたいし、嫌な部分は見せたくないですよね。よく聞くのは「短所は減らして、長所を伸ばす」ですが、両方とも「伸びる」と言うんです。その本では人間を1本の木に例えていて、美しい花が咲く枝の部分は「見せたい部分」とし、土に中の根っこは「見せたくない部分」としていて、その2つが必ずセットでペアになっているんです。「見せたくない」根っこを切ってしまったら、木は生きていけません。人間も同じで、見せたくない、嫌な部分があることは、ペアで必ず見せたい部分、素晴らしいものがあるということです。「見せたくない自分をしっかりと知って、良いところをどんどん伸ばしていく」そんな考えを学びました。皆さんにもぜひ、忘れないでほしいと思います。2学期最終日の今日は、自分の良いところと悪いところを振り返る日にしてくださいね。
 毎日の授業でも、振り返る場面は大切な時間です。通知票はありませんが、ぜひ振り返る時間を作っていただき、良い点、悪い点を踏まえた上で、良い点を更に伸ばす希望を持たせていただければと思います。
 今日から11日間の冬休みに入ります。「自分の命は自分で守る」ことを子供たちにはお願いしました。感染症の影響が大きい年末年始になりますが、子供たちの意識はそれほど高くないかもしれません。「まあいいか」が大きな事故につながります。交通事故や不審者等による事件、そして子供たちが今、手にしているプレゼントやお年玉を巡るトラブルなど、気をつけたいことは結構あります。ぜひ声かけしていただき、楽しい休みを過ごしてほしいと思います。また感染症に関するお願いもあります。何かあればメールを通じてご連絡ください。

バイキング給食

 「12月ってこんなに寒かったかな…」そう思う日が今週は続いています。21日は冬至でしたが、まさに冬を実感しています。朝、子供たちが登校する横断歩道に向かう際の必需品に、手袋とネックウォーマーが欠かせなくなっています。今年はずっとマスクをつけていますが、夏は肌に密着している部分が汗で濡れてしまいましたが、今は吐く息で中央部分が濡れてしまい、学校に戻ると交換する毎日です。新しい生活様式故の新たな発見です。
 今週は2学期最終週。21日(月)に給食が終了し、昨日は6年生の「バイキング給食」を実施しました。「わかめおにぎり、チキンピラフ、揚げパン、ロールパン、ユーリンチー、ハンバーグ、魚のふわふわ揚げ、ほっけの塩こうじ焼き、切り干し大根煮、あらしあえ、ご汁、ぶどうゼリー、抹茶マフィン、フルーツポンチ、オレンジ、リンゴ、牛乳」がメニューで、子供たちは事前にそれぞれの種類毎に選んだものをとり、食べました。いつもの給食ならば、配膳台の上に食器からメニューもすべてのってしまいますが、昨日はそうはいかないので、廊下にある食器をとり、配膳台と机の上にのせられたメニューの中から、自分が選んだ物をとって自席に戻るという流れです。「コロナ禍のバイキングは実施できるのか」と、いろいろと悩み、協議をしました。教室内の机は向き合わせて班にし、それぞれの机には飛沫防止ガードをつけました。机の並べ方については事前に子供たちに協力してもらい、実際に並べて確認をしました。自分の選んだ物を取りに行く際も距離を確保し、時間をかけました。例年とは違い、カップやラップに包まれた物が多く、一つ一つに手間がかかっています。そんな準備をしてのバイキング給食でした。6年生にしかできないことを改めて実感しました。「小学校最後の2学期が終わる」ことを、子供たちに味わわせることができたのではないでしょうか。
 飛沫防止ガードで隔離されたような子供たちですが、仲間が持つお盆に、所狭しに並んだ食材と目の前に見える友だちの表情が嬉しくてやはり興奮します。ついおしゃべりも弾んでしまいました。さあ喫食。さすが6年生、食べるのに夢中!ということもあったでしょうが、今まで続けてきた「黙って食べる」ことに徹していました。でも表情は嬉しそう。ガード越しに友だちと目を合わせる光景が見られました。このような子供たちの様子に、私も嬉しくなりました。
 今日は23日。本来なら終業式でしたが、今週いっぱい子供たちの登校は続きます。クリスマスイブもクリスマスも登校する中、迎えることになりますが、子供たちの話題にそんなこともあがるのではないでしょうか。冬休み入りが延びても、粛々と受け止めている子供たちから元気をもらいます。2学期も残すところ3日間、今日から全ての学年が11時半の下校になります。下校後の時間が長いと、交通事故をはじめとする“思わぬ事故”が心配です。「自分の命は自分で守る」意識に触れながら、ぜひ子供たちに声かけをお願いします。1人1人ができることをして、楽しい冬休みを迎えたいですね!

2学期も残り1週間

 今週は本当に寒い日が続きました。連日報道された関越自動車道での2000台に及ぶ車の滞留には驚きました。高速道路とは思えない雪の量で、例年の7倍とか。寒さ、冷たさが伝わってきます。3日間に渡って寒さの中、車中で過ごした方々を思うと、心痛な思いになりました。そんな中で、高速道路周辺住民が雪を固めて道を作り、滞留に巻き込まれた方を食堂に招いたり、自衛隊が食料やガソリンを配給したりと、閉じ込められた方々のために働きかける光景にはホッとさせられました。
 今週は15日の火曜日から始まり、4日間でしたが、寒さの中、子供たちは頑張りました。「本当に寒いね」と声かけすると「雪が降って欲しいなあ」とは子供たち。連日、雪かきに追われる雪国の人にとっては不謹慎な発言かもしれませんね。でもそんな寒さを気にするのは朝だけで、教室に入り、活動が始まると元気に過ごす子供たちです。そんな子供たちから元気と温かさをもらいながらこの1週間を過ごしました。
 先週の土曜日に実施した1日参観、あの時の暖かな陽気が遠い昔のようですね。その参観日について、「『各家庭1名の参観』ということだったのに、複数名で参観していた方がいた。注意して欲しい。改善を図って欲しい」というご指摘を何件かいただきました。このご指摘から考えたことがあります。感染症の影響がまだまだあり、不明な部分が多くある状況での授業参観開催はあれこれ考えた末の実施でした。「いつものような参観であれば、教室に入らないとなると廊下は混雑。ならば各家庭1名でのお願い」となりましたが、それでも混雑の想定は当日もありました。当日、校舎内を数回回りましたが、混雑という状況にはならず、皆様が整然と参観していただいている光景が見られました。校庭はどうであったか。「外だからまあ良いだろう」ご指摘のように、複数名で来られた方もいたかもしれませんが、私たちとしては「各家庭1名」をチェックすることはしませんでした。「少しでも学校内で活動する子供たちの様子を見ることで、皆様に安心感と関心を持っていただき、今後につなげていく」目的の下、多くの皆様が「自分だけは良いだろう」とはならずに「各家庭1名」を守っていただけたからこそ、スムーズに実施できたと考えています。まずこの点は皆様に感謝したいと思います。その上でのことですが、「なぜ1名なのか?」という点について共有することに努めることが必要であったかもしれません。今回は「少しでも減らして、実施を優先」しました。「本当に1名かどうかチェックが必要」なのかもしれませんが、今回は皆様に協力していただけるようお願いに努めるのみとしました。「それでもチェックを」となるならば、今後、皆様も交えて協議していきたいと思います。
 感染者が増える傾向に気が重くなる日が続いています。柏市内でも児童が感染という情報がありました。引き続いての毎日の健康管理や感染防止対策、そして本人の体調が悪ければ休養する、家族間で異常があれば様子を見るなど、念のための行動へのご理解とご協力をぜひお願いします。心配なことがあればご相談ください。

ありがとうございました!

 昨日は思わぬ好天の下、授業参観を実施できました。各家庭1名、マスク着用、廊下からの参観、通行規制と、保護者の皆様にはお願いをし、協力していただきながらの1日でした。入れ替わり立ち替わりで何かと慌ただしい1日であったと思います。ご協力、そしてご参観、ありがとうございました。各学年1時間の学年活動をはさみながらの1日、今年度も残り4か月を切って教育活動に取り組む子供たちの様子はいかがだったでしょうか?マスクをしての発表場面もいくつかありましたが、聞こうとしないと確実に聞き取れません。はっきりと話したり、しっかりと聞き取ろうとしたり、そんなことを求めている授業を普段から心がけています。
 学年活動は4年生だけが体育館、本来なら感覚をあけながら全員でのリコーダー演奏を予定していたのですが、感染リスクを考えて映像による披露となりました。後の5学年は校庭での展開。雨と寒さが今朝まで心配でしたが、太陽が顔を出す時間が予想以上に多く、予期せぬポカポカ陽気で、子供たちの運動ぶりに活気を感じました。「運動会ごっこ」「ミニ運動会」と称して、今年実施できなかった運動会を意識したり、体育で取り組んだ短縄跳びや長縄跳び、リレーに取り組んだり、大きな声を出すことは控えてきたのですが、今日はつい、マスクをしながらの歓声と声援が校庭に響いていました。3時間目は1年生が、6時間目は6年生が、同じ曲で踊りながらの玉入れに挑戦!1年生は、夢中になって踊るそのかわいらしさに思わず笑顔になり、6年生は、大きな身体でダイナミックに踊ったり、恥ずかしそうに踊ったり、その成長ぶりに笑いと共に笑顔になり、両方を目の当たりにして大いに楽しみました。6年生は運動会を意識し、運営をしながらの演技でしたが、椅子を出しての応援席設営もあり、まさにミニ運動会。閉会式が本来の運動会での閉会式時間と重なり、この日の1日参観を締めくくるのにふさわしい終わり方でした。子供たちの満足感も予想以上で、教室に戻った子供たちには弾ける笑顔があふれていたとのことです。
 「学校で子供たちはどのように活動しているんだろう」そんな不安が多くの保護者の皆様にあったはずです。授業風景を見ていただき、少しは安心していただけたのではないでしょうか。後はいつもお願いしていることですが、気になることや心配なことがあれば、連絡していただき、連携をとっていきながら子供たちの成長を支えていきたいと思います。感染症の拡大傾向も続き、安心できない状況は変わりません。引き続き、感染防止策への協力をしていただき、リスクを下げながら教育活動を進めていきますので、どうぞよろしくお願いします。
 14日(月)は振替休業日です。今週は平年並みの寒さになるとのこと。暖かな日を身体がしっかりと覚えているだけに、寒さはきっと辛いでしょう。感染症に加えて風邪と、気を遣うことは多くなりますが、子供たちと共に乗り越えていきたいと思います!