令和2年度

令和2年度 校長室より

「読書」、してますか?

 連日のニュースのトップは感染症でしたが、昨日は違いました。大雨、突風、そして交通機関の不通など、荒天による被害や影響が一番に報道されていました。朝から本当にずっと雨が降り続きましたよね。時折、激しく降る時間も続き、テレビでは注意報や警報のテロップがひっきりなしに流れた時間帯もありました。夕方には何事もなかったかのように晴れ間が見えてきたので、思わず遠回りしながら買い物に歩いて行ってきました。皆様の所はいかがでしたか?荒天による被害や影響はなかったですか?
 先週金曜日に学校よりメールをさせていただきました。各学年の課題お子様の様子についてのアンケートです。アンケートへの回答は明日の9時までにお願いしています。現在の貴重な連絡手段である「すくすくメール」への加入状況も確認したいと考えていますので、どうぞご協力ください。課題については理解していただけましたか?一方的な連絡なので、伝わらないこともあるでしょう。そんな時は学校に問い合わせをしてください。子供たちからの直接の問い合わせでも構いません。むしろその方が確実に伝わるはずです。
 各教科にまたがっての課題でしたが、「体育」という課題もありました。「登下校に歩く」という運動を全くしていない日々が続いています。体力作りも、今は注目しないといけませんね。縄跳びやボールなど、道具を使っての運動も良いですが、「歩く」という運動は誰でも簡単にできます。普段は登下校という目的のための歩きなので、同じ道を歩いても何か、別の発見があるかもしれません。同じペースで歩く中に、時折、腕を速く振って、「速く歩く」ことをしていくと結構、運動量が増しますよ。ぜひ天気の良い日に、気持ちの良いコースを選んで試してみてください。
 課題の中に「読書」の取組もありました。子供たち、読書に取り組んでいますか?ちょっと固い話になりますが、「子どもの読書活動の推進に関する法律」というのがあり、その中に「子どもの読書活動は、子どもが、言葉を選び、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身につけていく上で欠くことのできないもの」と位置づけられていて今週の23日(木)を『子ども読書の日』と定めています。だから大切、というわけではありませんが、たとえ短い時間でも良いので、学校が休み中の今こそ、本を読む時間を取り入れたいですよね。今、在宅勤務をしている教職員にも「人は3つのことから学ぶ」ということで、「本から学ぶ」ことを伝え、読書時間を推奨しています。子供たちが本好きになるために大事なのは、周りの大人が本を夢中に、そして面白そうに読むことです(自分が読んでいないのに「読みなさい!」と言われても…ね)。ぜひ、数週間後の「本好きになった我が子」をイメージして、読書してください!

休校はチャンスだぞ

 緊急事態宣言が全国に拡大されました。連日、感染症のニュースが続き、マスク姿の記者会見の模様は当たり前になっています。子供たちはもちろん、保護者の皆様の中にも在宅勤務をされたり、出勤日数が減ったりと、今までの生活と違った毎日を過ごされているはずです。6日の1日だけの新学期を過ごした子供たちも、休校2週目となりました。どのように過ごしていますか?
先日の新聞に、「休校で留守番 泥棒と遭遇」という記事があり、3件の事例が紹介されていました。きっと子供たちが留守番をしている家庭も多くあるはずで、心配になります。普段は一緒にいないのが当たり前の夫婦が、在宅勤務により長時間一緒に過ごす。理解が深まる場合もあれば、逆に不満がたまってくるということも紹介されていました。「いつもはいない時間」といえば、子供たちもそうですよね。残念ながら「虐待事案も増える」とのことですが、家庭での子供たちとの関係はどうでしょうか?
 生活パターンが崩れているので、なかなか眠れずに遅くまで起きていたり、ゲーム三昧で過ぎしていたり、だからこそ何をやるんでも面倒がったり、…。学校では多くの仲間がいるので、我慢というより、自制できていたことが、自宅では仲間はいない…勝手が違うので「自分勝手」になってしまいます。そんな「いつもと違う子供たち」を見ると、つい「何やってんだ!」となりますよね。仕事から帰ると子供たちは寝ていたのに、今は寝るまでの生活の様子が見られるので、いちいち気になってしまったり、普段と違う仕事のパターンへのストレスもあって、つい子供たちに文句を言ってみたり。子供たちも、普段は言われていない文句を言われると、感情的になり、泣いたり、反抗したり、…。すべてが悪循環です。この現状をどこかで打開しないといけないと思いますが、どうしたらよいでしょう。感染症拡大の環境はしばらく変わりません。ならば気持ちの持ちようしかないかな、と思うのですが。
 「休校はチャンスだぞ」は14日の朝日新聞に掲載された新聞記事です。絵本作家・五味太郎さんからの子供たちへのメッセージですが、子供たちを取り巻く大人への意識改革のすすめでもありました。
・心も日常生活も、乱れるが故のチャンス
・学校も仕事も、ある意味、普段の枠組みが崩壊しているから、何がつまらなかっ たのか、本当は何がしたいのか、ニュートラルに問いやすいときじゃない?
・今は子供も大人も、本当に考える時期。今こそ自分で考える頭と、敏感で時折きちんとサボれる体が必要だ。

 こんなことが書いてありました。思うようにならないことは確かに多くありますが、どうすることもできない、じゃあどうしたらよいか、何ができるか、…考えることはできそうです。一緒に、そんな状況に向き合っても良いかなと思います。最後には、こんなことも書いていました。
  ・「心」っていう漢字って、パラパラしてて良いとは思わない?心は乱れて当たり前。常に揺れ動いて変わる。不安定だからこそよく考える。もっと言えば、不安とか不安定こそが生きているってことじゃないかな。
 「休校はチャンスだぞ」って、ムカッとくるかもしれません。でも、そんな時だからこそ、考えてみてはどうでしょうか?
 平日は学校に職員が勤務しています。お子様のことで何か心配な点があれば、職員が関わることができます。「言うことを聞かない!」「ゲームばっかり…」そんな時の対応でも、職員ができることがあればやれるはずです。子供たちのために、役立つことがあればぜひ、ご相談ください。相談時間:8:30~17:00

ワクワク感を大切にしたい

 春の嵐が吹き荒れた昨日は、強風、強雨、低温、と、「家の中で過ごすしかない…」そう思わざるを得ない一日でした。11日の土曜日のこと。「今年は風が強い日が多いから、鯉のぼりは一端撤収し、学校再開前に再び設置」との申し出が、「おやじの会」の皆さんからあり、撤収した矢先の悪天候だったので良かったと思いました。「風が強い」とのことですが、鯉のぼりが飛ばされたり、周りの木に引っかかったりと、今までにはなかったことです。11日も、破れて木に引っかかった鯉を、皆さんが苦労してとっていただきました。「今年は…」と、どうしても感染症と結びつけて考えがちですが、それはやめましょう。「4月に風が強い年もある」と思い、それにどう対応するかを考えて“一端撤収、再度設置”にしたことを大事にしたいですね。
 4月も半ばになり、延長された休校も2週目に入りました。
 「学校再開をめざし、富勢小教職員の集団感染による、学校機能不全を防止するため」ということで、今日から教職員の在宅勤務が始まります。教職員を学年単位で大きく3つのグループに分けて、それぞれから1名ずつ3名が管理職とともに学校勤務で、あとは在宅勤務で仕事をしたり、休暇をとったり、4月28日までこの体制で臨みます。
 在宅勤務でできることはやはり限られてしまい、教材研究や自己研修が中心になってしまいますが、「人は3つのことから学ぶ」と言われていることにふれ、教職員に伝えました。3つとは「人・本・旅」…「旅」は旅行ということではなく、気になる現場に出かけていくことを意味します。残念ながら、「人」「旅」は思うようにいかない現状です。そこで「本」、読書から学ぼうということを伝えました。そしてもう一つは「ワクワク感」。感染症の影響で様々なことが今までと違いますが、「休校中、子供も大人も、それぞれの立場での苦労した」ことを大いに共有することができます。初めて担任する子供たちとの出会いは、互いにわからないことが多く、思うようにならないことは多いのですが、今年は共有できることがある、その上で子供たちにどう伝え、何をしていくか、…ワクワクした気持ちを持って、子供たちとの再会に備えて欲しいと伝えました。長いメールになってしまいましたが、昨日発信した各学年からのメールもその表れです。ワクワク感は子供たちと再会して始まる活動への期待感であり、現在の不満や課題はこれから先への提案ととらえていきたいと思います。
 気温の高低差がある日が続きます。風邪をひいて、体調を崩さないようにしていきましょう!

入学、おめでとう!

 「ご入学、おめでとうございます」「ありがとうございます」マスク越しではありましたが、そんな言葉を交わした時間でした。本来なら入学式を実施した昨日、教科書をはじめ、式当日に配付する物を、新入生の保護者の皆様に来ていただき、全員にお渡しすることができました。ご協力、ありがとうございました。
 場所は体育館、6年生が6日に並べてくれた椅子がそのままになっています。「入学おめでとう」の表示や壁の装飾もそのままで、「入学式の会場」であることは感じられます。選挙の投票所をイメージし、靴を履いたまま移動できるようにシートを敷き、交錯しないように動線を確保しました。配付時間は皆様に協力していただき、10時から30分ずつ、3つの区分に分けて配付。並ぶ際も間隔を空けていただきました。1組は川道春美教諭、2組は矢田美也子教諭、3組は廣井貴子教諭が担任を務めます。一人一人、受付で担任が対応させていただくことができ、“ミニ個人面談”となりました。十分な時間はありませんでしたが、言葉を交わすことができ、「先生、覚えてますか?」と、お母さんが小学生の頃、担任していたことを確認する場面も。思わず会話が弾みました。新入生も一緒にという親子もあり、中には背負ってきたランドセルに新しい教科書をその場で入れて、嬉しそうに帰る光景もありました。入学式が延期というがっかりした気持ちになる状況の中、嬉しそうな表情が見られたり、言葉を交わせたりと、貴重な時間を過ごせたと感じました。冷たい風が吹き、気温が低い日でしたが、家庭で配付物を手に取り、教室で学習する姿をイメージしながら談笑する光景が浮かび、嬉しくなりました。

5/9の学校では ……。

 午後からは天気予報通りに、雲が広がり、小雨もぱらつく天候になりましたが、朝のまぶしい光には春、真っ盛り!…そんな思いになりました。こんな良い天気の朝を、子供たちと共有できないのは本当に残念です。3日に7日からの休校が決まり、6日の始業式。ポスティング、個人面談、入学式の準備を進めていたところに、7日の臨時校長会があり、5/6までの休校を告げられました。世の中の状況が良くない方向に変化していることは誰もが感じるところ。市内の小中学校の校長も、うなずきながら聞いている姿がほとんどでした。「せめて入学式は」という思いもありましたが、集まることに危機感を抱く保護者も多いはずです。「どうやって入学式延期を知らせ、配付物を渡すか」ということに切り替えて考えました。
 昨日、8日の学校では、職員がポスティングの準備をして9時頃から出かけていきました。自転車だったり、車だったり、歩いてだったり。転入職員は学区内が不慣れなため、複数でポスティングに回ったとのこと。16時頃までかかっても終わらず、今日の持ち越した職員もいました。そのポスティングと同時進行で、1年生担任はそれぞれの学級の、まだ見ぬ子供たちの家庭に電話連絡をしました。入学式が延期したこと、所属学級と出席番号、担任紹介、そして配付物の受け渡しについての内容です。「入学式の延期にはがっかりしているだろうな…」そんな思いで電話をかける職員の気持ちはきっと重かったはず。でも電話の様子からはそんな雰囲気は感じることはなく、「わざわざありがとうございます」「頑張って」と、様々な声かけをしていただいたとのこと。30名以上の家庭に連絡するのは大変なことでしたが、ホッとする担任の様子を嬉しく思いました。このような状況の中、電話を通じて1年生の保護者の皆様とつながれたことはとても貴重であり、「よし!この子供たちのために」という私たちの思いは高まりました。
 そして今日は明日の受け渡しの準備。6日に6年生が並べてくれたイスはそのままの体育館に、間隔をとりながらクラスごとの受付を設置、袋詰めした配付物を並べました。シートを敷いて土足のまま歩けるようにし、交錯しないように3つの動線を分けました。壁に装飾があったり、イスが並べてあったりするので、「ここで入学式をやるんだ」そんな思いにはあるはずです。10時から3つの区分に分け、受け渡しを行います。もしかしたら入学する子供たちも一緒に来るかもしれません。配付物や体育館の雰囲気に、「早く学校に行きたいな~!」そう思ってもらえたら嬉しいですね。
 感染者の数が減らない状況が続いており、不安は高まるばかりです。でも貴重な時間は当たり前のように流れています。私たちは「今やれることをやる」という目標をかかげ、時間を見つけては校舎内の片付けをし、今日は職員室の不要な物を除きました。それだけでも気分は一新します。やること、休むこと、と時間を大切に使っていきます。