校長室より

平成31年度 校長室より

道徳「あいさつすると」の授業から

 「恥ずかしくて声が出ない」「やっぱり声が出ない。恥ずかしい…」「ちゃんとやれば良かった…」「あいさつすればよかった…」「急いでいてもあいさつすればよかったな」…これは3年生の道徳『あいさつをすると』の授業の中で、子供たちが「振り返りカード」に書いた内容です。「挨拶ができなかった経験」から振り返りました。実はこのカード、この学級の担任が「道徳の授業の振り返りカードに、校長先生のことが書かれていたので」ということで持ってきてくれました。冒頭、子供たちの後悔を紹介しましたが、この多くには「校長先生が『おはようございます』って言ってくれてるのに」という言葉が添えてありました。「挨拶って結構、勇気がいること。そうだよな、子供たちは頑張っているんだよな。できないことを、できるようにするための通過点だ」…これを読ませてもらったとき、子供たちの見えない部分が伝わり、何だかとっても嬉しくなりました。知らせてくれた担任にも感謝です。
 朝、登校する子供たちを見ていると様々な姿が見られ、いろいろな表情が読み取れます。元気な挨拶を自分からできる子、元気に挨拶を返してくれる子、残念ながらできない子もいます。こんな子ははっきりしていてわかりやすいのですが、それ以外の、多くの子供たちが面白いんです。友達と顔を見合わせて、「(せーのっ)おはようございます!」と言う子、お母さんに促されながら「校長先生、おはようございます!」と言う1年生、恥ずかしそうに、小さい声で「おはようございます」と言えた子、目から「おはようございます」が聞こえる子、…そんな子たちを見ていると「挨拶って勇気がいる」ことを実感します。3年生のカードにはこんなことも書いてありました。
 ・「あいさつする校長先生、とっても気持ちよさそうだな」
 ・「校長先生にあいさつしたら、笑顔で返してくれた」
子供たちはよく見ていますね。この言葉は、勇気のいる挨拶ができるようになるための大きなヒントかもしれません。「ほら、挨拶しよう」「さあ、挨拶」というその場で挨拶を促す指導も必要ですが、それ以上に挨拶の気持ち良さを伝える環境を継続していくことの大切さを実感しました。カードに書かれたことから、多くのことを学びました。3年生の子供たちには感謝です!
 「挨拶できるようになりたい」子供たちはたくさんいます。そんな子供たちが少しでも勇気を持って挨拶ができるように、大人からの挨拶を積み上げていきましょう!

授業参観&懇談会のスタート!

 校長室から見える桜は、すっかりピンクから緑へ。満開の桜から、葉桜へと変身したのですが、いつもならば「桜は散ってしまったな…」そんな思いがあるのですが、今年は余りそう思わない気がします。開花が早かった割には、途中、寒い日もあったので長持ちしたのかもしれません。初春から新緑を楽しむ春本番へと確実に進んでいます。新学期が始まり3週目に入りました。1年生は入学以来、明るい陽射しの中の登校が続いています。雨が心配された今週ですが、まだ雨具は必要ないようです。「校長先生、おはようございます」と、1年生からも元気な挨拶が聞かれるようになり、朝が楽しみになりました。
 ポカポカ陽気の中、今年度初めての授業参観&懇談会を実施しました。お出でいただきありがとうございました。1年生は2時間目に授業、3時間目に懇談会(子供たちは体育館)、他の学年は5時間目に授業、放課後に懇談会、という時程でした。2度、学校に来ていただいた方も多かったかもしれません。ありがとうございました。「担任はどんな先生なのか」「どんな子供たちがいる学級なのか」…この2つが皆様にとっての今日の目当てかもしれませんね。いかがだったでしょうか?授業は国語、算数、生活科、社会、学級活動と様々でしたが、授業の雰囲気はどのように皆様に伝わったでしょうか?私も全学級をまわり、授業参観の様子を見ましたが、真剣な表情、楽しそうな顔、緊張した顔と、新年度が始まって2週間ではあるものの、それでも様々な子供たちの姿が見られました。授業後に続いて懇談会を実施しましたが、ここにもたくさんの保護者の皆様にご参加いただき、ありがとうございました。限られた時間の中で、まず担任が自己紹介、そして保護者の皆様にも。その後は学級や学年の経営方針を聞いていただくなど、あっと言う間に時間は過ぎていったかと思います。役員決めは思うように行かなかったところもあり、時間がかかってしまい、皆様にはご迷惑をおかけしてしまいました。申し訳ありませんでした。
 廊下から雰囲気を感じ取ったり、教室の中に入って参加したりしながら、全学級の懇談会を回りました。担任の発言から「どんな先生なんだろう?」と、皆様が聞き逃さない、見逃さない雰囲気が感じられたように思いました。と同時に、見守っていこうという温かな雰囲気も感じられ、ホッとし、嬉しくも思いました。どんなに経験は浅くても、教師の発言は重いものがあります。「皆様とのコミュニケーションを大事にしていく」「誠実に、子供たちに寄り添っていく」という発言や授業参観で子供に見せた職員の表情は、きっと保護者の皆様の期待につながった部分も大きかったかと思います。その期待に応えられるよう、私たちは日々子供たちに寄り添い、家庭と連携してアクションを起こしていくことだと考えております。とはいえ、起こる問題を解決するには時間がかかる場合もあります。担任任せにせず、場合によっては学校全体が関わって取り組んでいきますので、心配な点や不明な点がありましたら、どうぞご連絡ください。
 4月になり職員は様々な準備に追われ、忙しい日々を過ごしています。まずは始業式・入学式、そして初めての授業参観&懇談会と、子供たちや保護者の皆様との信頼関係を築くスタートを無事にきることができました。これからは子供たちと向き合っていくことと保護者と連携していくことが、私たちにとっての元気の素だと思います。この後、個人面談を経て、当たり前の日常になっていき、そして5月末には運動会があります。子供たちも慣れてくるに従って、力を発揮したり、また悩みも出てきたりなど、変化が生まれてきます。何かあればどうぞ連絡してください。

学校に通うこと

 今日は朝からポカポカ陽気でした。新年度がスタートし、準備、始業式、入学式が終わり、いつもの学校の姿になって迎えた週休日。慌ただしい日々が続いただけに、何かホッとする一日でした。前日に入学式を終え、12日の朝を迎えた1年生は、2年生以上の子供たちとともに登校しました。登校風景は黄色が目立ち、いつもの様子が戻ってきた感じです。保護者の方々と一緒に登校という1年生も多く、「大人の見守り」ということで大変ありがたいと思いました。「校長先生、おはようございます!」という1年生が10人ほど。「ほら校長先生だよ。何て挨拶するの?」と声かけしてくださる方もいて、とても嬉しく思いました。すぐには元気の良い挨拶は難しいものです。目を合わせて挨拶ができるよう、大切な朝の時間を使いながら積み上げていきましょう。
 「朝、7時前に起きて、準備をし、学校に向かう」ことを、1年生が12日朝からスタートしました。これを6年間、積み上げていきます。大勢の子供が、当たり前のように行っている、「学校に通うこと」ですが、1年生の小学校生活スタートのこの時期、いつも考えることがあります。当たり前だと思っていることは、実は凄いことなんだということです。6年間の小学校生活はたくさんの変化に、子供たちは馴染んでいかなければなりません。集団の中での生活ですから、思うようにならないこと、気になること、はたくさんあり、高学年になればなるほど、それは増えていくはずです。 新年度が始まりましたが、こんな子がいます。低学年の子ですが、昨年はほとんど毎日、車で送られて登校しました。5日の始業式、この子は歩いて登校。それも嬉しそうです。「おっ、頑張ってるな!」と声かけしました。朝起きて、準備に時間がかかると、あっと言う間に時間は過ぎます。きっと「早く!」という声かけにも応えられず、結局時間がきて車という朝の繰り返しだったのでしょう。でも進級を機会に「歩いて登校」という目標を家族で立てたんだと思います。数日は続きましたが、1日は車でした。その間、「頑張ったな!」と、学校では声をかけ続けました。雨の日がありました。その子は傘の差し方が上手ではありません。でも嬉しそうです。きっと朝の準備に時間がかかり、車のお世話になることもこの先、きっとあるでしょう。でもできたことは確かな実績です。声をかけ続けて、当たり前にできるようにしていきたいと思います。
 「先生、普通に教室には入れたんです」と、嬉しそうにお母さんは話してくれました。この子も気持ちが学校に向かなくなり、しばらく気持ちの問題と向き合ってきました。新学期、放課後に登校したり、電話で話したりを繰り返し、見る度に表情は落ち着き、にこやかになってきています。これも実績として自信になり、集団のでの生活ができるようになればと、家庭と連携していきたいと思います。
 6年間の小学校生活の中では、「学校に行きたくない」という状況はきっとだれにでもあるはずです。そうなった場合には問題にしっかりと向き合い、学校と家庭が連携し、時間をかけながら手を尽くして行くことが必要だと思います。学校に通い、集団生活をすることは、子供たちにとって様々な問題と遭遇することです。思うようにならないこともきっとあります。そんな子供たちはしっかりと寄り添っていきたいですね。1年生の登校の様子から考えたことです。
 来週は雨の日もあるとか。傘を差しても、靴や服が濡れ、「いやだな」と思う日になるでしょう。でも「そんな日にはこうすればよい」という工夫は、雨の日の体験から生まれてきます。1年生、頑張れ!

119回目の入学式

 強風に寒さ…の昨日からは一転、明るい陽射しの中、119回目の入学式を実施、晴れ晴れとした気持ちで、無事に103名の1年生が全員そろって入学しました。新入生の皆さん、そして保護者の皆様、本日のご入学、おめでとうございます。
 今朝、出勤してみると気になったのは鯉のぼり。吹き流しと2匹の鯉がロープに絡み、雨の重さもあってやや垂れ下がっています。やっぱり気持ちよく1年生を迎えたいという思いもあり、ロープを下げて修正、その後は悠々と泳ぐ姿を見てすっきりとした気分で入学式に臨みました。
 新入生は6年生にエスコートされて教室で待機、ちょっと緊張気味です。教室は1校舎の2階なので、階段をあがります。そして来賓や保護者の皆様、6年生と職員が勢揃いした体育館に10時過ぎに入場が始まり、入学式が始まりました。私が「入学、おめでとうございます」と話すと、「ありがとうございます!」と返ってきました。「『挨拶と返事』『なかよし』『楽しく勉強』の3つが今日、先生とする約束です」というと「はい!」と、元気に返ってきました。25名の来賓の方々が「おめでとうございます!」の言葉にも素直に、「ありがとうございます!」と返す姿に嬉しくなりました。「6年生の皆さん、おはようございます!」「校長先生、おはようございます!」の、」名前をつけた挨拶をしっかりと聞き、「じゃあやってみるよ。『1年生の皆さん、おはようございます!』」と挑戦。2回目で、しっかりと「校長先生、おはようございます!」と名前をつけた挨拶を立派に返し、大きな拍手をもらいました。実は6年生の「校長先生、おはようございます!」は、練習なしで当日、6年生に求めています。昨日の準備後、「明日は6年生に協力してもらいます。先生の話を良く聞いて、応えてください」とだけ伝えました。でも内心ドキドキです。私の伝え方がどうなのか、を確認する場面なのかもしれません。今日はしっかりと応えてくれました。明日、6年生をほめます。
 式の後半は、6年生による歓迎の発表でしたが、目の前の呼びかけや縄跳び、演奏に、1年生は夢中…6年生の『くすの木のように』の歌もしっかりと聴き、『1年生になったら』も元気に歌いました。今日の主役はもちろん1年生であることは間違いないのですが、それを支える6年生の姿からも感じるものがありました。呼びかけをする声の優しいこと、きびきびとした態度、一生懸命歌う姿、…きっと1年生の保護者の方々も、そんな6年生の姿に安心していただけたと思います。6年生の一面を改めて発見でき、またまた褒める材料が増えたことはとても嬉しく思います。
 昨日は富勢中の入学式。悪天候ではありましたが、163名全員が出席し、呼名に対して頑張って応えている子供たちの姿に嬉しく思いました。3年生の歓迎の歌では、新入生の目が全員、ステージ上の指揮者にひきつけられ、微動だにしない時間がありました。ダイナミックな動きに加え、大きな口を開けて、歌いながらの指揮。新入生が「歌声の富勢中」を実感した時間だったと思います。校長として新任の髙橋校長は「はじめは緊張していましたが、生徒の姿、返事、歌声を聞いたら元気が出てきました」とのこと。今日の入学式で、このことは私も実感しました。
 本日、1年生の入学で、全校児童は713名、職員数は63名(給食室の11名を含む)と総勢776名となり、明日から本格的な教育活動が始まります。保護者の皆様にはご理解とご協力をお願いすることは多いかとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。今日の入学式を受けて、1年生がどんな表情で登校するのか、とっても楽しみです!

悠々と、鯉のぼり

 土日を挟んで新学期2日目の月曜日、子供たちにとっては“第2スタート”そんな感じかもしれません。新学期、張り切る気持ちはあっても「あ~あ、月曜日か…」という気持ちで登校した子供たちも多かったでしょう。学校に来てみると「あっ、鯉のぼり!」と目が奪われたはずです。9匹の鯉と吹き流し。屋上の手すりと校庭の木を横に結ぶ30mほどのロープに鯉をつないでいるので、「悠々と」という表現がピッタシです。4月終わりから5月の初めにかけての10連休明けまで校庭の上を泳ぎ続けます。富勢小の恒例行事となっている鯉のぼりですが、実はこれ、6日の土曜日、「おやじの会」の皆さんが集まり、設置してくださいました。職員玄関の五月人形とともに鯉のぼり。10時頃から約2時間かけての作業でした。特に鯉のぼりは鯉同士、そしてロープに鯉が絡まないように、年々工夫を重ねてきています。実は鯉の中にはホースが入っていて、常に下に垂れ下がるようになっています。今日もそうですが、この時期は風が強く吹くときもあり、どうしても絡まってしまいます。ですから何度かロープを下ろして直さなければなりません。「おやじの会」の皆さんはもちろん平日は仕事なので、通勤時に鯉のぼりを見る度に「絡まっていないかどうか」が気になるとか。9匹も下がっていると重さも結構あるので、屋上でのロープ据え付けは大変です。そんな苦労と工夫の末の鯉のぼりです。今日は昼前から風が強くなり、鯉がロープに絡まっていたのですが、今見あげると直っています。これも工夫と会の皆さんの「悠々と泳いでほしい」という願いなんだろうと思います。これから約1か月間、4月から5月にかけての季節を感じてほしいと思います。「おやじの会」の皆様、毎年、本当にありがとうございます。
 さて2週目とはいえ、まだ今日で新学期3日目です。昨日今日と、3年生以外の学級をのぞきました。発育測定の合間に、自己紹介をしたり、配付物を配ったり、係や担当者を決めたり、そして学級のルールを決めたりと、集団をスタートさせるための準備にはたくさんのことを決めなければなりません。「短時間で決まって良かった!」「引き受けてくれる人が多く、先生は嬉しい!」と、各担任は子供たちの様子に言葉を挟みながら進めていました。学級編制し直しての新学級は、3月までの学級とは雰囲気が違います。今までのような安心感はないかもしれません。が、集団が変わって、今までにない何かが生まれてくるはずですし、安心感はある程度時間がたつにつれて出てくるでしょう。新たな集団には未知数の期待があります。それを担任が児童理解を進めながら、力を発揮させ、集団の力にしていく取組が始まりました。とはいえ新しいことへの不安はあるはずです。新学期が始まっての不安を口にする様子があれば、ぜひ担任に伝えてください。
明日は3年生の各学級に入っていこうと思います。
 明日は中学校の入学式、明後日は小学校です。この3日間、11日入学の新入生が保護者の方と“登校練習”をしているので、何度か声をかけました。「入学式が楽しみ」とのこと。しっかりとその思いに寄り添い、期待通り!になるように準備していきたいと思います。