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令和2年度 校長室より

分散登校での子供たちは…

 1日から始まった分散登校も今日で2回目が終了しました。再開してまだ4日、それも登校するのは2日なので、慣れるまでにはまだまだ時間はかかるはずです。子供たちは1日置きにせよ、「学校に行く」ということに対してどうでしょうか?「行きたくないなあ~」「いやだなあ~」そんな様子はありませんか?昨日のこと。登校はしたものの、「家に帰りたい」という子がいたので、少しの間、空き教室で一緒に過ごしました。今日の時程を話し、給食を食べて昼過ぎには下校になることを話しながら、国語と算数の練習帳に取り組みました。落ち着いてくると問題もスムーズにこなせます。「給食のにおいがする!」という余裕も生まれてきました。その後は教室に戻り、みんなの一緒に給食を食べ、下校しました。
 「『学校つらい』理解を」という新聞記事がありました。
・急な生活の変化に子供は不安になりやすい。
・学校がつらいと思う子供の心に寄り添って
・休校中は感染症に恐怖を感じたり、宿題に追われたりと、きちんと休めていない子供もいる。

以上のようなことが書かれていて、「本人からの訴えがなくても、何か不安を抱えていないか目配りが必要だ」とまとめられていました。イライラするなど気持ちが落ち着かないときが増えたり、不眠や寝坊、食欲がないなど、気になる様子がありましたらお知らせください。
 授業も始まって4日目です。いつものようになってきたものと、今までとは全く違うものと、今日1日だけでも様々な場面が見られました。まずは6年生の体育。体育の服装をした子供たちが何故かイスを持って体育館に向かいます。「イスは何のため?」と体育館を覗くと…子供たちがつかまってバランスを取ったり、体を支えたりする道具として使っていました。道具を共有するなら消毒が必要なので思うように使えない、体育館に自分のイスを運べるのは6年生のみ。まさに「6年生の工夫だな」そう思います。続いて音楽の授業。4階に足を運ぶと琴の音が響いてきます。音楽室では5年生が順番に爪(共有せず)をつけながら琴の弦を弾いています。本来なら1学期の教材ではないのですが、他の楽器は思うように使えず、教材を入れ替えて扱ったとのこと。音色は聴いたことはあっても触ったことのない児童ばかりです。表情はいきいきとして、音を出し終わった後は満足感があふれていました。教室では…黒板には算数の学習問題が提示してあり、子供たちは出された問題に取り組んでいます。できるとさっと手を上げ、机間指導をしている担任から○をもらったり、つまずいている場合にはその場で指導を受けたり、人数が少ない分、短時間で進んでいるようです。1年生の授業では文字指導が丁寧に行われていました。こんな様子は今まで当たり前に見てきた光景ですが、「こんな場面が戻ってきた」そんな感じでした。
 1年生の給食も2日から始まっています。給食の片付けの際には6年生が手伝ってくれています。本来なら入学式の会場設営や当日のお世話、そして入学式に参加しての学校紹介など、6年生としての存在感を伝える場はたくさんありました。そういうことができない今年、6年生にとっては初仕事になりました。遅れてはいけないと時間を気にしながら給食を食べ、進んで1年生の教室に向かっているとのこと。「6年生の自覚」を感じるその様子を、とても嬉しく思います。今までのようにはできないことはありますが、そんな中でも関わることは必要だし、工夫して関わることはできるようです。3月からの休校で、当たり前のように続いてきた6年生への階段を登れていないことが心配でしたが、そんなことはないようです。安心しました。そんな6年生にしっかりと頼っていきたいと思います!

6/1 分散登校、給食、そして入学式

 今日から学校再開!そして給食開始、午後からは入学式と、盛りだくさんの1日になりました。あいにく雨交じりの天候でしたが、マスクを身につけた子供たちは元気に登校してきました。今日からの分散登校は学級の半分の児童が1日おきに登校します。交互に繰り返して3回、来週8日まで続きます。入学式を終えた1年生は1日ずれて来週9日までです。午前中に授業を4時間行い、給食を食べて下校という日程で、学校生活に慣れていくことが目的です。
 授業中に校舎内を歩きました。やっぱり静かです。先生の声とCDから流れてくる音楽がはっきりと聞こえます。子供たちの声はほとんど聞こえてきません。6年生の外国語の授業を参観しました。今年は草原講師が外国語専科を務めますが、今日は子供たちとの初授業です。自己紹介をクイズ形式にしたり、発問を工夫したり、何とか雰囲気を和ませようとしますが、いつものような様子はなく、子供たちの緊張感だけが伝わってきました。そうなると先生も緊張してしまいます。「何とか早く、元気な雰囲気に」きっとどの担任教諭も思ったことでしょうね。それにしても今日の子供たち、よく頑張っていたと思います。私が見た限りでは、あくびをする子供は見ませんでしたし、集中して話を聞いて、担任の指示にしっかりと応えていました。きっと疲れたでしょうね。今日登校した子供たちは明日は休みです。ずっとこういうわけにはいきませんが、期間中はしっかり休むこともして、毎日通える気持ちと体に近づけていってほしいと思います。
 給食も初日でした。再開後の給食ということもあり、柏市として「配膳しやすく、食べやすい献立」を作成し、2食器が基本で、食缶数を押さえた給食です。メニューは「五目ごはん 豚汁 牛乳」。3か月ぶりの給食でしたが、美味しかったです。きっと子供たちもそう感じたのではないでしょうか。感染症による影響も心配される中での給食提供です。マスク、手洗い、うがい、消毒、無言、そしてより安全をめざしたフェイスシールド。授業とは違った緊張感はありました。会話がない給食は子供たちにとっては辛かったかもしれませんが、美味しさは確実に伝わったはずです。
 そして今日の最後は第120回目の入学式。
 1年生と保護者の皆様、ご入学、おめでとうございます!
 昼前にはザーザーと降ってきたので「やっぱり雨か…」そんな思いになりましたが、受付が始まる13時半頃には傘も必要なくなり、親子連れで元気に受付に向かう姿が見られました。99名全員が参加しての入学式は、退場までが25分少々という、いつもに比べれば短い時間でしたが、いつもは実施しない担任による呼名を入れ、元気に手を上げ、「はい!」と返事する子供たちの姿がたくさん見られ、とても嬉しくなりました。いつもは子供たちは教室、保護者は体育館となるところ、今日は両者が体育館の対面する親子席へ。いつもと違う座席はやはり緊張感を生みますが、1年生が「入場」と称してその場で足踏み、「入場完了」という演出で拍手。子供たちのかわいらしい仕草が会場の雰囲気を和ませてくれました。子供たちが浴びた拍手はもう1回、それは呼名に対して手をまっすぐ上げての返事する姿です。今日の1年生も頑張りました。
 入学式も無事に終わり、明日からは全員揃っての分散登校が始まります。誰も経験したことのない、長期間の休校を経ての開校です。きっと今までにない子供たちの反応もあるはずです。それはしっかりと共有して、向き合っていきたいと思います。今の状況は皆様と連携なくしては子供たちのためになりません。今朝も健康観察カードへの未記入もまだまだありました。少しずつでも数が減るようにご協力をお願いしたいと思います。

いよいよ学校再開です!

 5月も休日の今日と明日だけになりました。いよいよ来週月曜日は学校再開です。4月6日に始業式は終えているものの、やはり新学期スタート!という感じはありますが、季節は6月。例年ならプールの準備が着々と進む時期で、陽射しも夏を感じる日々が続くでしょう。子供たちも保護者の皆様も、そして私たち教職員も、「違和感」は感じますが、新しい学年の教育活動に徐々に取り組み、タイミングを見極めながら加速していきたいと考えています。
 昨日は1日に行う入学式の準備も済ませました。フロア一杯に間隔をとって児童と保護者の椅子を並べました。富勢小の体育館の広さから1m以上の間隔を保つことを考えると、240名が入れる数ということで、新入生と保護者、そして教職員でちょうど、その数になります。「30分ほどの時間で雰囲気を目一杯作りながら」という、ちょっと欲張りなめあてを掲げて式を行っていきたいと思います。
 明後日からの学校再開に当たり、正直言って、私たち教職員も不安は一杯です。経験値がないと言うこともそうですが、「感染させない!感染しない!」という危機感があるからです。年度始めは教職員との面談があるのですが、どの教職員からも感染症の不安が聞かれました。子供たちが集まってくる学校で、3密を防ぐためには我々だけの指導ではできません。子供たちの意識を高めることと家庭の協力です。今週始めの3日間の登校を振り返りました。学級の3分の1の子供たちなので、密の状態は防げます。意識が高い子供も多く、その点は嬉しく感じました。ところが2日目の「健康観察カード忘れ・検温忘れ」は全体で50名を超えました。朝の忙しい時間帯に検温、カード記入は手間かもしれません。でも今はそれをやらないとダメな状況なんです。子供たちにも意識させ、自分から体温を測る習慣をつけることはできるはずです。忘れた子供たちはどうするか…そのまま教室に入れることはできません。職員室に来て検温し、メモをとり、それを持って教室に向かいます。熱が高い子供は家庭に連絡し、その日は自宅で休養してもらわなければなりません。もし学校内で感染が拡大すると、学級閉鎖にとどまらず、学年、学校全体がしばらくの間、休校になってしまいます。「ハンカチ忘れが多い」という実態は昨年、お伝えしました。現状をチャンスと考え、忘れ物に向き合い、子供たちを変えていきましょう!ぜひ、「検温、カード記入、そして持参」に学校全体で取り組んでいきましょう。慌てるつもりはないのですが、今は時間が欲しいときです。毎朝、職員室廊下での検温の時間は少しでも減らしたいと思います。
 柏市のHPに「学校再開に伴う『新型コロナウイルス感染症』の感染拡大防止のためにご協力をお願いします」という、柏市教育委員会から出された通知文が掲載されています。来週には子供たちを通じて配付もします。この中に、
◎家族内感染が多いため、ご家族に発熱や風邪症状がある場合にもお子様を休ませてください。
というお願いもあります。「家庭でできる感染拡大防止策の1つ」として、どうぞご協力ください。
 学校では感染防止策をできる限りとりながら、子供たちにとって実のある教育活動になるよう努力していきます。まずは「学校って意外と楽しい!」と思えるように、また様々な取り組みから「自分のことは自分でできる子」を目指して行きましょう!


 

3日間の学習状況確認日

 今週月曜日から3日間、休校中の課題を確認することを目的に、学級を3つに分けて子供たちが登校してきました。毎朝、犬の散歩を日課にしている地域の方からは「いつもの朝、良いですね!」と笑顔で声をかけていただきました。8時10分までに登校し、10時半には下校という短い時間の上、学級には10数名ということで、廊下を歩いていても、ワイワイ、ガヤガヤという雰囲気はありませんが、担任教諭に向き合う子供たち、という光景を久々に味わいました。子供たちは久々の登校、教室で仲間と過ごしたわずかな時間、感染症への対応をどう思ったのでしょうね。きっと下校後、いろいろと話をした子もいるでしょう。何かお気づきの点はお知らせください。
 子供たちにとって久々の学校ですが、今までの学校とは少し違います。流し前の廊下には混雑を防ぐために待機する場所を表示してあったり、蛇口のハンドルを1つおきに外してあったり、また教室によっては出口専用、入口専用と決めてあったり。歩く場所を分けるために矢印を示していたり。きっと子供たちなりに違和感を感じたことでしょう。2時間の内容は課題として取り組んだ学習内容の確認が中心でしたが、まず最初に感染しないための取り組みや注意点などを、どの学級でも話しました。手洗いやうがいをすること、「T」を意識して友達との距離を意識すること、流しやトイレの使い方などですが、子供たちから「密を防ぐため」という発言も聞かれ、子供たちなりに感染症予防を意識していることがわかりました。一人一人、距離を置いて実際に校庭に出たり、教室に戻ったりする学級もありました。この3日間は学級の人数が少ないから意識できたこともあるはずです。来週からは半分、2週間後には全員が教室に集まります。いろいろな取組をしても、一番大切なことは自分で意識して実践することです。「つい」やってしまうこともあるでしょう。そこから「あっ、いけないんだ!」と気づき、気をつけること…それを繰り返しながら身についていく、身につかせていく、心がけていきたいと思います。朝、子供たちが登校して一番先にやることは健康観察カードを確認しながら提出することです。未記入の場合は教室に行かずに職員室で計りました。この3日間、数名の子が職員室での検温を実施。ぜひここは各家庭に協力していただき、「当たり前」にしてください。
 3日間続いた登校日でしたが、初日は今までにない妙な緊張感がありました。「子供たちはどんな気持ちで登校してくるんだろう。『教室に入りたくない』って言い出す子供はいないだろうか」とあれこれと考えたからかもしれません。きっとそう感じた各担任もいたでしょう。これも今までにない経験です。子供たちの中にも緊張した子は多かったでしょうね。あくびをする子が多いかな…廊下を歩きながらそう感じました(マスクがあるため、余り目立たないことも)。これも仕方ないかもしれません。1年生は一度学校には来ているものの、入学式前の登校です。多くの保護者の皆様が一緒に登校してくださいました。ご協力、ありがとうございました。マスク越しではありますが、「おはようございます!」とニコニコと挨拶してくれる様子が伝わり、とても嬉しく思いました。3日間の様子を振り返り、来週からの分散登校につなげていきたいと思います。

5月22日

 昨日、5月22日は富勢小学校の創立記念日。昨日は全職員が出勤し、来週の、子供たちの登校の準備にあたっていました。昨年度末には年間行事計画を作成し、特に記念行事はなかったのですが、予定表には「5月22日 創立記念日」と記載されています。昼食時、分散してそれぞれの場所で食べているのですが、数名は職員室に。職員が「今日は創立記念日ですよね」と発し、「そうだ、忘れていた!」となりました。
 4月からの休校中、私が行ったことがあります。それは校長室の整理整頓。書棚には結構古い書類も残されており、「いつかどこかで整理整頓を」と思っていたので実行しました。今週になってからは校長室にある金庫の整理です。金庫と言っても大金が入っているわけではなく、卒業生の記録と学校の歴史を記載した物が入っています。富勢小学校は今年で121年目を迎える歴史もあり、校長室の小さな金庫には入らないため、職員室の大きな金庫にも保管されています。それを引っ張り出して見始めると、午前中は思いのほか早く過ぎていきました。
・明治16年5月14日 定期試験アル 児童総数52名(男44 女8) 受検人員50名(病欠2) 合格児童数50(優等児童数2)
・明治37年3月 修学旅行 東京市上野 浅草 公園 54名(小人 30銭 大人 45銭) 
・明治41年3月 修学旅行 横濱(浜)市 70名(小人 60銭 大人 80銭) 天気晴朗非常盛大

 薄い和紙に墨を使って、小さな文字なのに、細くきれいにびっしりと書かれています。内容もそうですが、その文字の達筆さにも感心し、見入ってしまいました。大正の時代になると4月に「全校児童花見遠足行ふ」とあり、場所は「桜山」。桜山とは今の「あけぼの山」とのこと。昭和35年の記載には、「4月16日 2の1 流感のため学級閉鎖」「5年遠足筑波山 1年桜山 2年谷津遊園 3・4年姉崎海岸 6年遠足鎌倉・江ノ島」などなど…。タイムスリップしたような気分になり、充実感いっぱいになりました。『富勢小80年ところどころ』という記念誌がありますが、それによると、
 ・1番最初の学校は明治6年の「天眞学校」(布施・南龍寺)
 ・明治7年 「公立布施小学校」に名称変更
 ・明治20年 「布施尋常小学校」に名称変更
 ・明治22年 「富勢村」が誕生
  ・明治33年5月22日 「富勢尋常小学校(今の富勢小学校)」が開校

という歴史を経て、今年、学校は121年目を迎えています。開校当時の様子は「かけ足をする子の上に花びらが散ります。遠くには菜の花が黄色いじゅうたんのように広がり、その向こうには利根川を行く高瀬舟の帆がただようのどかな絵のような景色でした」と書かれていました。先ほどの修学旅行ですが、柏駅から汽車に乗って上野公園に行き、公園で弁当を食べます。そして午後は帝国博物館を見学してから浅草へ行き、南千住から汽車に乗ったとのこと。そのときは18時だったそうです。そして柏駅に着き、そこからはたぶん歩いて…帰宅は20時頃になったんでしょうか?何だか想像するとどきどきしてしまいました。 
 5月22日の創立記念日を意識したわけではなく行き着いた学校の歴史です。ちょっと運命を感じました。そんな歴史のある学校に勤務していることを受け止め、しっかりと現状に向き合っていきたいと思います。

6/1より分散登校

 「再開に向けた準備期間」の2週目が始まりました。子供たち、朝は起きましたか?挨拶はできましたか?休校期間中、集中して読書に取り組む姿は見られましたか?(本当なら、「習慣づきましたか?」と聞きたいところですが、ハードルが高いかな…と思い) 5月も残り2週となり、学校再開も今度こそ、目の前に見えてきた気がします。
 本日午前中に臨時校長会がありました。場所は柏中の体育館。小学校42校、中学校21校、市立柏高校の校長64名と河嶌教育長をはじめ市教委担当職員が集まり、行われました。6/1からの取組概要については14時過ぎのメールで流れたとおりです。詳細についてはHPやメールで今後、伝えていきます。「分散登校」…意味は伝わる言葉ですが、私にとっては(たぶん!)生まれて初めて聞く言葉です。また「夏休みが短縮」という経験も初めてのことです。河嶌教育長は感染症に関して「誰も経験していないこと。だから対応も初めてのことばかり。できない理由を探るばかりでは何も始まらない」と繰り返し、話されます。感染リスクがまだある中、できる限りそのリスクを減らした上で、ゆるやかに学校を再開していく取組が示されました。それに従い、富勢小の取組を考え、皆様に伝えていきます。
 まずは来週の、学級を1/3にしての分散登校です。兄弟姉妹を考慮してグループ分けをします。登校時刻は通常通りですが、下校は早くなりますので、帰宅確認はお願いしなければなりません。1年生も実施します。入学式前の登校ということで、今までにはない取組です。初めてランドセルを背負い、黄色い帽子をかぶっての登校は不安はあるでしょう。やはり皆様のサポートが必要です。そして6/1からは学級を半分にしての分散登校です。予定表を渡しますので、登校日を確認していただき、健康観察の上の登校をお願いします。この日からは給食も始まり、休職後に下校となります。この日には午後から入学式もあります。「午後からの入学式」も経験がないことであり、式の内容も工夫していきたいと思います。1年生は翌2日から給食が始まります。今までなら「学校生活に慣れてから給食」が当たり前でしたが、当たり前のことができない状況での取組です。やはり「1年生にとってこれは厳しい」という声は上がりました。今までの経験がないからこれは当然です。いつものようにではなく、教職員が関わって取り組み、「給食って美味しい!学校は楽しい!」と、1年生に思ってもらえれるようにしていきたいと考えています。
 6/9(1年生は6/10から)からは通常日課による分散登校を実施して、6/15(1年生は6/16)らは通常の登校になります。これまでの半月で、3か月の休校期間を取り戻すことは難しいでしょう。私たちが学校で見る子供たちの様子、そして家庭で皆様が見る子供たち様子、発する言葉など、気になることがあれば共有していきたいと思います。取組の詳細については今後、HPやメール等でお伝えしていきますので、不確かな点や間違いなど、お気づきの点はお知らせください。初めての取組が続きますが、しっかりとイメージしながら考えていきます。



 

5月も半ば

 夏日が数日続き、地方によっては真夏日も。「このまま夏になってしまうの?」そんな思いにもなる好天が続いていただけに、今朝の涼しさにはホッとします。昼からは雨という予報も出ていますが、「今日は静かに過ごしたいな」そう思うのは私だけではないかもしれません。今週から「学校再開に向けた準備期間」とお伝えしていますが、1週間が過ぎました。『これだけ続けてほしい5つのこと』はどうですか?「おはよう!おやすみなさい!」はしっかりとできていますか?「お母さん、休みが続いたから学校まで歩けるかな。今日だけは車で送って」学校再開後に、こんな場面があったら、子供たちのために「時間がかかっても良いから自分で」と、伝えてくださいね。そうならないために体力は大丈夫ですか?休校中に出勤し、私が努めてやっていることがあります。毎朝、校庭をぐるっと1周して、校舎内も午前午後と2回はまわることです。それだけで2500歩くらいになります。子供たち同様、私も学校再開に向けた体力作りをしているんですよ。1日5000歩以上が目標です。
 今週から職員は「偶数学年の日」「奇数学年の日」「全体」と分けて出勤しています。できるだけ全員が集まる時間は短くし、職員室以外の場所で学年会議をしたり、作業をしたり、掲示物を作ったり、オルガンの練習をしたりと、やはり再開に向けた準備をしています。全員が出勤していても昼食時に職員室にいるのは数名で、場所を変えてそれぞれが食べることもしています。4月、5月に予定されていた出張もほとんどなく、自宅か学校かの勤務を続けています。出張として学校出ているのは私だけかもしれません。昨日も午後から沼南庁舎に出かけました。出張の目的はほぼ決まっていて、やはり学校再開に向けた準備です。「どうなるの?」と皆様が心配されていることはきっと多いでしょう。再開が予定されている6月まで来週、再来週と2週となってきました。来週以降にお伝えできることがあると思いますのでお待ちください。
 「健康観察票」への記入は毎日、続いていますか?私も3月から4月、5月と続けていますが、最近は習慣づいた気がします。朝起きて、夕方帰宅して体温を測り、票に記入していきます。具合が悪い日はほぼ無く、体温も安定している事実から「よし!」というスイッチが入る感じがします。学校が再開すると言うことは人が集まってくると言うことです。子供たちも、教職員も「健康観察票による安心」を持って集まることは第1に必要なことです。「集まる」ための条件として、毎日の健康観察は必須…これは全員で共有したいと思います。毎日の積み上げが“異常”に気づくことにもつながります。こんなときだからこそ、高学年の子供たちは「自分の状態」が今まで以上にわかるようになったのではないでしょうか。これもついた力の1つですね。


 

19秒41

 このタイムは白血病から復帰をめざす水泳の池江璃花子選手が406日ぶりにプールに入り、ビート板を使ってバタ足による25mのタイムです。「あの頃は15秒。このタイム、しっかりと記録しておいてくださいね」という池江選手の表情はとっても嬉しそうでした。昨夜のドキュメンタリー番組(NHK)でのシーン。きっとご覧になった方も多いかもしれませんね。オリンピックをめざし、加速をしていた頃に比べ、体重は10㎏も減り、腕も足もアスリートの面影はありません(目だけは今までと変わらなかったかな…)。病院での闘病生活も紹介され、カメラが回っていることでできる限り表情の明るさを保ってはいるものの、それでもその辛さが伝わってきます。1年以上にわたる治療を思い、その辛さを思うと、大変さばかりが想像できます。トレーニングを開始できるまでにはなったものの、小学生の頃にはできていた家の“特設うんてい”も全くできません。それでも少しずつ、少しずつ、…そしてプールに入ることを許可されてのシーンでした。「気持ちいい!」という表情は、新記録を出したときの表情とは違う嬉しさが伝わってくるようでした。
 当たり前のことはいつか突然、当たり前でなくなる。当たり前のことが当たり前にできる喜び。病気を経験した今、自分が泳ぐことで闘病生活を送っている人の励みになる。意識する人が広がった。…印象的な言葉がたくさんありました。6月に学校が再開されたら「やったあ、学校に行けるぞ!みんなに会えるぞ!勉強できるぞ!」と子供たちは感じ、できる喜びを感じながら意欲的に取り組む子供たち…そんなことを考えてしまいました。
 昨日で3日間の対面日が終わりました。元気な子供たちに会えてホッとしたことは嬉しいことですが、課題をなかなかやらない、嫌いな漢字には取り組まない、ゲーム三昧、…そんな声も聞きました。当たり前のことができなかった休校中に生まれた課題もあるようです。意欲については昨日もお伝えしましたが、子供たちの「嫌なことはやらない」姿勢についてはしっかりと向き合っていきたいと思います。
 「辛いことを経験した」ことは子供たちも池江璃花子選手も同じです。きっとこの経験は次の行動に何かしらの影響を与えるはず…それが良い方に向かうように家庭と連携していきたいですね。「元のようには戻れない」と池江選手も言っていましたが、これは決して悲観的な意味ではありません。トップアスリートへの道は平坦ではないでしょうが、乗り越えるための工夫は今までと違うはずです。このことを子供たちにも当てはめていきたいと思いました。昨日の番組がこの時期に放送って、きっと何か意味があると感じました。
 保護者の皆様、昨日までの対面日へのご理解とご協力、ありがとうございました。明日からは「学校再開への準備期間」です。どうぞよろしくお願いします。

対面日、3日目

 連休明け、7日から3日間の対面日は皆様の協力の下、良い天気も続いて本日、最終日を迎えています。1校舎と2校舎の間の中庭に行くと、オオムラサキツツジの鮮やかなピンク色(赤かな?)が目に飛び込んできます。そして校庭入り口には13匹の鯉のぼり。対面を終え、鯉のぼりを背景にパチリ…そんな光景も見られました。5月真っ盛り!そんな感じです。
 担任との対面を終えた方から「期待を持って6月の学校再開を待ちます!」という声をかけていただきました。とても励まされます。5月の「学校だより」も配付させていただきました。その中で「6月1日の学校再開を見すえて、11日からはその準備期間」と記載しました。ただ再開の日を待つのではなく、子供たちも、私たちも、そして保護者の皆様もその“準備”が必要です。学校は集団生活の場であり、意見が食い違ってケンカしたり、逆に協力できて感激したり、そんな関わりを通じて合わせること、気遣うこと、我慢すること、理解することを学んでいきます。今の(どちらかというと)自分中心の生活から、関わりながらの生活に切り替えて行くには、気持ちと体の準備をしてほしいと思います。その上で『これだけ続けてほしい5つのこと』を示しました。 
 その1 あいさつ[自分が気分良くなるために]
   その2 体力づくり[登下校がスムーズにできるために]
   その3 勉強![学習意欲の回復のために]
   その4 読書[静けさの中、集中力を身につけるために]
   その5 手伝い[家族のために]

 「よし!もう学校だ!」と自分を励まし、6月までの3週間、この5つを毎日の生活に位置づけ、子供たちには実践していってほしいと思います。保護者の皆様に、お願いしたい準備は、少しでも子供たちが意識できるような声かけです。「叱らないで引き出すように声をかける」ことは根気が必要です。とにかく3週間、声をかけ続けてください。
 「その3 勉強」はどうでしょうか?学習意欲の後退が心配です。子供たちが計画的に、どのくらい学習に取り組んできたか、進んで学習に取り組んだかによる差はあるでしょう。まずは学校再開後は個々の学習意欲の実態をつかむことが必要で、その上で「勉強はやるもの」から「やりたくなるもの」へ、「わかる」喜びが意欲につながることもあり、理解することも欠かせません。どのような手立てで意欲に変え、理解に結びつけていくかを工夫していきます。家庭では「自ら学ぶ『学び』」が主であり、学校では「仲間と学ぶ『学び』」が主です。学校での『学び』から学習意欲を喚起できることも十分あるので、そこは様子を見ていきたいと思います。2か月遅い新学期のスタートは、いつものような授業というわけにはいかず、違う形での学習内容もあるかと思いますが、しっかりと説明しながら取り組んでいきたいと思います。とにかく、「勉強はやるもの」「やってみよう!」と声かけしてみてください。繰り返しになりますが、今回配付した課題について、ご不明な点、または心配な点がありましたら、学校に連絡を。お待ちしています。

5連休、どう過ごしてますか?

 5連休初日の2日、「おやじの会」の皆様が集まり、鯉のぼりを設置してくださいました。例年は進級や新入学を迎える子供たちのために4月早々から5月の連休明けまで、校庭上空を泳ぐ光景が見られるのですが、今年は休校が続き、一度、鯉を撤収しました。休校は今月いっぱい続きますが、7日から対面日で子供たちが登校することとなり、会の皆さんの「子供たちに5月の季節感を味わってもらいたい!」という強い思いの下、再び鯉をあげてくださいました。今回は今までで最多の13匹。「絡まってしまうかも…」そんな心配にも、「そうなったらすぐに直すから」と言ってくださり、「子供たちのために」という皆さんの思いに本当に感謝です。ありがとうございました。私が住む近くに利根川と江戸川を結ぶ運河という所がありますが、この時期、土手と土手をロープで結び、そこにたくさんの鯉のぼりの光景が当たり前でしたが、今年はありません。それだけに校庭上空を悠々と泳ぐ鯉のぼりに、「新緑まぶしい5月」「連休」「こどもの日」とイメージが膨らみ、ホッとします。9日の夕方には撤収します。対面日で来校の際に、校庭入り口を見上げてみてください。
 いつもと違う連休になってしまいましたが、どのように過ごしていますか?我慢の多い生活の中、子供たちは元気に過ごしていますか?新年度になり、1か月が過ぎましたが、いくつかの事故やケガの情報はありました。治療中ではあるものの、入院が続いていたり、生活が大幅に制限されたりすることはないようです。新聞に「休校 児童の事故注意(5/4読売新聞)」の見出しが目に飛び込んできました。休校中、自転車や徒歩で移動中の事故が多いとのこと。普段の生活でなら朝や帰りの会、週末、連休前と、機会を見つけては「交通事故には十分に気をつけて!」「特に自転車。絶対に飛び出さない!」と各担任が話しますが、今年はそれがありません。それによる影響で、「安全意識の低下」との指摘もありました。外出自粛もあり、いつもより人手や車の交通量が少なく、車のスピードアップがあるのかもしれません。ここは皆様にお願いするしかありません。「自分の命は自分で守る」を子供たちに意識づけていただき、くれぐれも交通事故には気をつけるよう声かけをお願いします。目標は「学校再開の日、元気に挨拶を交わすこと」です。
 今日は「こどもの日」。一日中快晴!とはいかないようですが、思っていたより天候は回復し、朝からまぶしい陽射しが差し込んでいます。あちこちに出かけることはできませんが、親子で一緒に過ごすことはできそうですよね。感染症のことがあり、明るい話題ばかりではありませんが、家族で一緒に考えることは子供たちにとって貴重な時間になります。今注目すべきは子供たちにとっての将来就く仕事だと思います。男児はプロスポーツ選手、女児は幼稚園や保育園、看護師というのが「将来就きたい職業」の上位だったと思います。いずれの職業も今は大変な仕事として、子供たちには映っているのではないでしょうか。明るい声かけで動画に登場し、トレーニング方法や励ましの一言を伝えるサッカー選手、幼児のために頑張っている先生、そして看護師さんは今、最前線に立って弱者のために奮闘しています。華々しさだけで職業を選んでいるわけではありませんが、今「仕事」に注目してみるとそれぞれの大変さが際立っています。きっと保護者の皆様の仕事もそうでしょうね。子供たちが将来、身を置く環境について話す、考えることは「こどもの日」にふさわしいかもしれません。ぜひ皆様の思いを子供たちに伝えてください。