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活動の様子(R06年度)
魔人越え?!
頭の中で思い描いている人物を当ててくれる魔人が出てくる
ことで有名な「アキネーター」というウェブサイトがあります。
2年生の国語では、質問する力や思考力を鍛えるため、魔人
になりきってクラスメートの思い描いているものを解析して
いました。
アキネーターを自分で遊ぶ分には楽しいだけかと思いますが
立場が変われば一転、どんな質問をすれば正解を絞り込むこと
が出来るのか悩んでおり、魔人のように余裕の表情を浮かべる
生徒はいません。あるクラスでは「あなたが持っているゲーム
に出てくる人物ですか?」という、質問者と回答者にある程度
の交友がなければ意味を成さない質問が出てきます。友達との
絆を頼りに質問する姿は、人間がAIを超えうる可能性を感じ
させてくれました。
隠れているから安心
家庭科の授業で、大人よりも視界が狭くなる幼児視界体験メガネ
を着用する3年生。マスクに加えてメガネ着用で顔の90%程度
が隠れている状態なためか、カメラを向けると日頃の授業よりも
明らかにカメラへと目線を寄せてきます。まったく意図していない
場面で生徒達のネットモラルが高まっていることが伝わってきました。
視界だけでなく身長まで幼児に寄せて教室内を探検する時間には
幼児の声真似までするほど幼児になり切る生徒まで出てきました。
日頃から最高学年として学校を引っ張るする3年生が、その重圧
から少しだけ解放される良い授業であるように思えました。
判断が遅い
歴史の授業で足尾銅山の鉱毒事件を学ぶ3年生ですが
その学習問題は「事件への対応はどうすべきだったか」
というもの。歴史の失敗から学ぶという意図の授業ですが
生徒達は評価できる点と悪い点を次々と上げています。
生徒達から上がった意見は、法を整備する・住民の意見
をしっかり聞くなど現代社会の政治にも通ずるものが
多くありました。
授業のまとめでは、鉱毒事件が発生してから公害対策
基本法が策定されるまで77年もの歳月がかかった事実が
告げられます。生徒達が、政府の対応に少しでも思うところ
があれば、今後なにか不測の事態が起きた時の対応が
変わるかも?などど思わされる授業でした。
栄光は誰の手に?
3年生の修学旅行のしおりの表紙絵コンテストの投票
が本日締め切られました。投稿された作品は、どれも
B5サイズにも満たない枠に描かれたとは思えないほど
精巧に描かれおり、僅かな1コマに京都の魅力を凝縮
した2Dのジオラマと化しています。
力作ぞろいの選挙を勝ち抜くのは、いったいどの作品
なのか?月曜日の結果発表が楽しみです。
応援団だけじゃない
校舎の前にいるだけでも圧倒的な声量から存在を感じ
とることが出来る応援団。分かりやすく努力している
応援団以外に、体育祭実行委員の3年生も着々と準備
を進めています。
競技の計画を立てるという頭を使う仕事は、3年生と
いえども簡単ではないようで、放課後の調理室にこもって
真剣に考えています。考えたアイディアを実際に形に
する際には、日頃の学校生活では訪れることがない事務室
まで訪問し、自ら物品を調達しています。企画から道具
の調達まで自分たちの力でこなす実行委員の生徒達の
主体性には驚かされます。
上手くいって当たり前なイメージのある体育祭ですが
生徒達のこうした努力があるからこそ成り立っているの
だと実感します。