令和4年度 校長室より

令和4年度 校長室より

暑熱順化(校長室より)

昨日までの3日間は気温も高くなり、活動したり熱い物を食べたりすると汗が噴き出しました。

ここのところ、天気予報でよく聞く言葉。
「暑熱順化」
しょねつじゅんか、と読みます。

暑さに体が慣れることを言います。
慣れていない状態で暑い季節がやってくると、体がまいってしまうわけです。本格的に暑くなる前に少しずつ体を慣らしておく必要があるよ、ってことです。

子どもたちは、体育の授業やその他の教科や休み時間に外に出る機会はありますので暑さに少しずつ慣れていくはずです。室内で過ごすことが好きな子もこの時期の気温で体を少しずつ慣らしていけるように担任からも声をかけていきます。

体育発表会に向けて外での活動の機会が増えます。引き続きの朝の健康観察はもちろんのこと、赤白帽子や汗ふきタオル、水筒などの熱中症対策につながる物は、確認の上、持たせるようにお願いいたします。

熱中症は一人一人の注意で防げるものだと言われます。炎天下のもと、気がついたら帽子をかぶらず走り回っていたとか、気づいたら1日水筒の中身を飲んでいなかったとか、そういう危険なことが起こらないように呼びかけていきながら、熱中症予防意識を高めていきます。

 来週から、黒球式熱中症指数計と指数表とセットにして、校庭にも置きます。体育館の壁には通年で設置してあります。

 

子どもたちや職員の健康のために声をかけながら取り組んでいきます。

 

マスク姿で職員紹介です。

養護教諭、保健室の先生です。

少人数指導の先生です。

1年間よろしくお願いします。

 

5月になりました。(校長室より)

GWがスタートし最初の3連休あけの月曜日です。5月になりました。

肌寒く、初夏に向かっている感じではありません。着るものが難しい季節です。

今日は3年生が学区探検をしました。

普段歩いていて見慣れた場所でも、目的が変わると違って見えるのではないかな。

雨のために先週実施できなかったので、今日は天気の心配もなく実施できて良かったです。社会科の学習です。しっかり見てこられたかな。3年生は、この1年間、社会科で学区や市に学習の視点を広げていきます。

 

6年生は、体育発表会に向けての準備を始めていました。

各学年が、月末の体育発表会に向けて少しずつ動き出しています。

 

今日は3連休に挟まれた月曜日でしたが、落ち着いた生活ぶりでした。

連休が明けた来週の月曜日から約3週間で体育発表会となります。平日開催、2学年ずつ、走ったり、踊ったりの活動をします。参観日の時のような教室での姿とはまた違った躍動感のある姿が見られることが楽しみです。楽しみにしていてください。

日々、準備が続きますので、健康には気をつけて進めていきたいです。汗ふきタオル、赤白帽、体操服などの持ち物も含め、ご理解ご協力お願いいたします。

授業中は「Vサインはしない」と声をかけることもありますが、休み時間だもの、良しとするか。

今日も元気な子どもたち。

事故などのない、良い三連休をお過ごしください。

避難訓練・引き渡し訓練(校長室より)

朝からうれしいことがありました。

朝の放送は放送委員会の児童が担当します。アドリブではない決められたせりふを読むわけですが、その声が、語り口調がとても明るく、聞いていてまさに「気持ちの良い朝」となりました。

マスクで顔が見えない状況でも、明るい声のトーンが人を元気にすることに改めて気づかされました。とっても元気がでましたよ。

すぐ放送室に入り、担当児童をほめましたが、大人である私も見習うべきことだと感じました。明るい声での対応を心がけていきたいです。

 

さて、今日は避難訓練・引き渡し訓練でした。


自然災害は、感染症や天気に関係なく起こるものなので、本来ならばどんな状況でも実施するべきものであるものですが、昨年度はできませんでした。今年度やっとの実施です

学校にいる時間帯に震度5強以上の地震があった時は引き渡しとなります。

 

 

今日はそのための訓練でした。ご多用の中、ご参加いただきありがとうございました。

 

学校では、定期的に地震や火事などへの対応を想定した避難訓練を行っています。今日の訓練の前に、子どもたちには「学校にいるときは、そこにいる先生の話に耳を傾けることが大切」という話を安全担当の田中先生からしました。みんながバラバラなことをすることで混乱するのを避けるためです。となると、指示を出す我々教職員の「子どもたちを守る」という意識の高さも必要になるということです。

柏市前教育長の河嶌先生から3年前の会議の時に紹介された本です。

意識の高さや、その瞬間の判断の大切さを痛いほど感じる内容でした。

 

明日から三連休になります。教育委員会からのメールも届いていますが、事故のない有意義なお休みになりますように。

ひらがな(校長室より)

どうもスッキリしない天気が続いています。

 

体調管理に気をつけたいですね。

1年生がひらがなの練習をしていました。

なまじ「知っている」という状況は改めて学ぶときにマイナスになることもあります。1年生でひらがなの練習をする際に「僕、ひらがなは知ってる」とか「私、ひらがなは書ける」という状況が、新しい気持ちでの学びにつながらないことがあるのです。知っていると思い込んだ状態だと、小さな間違いに気づかないということが起こるわけです。

29歳の時、初めて1年生の担任をしたとき、1日2こずつ、ゆっくりひらがなを教えました。そのときに、自分が29年間書いてきたひらがなのいくつもが何となく変な形であることに気づき、正しい形を意識して書くようになりました。いくつになっても気持ちさえあれば学び直しができる、そんな体験をしたことを思い出します。しかし、教員でなかったらへんてこな字を書き続けていたかもしれません。(字を書く場面はどんどん減っていますが。)

低学年で学ぶことの多くは、その後の学習や生活の基本になります。
ひらがななどの文字はもちろん、のりで貼ったり、定規で線を引いたり、そんな活動も「はい、のりではってごらん」とか「定規でまっすぐな線を引くよ」と、言葉で言えば簡単なことですが、指の使い方や、力の入れ加減によって、うまくできないこともあります。何度も何度も繰り返していくなかで身についていくことです。

削った鉛筆を毎日持ってくる、鉛筆で書くノートには下敷きを敷く、連絡帳をきちんと連絡を書くなどの習慣も、毎日の繰り返しで身についていきます。

いずれのことも、その気になれば、いつでも学び直しができるわけですから、自分で気づくか、人に指摘されるか、タイミングは人それぞれですが、一つ一つのことに「そんなことに何の意味が?」という理屈は置いておいて、正しい形を身につけてほしいな、と願いつつ教職員一同指導を続けています。

マスク姿で職員紹介。

月火水の用務員さんです。

1年間よろしくお願いします。 

 

さて今日の最後は牛乳の話。

柏で生まれ育った私が子どもの時に給食で飲んできた牛乳はびんでした。

教員になってもずっとこれでした。

今は、紙パックです。ストローで飲みます。

そしてこの度、ストローなしで飲めるように

「横から開くよ」というメッセージとともに、開けて飲む方法が印刷されるようになりました。SDGs関係の取り組みの一環です。もちろんストローで飲んで良いのです。時代とともに変化している牛乳の話でした。

3人組(校長室より)

担任をしている時に子どもたちに色々な話をした中に「3人組には注意が必要」という話があります。
もしこの地球に、人がたった一人しかいなかったら…。


けんかはないし、怒られることもないし、自由だし、好きに生きていけるかもね。でも、話し相手もいないしさみしいかも。

では、そこにもう一人現れたとする。

色々話せるし、一緒に遊べる、楽しいことが増えるかも。でも、時にはけんかをすることもある。そんな時は「もういやだ、遊ばない」と離れるかも知れない。

そうなると、何が起こるか。またそれぞれひとりぼっちになる。

いやな思いをしなくてすむ。けんかもしなくてすむ。

でも時間がたてば、また話したくなったり遊びたくなったりするかも知れない。そうやって、近づいていく。

そしてとりあえず安定する。

 

では、そこにもう一人現れたらどうなるか。

一人増えたことで、話はさらに盛り上がり、遊びの種類も増えて楽しくなるかも。もちろん、けんかも盛り上がるかもね。3人の意見があるわけだから。

「もういやだ、遊ばない」と離れる。

さて、その後どうなるか。

こうなることがある。

2対1。


2人いる方は安定する。一人はさみしいから、仲間がいると安心だもんね。それをわかっているのに、あっちにいる一人に気遣うことができない。それはそうだな、こっちは二人で安定しているから。ましてや子どもだし。

で、一人の方が歩み寄っていければ良いけど、歩み寄っていけない場合もある。二人の方から声をかけてくれるともかぎらない。だって安定しているんだから。ひとりぼっちの子は一人のまま…。

いつもそうなるとは限らないけれど「3人組には注意が必要」ということを知っておくことは大切なことだよ。ふとしたときに「あっ、今、俺3人組になってる」「あっ、私3人組になってる」と気づいて、「注意!」って思えたら、すっとその場を離れたり、もう一人引き込んだり、バランス取らなくちゃと気を回したり、自分でも危険が回避できるかも知れないよね。

というような話です。いやいや先生、私はなかよし3人組でいつも問題なく過ごしていますよ、という方もいらっしゃるかもしれませんが、長年子どもたちと過ごしていると、どうもこの「3人組には注意が必要」はあながち間違ってるとは言えないと実感しています。
念のためですが、3人組がいけないと言っているわけではありません。

子ども3人で上手にバランスをとることはなかなか難しいんだよ、ということを大人も子どもも知っておくことで、悲しいことを回避できる可能性や落ち着いて対応できるチャンスは生まれます。自分の身は自分で守るためにも、ぜひ、頭に止めておきたいことです。ちなみに、昨日、職員にもこの話は紙に書いて伝えました。

色々な経験をしながら、日々成長を続ける子どもたち。気になることがあるときは遠慮なくご相談ください。