校長室より

令和6年度 校長室より

継続は力なり(校長室より)

「継続は力なり」とは、続けることは力になるよ、ということで地道な活動の大切さを伝える言葉です。


例えば、毎日元気にあいさつをしていると、それが習慣となり、「元気なあいさつができる力」が身につきます。こうして積み上げた力は簡単にはなくなりません。もう自然に元気なあいさつが出てしまいます。

 

このように良いことに対して使われることが多い言葉ですが、そうでないことでも継続は力になります。

 

「あいさつをしない」ということを毎日続けていると、それが習慣となり、「あいさつはしない」という力が身につきます。これも積み上げてしまうと簡単になくすことはできません。これがなかなか大変です。

 

6年生の担任だったときに、ノート指導の中で「下敷きを敷く」というたった一つのことを子どもたちに身につけようと取り組んだことがあります。下敷きを敷くことが習慣となっている子にとっては何でもないことでも、敷かないことが習慣になっている子にとっては言われないとできないことになってしまっていました。持ってこない子もいました。

 

そして、その「ノートをとるときは下敷きを敷く」というたった一つのことでさえ、全員に身につけて卒業させることはできませんでした。

 

積み上げること、習慣になることの大切さと怖さの両面を感じます。

 

ちなみに4月1日に、継続は力なりは良いことについてだけの言葉ではない、中途半端な取り組みを続けていくならいっそ取り組まないことも大切であるという話を職員にもしています。

今日のあれこれ(校長室より)

火曜日に、丸つけ隊でご協力をいただいている地域の方がお見えになり、コミュニティルームに季節の物を飾ってくださいました。全て手作りです。思わず笑みがこぼれるようなものばかりです。

4月も折り返しとなり、端午の節句が近づいてきました。こいのぼり、かしわ餅、ちまきなどが可愛く配置されています。

↑ちまき3兄弟姉妹というところでしょうか。

子どもたちが図書室に行き来するときに必ず通る廊下です。敷地内の花壇に季節を感じるお花があるのが良いことと同じように、校内に季節感のある物が飾られているのもとても良いですね。いつもありがとうございます。

 

今日は全国一斉に全国学力・学習状況調査を行いました。6年生が、いつものワークテストとはちょっと違うテストやアンケートを経験しました。

教科は国語と算数ですが、良い緊張感でテストを受けている様子が見られました。

6年生、お疲れ様でした。

 

1年生が初めての給食でした。カレーとサラダとオレンジと牛乳。スタートなので配膳しやすいメニューです。

他の学年が準備中に私が1年生の教室を回った時には、もういただきますが済んで、食べ始めていました。給食の配膳や待つ姿勢も大切なお勉強。4時間目ぐらいから早めの準備をしていたのでした。もりもり食べて大きくなろう。 

1年生(校長室より)

入学式が先週の木曜日でしたから、今日でちょうど1週間となります。

 

下校のための並び方も上手になりました。

 

昔々、まだ私が学級担任だったときに、幼稚園の先生と話す中で「あれだけいろいろできるようになった年長さんの子どもたちが、小学校に入学すると赤ちゃん扱いされてもったいない」という言っているのを聞いたことがあります。

 

幼稚園で一番のお兄さんお姉さんだった子たちが小学校で一番下になる。小学6年生が中学1年生になる。中学3年が高校1年になる・・・。こういう流れは生きていく中でその時その時に起こるものです。いわゆる役割なので、これは仕方のないことでしょう。そして、1年生の面倒を見るという活動をしながら6年生が最高学年として育っていく、ということはこのような集団の中での動きとして大切なことの一つです。

 

できていたことが、できなくなってしまうわけではないので、たっぷり「学校での一番下の学年」を役割として経験してもらおうと思います。

 

まだもう少しいろいろなことを少しずつ教わる時間が続きます。明日からは給食も始まります。過ごす時間が長くなると、それだけいろいろなことも起こるでしょう。全ては成長のための栄養です。

入学式の時に子どもたちに話した「できるようになってほしい3つのこと」

をがんばってほしいと思っています。

道具を正しく使う(校長室より)

昨年度は4月から傘に関係する子どもたちのトラブルがあり、「道具を正しく使おう」と全校の前で伝えた覚えがあります。

 

その後も、クラスメイトの物を勝手に触って壊してしまったり、ほうきを振り回す、ぞうきんを投げる、トイレの窓からトイレットペーパーを投げたり、トイレで遊ぶような行動を取ったり、という道具に関わるトラブルは決して少なくはありませんでした。

 

他の動物との大きな違いの一つ「道具を使う」という部分で「道具を正しく使う」ことは我々人間だからこそよく考えて行うべきことの1つです。道具の中には使い方を間違えると人を傷つけてしまう物もあります。

 最近では、情報機器でのメールアプリを使っての「悪口」によるトラブルが聞こえています。文字でのやりとりは真意が伝わらないこともありますし、やりとりしながらエスカレートします。正しく使うことを意識しないとトラブルになることは少なくありません。学校の端末であれば学校での指導となります。そうでなければ各ご家庭で管理していただくことになります。

 

まだまだ未熟で成長途中の子どもたちですので、それを知ったときに大人として反応して、対応していくことが大切です。

 

学校で知り得た情報、ご家庭で知り得た情報については、必要に応じ共有して、子どもたちの健やかな成長のために素早く対応できるようにしていきましょう。

(今日の写真は、今年度初の土南タイムの校庭の様子です。昨日ほどではありませんでしたが、動くと汗が出る気温でした。そして風が強かった。上の写真は、全力で遊んで大満足の6年生。顔が真っ赤でした。)

鉛筆(校長室より)

小学校では文字や絵を書くときに鉛筆や色鉛筆を使います。

シャープペンシルは、細かな字を書くときは便利ですが、筆圧や芯の堅さによっては書いてる最中にポキポキ折れたり、学習中にシャープペンシル本体に不具合が起きたりするとこで学習に集中できないということにつながることが自分の経験上もあります。そういうこともあって鉛筆を使って学習に向き合います。


毎年、鉛筆に関することをこの場で発信しています。小学校で鉛筆を使うことの良さについて、カメラマンである小坂仁都美さんのある日のブログがあります。リンクを張ります。ぜひご覧になってください。(ご本人から転載許可をいただいています。)↓
https://kosakahitomi.net/enpitsu/ 「そんな理由があったとは!小学校で鉛筆を勧める驚きの医学的根拠」

 

ちなみに、一生懸命勉強を続けていくと鉛筆は短くなっていきます。下の写真のように、鉛筆を握ってみて、手に隠れるか隠れないかで、勉強に適しているかどうかの目安にする、と自分が小学生の時に学びました。

 

↓この写真ではまだまだ隠れていません。

しかし次の写真のようにぎりぎりか完全に隠れてしまう長さだと、

 

その人にとっては持ちにくく、力も入りにくいものです。勉強時にはもう少し長いものを使った方が良いと判断することになります。

とは言うものの、せっかくの鉛筆をできる限り使いたいという気持ちは大切です。そのような場合は、お絵かきなど学習以外で大切に使ってください。(キャップなどを使って長くして使う手もあります。)

 

自分の物の管理は自分でできるようになってほしいものですが、何年生であっても「できていないうちは関わりが必要」です。ぜひ筆箱の中をのぞいてみて、どんな長さの鉛筆が入っているか時々確かめてあげてください。

 

ついでといっては何ですが、鉛筆の持ち方について。

一度くせがついてしまうと正しい持ち方に直すのはかなりの労力がいります。大人でも色々な持ち方の人がいますよね。

ネットで「くじゃく法」と検索すると動画や画像で出てきます。興味があったらぜひ覗いてみてください。