柏市学校図書館紹介blog

市内小中学校63校の学校図書館活用の様子を紹介しています

第9回 学校図書館指導員研修

2017年最後の研修。
まずは,今年度より取り組んだ調べ学習コンクールの報告からスタート。
すばらしい作品が数多く出品され,来年度に向けてより良い調べ学習となるよう支援して行きたいと思います。


続いて【みんなでつくる魅力ある学校】プロジェクトに取り組んでいる3校の活動報告。
西原小学校 2年生;国語「さけが大きくなるまで」
高柳小学校 4年生;国語「ごんぎつね」「読書発表会をしよう」
光ヶ丘中学校 1年生;社会「古代までの日本」 2年生;英語「英語でおすすめの場所(都道府県)を紹介」 3年生;国語「おくのほそ道」
3校ともに授業の中で図書を活用しながら生き生きと学習に取り組んでいる児童・生徒の様子が印象的でした。


また,中学校地区で集まり,調べ学習や読書指導での図書の活用についての話し合いもおこないました。
授業で使用した資料等も持参し,各校の実践を持ち寄りました。


そして,くじを引いて当たった人がブックトークをする,その名も“ドキドキブックトーク!”
小学校担当者は「ごんぎつね」新美南吉 「雪わたり」宮沢賢治
中学校担当者は「夢を跳ぶ」佐藤真海
の単元をテーマに本を紹介しました。



さらに,学校図書館環境チェックシートや選書についても再確認しながら,今年度最後の研修を締めくくりました。

来年も,子どもたちの「読みたい」「知りたい」を全力でサポートして行けたらと思っています。
皆さま良いお年をお迎えくださいね。

第7回 指導員研修


2学期は,11月,12月に3校にお邪魔して授業見学と研修です。


【柏第二小 4年生国語 ~読書発表会をしよう~】
 新美南吉「ごんぎつね」の学習後,新美南吉のいろいろな作品を読み,
本のナビカードを作成,それをもとに読書発表会を行いました。
指導員は,新美南吉の作品を34作品から7作品に選書し
ブックトークを行って支援をしました。





【高柳西小 2年生音楽 ~童謡~】
 たくさんの童謡の詩集の中から「お気に入りの詩」 をみつけだし,その詩の情景を想像して絵を描きました。歌詞に込められた思いや,言葉の意味を考えながらの授業です。
 大人にとっては懐かしい童謡ですが,子どもたちにとって初めて知る・聞く童謡はとても新鮮だったようです。



【南部中 1年生国語 ~故事成語~】
 各班1つ,故事成語を選び複数の本を広げてその意味を調べたり,どんな場面で使えるかを
考えました。このあと劇で発表するそうです。どんな発表になるのか楽しみです。
 


 どの授業にも共通するのは,学習後に絵やナビカードを作成したり,劇にしたりと,
学んだことを様々な形に変えて,工夫して表現するということでした。

また,教科書には載っていない作品や故事成語を用意された本で知ることができ
より一層学習が深まったのではないでしょうか。


 新年を迎えました。
子どもたちの学習がより深まるように,そして本を通して広い世界へつながる
一つの窓になるように,今年も学校図書館は頑張ります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

読書でいきいき!名戸ヶ谷小学校図書館へようこそ


 名戸ヶ谷小学校には,「低学年80冊,中学年60冊,高学年50冊読もう!」という
学校目標冊数があります。学校図書館は教室棟の中心に位置し,児童が気軽に
立ち寄れる環境となっています。
 学校図書館では,「授業での図書館の活用」と「児童の心を豊かにする読書」を
2本の柱に,年間を通してさまざまな取り組みを行っています。

調べ学習・並行読書・・・学びに活用される図書館

 今年度の新しい取り組みとして,3年生の「放課後子ども教室」があります。
名戸ヶ谷小学校では,調べ学習を取り入れています。学習アドバイザーの
ブックトークでスタートし,その後,宿題やプリント学習の他,学習ルームに
隣接する学校図書館で調べ学習をすることができます。
ブックトークは調べ学習のきっかけ作りです。児童たちはブックトークをヒントに,
興味を持ったテーマを自分で見つけて取り組んでいます。
 

 授業では,先行読書・並行読書ができるように,主に国語の単元に合わせて
「本の配達便」という名前でクラスに本を届けています。
また,国語に限らず社会や総合的な学習の時間の調べ学習にも図書館の本が
活用されています。

 学校図書館指導員が,クラスに本を持って行き授業に参加することもあります。
この日は,柏市の読書会用図書「ペンギンのヒナ」を用いて,2年生が
「ペンギンクイズをつくろう」と題した読書会を行いました。

 
読書を身近にする取り組み

 とってもおいしい名戸小の給食。みんなの大好きな給食を通して本をより身近に
感じてもらおうと,毎月,栄養教諭と相談し,給食のメニューに合わせた本の紹介や
展示を行っています。
 11月には,「みんなでつくるおはなし給食」として,料理やデザートの出てくる
本を展示し,投票を行いました。第1位は「ルルとララのスイートポテト」。
12月の給食に登場しました。

 
 年間を通して行われる,ボランティアさんによる読み聞かせや,職員による
オープン読み聞かせ,理科支援員とのコラボなど,いろいろな方々の協力のもと,
読書に親しむ環境づくりに取り組んでいます。

なくてはならない存在「図書委員会」「子ども司書」

 たくさんの児童や職員に活用される名戸小図書館にとって,図書委員会や子ども司書の
児童たちはなくてはならない存在です。毎日のカウンター当番,本の整理や修理,
読み聞かせやPOPづくり,秋の読書イベントなど活動は様々。本の面白さや大切さを
全校児童にアピールすると同時に,自分たちが成長する場にもなっています。

 

 このように,たくさんの人が関わる名戸小図書館です。すべての児童がたくさんの
本と出会い,成長できるよう,これからも進化していきます。

~来てね‼ 出会う図書館,調べる図書館~  光ヶ丘小学校


光ヶ丘小学校は児童数798人と大きな学校です。
2階にある図書館も広くて日当たりがよく,
エアコンもついてより快適になりました!
蔵書数は現在約12,900冊です。
今年度,千葉県教育委員会から優秀学校図書館に認定されました。

今はクリスマスに向けて,入り口に絵本を展示しています。
図書館の中も少しずつにぎやかになっています。

後期の新刊図書が届き,図書委員会でさっそく新刊展示会の準備をしました。
新刊の目印のテープを貼り,分類ごとに分けて見やすく展示し,
おすすめの本のPOPもあっという間に作ってくれました。


図書委員会は,10月には「読書でビンゴ!」を企画して
クイズつきのビンゴを実施しました。ビンゴの賞品は
「プラス1冊貸出券」で,低学年に大人気でした。
先月末からは全員がクラスごとに本を決めて練習し,
昼休みに図書館で読み聞かせを行いました。
お客さんを前にみんなちょっぴりどきどき。
面白さが伝わったかな?


4年生が「ウミガメの命をつなぐ」の単元で調べ学習をしました。
ウミガメの絵本の読み聞かせを聞いた後,
図書館で本,パソコンルームでポプラディアネットを利用して,
ウミガメについてわかったことをどんどん書き出しています。


わかったことを元にして,各クラスで
ウミガメのパンフレット,新聞,ポスターなど
調べたことを工夫をこらして表現しました。

これからも,知りたいことをすぐ調べられる図書館,
様々な世界に出会える図書館をめざします。

始まりました!図書館で主体的・対話的で深い学び 柏第五中学校

11月に1年社会科の地理アフリカ州「アフリカの課題と展望」の授業で図書館を
使いました。生徒は班でアフリカの課題を調べ,課題を解決するための発表を
行いました。

 

【1時間目】

6人掛けテーブルを二台くっつけて,生徒のフォーメーションを4人の班にしま
した。先生からマインドマップの書き方とこの授業はしゃべったり,立ち歩いて
いいと説明がありました。

 

はじめにアフリカの課題をマインドマップにしました。字の向き・間違いなど
気にせず,先生の「どんどん書く!」の声かけに,連想される言葉を書きこんで
いきました。

途中でほかの班の様子を見にいき,また自分の班に戻ってマインドマップを仕上げ
ました。

 

先生の「課題はどうか?」の問いに,生徒は「たくさんある」「どれもつながって
いる」と答え,「何かを解決しようとすると次の課題が出てくる。それらを少しで
も解決していけるように班で課題を1つ決めよう」と指示がありました。

 

決めた課題に赤で丸をしました。


【2時間目】

課題を知り,解決方法を探るために本とタブレット端末を使いました。

課題設定の理由→根拠→対策→結果と発表の仕方も話し合いました。



【3時間目】

最終日は発表です。質問にも答えました。答えられないときは「考えていない」こ
とを伝え,自分たちの課題になりました。黒板に全部の班の課題を解決するシート
を掲示しました。最後に先生から「発表や質問は前向きな話しをしよう」とアドバ
イスがありました。



【感想】

今回の授業は新鮮でした。特に印象的だったのは生徒の話し合いと発表・質問・返
答の場面でした。用語を理解し,考えが深く広いほど活発な意見交換ができていま
した。

「授業改革」に対応できる学校図書館を目指します。







本でつながる手西っ子の絆♪


手賀西小学校は今年で創立132周年を迎える伝統のある学校です。
187名の児童は1年生から6年生までが8グループの縦割りグループに分かれて
行事などを行うので,学年関係なく子どもたちが仲良しです。
図書室でも,ひとつのテーブルに色々な学年の児童が座り,高学年が低学年に
本を読み聞かせしたり,本を通じて自然に交流したりしている姿をよく見かけます。



10月の生活目標は「本をたくさん読みましょう。」です。
全校朝礼でたんぽぽ学級の児童が,おすすめ本の紹介と10月に行われる読書月間の
取り組みについて話しました。

読書月間の取り組みの1つとして,読書ビンゴをやっています。
ビンゴの内容は学年ごとに違っていて,普段なかなか手に取らない分類の本や,
長いお話を読むいい機会になります。
開始してすぐ,全てのビンゴを達成する児童もたくさんいます。1枚目が終了して
まだチャレンジしたい児童は,1つ学年が上のビンゴに挑戦しています。
また,先生方におすすめ本のPOPを書いていただき,図書室に先生のおすすめコーナーの展示をしました。
児童が次々に本を手にとって,あっという間になくなってしまいました。
借りたことを先生に報告して,先生と児童のコミュニケーションにもなりました。




 
図書室を使用した授業では,図書館指導員が本を読み聞かせした後に,
児童が「友達にぜひ読んでほしい本」をブックトークするクラスもあります。
簡単なあらすじと自分が読んで楽しかった部分を話すと,その本はすぐに
人気の本に変わります。



 

手西っ子たちは,本を開くとすぐにお話の世界に入り集中して聞くことができます。
それは,毎週金曜日の朝にほのぼのタイムというボランティアさんの読み聞かせが
あるからです。


「今日はどんなお話かなぁ」「続きが読みたい!図書室にあるかな?」
「この本読んでくれた本だ!」

今日も元気な子どもたちの声が聞こえてきます。






読書の秋の高田っ子♪高田小学校

読書の秋到来!

高田小の10月の生活目標は「本をたくさん読もう」です。

校内のあちらこちらに児童会の楽しいポスターが貼られています。

図書委員会では「秋の読書まつり」として、3つの大きな取り組みをしています。

 

ひとつめは「おはなし給食」です。

「秋の読書まつり」スタートの日の献立は、絵本「ばばばあちゃんのやきいもたいかい」から、「ばばばあちゃんの大学芋」。

給食の時間の放送で、図書委員から、読書まつりのおしらせや、献立の絵本の紹介をしました。

慣れない放送室にドキドキしながら、立派にやりとげました!

昼休みには、献立の絵本のよみきかせです。

元気いっぱいのばばばあちゃんのおはなし、楽しんでもらえたようですね。

ふたつめは「先生のおすすめ本」です。

9月のうちから、図書委員会から手紙を添えて、ポップづくりをお願いしてきました。

お忙しい先生方に、礼儀正しくお願いすることできたかな?

どれも素敵な本ばかり!

校長先生、教頭先生のおすすめ本もあります。

大勢の人の手にとられて、読書の世界が広がりますように!

 

みっつめは「本となかよしビンゴカード」です。

マスに書いてある分類の本を読んで、タテ・ヨコ・ナナメ、続けて4マス読んだらビンゴ。

ビンゴ3列(トリプルビンゴ)で図書委員から、しおりをプレゼント!

全部制覇したらパーフェクト、名前を廊下に掲示します。

返却・貸出に加え、スタンプにしおり作りと大忙しの図書委員さん、頼りになります!

ビンゴカードは、昨年から全校で取り組んでいる読書通帳にはさんで使います。

ますます読書の貯金(貯本?)が増えそうですね♪

 

さて、高田小には3つの図書館があります。

1~2年生は、2階「いこいの部屋」で図書の授業をします。

1年生の生活「できたよ、むしのうち」では、教科書よりも写真が多く詳しい本を、4類の棚から探して、昆虫のおうちやエサを書くことができました。

 

3年生以上の図書の授業は、3階「図書室」で行います。

4年生の国語「一つの花」の時代背景を理解するために、同じ戦争のころの話「かわいそうなぞう」で読書会を行いました。

一人一冊を手元に、「かわいそうなのは、ぞうだけでしょうか」という問いに、ページをめくりながら、様々な意見が発表されました。
どの意見も、深く思いやりにあふれた心温まる読書会になりました。

 

調べ学習用の本は今年度から、4階「コンピュータ室」に移動しました。

この日は、ポプラ社によるポプラディア講習が行われました。

調べ学習に、本とインターネットの両方を使えるという恵まれた環境を活かせるように、書架を整備していかねばなりません。

これからも、高田っ子の元気なやる気を応援していきたいと思います。

じっくりと本に向き合っています 柏六小


 柏六小の周辺は,豊四季台団地の建て替えが進んだことで新しい建物が増え,
街が生まれ変わっています。
そのため,柏六小の児童数も増加し,今年度から全ての学年が2クラス以上に
なりました。

 図書の時間は,その日のテーマに合った本を自分で見つけて,静かに読む
『静読タイム』の取り組みをしています。

こんなに集中して読んでいるのは,1年生です。

 今年の図書委員は12人。委員長に6年生全員が立候補するなど,積極的な
メンバーです!!
子ども司書は,昨年取得した6年生9人。今年取得中の5年生7人。
この日は,子ども司書の6年生が朝自習に1年生へ読み聞かせをしています。


 夏休みに読んだ本を紹介しようという募集をしたら,48人が書いてくれました。
絵を見ただけで,何の本かわかるほど,力作揃いです!!


 六小図書館には図書室と調べ学習室があります。

 この日は,ポプラディアの出前授業。
まずは,調べ学習室でポプラディアの使い方を学んだ後,
コンピューター室でポプラディアネットも使えるようになりました。

 読書の秋!読書会も増えてきました。

 4年生は総合学習で福祉について学びます。
盲導犬が学校にやって来るのを前に,『今日からは,あなたの盲導犬』
という本で,読書会を行いました。

 児童数が増えても,じっくり本と向き合う六小っ子。
転入してきた子も,クラスの子に連れられて,すぐに休み時間も
図書館に来るようになります。
読書の輪の広がり,これからも大切にしていきます。

ぼくらの図書館なんだぜ!南部中学校

1, 窓を覆っていた本棚を移動し,明るい図書館になりました。



2, 1年生のオリエンテーションは,NDCで自己紹介。
みんなのワークシートには,コメントを入れて廊下に掲示しています。
この授業は,教育家庭新聞でも紹介されました。



3, 年に2回の一斉朝読!
国語科の並行読書になるような本などを選書して読んでもらっています。
1学期の感想はスイミーの形にして掲示しました。



4, ビブリオバトルは図書委員会がバックアップ!
図書委員会でのプレゼンで推敲を重ねます。
連続でチャンプ本に選ばれました。



5, 授業は図書館がバックアップ!
流通システムでのご協力のおかげで,生徒一人一人に本が行き渡り,和菓子も2度、商品化していただけました。
朝日新聞の記事にもなりました。

第5回 学校図書館指導員研修会

  一学期の終わり,7月20日に第5回指導員研修会が行われました。
今回の研修は,四本立てでした。
  はじめに,教育システムの本間氏の情報BOXver.7の説明です。
7月中に柏市全小中学校図書館に新しいPCとプリンターが設置されました。
それに伴い,情報BOXのバージョンがv6からv7に変わります。
デザイン・機能がリニューアルしフレッシュな情報BOXです。
  
 次に,㈱図書館流通センター(TRC)営業部 遠藤氏の新しい図書購入方法等についての説明です。
従来の書店へのfax注文から,注文方法が大きく変わる今回,  詳細について沢山の質問がありました。
 三つめは,柏の葉中学校 選書のグループワークです。 
新設校 柏の葉中学校図書館におさめる図書の選定もいよいよ大詰めです。
7月末提出締切に向け最終確認を行いました。
  
 
 最後が,選書検討会です。
リーダーが中心となり,小中学校に分かれて,学校番号順グループを作り検討会を行いました。
コンセプト・予算・使用カタログ・調べ学習用の本の割合・年鑑購入有無等を話し合いました。
  
 
 終わりに,指導主事岩田先生から情報の取り扱い方についての大切な話があり,終了となりました。
今回は,千葉県立図書館職員(今後も来訪予定),柏市の書店員さんも同席頂いて研修会を行いました。