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市内小中学校63校の学校図書館活用の様子を紹介しています
第5回学校図書館指導員研修会
11月4日(火)、第5回学校図書館指導員研修会が実施されました。
まず、学校図書館コーディネーターより、「基本の仕事」の確認として、日々の業務にかかわる変更点や改めて共有すべき点について説明がありました。
次に、担当者ごとのグループに分かれ、パスファインダーの更新作業を行いました。
柏市の図書パスファインダーは、児童生徒の学習に最適な情報を提供できるよう、毎年、学校図書館指導員全員で更新作業を行っています。掲載した情報が学習内容やテーマに合致しているか、指導員が事前にチェックした原稿を持ち寄り、グループ内でひとつひとつ丁寧に確認しました。
今年度は、柏市学校図書館運営マニュアルの改訂にも取り組んでいます。マニュアルは、柏市学校図書館のあり方を示すもので、手に取った人に、柏市学校図書館の理念や、年間を通して図書館が学校のためにどのような役割を果たしているのかが伝わる内容のものです。改めてマニュアルを読むと、前回改訂作業を行った6年前に比べ、業務の内容が進化していることに気づきます。指導員一人ひとりが日々取り組んでいる地道な業務の積み重ねです。
ステップアップ研修では、学校図書館紹介を行いました。
まず、柏市教育専門アドバイザー笹間ひろみ先生より、今年度、校舎長寿命化工事によりリニューアルされた学校図書館の様子が、動画で紹介されました。
その後グループに分かれ、図書館活用の様子や書架の風景、自校の図書館の特色など、あらかじめ指定されたテーマに沿った写真を手に、各自の工夫を紹介し合いました。早速取り入れたくなるような魅力的な実践がたくさんあり、どのグループでも、熱心にメモを取ったり、質問したりする姿が多く見られました。
今回の研修も、時間があっという間に過ぎ去る密度の高いものでした。新たな学びを持ち帰り、学校での業務に活かしていきます。
「やってみよう つながろう」柏第三小学校図書館
第4校舎の完成とともに新しい学校図書館が開館してから、約3年半が経ちました。
学校図書館にはたくさんの窓があります。普段はカーテンが閉められていても、自然光がやさしく差し込み、館内は明るく保たれています。落ち着いた雰囲気の中で、読書や学習に集中できる環境が整っています。
【高学年のミニビブリオバトル ~人間性が豊かになる読書活動~】
児童がおすすめの本を1冊選び、3分間で本の紹介をします。その後に1分間の質問タイムを経て、一番読みたいと思った本に投票します。自分が感動した本や面白いと感じた本を、どうやって言葉で相手に伝えれば良いか考えながら発表し、また相手の発表をしっかりと聞き取ったうえで、疑問を言語化して質問することができました。
【夏休み調べる学習教室 ~目標に向かって努力を続ける児童~】
「柏市図書館を使った調べる学習コンクール」は、自分の興味のあることをテーマに、図書館の本や資料、インターネットサイトを使って深く調べ、まとめていく学びの活動です。
「なぜ?」「どうして?」と問いを持ち、自ら調べ進める様子がみられました。調べたことを道筋立ててわかりやすくまとめ、図表や写真などを効果的に使う工夫をし、教室に来ていた30人弱の児童は、40枚から50枚の原稿を書きあげていました。
【特別支援学級の図書館支援 ~多様な子どもたちの読書機会の確保~】
柏第三小学校図書館では、すべての子どもが「本と出会い、学び、楽しめる」図書館を目指して、大型絵本や電子書籍の活用、LLブック(やさしく読める本)の導入を推進しています。
【児童・ボランティアによる読み聞かせ ~子どもの読書への関心を高める取り組み~】
図書委員会とあじさいの会による読み聞かせを実施しています。
「今日はどんな本かな?」とわくわくした表情で、たくさんの児童が学校図書館に集まります。「本っておもしろい」「次は自分で読んでみたい」そんな気持ちを育ててくれました。これからも、読み聞かせの時間を大切にしていきたいです。
今年度の本校のテーマでもある「やってみよう」の気持ちで挑戦し、児童が、たくさんの本や児童と「つながる」図書館を目指していきます。
自ら学び、心豊かに 西原中学校図書館
西原中学校は、柏市北西部の流山市との市境にある中学校で、1979年に設立されました。本校の学校目標「自ら学び、心豊かに」を大切に、日々図書館では読書活動を支えています。
図書館では、2学期の始まりに合わせて新刊展示会を開催しました。図書委員の生徒たちは、夏休み前から準備を進めてきました。
本の並べ方を工夫したり、「読んでみたい!」と思えるようなPOPを手作りしたりと、みんなで力を合わせて展示を完成させました。展示された本の前で足を止める生徒の姿も多く見られ、本との出会いを楽しく演出する、あたたかいスタートとなりました。
3年生国語「薔薇のボタン」の授業で、テーマに添った選書をし、ひとり1冊おすすめの本を紹介しました。本を通して自分の考えを伝えたり、友達のおすすめに興味を持ったりすることで、読書の楽しさが広がりました。
西原中学校図書委員会初の試み! 朝読書の時間を利用して、図書委員がクラスで読み聞かせやブックトークを行いました。ブックトークでは、委員のおすすめポイントに共感したり、感心したりする生徒も。本を通して、言葉や気持ちを共有する時間が朝の教室にあたたかく流れていました。
読み聞かせでは、物語の場面が進むにつれて、教室の空気が静かに集中モードに。図書委員が紹介する本に、生徒たちは自然と耳を傾けていました。
本との出会いは、知識だけではなく、心の豊かさも育んでくれます。西原中学校の図書館は、本がきっかけとなって生徒が自ら学び、感じ、考える力を育てる場所になれるように、これからも成長をそっと支えていきたいと思います。
実りの秋 読書で心を育てよう!光ケ丘小学校図書館
光ケ丘小学校図書館は、図工室・理科室・音楽室などがある棟に位置しているので、多くの児童が授業の
前や後に足を運んでくれます。
児童数895人の学びと心を支えるひとつの場所として学校図書館も日々フル活動しています。
3年生の国語の授業では、クラスの「生き物ブック」を、生き物の特徴や働きに注目しながら作成。
本でたくさん調べたことで“出典”の書き方も覚えました。
最初は、何を書けば良いのか戸惑っていた児童も作り方がわかったら、目を輝かせて自ら何冊も作り出す姿が見られました。
5年生は、「大造じいさんとがん」の単元で、物語の山場を意識し本の帯を作成しました。
「方言と共通語」の単元では、班ごとに方言クイズを作成しクイズ大会を授業参観で披露する準備をしています。
1・2年生は、本を返却する前に、グループのみんなに自分の読んだ本の簡単紹介を毎時間おこなっています。
自分のおすすめの本を友だちに紹介することで、読書の楽しさを共有する体験をさせたいと考えています。
校長先生のひと声で、全国各地のパンフレットが集まりました。
都道府県ごとに分けてファイリング。子どもたちが休み時間に手伝ってくれ大助かりです。
早速、4年生の総合の都道府県調べで大活躍しています。一人ひと都道府県を調べ、旅行案内のスライドを作ります。
本だけでなく、パンフレットなどいろいろなツールで調べ学習をおこなうと成果物に深みが増します。
図書委員会では、秋の読書フェアの一環として「読書でビンゴ」をおこなっています。今年度は、一学期におこなった「しおりコンテスト」で全校から選ばれた人の作品が景品として貰えます。
このイベントを通して、普段読まないジャンルに挑戦して読書の世界を広げるきっかけとなるといいです。
学校図書館指導員1・2年目研修
2学期が始まりました。まだまだ暑い日が続いていますが、児童・生徒は元気に登校しています。
9月9日(火)沼南庁舎にて1・2年目研修が行われました。
・研修① 授業支援~学校図書館指導員の役割~
柏市教育専門アドバイザー笹間ひろみ先生より
授業支援にかかわる学校図書館指導員の役割について講義が行われました。授業者とどのように連携したらよいか、どのような準備が必要か、またT2としての役割を具体的に学びました。日々の努力を重ねることで力量を上げることができます。より良い授業支援を行うために、1.2年目の指導員は真剣に講義を聞いていました。
・研修② より良い支援のために
学校図書館コーディネーターより
より良い支援を行うために、1学期の自身の業務内容を振り返り、2学期はどのように取り組んでいくか、事前に考えをまとめて研修に参加していただきました。一人一人の発表では共通の課題があることもわかり、コーディネーターからアドバイスも受けることができました。自身を振り返り、次につなげることは力量を上げるための第一歩になります。
・研修③ 選書リスト・おすすめ本・ブックトーク
学校図書館コーディネーターより
実務の確認を行いました。柏市学校図書館指導員は年1回新しく購入した本の中からおすすめ本を紹介しあい、情報交換をしています。おすすめ本を紹介しあう目的と、ブックトークの基本も確認しました。7月の研修で全員がブックトークを行いましたが、研修で学んだことは知識となり、刺激となり、2学期の支援につながっていました。
内容の濃い研修が続いていますが、一人一人が懸命に学ぶ姿が見られ頼もしく感じます。2学期は授業支援や読書週間もあり学校図書館はとても忙しくも充実した季節になります。研修で学んだことを支えに、2学期もそれぞれの学校図書館のために全力で支援してまいります。
「誰もが 楽しく 過ごせる場所」 酒井根小学校図書館
酒井根小学校スローガン「よく学び・よく遊び・だれもが楽しく過ごせる学校」のもとに、学校図書館でも様々な取り組みを行っています。
館内は、読み聞かせなどを行う「絵本の部屋」と調べ学習などで使う「調べる部屋」の二つの部屋に分かれています。「絵本の部屋」では一つの本を友達と読んだり、上級生が下級生に読み聞かせをしたりと交流の場になっています。
各学級の図書館割り当ての時間には、「調べる部屋」の資料を使った学習も行われています。
2年生国語「すみれとあり」の単元では、花のたねや木の実のちえに関する本「ドングリとリス」で読書会を行いました。読書会の最後には、図鑑を見ながらドングリの絵を描き、リスになったつもりで森の中に貼り付ける活動をしました。出来上がった作品を図書館に掲示したところ、2年生の作品を見て興味を持ち、該当の本を借りていく児童も多く見られました。
3年生国語「国語辞典の使い方」の単元では、国語辞典のきまりや使い方について学習し、意味調べを行いました。図書館の大きな机では教科書やノート、辞典等が余裕をもって広げることができるのも利点の一つです。4年生の「一つの花」の意味調べで「配給」という言葉を知った児童は、戦争中の暮しが分かる本を図書館の棚から探し出し、さらに詳しく意味を理解しようとする姿も見られました。
図書館では、本だけでなくオンライン事典「Sagasokka!(さがそっか!)」を使った調べ学習も行っています。様々な教科で調べ学習を行う高学年だけでなく、低学年では生き物調べとして、「Sagasokka!(さがそっか!)」の画像や動画を使用する学年もありました。2学期からは図書館でも電子黒板が使えるようになり、タブレット端末を使った学習がさらに便利になりそうです。
また、子ども司書の活動も大変盛んで、図書委員会と共に学校図書館の運営に力を発揮しています。本棚の整理整頓やおすすめ本のポップ、注意事項のポスター制作だけでなく、休み時間の読み聞かせや低学年の本探しを手伝うなどのレファレンスにも積極的に取り組んでいます。
今後も授業支援や委員会活動、読書活動などの取り組みを通して、「誰もが楽しく過ごせる図書館」の実現を目指していきたいと思います。
世界を広げる「知りたい!」「読みたい!」を応援する学校図書館 柏第五中学校図書館
柏五中は、近くを大堀川が流れ、移り変わる自然の美しさを日々感じることのできる場所にあります。
恵まれた環境のもと、542名の生徒が45名の教職員と「共に創造し 思いやりを持ち 健やかに生きる」という学校教育目標にむかって、学習に取り組んでいます。
柏五中の学校図書館は、特別棟の2階にあり、3年生のフロアとつながっています。1、2年生のフロアからもアクセスが良く、昼休みは多くの生徒で賑わいます。
授業での図書館活用は、国語を中心に、社会の自由進度学習、理科、英語、美術、家庭科などで利用されています。
前期の国語では、図書館の資料を利用して、3年生が修学旅行の思い出を紀行文にしました。締めの一句には、それぞれの思い出がぎゅっとつまっています。
理科では、2年生と3年生が調べる学習に挑戦。生き物の体の仕組みや、遺伝と進化をテーマに、個々の疑問・関心に従って本とPCを利用して調べました。はじめは何を課題とするか悩み、うまくいかないこともありますが、進めていくうちに自分なりの視点や疑問、知りたいことが出てくるようになりました。調べ方のイメージを持つことや、実際に手を動かして調べるという練習も大切です。
学校図書館には調べる学習ハンドブックや参考となる資料が揃っています。
学校図書館では、調べる手立てや参考になる本を手に取りながら学習を進めることができます。
調べる楽しさを知ると世界が広がります。調べる力を身につけることを通して、世界が広く開かれていくことを学校図書館は応援しています。
コミュニティスクールが中心となり、前期に1年生の総合的な学習の時間でブックトークが行われました。
五中学区では、読書推進の取り組みとして、地域の方々による読み聞かせが小学校で続けられてきました。中学校でも、人生を豊かにし、進む道を照らしてくれるような本との出会いを応援しようとコミュニティスクールがブックトークを企画し、学校図書館と協力して実現しました。地域の方の熱いブックトークを聞いて、
「紹介してくれる方の熱量がすごくて、読んでみたいと思った。」
「心に刺さる言葉が紹介されて、読んでみたいと思った。」
「自分と主人公の境遇が似ていて、その主人公の思いと重なった。」
などの感想が聞かれ、新しい本との出会いがたくさん生まれました。ブックトークの本は学校図書館の所蔵本から選んでいただいたので、ブックトーク後の図書館では、紹介された本がさっそく貸出されていました。
地域と共に、子どもたちの成長を支え、豊かにしていくために一番いい方法を探っていきたいというコミュニティスクールの活動は、五中学区の読書推進においても次へとつながる取り組みとなりました。
学校図書館の日常を支えているのは、図書委員会の生徒です。
図書委員会が中心となってすすめる味見読書は、新着本がまとまって入る夏休み・冬休み前に実施します。限られた時間の中で少しずつ多くの本を手に取ることは、意外と難しいものですが、学年が上がるにしたがって本の味見も上手になっていきます。図書委員の説明と司会進行のおかげで、思いがけない本との出会いを楽しみにしてくれている生徒が増えています。
毎日の開館や書架整理、イベントの開催や本の紹介、生徒への呼びかけ等、図書委員の仕事は多岐にわたり、忙しくもありますが、一人一人が責任感を持って臨み、本とのかかわりを楽しく豊かにする場所を作ってくれています。
柏五中図書館は、生徒の「知りたい!」「読みたい!」気持ちを応援し、世界を広げる場所でありたいと思います。
第4回学校図書館指導員研修
7月25日(金)沼南庁舎にて第4回学校図書館指導員研修が実施されました。
1学期の業務を終えた全校の学校図書館指導員が集い、情報交換や活発な学び合いが行われました。
・講義「基本の仕事」
今年度3回目の「基本の仕事」の講義がありました。今回のテーマは「業務の補足事項」です。学校図書館コーディネーターから、問い合わせが多い案件や、業務に役立つツールについて解説がありました。
・ステップアップ研修「ブックトークをしよう!」
1学期からグループごとに取り組んできた「授業で活用できる本」ブックリストが完成し、今回はこのブックリストの本を使ったブックトークの発表が行われました。
まずは、同一単元の3人グループでそれぞれブックトークを行います。
次に、21グループを3回に分けてブックトークを発表したり聞いたりしました。発表順のリストを見ながら希望する単元の発表を聞きに行きます。質疑応答の機会も設けられ活発な意見交換が展開されました。
最後に、教育専門アドバイザー笹間ひろみ先生より感想と講評をいただきました。講義のテーマは「ブックトークをしよう! ~読みたい!調べたい!気持ちを引き出すヒケツ~」です。
「授業で活用できる本」リスト作成とブックトーク実技研修のねらいは、学校図書館を活用した授業の推進、学校図書館指導員の力量向上、選書の充実、の3点です。どの学校にも必要な本があり、本の紹介ができ、単元で学校図書館が活用されていくことを目指します。
・グループワーク「選書検討会」
今年度前期に購入した図書の選書リストの検討会を行いました。また、購入した新着本からおすすめの本を持ちより紹介し合いました。
今回の学びが、学校図書館活用の授業を増やすとともに、どの学校でも同様な支援ができることに繋げられるよう、学校図書館指導員の共有財産として業務に活かしたいと思います。
令和7年度 司書教諭・学校図書館指導員合同研修会
7月1日(火)沼南庁舎にて、司書教諭・学校図書館指導員合同研修会が実施されました。
<研修内容>
(1)講演「学校図書館の活用化を図るIII 〜図書資料の活用とまとめ〜」
講師 学校図書館スーパーバイザー 藤田利江先生
今年で3回目となる藤田先生の講演は、はじめにいつも通り学校図書館法に触れ、学校図書館の目的や役割を確認しました。教員と学校司書の職務については、職務の役割分担を共通理解していることが大切ということや学習指導要領にも触れ、学校図書館などを利用し、学習活動における学校図書館活用の必要性を再度理解しました。
ワークショップでは、6つのワークシートを順番に体験していきました。
小学2年生と小学5年生の引用の仕方を教える方法、要約の仕方、マトリックス表の説明、年鑑や百科事典の使い方などポイントを聞きながら取り組みました。「分からなかったことが調べたら分かったという体験を数多くさせていくことが大事」という言葉が心に残りました。
学校司書の仕事として、課題に対応する教材(資料)を探すことが大切というアドバイスをいただきました。また、学校図書館が学習の重要な拠点になるために、調べ学習や授業で使う本のリストの紹介がありました。0〜8類の本を充実させることが学習センターとして機能するになるというお話でした。
今回も情報活用、図書資料についてご教授いただき、これからの時代に求められる学校図書館の役割やさらなる可能性について深く考えるきっかけになる講演でした。
講演の後の研修は、小学校と中学校が2か所の会場に分かれました。
(2)研修「Sagasokka!を使ってみよう」
ポプラ社 有住春香さん 木村英子さん
「Sagasokka!」を使用し、ポプラ社作成の研修用ワークシートの問題を解いていきました。答えを探すにあたって、便利な操作や検索のことばのポイントなどサイトの活用の仕方を教えていただきました。
(3)研修「LibraryNAVIを使ってみよう」
笹間教育専門アドバイサー
LibraryNAVIという「図書館利用者をナビゲートする、手のひらサイズのじゃばら折りリーフレット」の作り方と利用の仕方を教わりました。このツールを使用する時は、必ず表紙に「LibraryNAVI」のロゴを入れます。実際に用紙を斜めに切り、折ってみると、見出しの場所やあとがきの記入欄などが分かりました。生き物ひみつブックや修学旅行ガイドブック、文豪ナビカードなど様々な調べ学習のまとめとして使えます。学校の先生方にぜひおすすめしたいツールです。
司書教諭と学校図書館指導員が共に研修を受ける貴重な時間に、主に調べ学習をさらに発展させていく方法を学ぶことができた研修でした。9月から学校図書館が探求の学習においてさらに活用されていくことでしょう。
土っ子が 学ぶ 楽しむ 土小学校図書館
土小学校図書館は、4年前の校舎のリニューアル工事で、3教室と廊下を含めて1つの図書館になったおかげで、
広くてきれいな図書館です。畳敷きの部屋からは土っ子デッキに出られるので、天気の良い日にはそこで本を読む
姿も見られます。
3年生は授業で国語辞典の使い方を学習した後に、図書館割り当ての授業には辞書引きを行っています。
3分間に8つの言葉を辞書で引きます。最初の頃は辞書を引くのも慣れない手つきでなかなか進みませんでした。
最近では時間内に余裕でできる人もあらわれるようになりました。日々の積み重ねの大切さを感じます。
辞書引きの後は、国語でクラスの「生き物ブック」を作成するために、生き物の特徴について本で調べます。
調べたことをワークシートに記入した後に、各自でまとめをします。そして全員が書いたものを一つにまとめて、
クラスの生き物ブックを作成し学校図書館に展示します。
4年生は、国語の「リーフレットでほうこく」で、自分で調べたことをリーフレットにまとめる学習を行ってい
ます。まず最初に自分の調べるテーマを決めるために、太陽チャートを使って考えます。そして、調べたいテーマ
が決まった人は、テーマについて調べることを3つ決めてから、結果の予想を立てます。それから本やネットで調べ
始めます。
それ以外にも、2年生は国語の生き物クイズでしらせよう、5・6年生は総合で探求学習と、
各学年で調べ学習を行っていますので、学校図書館の本が次々と借りられていきます。
図書委員会では1学期のイベントに「読書でビンゴ」を行っています。
各学年に配られたビンゴシートに書かれたマス目の本を借りるとスタンプがもらえます。
スタンプを集めた数で、図書委員が作ったしおりや本の表紙カバーで作ったクリアファイルや
図書ボランティアの方が作成した本の表紙カバーのエコバッグがもらえます。
特に、一つしかない絵柄のエコバッグは大人気で、もらったエコバッグに借りた本を入れて持ち歩く人もいます。
土小では年に9回、読書の日があります。
読書の日には図書ボランティアの方々が、学校図書館ではペープサートや大型紙芝居、
教室では絵本の読み聞かせがあります。読み聞かせのないクラスは、教室で読書をします。
6月の読書の日は、学校図書館で2年生に「たべられたやまんば」の紙芝居です。ボランティアの方の迫力
ある実演に、子どもたちもお話の世界を楽しんでいました。
図書ボランティアの方々は、季節ごとに学校図書館の飾りつけも行っています。
6月は雨の季節ということで、図書館内にはあじさいなどの飾りつけがされています。それにあわせて雨にちなんだ
お話や、かえるやかたつむりなどの生き物の本、天気の本などを展示しています。展示された本を子どもたちが
借りていくので、追加で並べることもあります。
このように学校図書館は、土っ子にとって本で学ぶだけではなく、楽しめる場所にもなっています。
これからも土っ子たちが、さらに興味の幅を広げられる学校図書館を目指しています。
柏市大島田48番地1
04-7191-7369(指導課)