創立78周年目 学び成長し続ける富勢中
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2022年4月の記事一覧
4月26日(火)人々の営みがメインテーマの社会科
〇中学校の社会科は、3つの分野「地理」「歴史」「公民」があり、特に前の2つは1~2学年に、並行して学び進めます。
〇まず地理分野ですが、単に国名や産業を覚えるのではなく、世の中で起こっている現象について、様々な角度から体系的に学習する分野です。今存在している文化や産業が、地理的現象や空間的な配置をもとに、どのようにして形作られたのかを学びます。最近では、「地域の過疎化」などに焦点を当てた現代社会の諸問題について、地理分野でもよく取り扱います。ですので他の科目と比べて、「非常に実用性の高い科目といえる」と思います。地理的なことを理解することが、自分自身の生活に、あるいは地域社会の課題解決に直接役に立ちます。
〇次に、歴史分野は今ある政治体制や文化を正しく理解するために、まずは過去にさかのぼって背景を知る分野です。例えば今のウクライナとロシアの危機的状況を理解するには、それぞれの国民性やこれまでの経緯を学習することは必須でしょう。また用語の暗記にとどまらず、ものごとの流れにふれるなかで、物事の因果関係を学ぶことにもなります。そうすることで、先人たちの成功や失敗から、問題の原因の特定や解決策のヒントを学べます。よく昔から「未来を考えるには、歴史から学べ」とも言われています。
〇最後の公民分野は、「法律」「政治」「経済」などの現代社会のしくみや在り方について学びます。特に最近は、SDGsの理念から、持続可能な社会という視点から、環境問題や少子化問題における社会保障や財政の問題について考えさせる問題も取り上げています。学習指導要領には、「グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力を育成する」という大きな目標が掲げられており、これを読むと思わず私たち大人も「本当に自分はそこまで達しているか?」と振り返ってしまいます。
〇分野は違いますが、これらに共通するのは、「すべて人の生活や営みから派生している」のであり、最後は自分の生活にどのように活用していくかに戻していくことだと思います。自然科学と社会科学をつなぐ、重要な科目ですね。
須藤昌英
4月25日(月)北部Ⅱ地区校長会議を行いました
〇柏市には小・中・高等学校合わせて64校あり、2ヶ月に1回程度全校の校長が集まり、会議を開いています。
〇また、もっと距離的に近い学校の校長が集まることで、より具体的な課題や取り組みについて話し合う機会があります。本日、富勢西小学校で、中学校3校(富勢中、松葉中、柏の葉中)、小学校6校(富勢小、富勢東小、富勢西小、松葉第一小、松葉第二小、柏の葉小)による第1回目の会議を行いました。
〇前校長の髙橋柏の葉中校長も一緒でしたので、有意義な情報交換ができました。具体的には、1学期の宿泊を伴う行事について、松葉中は林間学校(6月初旬)と修学旅行(6月下旬)、柏の葉中は林間学校(6月初旬)と修学旅行(5月下旬)ですので、本校の林間学校(5月の下旬)と修学旅行(6月の中旬)と全く状況は違いますが、お互いに情報をやりとりして、お互いに無事に行けるような方策を立てていきます。
須藤昌英
4月25日(月)ちょっとはやい五月病?
〇今朝のNHKニュースで気になる報道がありました。それに関連するサイトから引用させてもらいます。
〇「新年度が始まりまもなく1か月ですが、コロナ禍で迎える3年目のこの春、職場や大学ではリモートでの業務や授業を対面に切り替えるところも多く、日常が少しずつ戻ってきました。新たな出会いや刺激への期待に胸を躍らせるこの季節。ただSNSをのぞいてみると…「対面しんどい」「視線と話し声が気になる」との意見も多い状況があります。なぜこうした声が上がっているのか?取材してみると、4月なのにどうやらもう“五月病”が現れているようです。」
〇「例えば新大学3年生は、入学したときには、すでに新型コロナウイルスの感染は拡大していて、入学式は中止でした。1、2年生では体育の授業を除き、履修したすべての授業はオンラインで自宅で受けていました。対面授業の再開については、『当初思い描いていた学生生活を送れると楽しみでしたし、友人とも何か月ぶりに会えて本当にうれしかったです』と話していました。この4月は月曜日から金曜日まで毎日大学に通って、友人たちと肩を並べて授業を受け、サークル活動にも精を出しました。ただ、その週末は、朝からなにもやる気が出なくなってしまったと話します。『土曜日は午前中から勉強をしようと思っても、手が付きませんでした。気分転換をしようと散歩にもいったのですが、効果がありませんでした。日曜日も気分が晴れず、食べて、寝ることしかできなかったんです。』」
〇「『小中高のときはもちろん対面で授業を受けていたので、対面授業にすんなり戻れると思っていました。でもみんな同じ場所で授業を受けている間は無意識に気を遣っていたのではないかと感じます。対面授業のほうが、プライベートな空間で授業を受けるより疲れます。』つまり早送りも可能で何回も聞き直しができるオンライン授業が当たり前になっていて、対面授業の感覚を取り戻せないことも負担に感じているようでした。」
〇まさに私の長女もこの4月から大学3年生で、今のところ異変は見えませんが、もしかしたら内面では同様の不安や悩みがあるのかもしれません。この記事は主に大学生を扱っていましたが,「中学生ももしかしたら・・」と少し心配になりました。これからゴールデンウイークに入りますが、ご家庭でもお子様の様子を観察してみてください。
須藤昌英
4月24日(日)生徒たちのより良い成長のためのPTA活動
〇昨日、お忙しいところ新旧の役員の皆様にお集まりいただき、引継ぎ及び今年度の第1回の役員会等を開きました。
〇PTAは本来子どもの健やかな成長を願う保護者や教師が協力していく団体です。また保護者や教職員のPTAへの加入につきましては、個人の自由(任意加入)であり、強制ではありません。ただし、子供たちが安全で健やかに成長するためには、学校と保護者の連携は不可欠であり、PTAは子供たちに必要な組織と考えています。本校生徒のために、保護者と学校が自主的・協働的に進めているのがPTA活動であり、学校ごとに組織されている団体で、またそれをまとめる市内のPTA連絡協議会もあります。
〇昨今の状況から、これまでの活動内容を見直し時期にきていることは認識しており、今後よりよいPTA活動の在り方について、役員の皆様方と情報共有し、協議してまいります。
〇また、「地域とともにある学校」の理念のもと、コミュニティ・スクール(CS)運営協議会に参画する委員は、学校や地域の実情を踏まえた方にお願いしています。このPTA 及びCSは、頼もしい「学校の応援団」として考えており、本校の生徒の健やかな成長のために、一緒に伴走してくださると認識しております。
〇また保護者の皆様につきましては、PTA役員などの選出にとらわれることなく、学校を支援する保護者ボランティア視点からのお手伝いも想定しています。今後も、持続可能でお互いの顔が見える関係になるよう、御協力をお願い致します。
須藤昌英
4月23日(土)英語の目的は話せること?
〇国語や数学にそれぞれの世界観があるように、世界の共通語と言われる英語も、近年は小学校の外国語活動が活発になっているおかげで、少しずつ生徒達にはその特性などは理解されていると思います。
〇英語を含む外国語科の目標は、「簡単な情報や考えなどを理解したり表現したり伝えあったりするコミュニケーションを図る資質・能力を育成すること」となっています。よく「コミュニケーション能力」を考えるうえで最も大切なことは、「双方向のもの」であり、相手への伝達だけでなく、「相手からの情報をいかに上手に(正確に)受け取るか」という観点も持っていなければならないと言われます。
〇しかし世間では、高機能でコンパクトな翻訳機はたくさん出回っており、外国へ行くにもそれをもっていけば、困ることはない時代になっています。ではなぜ、英語を学習するのでしょうか?もちろんさきほどのコミュニケーションのツールとして、英語は日本語よりもある面は適していると思います。でもそれだけでしょうか?
〇これも私の私見にすぎませんが、中学校から英語を勉強し始めて、私はやはり英語の文法に馴染むのに時間がかかった記憶があります。よく「S主語、V動詞、O目的語、C補語」を組み合わせた5文型をひたすら覚えましたが、それまでどうしても日本語と違う違和感が頭から離れなかったのが、ある日突然その霧のようなものが晴れて、しっくりと英文が見えるようになったのは、今でも忘れられません。
〇そしてさらに、例えば日本語との一番大きな違いである、主語の次に動詞がくるのも、「これも悪くないな」と思うようになりました。と同時に、逆に日本語の奥ゆかしさなどの良い面も、両者の比較によってより明確になりました。実際に英語を日本語へ、日本語を英語に直す際、その感覚が一番役に立ちました。
〇生徒達には、互いにコミュニケーションをとりながら、英語と日本語のそれぞれの良さを自分なりに感じてほしいと思って、各学年の英語の授業を参観しています。
須藤昌英