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2021年1月の記事一覧

校長室の話

 3連休の3日目です。皆様、いかがお過ごしでしょうか?
 緊急事態宣言が出されている中、人手が減少している報道や曜日別感染者数が最多など、やはり感染症の話題がどうしても多くなります。そんな中、昨日は寒波の影響による大雪のニュースがトップでした。高速道路や国道で車数百台が立ち往生、今朝になってもまだ100台近くが動けないままとのことです。昨年暮れに続いての大雪で、映像を見ているだけでも雪の多さと降った雪を取り除く方々の苦労が伝わってきます。こちらはといえば連日良い天気が続き、陽射しもあるのですが、空気は冷たいですよね。手袋をしていても朝晩は指先が痛くなるほどです。皆様の中にも日本海側で大雪に包まれている地方に、ご親戚やお知り合いの方がきっと多くいらっしゃるはずで、心配の連続だと思います。本当にお見舞い申し上げます。
 今日は校長室の話をします。120周年を迎える富勢小の校長は今までに39名が務め、私が40代目になります。校長室には初代(鈴木哲蔵先生)、2代(吉野正己先生)、6代(上田富彌先生)の3名の写真を除く、36名の歴代校長の写真が掲げられています。80周年、100周年の記念誌を見ても、この3名の写真はないので、探してもなかったのだと思います。その写真はA4サイズの大きさで額に入れられているのですが、もう掲げる場所がありません。「どうにかしなければ」と思いながら今に至ってしまいました。写真屋さんに相談し、考えた末に、初代から20代までの写真を小さくし、大きめの額に4名ずつ収めて掲示することにしました。これを機会に写真がない3名も額の中に名前だけは記載しようと思います。そうなると36名の額を取り外し、17名の写真を額から出さなければなりません。その作業を2学期末から冬休みにかけて行いました。
 歴代校長は2~4年勤務という方が多いのですが、長い方は10年という方もいました。日本の戦禍中である昭和20年前後は、11代から14代になるのですが、1年、2年ごとに交代という時代もありました。額から写真を取り出しながら、「戦禍の中、どんな思いで子供たちに接し、学校経営をされていたんだろう」そんな思いになりました。20代を過ぎると、私が知っている、小中学校にお世話になった方や教員になってお見かけした方もいるので懐かしさを感じながらの作業でした。額の中からはすき間を埋めるための新聞紙も出てきました。昭和50年の記載があります。「この頃に額を掲げたのかな…」45年ぶりの作業と実感しながら進めました。落とさないように、割らないように、写真を傷つけないようにと、どうしても慎重になりながら、時間のかかる作業でしたが、富勢小120年の歴史の一端に関われたような気がして、充実感もありました。今は17名の写真は写真屋さんに、21代から39代の写真額は校長室にある箱の中に収められています。
長年、その状態にしてあった物を動かすと「何かが起きる」って言いますよね。でも、昨年から学校の子供たちや保護者、教職員が負けずに立ち向かっている感染症のことを、歴代校長はきっと見ていてくださり、「よく頑張っている!これからも負けるなよ!」って励ましてくだくださると思います。
 明日は関東地方にも雪マークがあり、かなり冷え込むとのことです。登校する子供たちには十分に気をつけるように声かけしてください。また先日手紙でもお知らせしましたが、明日から、子供たちの多くが利用する布施入口交差点・歩道橋の動線が変わります。歩道橋の長い坂道を下って学校に向かうのではなく、途中で折り返す動線になります。教職員も着きますが、その点も声かけをお願いします。