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2020年9月の記事一覧

時間の使い方を見直す

 「“残暑が厳しい”とは今週のような毎日を言うんだろうな」そう感じた1週間でした。陽射しがサンサンという日ばかりでなく、見る見る雲に覆われてきて雨が降ったり、時には雷が鳴り響いたりと、変化が激しい天候でしたが、暑い日が続いた毎日でした。「先生、暑いよ~」「溶けちゃいそう」そんな声を登校中の子供たちから聞いたり、「朝から暑いですね」と職員間で言葉を交わしたりしました。「暑さ指数」も高く、熱中症警戒アラートが発表されて、厳重警戒や危険レベルの暑さが続き、外遊びや体育が中止になることもしばしばで、少し空が曇ってくると「先生、昼休みは外で遊べますか?」と聞きに来る子がいます。「指数の数値が上がったので、外遊びや体育はできません」という放送が流れると、「えーっ!」という声があちこちから聞こえてきます。また「数値が下がったので昼休みは外で遊べます」という放送が流れると、倍以上の「やったあ~!」という反応が聞こえてきました。「校長先生、今日は外で遊べますか?」廊下ですれ違う子から尋ねられることもあり、「どうかな?調べてみるからね」「ごめんね、今日は暑いんだ」と返答していました。とにかく暑さに一喜一憂する1週間でした。「今週の暑さはピーク」との予報もあり、涼しくなることに期待したいと思います。
 感染症による影響もあり、教員の働き方の見直しもあり、今学校では「今まで続いてきたことの見直し」に取り組んでいます。先日のメールでお伝えしたPTA活動の在り方についてもその1つです。私たち教職員にとっての“見直しの視点”は時間の使い方です。子供たちに向き合う時間や授業の準備の時間など、どのように時間の使い方を工夫していくかについて考えています。1例をあげれば、毎日の教育活動に位置づけられている清掃活動。今は週5日間、毎日20分間実施しています。この取組は長年実施されている、定番の活動です。目的は「自分たちが使う校舎をきれいにする」ことですが、やるべきことが多い中、その目的は達成されているでしょうか。富勢小では「あじみ運動」を掲げ、清掃活動への取組を通じて子供たちを育てようとしていますが、反省すべき点も多々あります。高学年の児童(5年生は児童会役員4名)に「清掃時間が減ったら、学校はきれいでなくなるか」について聞いてみました。はじめは戸惑った様子でしたが、「その分、掃除の時間に頑張れば良い」「掃除のないときにきれいにすることを心がければ良い」「減った分、他の活動ができたり、早く下校できたりになれば嬉しい」という声が返ってきました。「きっといい加減な人もいると思うけど、みんなで働きかけてできるようになることを期待したい」そんな声もありました。「子供たちはしっかり考えているし、よくわかっている」と感じ、嬉しくなりました。決まっているからやるのではなく、何のために、どのようにやるのかが大事で、そのことを子供たちにしっかりと伝えること、そして理解し、実践できる子供から学級全体に広げていくことが目的を達成するには必要です。新しいことに取り組む際には、子供たちの意識を踏まえながら、その点をしっかりと考えて行きたいと思います。
 すっきりしない今日の天候です。気温は30℃には届かないと言うことですが、まだまだ暑さはあります。熱中症にはくれぐれもお気をつけください。暑さの中での1週間、子供たちもきっと疲れたはず。ゆっくりと休んで、元気回復、月曜日には笑顔で会いたいと思います!