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2020年6月の記事一覧

分散登校での子供たちは…

 1日から始まった分散登校も今日で2回目が終了しました。再開してまだ4日、それも登校するのは2日なので、慣れるまでにはまだまだ時間はかかるはずです。子供たちは1日置きにせよ、「学校に行く」ということに対してどうでしょうか?「行きたくないなあ~」「いやだなあ~」そんな様子はありませんか?昨日のこと。登校はしたものの、「家に帰りたい」という子がいたので、少しの間、空き教室で一緒に過ごしました。今日の時程を話し、給食を食べて昼過ぎには下校になることを話しながら、国語と算数の練習帳に取り組みました。落ち着いてくると問題もスムーズにこなせます。「給食のにおいがする!」という余裕も生まれてきました。その後は教室に戻り、みんなの一緒に給食を食べ、下校しました。
 「『学校つらい』理解を」という新聞記事がありました。
・急な生活の変化に子供は不安になりやすい。
・学校がつらいと思う子供の心に寄り添って
・休校中は感染症に恐怖を感じたり、宿題に追われたりと、きちんと休めていない子供もいる。

以上のようなことが書かれていて、「本人からの訴えがなくても、何か不安を抱えていないか目配りが必要だ」とまとめられていました。イライラするなど気持ちが落ち着かないときが増えたり、不眠や寝坊、食欲がないなど、気になる様子がありましたらお知らせください。
 授業も始まって4日目です。いつものようになってきたものと、今までとは全く違うものと、今日1日だけでも様々な場面が見られました。まずは6年生の体育。体育の服装をした子供たちが何故かイスを持って体育館に向かいます。「イスは何のため?」と体育館を覗くと…子供たちがつかまってバランスを取ったり、体を支えたりする道具として使っていました。道具を共有するなら消毒が必要なので思うように使えない、体育館に自分のイスを運べるのは6年生のみ。まさに「6年生の工夫だな」そう思います。続いて音楽の授業。4階に足を運ぶと琴の音が響いてきます。音楽室では5年生が順番に爪(共有せず)をつけながら琴の弦を弾いています。本来なら1学期の教材ではないのですが、他の楽器は思うように使えず、教材を入れ替えて扱ったとのこと。音色は聴いたことはあっても触ったことのない児童ばかりです。表情はいきいきとして、音を出し終わった後は満足感があふれていました。教室では…黒板には算数の学習問題が提示してあり、子供たちは出された問題に取り組んでいます。できるとさっと手を上げ、机間指導をしている担任から○をもらったり、つまずいている場合にはその場で指導を受けたり、人数が少ない分、短時間で進んでいるようです。1年生の授業では文字指導が丁寧に行われていました。こんな様子は今まで当たり前に見てきた光景ですが、「こんな場面が戻ってきた」そんな感じでした。
 1年生の給食も2日から始まっています。給食の片付けの際には6年生が手伝ってくれています。本来なら入学式の会場設営や当日のお世話、そして入学式に参加しての学校紹介など、6年生としての存在感を伝える場はたくさんありました。そういうことができない今年、6年生にとっては初仕事になりました。遅れてはいけないと時間を気にしながら給食を食べ、進んで1年生の教室に向かっているとのこと。「6年生の自覚」を感じるその様子を、とても嬉しく思います。今までのようにはできないことはありますが、そんな中でも関わることは必要だし、工夫して関わることはできるようです。3月からの休校で、当たり前のように続いてきた6年生への階段を登れていないことが心配でしたが、そんなことはないようです。安心しました。そんな6年生にしっかりと頼っていきたいと思います!