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2020年5月の記事一覧
いよいよ学校再開です!
5月も休日の今日と明日だけになりました。いよいよ来週月曜日は学校再開です。4月6日に始業式は終えているものの、やはり新学期スタート!という感じはありますが、季節は6月。例年ならプールの準備が着々と進む時期で、陽射しも夏を感じる日々が続くでしょう。子供たちも保護者の皆様も、そして私たち教職員も、「違和感」は感じますが、新しい学年の教育活動に徐々に取り組み、タイミングを見極めながら加速していきたいと考えています。
昨日は1日に行う入学式の準備も済ませました。フロア一杯に間隔をとって児童と保護者の椅子を並べました。富勢小の体育館の広さから1m以上の間隔を保つことを考えると、240名が入れる数ということで、新入生と保護者、そして教職員でちょうど、その数になります。「30分ほどの時間で雰囲気を目一杯作りながら」という、ちょっと欲張りなめあてを掲げて式を行っていきたいと思います。
明後日からの学校再開に当たり、正直言って、私たち教職員も不安は一杯です。経験値がないと言うこともそうですが、「感染させない!感染しない!」という危機感があるからです。年度始めは教職員との面談があるのですが、どの教職員からも感染症の不安が聞かれました。子供たちが集まってくる学校で、3密を防ぐためには我々だけの指導ではできません。子供たちの意識を高めることと家庭の協力です。今週始めの3日間の登校を振り返りました。学級の3分の1の子供たちなので、密の状態は防げます。意識が高い子供も多く、その点は嬉しく感じました。ところが2日目の「健康観察カード忘れ・検温忘れ」は全体で50名を超えました。朝の忙しい時間帯に検温、カード記入は手間かもしれません。でも今はそれをやらないとダメな状況なんです。子供たちにも意識させ、自分から体温を測る習慣をつけることはできるはずです。忘れた子供たちはどうするか…そのまま教室に入れることはできません。職員室に来て検温し、メモをとり、それを持って教室に向かいます。熱が高い子供は家庭に連絡し、その日は自宅で休養してもらわなければなりません。もし学校内で感染が拡大すると、学級閉鎖にとどまらず、学年、学校全体がしばらくの間、休校になってしまいます。「ハンカチ忘れが多い」という実態は昨年、お伝えしました。現状をチャンスと考え、忘れ物に向き合い、子供たちを変えていきましょう!ぜひ、「検温、カード記入、そして持参」に学校全体で取り組んでいきましょう。慌てるつもりはないのですが、今は時間が欲しいときです。毎朝、職員室廊下での検温の時間は少しでも減らしたいと思います。
柏市のHPに「学校再開に伴う『新型コロナウイルス感染症』の感染拡大防止のためにご協力をお願いします」という、柏市教育委員会から出された通知文が掲載されています。来週には子供たちを通じて配付もします。この中に、
◎家族内感染が多いため、ご家族に発熱や風邪症状がある場合にもお子様を休ませてください。
というお願いもあります。「家庭でできる感染拡大防止策の1つ」として、どうぞご協力ください。
学校では感染防止策をできる限りとりながら、子供たちにとって実のある教育活動になるよう努力していきます。まずは「学校って意外と楽しい!」と思えるように、また様々な取り組みから「自分のことは自分でできる子」を目指して行きましょう!
3日間の学習状況確認日
子供たちにとって久々の学校ですが、今までの学校とは少し違います。流し前の廊下には混雑を防ぐために待機する場所を表示してあったり、蛇口のハンドルを1つおきに外してあったり、また教室によっては出口専用、入口専用と決めてあったり。歩く場所を分けるために矢印を示していたり。きっと子供たちなりに違和感を感じたことでしょう。2時間の内容は課題として取り組んだ学習内容の確認が中心でしたが、まず最初に感染しないための取り組みや注意点などを、どの学級でも話しました。手洗いやうがいをすること、「T」を意識して友達との距離を意識すること、流しやトイレの使い方などですが、子供たちから「密を防ぐため」という発言も聞かれ、子供たちなりに感染症予防を意識していることがわかりました。一人一人、距離を置いて実際に校庭に出たり、教室に戻ったりする学級もありました。この3日間は学級の人数が少ないから意識できたこともあるはずです。来週からは半分、2週間後には全員が教室に集まります。いろいろな取組をしても、一番大切なことは自分で意識して実践することです。「つい」やってしまうこともあるでしょう。そこから「あっ、いけないんだ!」と気づき、気をつけること…それを繰り返しながら身についていく、身につかせていく、心がけていきたいと思います。朝、子供たちが登校して一番先にやることは健康観察カードを確認しながら提出することです。未記入の場合は教室に行かずに職員室で計りました。この3日間、数名の子が職員室での検温を実施。ぜひここは各家庭に協力していただき、「当たり前」にしてください。
3日間続いた登校日でしたが、初日は今までにない妙な緊張感がありました。「子供たちはどんな気持ちで登校してくるんだろう。『教室に入りたくない』って言い出す子供はいないだろうか」とあれこれと考えたからかもしれません。きっとそう感じた各担任もいたでしょう。これも今までにない経験です。子供たちの中にも緊張した子は多かったでしょうね。あくびをする子が多いかな…廊下を歩きながらそう感じました(マスクがあるため、余り目立たないことも)。これも仕方ないかもしれません。1年生は一度学校には来ているものの、入学式前の登校です。多くの保護者の皆様が一緒に登校してくださいました。ご協力、ありがとうございました。マスク越しではありますが、「おはようございます!」とニコニコと挨拶してくれる様子が伝わり、とても嬉しく思いました。3日間の様子を振り返り、来週からの分散登校につなげていきたいと思います。
5月22日
4月からの休校中、私が行ったことがあります。それは校長室の整理整頓。書棚には結構古い書類も残されており、「いつかどこかで整理整頓を」と思っていたので実行しました。今週になってからは校長室にある金庫の整理です。金庫と言っても大金が入っているわけではなく、卒業生の記録と学校の歴史を記載した物が入っています。富勢小学校は今年で121年目を迎える歴史もあり、校長室の小さな金庫には入らないため、職員室の大きな金庫にも保管されています。それを引っ張り出して見始めると、午前中は思いのほか早く過ぎていきました。
・明治16年5月14日 定期試験アル 児童総数52名(男44 女8) 受検人員50名(病欠2) 合格児童数50(優等児童数2)
・明治37年3月 修学旅行 東京市上野 浅草 公園 54名(小人 30銭 大人 45銭)
・明治41年3月 修学旅行 横濱(浜)市 70名(小人 60銭 大人 80銭) 天気晴朗非常盛大
薄い和紙に墨を使って、小さな文字なのに、細くきれいにびっしりと書かれています。内容もそうですが、その文字の達筆さにも感心し、見入ってしまいました。大正の時代になると4月に「全校児童花見遠足行ふ」とあり、場所は「桜山」。桜山とは今の「あけぼの山」とのこと。昭和35年の記載には、「4月16日 2の1 流感のため学級閉鎖」「5年遠足筑波山 1年桜山 2年谷津遊園 3・4年姉崎海岸 6年遠足鎌倉・江ノ島」などなど…。タイムスリップしたような気分になり、充実感いっぱいになりました。『富勢小80年ところどころ』という記念誌がありますが、それによると、
・1番最初の学校は明治6年の「天眞学校」(布施・南龍寺)
・明治7年 「公立布施小学校」に名称変更
・明治20年 「布施尋常小学校」に名称変更
・明治22年 「富勢村」が誕生
・明治33年5月22日 「富勢尋常小学校(今の富勢小学校)」が開校
という歴史を経て、今年、学校は121年目を迎えています。開校当時の様子は「かけ足をする子の上に花びらが散ります。遠くには菜の花が黄色いじゅうたんのように広がり、その向こうには利根川を行く高瀬舟の帆がただようのどかな絵のような景色でした」と書かれていました。先ほどの修学旅行ですが、柏駅から汽車に乗って上野公園に行き、公園で弁当を食べます。そして午後は帝国博物館を見学してから浅草へ行き、南千住から汽車に乗ったとのこと。そのときは18時だったそうです。そして柏駅に着き、そこからはたぶん歩いて…帰宅は20時頃になったんでしょうか?何だか想像するとどきどきしてしまいました。
5月22日の創立記念日を意識したわけではなく行き着いた学校の歴史です。ちょっと運命を感じました。そんな歴史のある学校に勤務していることを受け止め、しっかりと現状に向き合っていきたいと思います。
6/1より分散登校
「再開に向けた準備期間」の2週目が始まりました。子供たち、朝は起きましたか?挨拶はできましたか?休校期間中、集中して読書に取り組む姿は見られましたか?(本当なら、「習慣づきましたか?」と聞きたいところですが、ハードルが高いかな…と思い) 5月も残り2週となり、学校再開も今度こそ、目の前に見えてきた気がします。
本日午前中に臨時校長会がありました。場所は柏中の体育館。小学校42校、中学校21校、市立柏高校の校長64名と河嶌教育長をはじめ市教委担当職員が集まり、行われました。6/1からの取組概要については14時過ぎのメールで流れたとおりです。詳細についてはHPやメールで今後、伝えていきます。「分散登校」…意味は伝わる言葉ですが、私にとっては(たぶん!)生まれて初めて聞く言葉です。また「夏休みが短縮」という経験も初めてのことです。河嶌教育長は感染症に関して「誰も経験していないこと。だから対応も初めてのことばかり。できない理由を探るばかりでは何も始まらない」と繰り返し、話されます。感染リスクがまだある中、できる限りそのリスクを減らした上で、ゆるやかに学校を再開していく取組が示されました。それに従い、富勢小の取組を考え、皆様に伝えていきます。
まずは来週の、学級を1/3にしての分散登校です。兄弟姉妹を考慮してグループ分けをします。登校時刻は通常通りですが、下校は早くなりますので、帰宅確認はお願いしなければなりません。1年生も実施します。入学式前の登校ということで、今までにはない取組です。初めてランドセルを背負い、黄色い帽子をかぶっての登校は不安はあるでしょう。やはり皆様のサポートが必要です。そして6/1からは学級を半分にしての分散登校です。予定表を渡しますので、登校日を確認していただき、健康観察の上の登校をお願いします。この日からは給食も始まり、休職後に下校となります。この日には午後から入学式もあります。「午後からの入学式」も経験がないことであり、式の内容も工夫していきたいと思います。1年生は翌2日から給食が始まります。今までなら「学校生活に慣れてから給食」が当たり前でしたが、当たり前のことができない状況での取組です。やはり「1年生にとってこれは厳しい」という声は上がりました。今までの経験がないからこれは当然です。いつものようにではなく、教職員が関わって取り組み、「給食って美味しい!学校は楽しい!」と、1年生に思ってもらえれるようにしていきたいと考えています。
6/9(1年生は6/10から)からは通常日課による分散登校を実施して、6/15(1年生は6/16)らは通常の登校になります。これまでの半月で、3か月の休校期間を取り戻すことは難しいでしょう。私たちが学校で見る子供たちの様子、そして家庭で皆様が見る子供たち様子、発する言葉など、気になることがあれば共有していきたいと思います。取組の詳細については今後、HPやメール等でお伝えしていきますので、不確かな点や間違いなど、お気づきの点はお知らせください。初めての取組が続きますが、しっかりとイメージしながら考えていきます。
5月も半ば
夏日が数日続き、地方によっては真夏日も。「このまま夏になってしまうの?」そんな思いにもなる好天が続いていただけに、今朝の涼しさにはホッとします。昼からは雨という予報も出ていますが、「今日は静かに過ごしたいな」そう思うのは私だけではないかもしれません。今週から「学校再開に向けた準備期間」とお伝えしていますが、1週間が過ぎました。『これだけ続けてほしい5つのこと』はどうですか?「おはよう!おやすみなさい!」はしっかりとできていますか?「お母さん、休みが続いたから学校まで歩けるかな。今日だけは車で送って」学校再開後に、こんな場面があったら、子供たちのために「時間がかかっても良いから自分で」と、伝えてくださいね。そうならないために体力は大丈夫ですか?休校中に出勤し、私が努めてやっていることがあります。毎朝、校庭をぐるっと1周して、校舎内も午前午後と2回はまわることです。それだけで2500歩くらいになります。子供たち同様、私も学校再開に向けた体力作りをしているんですよ。1日5000歩以上が目標です。
今週から職員は「偶数学年の日」「奇数学年の日」「全体」と分けて出勤しています。できるだけ全員が集まる時間は短くし、職員室以外の場所で学年会議をしたり、作業をしたり、掲示物を作ったり、オルガンの練習をしたりと、やはり再開に向けた準備をしています。全員が出勤していても昼食時に職員室にいるのは数名で、場所を変えてそれぞれが食べることもしています。4月、5月に予定されていた出張もほとんどなく、自宅か学校かの勤務を続けています。出張として学校出ているのは私だけかもしれません。昨日も午後から沼南庁舎に出かけました。出張の目的はほぼ決まっていて、やはり学校再開に向けた準備です。「どうなるの?」と皆様が心配されていることはきっと多いでしょう。再開が予定されている6月まで来週、再来週と2週となってきました。来週以降にお伝えできることがあると思いますのでお待ちください。
「健康観察票」への記入は毎日、続いていますか?私も3月から4月、5月と続けていますが、最近は習慣づいた気がします。朝起きて、夕方帰宅して体温を測り、票に記入していきます。具合が悪い日はほぼ無く、体温も安定している事実から「よし!」というスイッチが入る感じがします。学校が再開すると言うことは人が集まってくると言うことです。子供たちも、教職員も「健康観察票による安心」を持って集まることは第1に必要なことです。「集まる」ための条件として、毎日の健康観察は必須…これは全員で共有したいと思います。毎日の積み上げが“異常”に気づくことにもつながります。こんなときだからこそ、高学年の子供たちは「自分の状態」が今まで以上にわかるようになったのではないでしょうか。これもついた力の1つですね。
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