校長室より

令和 6 年度 校長室より

富勢小の前身の学校へ・・・魅力ある富勢

富勢小学校は今年創立125周年を迎えます。ここの場所に富勢尋常小学校ができる前は、布施尋常小学校と根戸尋常小学校があり、その2校が一つになって富勢小学校となりました。そのルーツを2年生の学区探検や6年生の富勢の歴史といった、生活科や総合的な学習の時間で学んで欲しいと願っています。

そこで、昨日は根戸尋常小学校があった東陽寺へ、今日は布施尋常小学校があった南龍寺に出かけてお話をきいてきました。

北柏駅近くにある東陽寺では、今の本堂が明治維新前から使われている建物で、今はご本尊が安置されているところが職員室だったようで、教室と分けるための扉のあとがしっかりと残っているところを見せてくださいました。

 

鎌倉時代から脈々と続いている歴史の一端を聞くことができ、ご住職も昔は高等学校の先生をされていたとのことで、子供たちが訪ねてくれるのを楽しみにしてくださいました。毎月第三木曜日には子供食堂を夕方行っているようで、コロナ明けてからは、小学生が少なくなってしまい寂しくしているとのこと。テイクアウトで行っているので、是非訪ねてみてください。

今日は布施にある南龍寺を訪ねました。こちらは布施尋常小学校で、東陽寺と同じように江戸時代からの寺子屋が地域の人々の力で学校とされていったというお話を伺いました。

 

今の本堂は建て替えられたようですが、昭和の頃には当時の子供たちが墨で落書きをした文字が雨戸の裏側に残っていたり、当時の名残があったようです。住職も富勢小学校の卒業で、子供たちが来るまでに色々と準備をしてくださるお話を聞かせていただきました。

富勢のあたりは、江戸への人通りの多いところだったようですし、鎌倉時代の北条氏や相馬氏とゆかりの深い方々が住んでいて、今もそのつながりが残っているようです。

歴史は、教科書の中にあるのではなくて、住んでいるこの場所に脈々とつながっているのですね。

地域を教材として学習を様々な学年で展開していきたいと思い、その下調べをしながら、学ぶことの楽しさを味わっています。