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令和2年度 校長室より
2.7倍
「2.7倍」…この数字、何だかおわかりでしょうか?
2019年度に実施した公立小学校・教員採用試験の全国平均競争率です。最も低い自治体は1.4倍、最も高い自治体は7.1倍で、千葉県は2.1倍とのこと。「教員の仕事は多忙過ぎる」ということで、教員をめざす人の減少が続いているとの記事が掲載されていました。今週の打合せでのこと。職員に「2.7倍」を紹介し、「教員の仕事の魅力は何だと思う?」と尋ねました。自分はどうして教員になったのかなあ…まず、現職の私たち教員が原点に戻り、そこから教員の仕事を見つめ、やりがい、魅力、そして改善点に取り組むことが今、必要なんだろう、そしてコロナ禍ではあっても、いきいきと仕事に取り組むこと。それが「教員をめざそう」と感じさせる大事な点だと思います。
私が教員になって思うことは、小学校4年生で担任していただいた男性の先生の影響が大きいということです。その先生は初任で、とても厳しかったけれど、よく遊んでくれました。その先生が叱るときの表情や話す言葉を何となく覚えています。その時はきっと「こんな先生になりたい」なんて思ってはいなかったはずです(小学生の夢はジャイアンツの選手でした…)。自分の目の前にいる一人の大人の言動に納得し、「こんな大人にならなきゃ」そう思うことが染みついていったんでしょう。5年生になると担任は代わり、女性の先生に。その先生は「あの先生(4年生での担任)が良かった」という私の不満(結構、わがままな子どもでした…)に対しても叱ることなく、受け入れて、その先生らしく厳しく、優しく接してくださっていたことも覚えています。やはり目の前に現れた一人の大人としての影響は大きかったと感じます。それが子供たちに関わる教員としての一番の魅力なんだろうと思います。集団生活をする学校では、学習や友だち関係、そして今はコロナ禍という問題がたくさんある中で、子供たちと一緒になって問題に向き合い、解決していくために進んでいく大人は必要です。その役割を私たちは担っている…しっかりと自覚していきたいと思います。今月後半には職員と面談する機会があります。「教員の仕事の魅力は何だと思う?」それぞれの思いを聞いてみたいと思います。
今日は立春!
「コロナ外!」そんな声も、昨日の豆まきではしたのではないでしょうか。緊急事態宣言が1か月延長されました。街の方へのインタビューでは、「仕方ない」「これで収まってくれれば」「解除してほしかった」「不安で仕方ない」「効果があるのか…」と、様々な声がありましたが、飲食業を中心に影響の大きさを嘆いている声が多いようでした。休校ではない学校にとっては1月に引き続いての2月ということになります。しかし、学年をまたいでの交流はしない、外部の方の来校をできるだけ控える、ことも引き続くので、委員会やクラブ活動、皆様によるボランティア活動も実施できません。来週に予定していた新入生保護者の皆様への来校による書類等の受け渡しも中止し、別の方法をとることにしました。また授業参観は実施せず、オンラインによる懇談会のみ実施します。そして6年生の卒業に向けた行事もこの時期、大切なものです。2月末の「6年生を送る会」は全校児童が体育館に集まることができないので、動画視聴による内容で検討しています。
そして3月17日の卒業式。昨年のこともあり、きっと心配されている方も多いことでしょう。感染症の状況によって、また学校の規模によって、どのように実施できるかは左右されますが、「時間短縮、蜜の回避」、保護者の方の参加を見すえて検討していきたいと考えています。まずは校内で協議し、6年生の保護者の皆様にはお伝えしていきたいと思いますのでお待ちください。
今、必要なのは感染を防止する取組と感染による影響を最小限にとどめる取組を、同時に進めることです。学校生活では子供たちと一緒に感染防止策への取組を引き続き行います。家庭では同居する家族の体調に、皆さんで関心を持っていただき、「念のための休養」や「念のための相談」をぜひ、お願いします。連携して、不安いっぱいの時期、困ることが多い時期を乗り越えていきましょう!
特性に恵まれる
これは数日前のニュース番組でのこと、版画家の石村嘉成さんを取り上げた内容で、石村さんが学校を訪問し、子供たちと一緒に版画制作をする中で、語った言葉です。石村さんは幼い頃、自閉症と診断。お母様が厳しく、優しく、石村さんの良さを引き出すべく、愛情を持って子育てをする場面も紹介されました。きっとお父様が撮影しているのでしょう、動物園での母子のやりとりも紹介されていました。そのお母様も若くして他界、動物を取り上げた石村さんの版画作品には、愛がたくさん感じられました。石村さんは今でも親子で訪れた動物園の映像を度々、みるとのこと。ご両親の思いが今の石村さんを支えていると感じました。
「特性」とは「そのものだけが持つ性質。特有の優れた性質」という意味です。「特性がある」という表現に止められることは多く、「優れた性質」そして石村さんのように「恵まれている」という表現はしないことが多いのではないでしょうか。だからこそ私にはこの石村さんの言葉が印象に残りました。「子供たちはみんな、特性に恵まれている」ということですよね。学校での集団生活を送っていると、自分とは違う様々な子がいることに気がついてきます。それは高学年になるほど、気づきも多くなっていくでしょう。自由奔放に振る舞える子、逆に子供なりに気を遣い、思うように振る舞えない子、勇気を出そうと思っても、その一言が言えない子、他人の困っていることに気づき、心配してあげられる子、…クラスに30名の子供たちがいれば、実に様々な子供たちがいるはずです。自由に物を言い、振る舞える子を見て、「なんで自分は思うように物が言えないんだろう」と悩む子はいるでしょう。そういう子がいるから自由に物が言える子がいかされ、集団が成り立っているのですが、そればかりが繰り返されていたら集団の価値がなくなっていきます。「あなたの良さはここ」と、大人が関わって気づかせていくことが大事であり、集団においては、それぞれの良さを気づかせていくことで認める気持ちが生まれ、価値が高まっていくんだと思います。
「人は生まれながらに特性に恵まれている」石村さんのこの言葉は、大人が子どもを見る際に忘れてはいけないことだと感じました。私たちも学校で子供たちに関わる際、このことを忘れないようにしていきたいと思います。
1月から2月へ
緊急事態宣言の中の1月は、委員会やクラブ活動、特設クラブ活動、ステップアップ学習会や「おはなしのへや」の読み聞かせ活動、ボランティア活動などが中止となってしまいましたが、子供たちは一生懸命に感染防止の取組をしながら、できる限りの教育活動を進めてきました。感染症の状況は思うように好転していない状況です。2月から3月にかけては、学年のまとめの時期であり、6年生の卒業に向けた大切な行事も予定されています。全校児童による「6年生を送る会」は今までのように体育館に全員が集まっての形は難しいと思います。これは卒業式も同様です。現状を踏まえて「できないこと」「できること」を見極めながら、方法を工夫して実施していこうと考えています。保護者の皆様へはできる限り、早めの連絡に心がけますので、どうぞご理解ください。
「児童が感染」というメールを昨日、流しました。「学校では広がっているの?」と心配されている方も多いかと思います。学校で取り組んでいることは、新しい生活様式で過ごし、健康観察カードによって児童の健康状態を把握、体調が悪い場合には早退の家庭連絡、そして家庭に協力を依頼し、「(家族も含めて)症状がある」場合には欠席していただき、「検査を受ける」等については電話連絡をいただいています。必要に応じて教育委員会と保健所に連絡を取り、指示を受けながら対応し、児童に感染の疑いがある場合には、数日前からの活動の記録を提出し、どんな活動をしたか、どんな関わりがあったかがわかるようにしています。それによって濃厚接触者の有無、拡がりの状況を判断、その指示を受けて対応しています。昨日のメールにより、保護者の方から次の2点、ご指摘を受けました。
○欠席児童への連絡方法
○欠席児童の学習保障
以上については検討し、来週早々に連絡します。ご心配をおかけし、申し訳ありません。
心配がある中で2月を迎えますが、子供たちにとって大事な時期であることは間違いありません。何ができるのかをしっかりと見極めながら取り組んでいきます。保護者の皆様には引き続き、子供たちや家族の皆様の体調管理に努めていただき、「念のための欠席」「念のための連絡」に心がけていただきたいと思います。
「学校評価アンケート」回答へのお願い
今日の給食の献立は「うめいりおにぎり」でしたが、「おにぎりが出てくるの?」と興味を持たれた方もいらしたのではないでしょうか。実はエンボス手袋を子供たちに2枚配付し、刻み梅入りのご飯が茶碗に盛られ、そこから「自分で握って、のりを巻いて食べる」という給食だったんです。会話が楽しめない給食時間を過ごす子供たちに、ちょっとでも楽しい時間を!という思いで中山栄養教諭が計画し、給食室が取り組んでくれました。「えーっ、面倒くさいな」とは言いながらも、顔をほころばせながらおにぎりにしていました。上手に三角だったり、テニスボール風だったり、いびつな石みたいだったり、お家の方が握ってくれるおにぎりとは違い、形は様々でしたが「口に入れれば同じ」ということで、子供たちは味わっていました。「いつも握っているよ」「初めて握った!」「うまく三角にはならないよ」とは、子供たちの感想です。手の大きさが違うこともあり、高学年は大きめのおにぎり、低学年は小さめのおにぎりでした。ほんのわずかではありましたが、楽しいひとときを過ごすことができたようです。
本日、メールにより「学校評価アンケート」をお願いいたしました。メールによる回答です。先日のPTA役員アンケートに引き続いてのアンケートで大変恐縮なのですが、どうぞよろしくお願いいたします。
①学校運営について
②教育環境について
③学習指導について
④相談体制について
⑤安心・安全な学校づくりについて
⑥情報発信について
⑦学校教育目標について
⑧めざす児童像について
⑨子供たちにつけたい力について
以上の9項目についての質問事項です。⑨については選択していただき、最後には教育活動全般についての自由記述もあります。コロナ禍の今年度は、学校に来ていただいて子供たちの様子や環境について見ていただく機会が大変少なく、「わからない」と回答される場合も多いかもしれませんが、少ない情報、限られた情報の中で判断し、回答していただきたいと思います。回答していただいた結果を考察して、来年度の取組にいかしていきたいと考えています。回答期限は1月31日とさせていただきました。ご協力をよろしくお願いします。
授業参観は中止、でも懇談会は・・・
昨日、メールをさせていただきましたが、2月に予定していた授業参観は感染症の影響を考慮し、中止にします。仕事の都合をつけ、時間を取っていただいた方はきっと多かったはずです。本当に申し訳ありません。2月に実施予定の授業参観・懇談会を職員間で協議する際、重きを置いたのは懇談会の方でした。2か月間遅れの新学期であり、コロナ禍の教育活動ではありましたが、子供たちは日々生活し、課題をクリアしながら成長を遂げています。そして間違いなく、4月には進学、進級。その上で保護者の皆様との懇談は大事だと考えました。そこで現在、検討しているのがオンラインによる懇談会です。今年度、教職員の出張による研修会等もオンライン形式によるものがほとんどでした。校長会議も沼南庁舎と各学校を結んでの会議、校長研修は講師(大阪)と市内各地域(9箇所)を結んでの研修でした。はじめは違和感があり、慣れるのが大変でしたが、今は何となく当たり前になっています。会議の途中で音声が途切れたり、画像が乱れたり等、回線不良が発生して中止ということもありました。その度に改善を図っての今です。きっと始めることで、次第に慣れていくはずです。今後のことを考えると「まずやってみること」を重視しました。日程や方法など、詳細については後日連絡させていただきます。きっと保護者の皆様の方が慣れていて、スムーズにいくことも多いでしょうね。その際にはぜひ、アドバイスをください。職員の中からは「どこを見ていいのか不安だな」「ドキドキするよね」「上手くいくかな」という声があがりました。そんな不安を払拭していくためにも、どうぞ協力をしていただければと思います。
今日も気温が低く、昨夜から未明にかけて関東地方でも場所によっては積雪がありました。現在も降っているところもあります。今日の日中にかけて、この辺りでも雪になるかもしれません。となると明日の朝、路面の凍結による転倒や事故が心配です。特に歩道橋。くれぐれも気をつけるように子供たちには声かけをお願いします。
今日は「大寒」
今日は「大寒」です。「大寒」という言葉、「大」は1年生、「寒」は3年生で学習する漢字ですが、「寒」の意味がわかるだけで、「『大きな寒さ』ものすごく、寒いんだ」という感じが伝わってきますね。今朝、外にいると地域の方から「今日は寒いですね」そんな言葉を何度かかけられました。季節を表す言葉は美しいのですが、やはり生活する上で、寒すぎるのはやはり辛いです。外の空気は冷たく、廊下も冷蔵庫状態、教室は換気のための風が吹き込んできて…と、学校は自宅とは違って十分に温かくはないかもしれません。それでも今日は十分な陽射しがあり、午前中は窓際にいるとポカポカとした暖かさが感じられる日になりました。
昨日、メールでも連絡しましたが、富勢小でも児童が新型コロナウイルスに感染しました(今は体調も回復しています)。朝、それがわかり、保健所の指示に従って、児童の先週の様子を伝え、濃厚接触者の特定確認をしましたが、該当者(児童と教職員)はおらず、皆様にその旨、連絡をしました。きっと皆様もその一報に、心配をされたことでしょう。今日は朝から落ち着いて過ごすことができています。濃厚接触の該当者がいると、全体や学年、学級を休校しての追跡調査と検査が必要になります。その調査に必要な座席表や毎日の授業を含めた教育活動の記録も各学級の担任が準備しており、必要に応じて取り出せるようになっています。その時には保健所の指示に従って、感染拡大をできるだけ食い止めるように努めていくだけです。私たちも大変ですが、指示する側の保健所や治療にあたる医療機関はもっと大変です。そして該当児童や家族の心配もかなり大きいものがあるでしょう。このような状況になって思うことは、感染防止に努めることの大切さです。
○マスクを着用、手洗いの励行、密を避ける
○必要のない外出は控える。
○いつもと異なる体調の場合には、念のため自宅で休養する。
○お子様は健康体でも、同居の家族に不調の方がいれば、念のために自宅で休養する。
○お子様や同居の家族が濃厚接触者に該当したり、感染の疑いがあったりする場合には学校に連絡する。
感染した場合は体調回復に努めなければなりませんが、濃厚接触者に特定されたり、家族の体調が悪かったりすれば、本人は健康体でもある程度の期間、欠席を余儀なくされます。大変ですが、感染拡大を防ぐためには仕方がありません。様々な状況に該当しても、該当しなくても、ここは当事者の立場に立って行動する必要があります。どうぞご理解とご協力をお願いします。
「大寒」の話…「1年で最も寒さが厳しい頃だが、着実に春へと近づいている」と新聞には書かれていました。2月2日の立春を過ぎて3月に迫ってくれば身近に春を感じられるようになるでしょう。感染症もそうであってほしいと願います。
1月17日
今日は1月17日。26年前に阪神・淡路大震災が起こった日です。ニュースでは「あれから26年」という内容で、地震が発生した5時46分に、コロナ禍であっても祈りを捧げる人々の様子を伝えていました。この日が来るたびに思い出すのは、その当時、私は富勢東小の6年担任で、教室の子供たちと神戸の映像を映し出すテレビを無言で見ていたこと、そして神戸から転校してきた男児の、テレビを見ながらのなんとも言えない表情です。あの子たちも38歳になり、やはり26年の長さを感じます。そして2月末には息子と娘を連れて神戸に行ったことも思い出します。広い道路の端がズレていたり、プレハブ住宅があちこちにあったり、、シートで覆われた建物があったり、…被災地を目の当たりにしたことでした。今朝の映像では「26年たっても忘れない」「この日が来るたびに命の大切さを考えたい」と涙する人々の姿が映し出されていましたが、この光景もこれから先も変わらないでしょう。「私たちは今、亡くなった人たちの分まで生きている。コロナなんかに負けてはいられない」と力強く話す女性。とても勇気をいただいた気がします。
「手洗い11回」という話を先日しました。15日の金曜日、数えてみました。9回。結構意識して過ごしたつもりですが、あと2回足りません。行動を変えるってそう簡単にはいきませんが、今はやらなくてはいけないときです。これを機会に、意識し続けようと思いました。
感染者数がなかなか減りません。柏市からのメールで児童生徒の感染も結構増えてきていますよね。感染することは仕方がないことですが、感染を拡げないようにすることがやはり大事です。様々な感染防止策に取り組んでいますが、家庭内感染からの拡がりを避けることも大事なことです。そのために、
○児童本人に発熱やかぜ症状がある場合には自宅で休養する。
○同居の家族内に発熱やかぜ症状がある場合にも念のため、児童の登校は控える。
○同居の家族がPCR検査や濃厚接触者に該当した場合には学校に連絡する。
以上のことをお願いしています。どうぞご理解とご協力をお願いします。
まだまだ寒い日が続きます。とにかく健康に留意してこの時期を乗り切っていきましょう!!
手洗いは1日、11回
「手洗いは1日、11回は必要」ようやく動かすことができた車に乗り、学校に向かう途中で聴いた、ラジオからの情報です。自分はどうかな、考えながら興味深く聴きました。必要な手洗い場面として、5つの場面をあげていました。
①トイレが済んだ後
②食事の前
③外出から戻ったとき
④外にある物を触ったとき
⑤咳やくしゃみをした後
いかがでしょうか?1日、11回の手洗いはできていますか?5つの場面での手洗いはいかがですか?…場面で言うと、⑤は余り意識をしていなかった場面でした。でも指摘されると納得ですよね。気をつけたいと思います。回数については意識して数えたことはありませんが、「11回」という数、子供たちはどうでしょうか?登校すると子供たちは冷たい水にもかかわらず、まず手洗いをしています。トイレ、給食、休み時間、清掃、図書、体育、…これだけで8~9回、残りの2回はやはり、意識しないとできないかもしれません。それだけ今は意識をして生活を見直す時なんだ、と実感した情報でした。
「千葉県で感染者最多」「感染急拡大」「感染列島 深刻」…と、まだまだため息が出る記事が新聞には並んでいます。そんな新聞ですが、「受験」の話題も多くありました。週末には共通テストもあり、小学生、中学生、高校生といよいよ受験シーズンが始まります。状況を考えると本当に大変な時期での受検なのですが、「頑張れよ!」と、いつも以上に多くの人の声援があると感じます。健康には十分配慮し、気持ちを整えて乗り越えて欲しいと思います。
校長室の話
3連休の3日目です。皆様、いかがお過ごしでしょうか?
緊急事態宣言が出されている中、人手が減少している報道や曜日別感染者数が最多など、やはり感染症の話題がどうしても多くなります。そんな中、昨日は寒波の影響による大雪のニュースがトップでした。高速道路や国道で車数百台が立ち往生、今朝になってもまだ100台近くが動けないままとのことです。昨年暮れに続いての大雪で、映像を見ているだけでも雪の多さと降った雪を取り除く方々の苦労が伝わってきます。こちらはといえば連日良い天気が続き、陽射しもあるのですが、空気は冷たいですよね。手袋をしていても朝晩は指先が痛くなるほどです。皆様の中にも日本海側で大雪に包まれている地方に、ご親戚やお知り合いの方がきっと多くいらっしゃるはずで、心配の連続だと思います。本当にお見舞い申し上げます。
今日は校長室の話をします。120周年を迎える富勢小の校長は今までに39名が務め、私が40代目になります。校長室には初代(鈴木哲蔵先生)、2代(吉野正己先生)、6代(上田富彌先生)の3名の写真を除く、36名の歴代校長の写真が掲げられています。80周年、100周年の記念誌を見ても、この3名の写真はないので、探してもなかったのだと思います。その写真はA4サイズの大きさで額に入れられているのですが、もう掲げる場所がありません。「どうにかしなければ」と思いながら今に至ってしまいました。写真屋さんに相談し、考えた末に、初代から20代までの写真を小さくし、大きめの額に4名ずつ収めて掲示することにしました。これを機会に写真がない3名も額の中に名前だけは記載しようと思います。そうなると36名の額を取り外し、17名の写真を額から出さなければなりません。その作業を2学期末から冬休みにかけて行いました。
歴代校長は2~4年勤務という方が多いのですが、長い方は10年という方もいました。日本の戦禍中である昭和20年前後は、11代から14代になるのですが、1年、2年ごとに交代という時代もありました。額から写真を取り出しながら、「戦禍の中、どんな思いで子供たちに接し、学校経営をされていたんだろう」そんな思いになりました。20代を過ぎると、私が知っている、小中学校にお世話になった方や教員になってお見かけした方もいるので懐かしさを感じながらの作業でした。額の中からはすき間を埋めるための新聞紙も出てきました。昭和50年の記載があります。「この頃に額を掲げたのかな…」45年ぶりの作業と実感しながら進めました。落とさないように、割らないように、写真を傷つけないようにと、どうしても慎重になりながら、時間のかかる作業でしたが、富勢小120年の歴史の一端に関われたような気がして、充実感もありました。今は17名の写真は写真屋さんに、21代から39代の写真額は校長室にある箱の中に収められています。
長年、その状態にしてあった物を動かすと「何かが起きる」って言いますよね。でも、昨年から学校の子供たちや保護者、教職員が負けずに立ち向かっている感染症のことを、歴代校長はきっと見ていてくださり、「よく頑張っている!これからも負けるなよ!」って励ましてくだくださると思います。
明日は関東地方にも雪マークがあり、かなり冷え込むとのことです。登校する子供たちには十分に気をつけるように声かけしてください。また先日手紙でもお知らせしましたが、明日から、子供たちの多くが利用する布施入口交差点・歩道橋の動線が変わります。歩道橋の長い坂道を下って学校に向かうのではなく、途中で折り返す動線になります。教職員も着きますが、その点も声かけをお願いします。
画像はあくまでも個人的に楽しまれる範囲で取扱われるようお願いいたします。画像等の情報は,他の情報と結びついて個人を特定させる性質があることから,情報悪用の危険が伴います。公開範囲が広ければ広いほど悪用されるリスクが高まります。公開範囲を限定していても,そのつながりを超えて漏れていく可能性があります。
一般的なマナーとして,SNS,動画サイト等への学校行事等の画像をアップする行為については,慎重さが求められます。
子どもを不審者被害や犯罪から守る観点からも御理解御協力の程,よろしくお願いいたします。
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TEL:04-7133-2077
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