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校長日記:優秀賞をもらいました
昨年度,本校の研究は,パナソニック教育財団の助成を受けていました。
その研究成果を認めていただき,「優秀賞」をいただきました。
たいへん名誉なことだと思っています。
引き続き,子供たちのために教育研究を推進していきます。
ありがとうございました。(校長 佐和)
以下,パナソニック教育財団ホームページより転載
http://www.pef.or.jp/db/pdf/2019/2019_07.pdf
柏市立手賀東小学校の研究報告書は、大変優れたもので、特に次の3つの観点が評価され、優秀賞に選ばれました。
まず、研究に至る背景が明確であり、現場のニーズや課題に基づいて研究が行われている点です。手賀東小学校では、算数科における子どもたちのつまずきの課題を明確に捉え、子どもがどこで、なぜつまずいているかについてのエビデンスを収集、分析しながら、指導支援の手段を提案しています。
次に、手賀東小学校が提案する研究のモデルが学校の現状に基づいたものであり、参考になる点です。本報告書では、2つのモデルが提示されていました。ひとつは、授業改善のためのKKDDモデルです。これまでの教師の「勘(K)」「経験(K)」「度胸(D)」に支えられた授業設計を否定するのではなく、「データ(D)」をいれることで、エビデンスに基づいて改善していこうというものです。もうひとつは、課題の改善(解決)に向けてPDCAサイクルのC(チェック)の部分にエビデンスベースを取り入れること、また、PDCAサイクルの前に子どものつまずきをリサーチ(R)することを含めたR-PDCAサイクルを提案していることです。既存のモデルをそのまま使うのではなく、学校の現状や課題に即してモデルの意味を深めたり、新しい要素を加えたりしながら、独自性のあるモデルを提案している点も評価できます。そしてそのモデルをいかに研究のプロセスで実施したのかがよくわかるような事例が示されておりました。
加えて、多様なデータを複合的に組み合わせて考察している点です。問題の正答率、学力調査の結果、学年ごとの成果、授業の変化、子どもの変化など多様なデータを収集し、その成果と課題について考察されていました。また、他の学校が参考にしやすい表現、たとえば、事例の示し方、図表での示し方についても、高く評価されました。