校長日記

校長あいさつ

小さな学校 大きな学び
~教育の不易と流行がここにある~

ご進級,おめでとうございます。子供たちの元気な声が学校に戻り,満開の桜のなか,平成31年度が始まりました。今年度も,手賀東小学校教職員一丸となり,子供を成長させる学校として,「手賀東小学校ならでは」の教育に取り組んでまいります。

さて,教育においては,どんなに社会が変化しようとも,「時代を超えて変わらない価値のあるもの(不易)」があります。豊かな人間性,正義感や公正さを重んじる心,自らを律しつつ,他人と協調し,他人を思いやる心,自然を愛する心などを培うことは,いつの時代の教育においても大切にしなければならないものです。

一方で,教育は社会の変化に無関心であってはなりません。それは,教育は子供たちが活躍する将来を見通して行われるべきものであり,「時代の変化とともに変えていく必要があるもの(流行)」に柔軟に対応していくことも,教育に課せられた課題です。

本校は,柏市で最も長い歴史と伝統のある小学校です。手賀地域の豊かな自然,文化遺産や地域人材を活かした取り組みや,これまで長い年月受け継がれてきた体験活動などの「不易」の教育を,今年度も実現してまいります。

また,市内で一番児童数が少ない状況にあります。このことは,一斉一律の授業スタイルの限界から抜け出し,言語能力や情報活用能力,問題解決能力等の学習の基盤となる資質・能力を確実に身につけさせつつ,個人の進度や関心に応じた学びの場を目指す,これからの時代に求められる「流行」の教育を,他校に先駆けて実施することが可能であると考えています。学校規模が小さいことを強みとし,不易と流行を兼ね備えた教育を実施することで,子供たちが将来,新たな社会で,それぞれが思い描く幸せを実現するための生きる力を,大きく伸ばす学校を目指していきます。

本校の教育活動を支えていただいております保護者や地域,関係者の皆様のご期待にお応えできるよう,鋭意努力いたす所存でございますので,何とぞ一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。(校長 佐和)