特色ある研究(令和5年度)

特色ある研究(令和4年度)

特色150周年式典を終えて 〜布瀬地区 ジャンボカボチャ〜

 ジャンボカボチャグループは、ジャンボカボチャコンテストで優勝することを目標に育て、どのくらいの大きさになったのかということ、なぜこんなにも大きく成長することができたのかということについて今まで撮りためていた写真を動画にまとめ、スクリーンに映してプレゼンテーションしました。

 

 

 畑に植えたときのカボチャの苗は20cmほどでしたが、最終的に重さ35kg、周りの長さ65cmまで成長することができました。また、目標にしていたジャンボカボチャコンテストで優勝することができました。

 

 

 コンテストで優勝するほどカボチャが大きく成長した理由は3つあります。

 1つ目は、学校の畑ではなくて、日当たりのよい栄養豊富な土地である、農家の畑を使ったことです。コンテストに参加していた他の学校は、学校の畑で育てていたようです。

 2つ目は、本やインターネットを活用し、育て方や、どんな害虫がいて、どんな対策が必要なのかを調べたことです。調べたことをもとに、みんなで協力して、大切に育てたことも大きくなった理由です。しかし、自分たちで調べたことだけでは、実際に畑でどのように作業をしたらよいのかよくわかりませんでした。

 そこで、3つ目の理由として、農家の人たちが、苗の植え方、囲いのつけ方、つるや花の切り方、藁の敷き方、肥料のやり方を教えてくださり、必要な道具や農薬などの準備をしてくださりました。そのおかげで、害虫に食べられることもなく、カボチャが元気に育つことができました。

  

 ジャンボカボチャを農家の人たちと一緒に育てたことで、「手賀地域の畑のすばらしさと、農家の人たちの知識や技術の高さを感じることができました。」と、農作物に対する農家の人たちの熱意を、発表を聞いている人たちに伝えました。

 

(布瀬地区担当 野本・谷口)

 

特色:150周年記念式典を終えて ~手賀地区 旧手賀教会堂~

 手賀地区には、明治14年につくられた、旧手賀教会堂があります。手賀地区の子どもたちは、140年も前につくられたものが、今でも大事に残されているわけを調べました。150周年記念式典では、見学に行った時の写真を動画にしたものをスクリーンに映して、プレゼンテーションをしました。

 

 旧手賀教会堂は、近くのかやぶき屋根の民家を移築して建てられました。現存する転用教会堂としては、日本で唯一のものです。もし、火がついたら、かやぶき屋根でできたこの教会堂は、あっという間に燃えてしまったはずです。今でもきれいな姿で残っているといことは、戦争でも燃えず、その後も、火事が起きなかったということを表しています。

 

 ニコライというロシア出身の司祭が来たこともあります。ニコライは、旧手賀教会堂からの、手賀沼が見える眺めを大変気に入り、教会を本拠地として布教活動に力を注ぎました。

 イコンという絵もあります。天上の国と地上の国の窓として、最もあがめられるものとされています。今あるイコンは、山下りんさんが描いた絵で、御茶ノ水のニコライ堂からもらったものです。旧手賀教会堂にあるイコンはレプリカで、本物は、新手賀教会に移されています。

 

 子どもたちは発表の中で、「大切な文化財がこの地にあることを自慢に思います。」と、手賀地区の歴史を大切に思う気持ちを伝えました。

(手賀地区担当 山内・近藤・戸沢)

特色150周年式典を終えて 〜片山地区 落花生〜

落花生グループは、ゆで落花生の「おおまさり」の栽培から、道の駅販売までをプレゼンテーションにまとめました。


・協力を得ながらの栽培

おおまさりを栽培するにあたり、地域の林さん・木村ピーナッツのみなさまの協力や助言を受けながら行いました。種まき、除草、収穫と順調そのもので、道の駅販売でも51kgがたった1時間で売れました。

この体験を通して、何かものを作って売るということは思っていたよりやりやすいという感覚を児童はもっているようでした。


・販売して児童が感じた「おおまさり」の良さ

順調に育ったこと。おおまさりという品種は実が大きく、高値で売られるということ。この2つから児童が出した答えは、

「地域の方々におおまさり販売をおすすめしよう。」

というものでした。種まき直後はカラスよけをしたものの、実が土の中にできるため大規模な害獣対策は必要なく、日照りや降雨による不作の心配がありません。

これを伝えようとスライドにまとめ、150周年式典で発表しました。


・働くということ

落花生栽培や収穫、販売を通して学んだことの1つに「収入を得るのは簡単なことではない」というものがあります。比較的、順調に栽培できたものの、収穫は重労働でした。

重たい落花生を地面から引き抜く必要がある。全てが売りものになるわけではなく、小さいものや軽いものは捨てられてしまう。その後も洗って乾燥しなければいけない。そうしてやっと手にした落花生も、お客さんに興味をもってもらい、手にとってもらわないと収益につながりません。

このことを実際に体験できるのはとても貴重なことだと考えます。賃金を現金でもらうわけにはいかないので、落花生を使ったお菓子を最後にいただきましたが、苦労をして何かを得るという体験はこれから社会に出ていく上で、価値ある体験だったはずです。

・150周年式典当日

1年間を通して学んだ、

「落花生は育てやすい植物であるということ。」

「作物を作って販売することの大変さ。」

を、市長と地域の方にお伝えしました。

プレゼンテーション中は柏を代表する曲「柏踊り」を流し、華やかな雰囲気の中で発表をしました。アニメーションや動画を織り交ぜたスライドに、見に来ている来賓の方々は終始笑顔でご覧になっていました。


(片山地区担当 丸山・松下)

特色150周年記念式典を終えて 〜片山地区 北ノ作古墳〜

古墳グループは、実際に北ノ作古墳群に足を運び、現状の調査と今後の展望についてをプレゼンテーションしました。


・北ノ作古墳の認知度

調査するにあたり、古墳についての話題が家庭でも出たようです。しかし、片山地区に古墳があることを児童本人だけでなく、お家の方も知らないという現状でした。


・古墳を見に行ってみる

まずは歴史の教科書で古墳というものを学習し、仁徳天皇陵古墳イメージを持たせました。現地に到着してびっくり。

「こんな森のどこに古墳があるんですか」

「草木が生い茂っているけど、どうやって古墳まで行くんですか」

という声が上がりました。

古墳までの小道はあるものの、整備された道はなく、木々をかき分けて進みました。古墳に到着しても、木や竹が生えた小高い丘があるだけで、これが古墳とは児童も気がついていない様子でした。

こちらの地域に詳しい、大野先生にも話を伺いながら、どれだけ価値のあるものかを知ると、

「偉い人のお墓なのにこのままではよくない。」

「歴史的価値があるものだからみんなに伝えたい。」

という2つの意見が出ました。


・これからの古墳をどうする

環境を整えるべく、草刈りを試みましたが、子供の力では到底無理でした。

また、折れた木をどうするか。道を広げても良いものか。様々な具体的な課題が明確になったところで、プレゼンテーションを作りました。

市長や地域の方に

「道を作ったり木を切ったりすることは、私たちだけの力では限界があります。そこで市長さん、地域の皆さんにお願いがあります。私たちに力を貸してください。よろしくお願いします。」

と伝え、式典が終わりました。

 

(片山地区担当 丸山・松下)

特色:150周年記念式典を終えて~布瀬地区 百庚申~

 布瀬チームは,百庚申について発表をしました。

 登下校やかぼちゃの畑の行き帰りによく見かけていた百庚申。「何だろう?」「古そうだなあ?」と気にはなっていたものの,よくは知らない人が多く,9月,大野 治郎先生を講師に招き,現地での調べ学習を行いました。その後,調べたことをもとに自分たちの考えを出し合い,わからないことは更に大野先生に質問をして,発表原稿につなげていきました。百庚申を守ってきた布瀬の人々が大切にしてきた考え方や布瀬の地域が豊かであったことを伝えたいと思いました。

 また,江戸時代の終わりから明治時代の初め頃までの間に建てられた百庚申の歴史と明治時代の初め頃に創られた手賀東小学校の歴史とを比較し,百庚申と手賀東小学校とのつながりについても伝えたいと考えました。調べるほどに奥の深い百庚申でしたが,聞き手が飽きないように要点を絞って発表するようにしました。

 後半は,歴史があり貴重な百庚申であるにもかかわらず,壊れていたり倒れていたりするものがあること,また,あまり多くの人々に知られていないことを伝えました。土が柔らかいので長い時間が経つと倒れてしまうことがあり,そのせいか端が欠けていたり回りにごみが捨てられてしまうことは調べ学習の時わかりました。講師の大野先生は,「倒れていたって関係ないって思えばずっとこのまま。何とかしようと思ったら大人の力を借りる必要がある。」とおっしゃっていました。

 そこで,発表の最後は百庚申の整備を柏市長にお願いしました。百庚申の歴史や守ってきた人々が大切にしてきた考え方をもっと多くの人々に知ってもらい,これからも大切にしていきたいという気持ちを込めて発表をしました。

 

 150周年記念式典では,4~6年生による発表になりましたが,調べ学習後に考えを出し合う場面では全学年で行い,布瀬チーム皆の考えが込められた発表となりました。

(布瀬地区担当 谷口,野本)