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2025年5月の記事一覧
何点とるかの競い合い?
『日本の教育』
南点を何度漢字変換しても、何点か難点になります。困ったもんだ。
入学試験のシーズンです。何点とるかの激烈な競い合い。こんな競争に巻き込まれている若者たちは本当にかわいそうです。受験競争は私たちの時代から変わっていません。それも正解が一つだけある問題に解答する正答率が高い子どもを選び抜く制度です。一番正答率が高い子どもたちが東京大学へ入学します。私はそこで教えていました。こんな子どもたちも私のもとに送り込まれて迷惑。東大生に嫌がらせを言ったものです。あンたたち、せいぜいクイズ王ぐらいにしかなれないよって。
これから先は、日本も世界も 予測不可能な変化の時代。誰も 答えを出したことのない問いを立てて、自分で解くことができる人材こそが求められるのに、 決定的に問題なのは選抜方式がまったく変わらないこと。教育改革には、この選抜方式を抜本的に変えることが必要なのですが、そうなればこれまで受験技術のノウハウを磨いてきた進学校や受験産業などの教育業界が猛烈に抵抗することでしょう。
大学教育の入り口だけではありません。出口も大問題。ある日私のゼミの学生が茶髪を黒髪に染め直して出席しました。「どうしたの?」と訊くと、就活が始まったのでした。「個性的な人材を採用したい」と口では言いながら、男子も女子もまるで制服みたいなリクルート・スーツに身を固めて就活に臨む学生たちを見ていると、あーあ、これじゃ日本の企業に未来はないや、と思わざるをえません。
講義の後に、「質問や意見は?」と訊ねます。「意見」は「異見」とも書きます。教師の言ったことに100%同意するなんてありえません。異見があるか らこそ、学問は発展します。「ご異見は?」といわれて「べつに~」と答える学生を見ていると、つい、嫌がらせを言いたくなってしまいます。あンたたちに日本の未来は託せないよ、って。日本の教育は難点だらけです。
社会学者・東京大学名誉教授 上野千鶴子
フェミニストで社会学者の上野千鶴子さんが新聞に投稿したコラムです。正解のある問いに対して、1点でも多くとったものが選抜されるという現在の入試制度を痛烈に批判しています。現在の入試制度は、このままいけばあと10年もすれば崩壊するでしょう。現在の高校1年生が生まれた2009年の出生数が107万人。昨年2024年の出生数が72万人ですから、あと15年後には、およそ30%の高校が淘汰される計算になります。すでに早稲田大学ですら定員の6割を指定校推薦とAO入試で決めています。令和8年度の千葉県公立高校入学者選抜も様々な改革が行われるようですが、「限定された評価基準での競争」という価値観はそろそろ限界がきているのではないでしょうか。
友だちとはどういう人のことか
なにをするにも誰かさんといっしょにやるのが好きなタイプの人は友だちができやすい。友だちができにくいという人は、基本的に一人でやるタイプの人です。友だちを作りたいと思うことそのことについても一人でやるのです。ひとりで考えるのですね。いっしょにやりたいタイプの人は、友だちを作るにもだれかといっしょにやるわけです。つまり作る前から友だちがいるというわけです。誰かといっしょにやっていると、気づいたら友だちになっていたなんてこと、よくあることです。友だちの自然発生です。友だちとは自然発生です。できないから作るといった代物ではありません。できてしまうようなものだと言ったほうがよいかもしれません。なぜなら友だちというものは、いるから楽しいし、いるから豊かだ、いるから寂しくないといった側面もありますが、同時にいるから苦労する、いるから頭にくる、いるからいらいらする、などということもあるのです。そんな奴らは友だちじゃないといっても友だちなのです。何しろ自然発生するものですから。友だちができない、友達がほしいと悩む人は、友だちというもののいい面だけを求めすぎている傾向があります。自分が好むような友だちが欲しいと無理な注文をしているキライがあります。そううまくはゆきません。苦労もいらいらも覚悟の上で誰かといっしょにしたいということが少しはっきりすると、友だちは自然発生します。そして苦労します。
「じょうぶな頭とかしこい体になるために」 五味太郎 著 より抜粋
生徒たちには「多様性を認めよう」と伝えています。Diversityです。「人はそもそも仲良くすることが難しい」だから「自分と違う考えを認められるように努力してほしい、多様性を認められるようになってほしい」という意図です。また最上位のルールとして「命と人権を大切にすること。差別をしてはいけないこと」を意識してほしいと伝えています。相手を嫌だなと思う心、差別をする心を完全に消し去ることはできません。大人だってできないでしょう。むしろ、そう感じたり、思うことは誰にも止められないし、思うことは自由なのです。憲法19条で保障されている「思想信条の自由」のうちの「内心の自由」です。心の中で、何を考え何を信じるかは誰にも干渉されません。「嫌いだ」「むかつく」と思うことは仕方ない。でもそれを理由に差別したり、いじめたりするのはダメです。意識をすれば差別をしないことは誰でもできるはずです。意識をすればいじめはなくせるのです。無理に仲良くする必要はないのです。相手に対する思いやりを持つのと同じくらい、自分自身も大切にしてほしいのです。お互いに尊重しあうこと、つまり多様性を認められるようになってほしいと願っています。
校庭の草花2
2三中の校庭にはたくさんの樹木や花が植えられています。用務員さんが花壇やプランターに季節ごとに植えてくれ、いつもきれいに整えてくれています。そのほかにも花を咲かせている草花があります。鳥が食べた果実が糞として落とされたり、昆虫が運んできたりして花が咲きます。果実の果肉には発芽を抑える働きがあるため、食べ終わった後の種子が糞とともに落とされることで、花は生存範囲を広げていくのだそうです。植物の生存戦略には驚かされます。小学校2年生の国語の教科書にある「すみれとあり」を思い出しました。
オオキンケイギク(大金鶏菊)
アメリカ原産の宿根草で、外来種として野外に定着して問題となり、栽培は禁止されている。在来種の成長場所を奪ってしまうことから、駆除が推奨されている。
ユウゲショウ
アカバナ科マツヨイグサ属の多年草。アメリカ大陸原産。明治時代に観賞用として輸入されたものが関東地方以西で野生化。道端でよく見かける。
ヒメジョオン
キク科ムカシヨモギ族の植物。白い花を咲かせる越年草。貧乏草という不名誉な呼ばれ方もする。
オオキンケイギクに昆虫がいます・・・
柏三中の部活動
部活動については様々な意見があり、現在進められている地域移行も含め方向性が模索されています。柏三中では昨年度から、完全下校時刻を17時に設定し、「練習の量から質への転換」と、「生徒の主体的な活動」を進めています。PTAからも部活動に対して予算的な支援をいただけることになり、それについては生徒たちから要望を出せる仕組みににしていただきました。今年度は部長会の活動を活発にして、これまでの活動を振り返り、他の部活動の良い取り組みを参考にし合うためのミーティングを行いました。それぞれの部長の思いを紹介します。
野球部
時間の使い方が大切になっていき、まずは整理整頓から始まり、その時にチーム全員が同じ方向を向かないといけない。練習の内容を濃くして、練習のための練習にならないように一つ一つの意味を考える。そしてもっと応援されるチームになり、その恩をプレーで返す。その時に全員が感謝を忘れない。どんなに小さなことでも手を抜かず全力でやる。最後に悔いが残らず笑えるようにする。
サッカー部
時間を大切にしたり、整理整頓からすべてが始まることなどもすべて意識して、あいさつや礼儀などは当たり前のことですが、チーム全体で当たり前のことを当たり前にこなすことはすごく大事だと思います。自分は残り少ない三中サッカー部として活動していく時間をチーム全体でこだわって、一つのプレーや試合での準備、アップでの行動など基礎的なことをもう一度、総体前に見直して、総体で必ず結果を残し、結果を残した後には後悔が一つも残らず、うれし涙で終わる、そんな活動を今後は意識して行動したいです。
美術部
整理整頓や挨拶、返事など基本的なことからはじめて、部活の雰囲気が少しでも良くなるように心がけていきたいです。描いているものは人それぞれ違っていても、お互いがよい作品をつくることができるように声を掛け合っていきたいです。今回の部長会で出た悪いところを少しでも改善できるように、声のかけ方を工夫するなどをしていきたいです。
家庭科部
年に一度の輝秋祭がより良いものになるために、部長会で聞いたことを生かし、まずはチームの一人一人が輝秋祭に向けて制作するように部活に来るように呼びかけ、あいさつや返事など今までおろそかになっていた課題を改善できるように部内で名無し合う機会を設けて、顧問の先生とも相談しながら、よりよい部活動になるようにしていきたいです。
女子バスケットボール部
〇全員が大会に勝つ意識を持つ
⇒普段の練習から集中し、気を抜かない
全員が本気で仲間とぶつかり合う
悪いところは互いに言い合い気づかせる
〇ふざけた楽しい思い出ではなく、全力でやった楽しい思い出をつくる
⇒メニューの間の雰囲気をよくする。(ふざけた話をするのではなく、プレーの話をする)
気づいていないところは気づくまで言い続ける。優しさだけではなく厳しさも持つ。
陸上部
自分のベストを出すためや県大会に出場するためなど、それぞれの目標を達成するために引退までの一日一日、少ない時間の中で悔いをのこさない。結果が良くなかったとしてもこの部活に入っててよかったとプラスの方に。マイナスな言葉は絶対なし!
コンピュータ部
撮影するときに会場に行く際は、その場にいる選手全員が真剣に望んでいることを忘れずに、それに見合った立ち居振る舞いを心掛ける。常に身の回りを清潔にし、道具を使う際には次の人のことを考える。そして周りの支えてくれる人間に対しての礼節を欠かさない。
卓球部
一つ上と戦える最後の大会なので、相手をしてもらえることに敬意をもって接することができるように、あいさつをさらに大きな声でできるようにしたい。もっと応援できると思うので甘えずに声を出すようにしていきたい。練習でぐだっとしているところには気合を入れていけるように切磋琢磨できるようにしていきたい。
剣道部
〇悪いところは周りの人たちで声を掛け合ってしっかりなおす。
〇自分たちで決めた目標に向かって頑張って練習する
〇最後の大会で悔いの残らないように精いっぱい頑張る。
〇部長・副部長が最初に行動することでみんなを引っ張っていく。
吹奏楽部
〇ちゃんとやっていない人を気づかせるために毎日呼びかけをして、部員全員がまとまるようにする
〇毎日計画を立て、無駄な時間がないようにする。
〇できないことをあきらめず、みんなで助け合い、コンクールに向けてがんばっていきたい。
〇毎日整理整頓をして、心をきれいにする。(継続する)
ソフトテニス部
応援されるチームとはどのようなものか、部員全員で話し合い、たくさん応援してくれる人を大切にして、これからの練習に取り組みたい。
男子バスケットボール部
〇プレー以外の面でもきちんとできるようになる
〇挨拶や返事をしっかりと行って生活する
〇常に総体を意識して、先を見通しながら、プレーや生活をしていく。
部活動には目的と目標があると思います。大会に参加する以上、勝つことを目標にするのは当然です。でも勝つことは目標であって目的ではありません。目的はあくまで部活動を通して、自分自身が成長していくことです。勝敗以上に生徒たちに学んでほしいこと、それは「敬意」と「感謝」ということです。
試合ができるのは、相手のチームがあるからなのは言うまでもありません。また大会を運営する競技役員、試合をつかさどる審判がいてはじめて試合が成立します。また団体種目であれば、ともに戦う仲間がいなければ試合に参加することはできません。自分以外の周りの人々に「敬意」をもって接してほしいと思います。相手に対する「敬意」は挨拶や言葉使い、立ち居振る舞いに表れます。また、試合に出る選手たちを支えてくださるご家庭のご理解、ご協力があって初めて部活動は成立します。大会会場でも多くの保護者の方々とお会いしました。担任の先生が応援に来てくれている姿も見ました。自分たちを支えてくれているすべての人たちへの「感謝」の気持ちを忘れないでほしいと思います。総体まで早い部活だと残り2か月。どんな成長を見せてくれるのか楽しみです。
柏第三中学校 部活動の4つの『あ』
・あいさつ
・安全
・後始末(整理整頓)
・ありがとう(感謝)
スポーツとDiversity (多様性)
試合の中では、相手の身体を壊そうと思えば壊してしまえるような状況がしばしばある。しかし、そこで人間としての最後の一線を越えることなく、どんなに激しい戦いの中でもお互いにルールを守り、その中で最大限の戦いを繰り広げようとする。そこがラグビーの素晴らしさであるし、そういう本質を理解しているチームを相手にするからこそ、対戦相手に対するリスペクトの気持ちも生まれてくる。
そういうラグビーの本質にあるのは「多様性」だと僕は思う。ポジションによって身体つきも、持っている個性も、みんな違っている。ゲームの性質から考えても、チームの中で自分だけがハッピーになればいいという気持ちでは、いい試合を戦うことはできない。そして、仲間のために頑張ろうと思ってプレーするからこそ、見ている多くの方に勇気や感動をおとどけすることができる。
こうした経験を積んだラグビー選手の多くは、現実の社会に出ても、人に対してバリアを張ることなく、個性を認め合い、たとえば「この人のこういう良さを自分に引き入れれば、自分ももっと良くなるのでは」と考えるようになる。だからラグビーは社会的にも意義のあるスポーツと言えるだろう。
「ラグビー知的観戦のすすめ」 廣瀬俊朗 著(角川新書) より抜粋
スポーツ観戦は昔から大好きでした。私が若いころは、やはり野球が一番人気がありました。初めて生で見たプロスポーツも野球でした。小学生の頃に初めて行った後楽園球場は今でも覚えています。東京ドームができる前です…(笑)今では様々なプロスポーツを見ることができます。インターネット配信サービスの充実も後押しして、世界中の様々なスポーツを見ることができます。ラグビーも2019年、2023年とワールドカップに連続で出場したことで人気が上昇しています。先に紹介した文章は、ラグビー元日本代表の廣瀬俊朗さんの著書からの抜粋です。相手に対する「敬意(リスペクト)」と「多様性」という言葉に強く惹かれました。同著の中にはこんな記述もありました。
僕がキャプテンとして12年4月にチームのみんなに言ったのは、「チームのことを好きになってほしい」ということだった。そして「このチームはいいチームだ、と発信しよう」ということだった。ラグビーの細かい部分よりも、自分たちがナショナルチームとしてどういうマインドを持つか、ということを話したのだ。
ラグビーのスタイルがどうこうではなく、「こういう仲間と一緒に何かを成し遂げたい」「こういう仲間と一緒にラグビーをやりたい」という気持ちになるのだ。
生徒たちには、自分の学級、自分の学年、自分の部活、自分の学校を好きになってほしい。そして自分の所属するチームはいいチームだと発信してほしい。そのために自分がすべきことを考えてほしい。生徒たちだけでなく、先生方一人ひとりにも言いたい。「柏三中を好きになってほしい。柏三中はいい学校だと発信しよう!」
【ラグビー憲章が掲げる5つの根本理念】
1.品位(INTEGRITY)
2.情熱(PASSION)
3.結束(SOLIDARITY)
4.規律(DISCIPLINE)
5.尊重(RESPECT)