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2023年7月の記事一覧
本気
7月31日にコンクールを控える吹奏楽部は、本番を意識して体育館
で練習をしています。小窓から吹く僅かな風ですら涼しく感じてしまう
ほどの体感温度ですが、生徒達は練習に集中しています。
本番3日前とあれば、ひたすら演奏をするのかと思いきや、入場の
練習を3回ほど繰り返す吹奏楽部。持ち運びが大変なパーカッション
は特に細かく練習をしており、準備にかかる時間まで計測しています。
楽器の向きや配置が僅かにずれていればミスをする可能性も上がると
考えると、些細なことのようですが入念に練習をするのも頷けると同時に
慣れない会場での演奏の大変さが伝わってきます。
演奏が始まると、生音演奏なのか疑わしくなるほどの迫力と澄み切った
美しさを併せ持つ音色が体育館に響き渡ります。それでもなお妥協しない
顧問は、自前のトロンボーンを持ち出しての熱血指導。普段はユニーク
な言い回しでアドバイスをする顧問ですが、本日はそういった様子も
見られず、コンクールにかける熱意の大きさがよく分かります。
当然生徒達の熱意も負けておらず、休憩時間となっても涼しい休憩所へと
避難することなく自主練習に励みます。休憩所へと向かう生徒も、どちら
が先に付くか競争しており、暑さにへこたれない気合を感じます。
また、体育館には伊藤楽器さんが来てくださり、演奏を聴いて違和感が
あれば、その場で楽器を調整してくださいました。お忙しいところ生徒達
のためにご尽力くださりありがとうございます。
(保護者用ページの吹奏楽部のページを更新しました)
伸び伸び
体育館や校庭で活動する部活は一つではないため、各部活とも日頃から
限られたスペースで練習していますが、本日の校庭は野球部が独占して
おり、広い校庭に向かってガンガン球を飛ばしています。打球の飛距離や
方向が解る練習はやっている生徒達も楽しいのではないでしょうか?
体育館では、男子バスケットボール部がフルコートのゲームをしています。
頼れる先輩がいなくなり、プレーの幅をより広げていきたいであろう1・2
年生にとっては、色々なプレーを試す最高のチャンスかと思います。
ナイスプレーだけでなく、今のうちにたくさん失敗もして来年の夏へと
つなげてほしいですね。
トップを譲らない3年生
昨日は3年生がいなくなったという内容の記事を書きましたが、駅伝部
では3年生が先頭を切って走っており、まだまだ後輩達を引っ張ています。
3㎞のペース走終了後に計測した1㎞では、先頭を走るサッカー部の元部長
が3分1桁台の好記録を叩き出します。次の600m走では、陸上部長距離
の3年生が粘り強い走りでじわじわとサッカー部の部長との距離を縮めて
いきます。3年生の息もつかせぬ先頭争いは、確実に練習の質を上げており
一緒に走る2年生達の成長にも一役買っていることは間違いありません。
同じ校庭で走る生徒達の中には、県大会前日の最終調整をする陸上部の
3年生もいます。こちらは疲れを残さないようにゆったりとした練習ですが
時折ペースを上げた瞬間のスピードは流石県大会に出場する選手。圧倒的
な瞬発力を見せてくれます。明日のレースでは、3年間で培った全てを
数十秒の競技時間の中で出し切ってくれるよう願うばかりです。
体育館で練習試合をする卓球部では、日曜日に県大会を控えた3年生が
試合の得点を記録しています。重要な1戦の前に、ひたすら練習したい
気持ちがあるはずですが、裏方仕事もしっかりとこなす姿勢は素晴らしい
の一言につきます。
気合十分
3年生が引退して部員数が減った運動部。20人程度の3年生が引退した
ソフトテニス部では、特に人数が減ったことがひと目で分かり、なんだか
コートも今までよりも広く感じます。
頼れる3年生がいなくなり少し寂しい気もしますが、どの部活もその寂しさ
を吹っ飛ばしてくれるほどの気合で練習をしています。声を挙げながら素振り
をする剣道部やフットワークトレーニングをする女子バスケットボール部に
ボールの確認と練習試合の振り返りをする野球部と、基礎的な練習も手を抜かず
にこなしています。新チームとしての走り出しは上々なのではないでしょうか?
身勝手の極み
本日の朝の校庭では、多くの生徒達が活動する平日には練習できない
陸上部の円盤投げを見ることができ、学校に来て早々「今日から夏休み」
ということを実感します。短距離専門の3年生が投げた1投は、2年生
の記録よりも頭一つ抜けている印象があり、中学校生活最後の夏を最高
のコンディションで迎えているように見えました。
明日に大会を控える卓球部も最後の練習を実施しています。小さくて
早い球を自在にコントロールするため、体が勝手に球を打ってくれる
ような次元になるまで、ひたすら反復練習を繰り返していた卓球部。
ゆっくりであればいつまでもラリーを続られるレベルまで到達している
であろう卓球部ですら、そう簡単には返せないレベルの球をガンガン
打ちあって気持ちを高めています。
無意識に打ち返すようになるほど長い時間卓球に向き合ってきた卓球部の
生徒達であれば、明日の大会でも大健闘してくれるはずです。
(保護者用ページの卓球部のページを更新しました)
戦いの夏
三中は二期制のため、夏休み前最後の登校日である本日に通知表
を渡すことはありませんが、3年生では実力テストの結果が配れて
おり、生徒の努力を賞賛する声が聞こえてきます。配られる順番を
待つ生徒達も心なしかそわそわしているように見え、3年生の進路
に対する意識も相当高まっているように思えます。結果配付後には
高校見学の説明まであり、夏休みが始まるといえど、進路関係の
ことで悩む時間は増えるかもしれません。1・2年生でも前期期末
テストの範囲が伝えられており、こちらも夏休みと言えども気は
抜けなさそうです。
しかし、下校後も再登校して部活動に励む生徒達を見ていると、
元から夏休みに入ったからといってすぐに気を抜くつもりはさら
さら無いようにも思えてきます。美術部では輝秋祭に向けて黒板
アートを書き進めており、作成中の黒板からは、既に昨年度の作品
にも負けないほどのオーラを感じます。
県大会出場をかけた大事な一戦を控えたテニス部には、昨年度の
部長が応援に駆けつけてくれています。部員を圧倒する強烈な
スマッシュを打つ場面もあれば、審判をして選手達の練習をサポート
してくれる場面もありました。偉大な先輩の応援は、生徒達にとって
は何よりも励みになるのではないでしょうか?
夢はでっかく
いよいよ明後日から夏休みが始まりますが、体力自慢の生徒達が
集められた昼休みの体育館では夏の駅伝練習についての説明があり
まだまだ生徒達の活動は続いていくようです。説明が終わり「練習
に参加しない人は声をかけてください」という指示が出ると、多く
の生徒が一切の迷いもない様子で担当教員の元へ近づいていきます。
駅伝練習を辞退する理由は地域でのクラブ活動に専念したいためだ
というものが多く、学校外でも生徒達は努力をしているのだと妙な
安心感を得ることが出来ます。
新チームでの活動が始まったサッカー部では、既に1年後の総体を
見据えて目標を立てています。顧問からは適切な目標設定が大切との
アドバイスがありましたが、ミーティングの結果生徒達が立てた
目標は「市内優勝」。比較的学校数の多い柏市内で優勝というのは
簡単なことではないかと思いますが、今から目標に向かい1日1日
を大切に練習をしていけば、決して夢物語では無いはずです。
実に難しい
物事を数値化するのは、多くの人が同じ指標を持って何かを考えるのに非常
に便利かと思います。3年生の理科では仕事の大きさや運動エネルギーと
いった、目には見えない力を数字で表そうと色々な計算式を学んでいます。
荷物を持って運ぶという重労働に思える動作も、理科の世界では働いていない
扱いになるようで、なんとなくのイメージで回答すれば正解へはたどり着け
ない難しそうな単元です。生徒達は、時に黙々と計算し時に友達と相談しな
がら、理科の新たな世界の扉を開いていました。
運動エネルギーの授業では、速さが2倍になると衝突するエネルギーは二乗
となり4倍になるという解説があります。運動エネルギーの計算式と共に交通
事故の恐ろしさも学べる一石二鳥な授業となっていました。
運動エネルギーの恐ろしさを学んだ3年生であれば、夏休み中は自転車事故
に注意して生活をしてくれるのではないでしょうか。
終身名誉応援団長
明日から3連休ですが、総体を控える部活動に所属する生徒達は浮かれる
ことなく最終調整に勤しんでいます。
とにかく声を出して雰囲気を盛り上げているのはテニス部の生徒達。練習
の最後には、輪になって三中の応援をしており、全体の士気はかなり高まって
いるように思います。
男子バスケットボール部には、昨年度の体育祭で応援団長を務めたOBの
生徒が激励に駆けつけてくれています。在校生を引き立てているように
見えるプレーをしつつも、時折見せる鋭い動きはさすが高校生という印象
を受けます。柏市選抜でプレーした経験もあるうえ、高校でも研鑽を続け
ているOBと練習したとあれば、総体でどんな選手とマッチアップしよう
とも気後れすることはないと思われます。色々と忙しそうな高校生活の
合間を縫って後輩の応援に駆け付ける姿は、終身名誉応援団長と言っても
過言ではないと断言できます。
良い雰囲気で練習を終えていった生徒達であれば、総体では周りから応援
されるチームとして活躍してくれそうです。
(保護者用ページの「部活動」のページを更新しました)
最高の先生
保護者参観でご覧になった保護者の方がはご存じのことかと思いますが、
体育の授業で体操をする1年生は、思わず心配してしまうほど勇猛果敢
に技の練習をしています。失敗する姿すら、見ていて気持ちよくなるほど
豪快です。
体操の県大会に出場する生徒がいるクラスでは、最高のお手本を間近で
見ることができます。友達の雄姿に刺激を受けた生徒達は技のコツを
あっという間に掴んでしまったのか、難しい技にも関わらず、あと一歩
で出来そうに見えるほど急激に成長していました。
悩み多き年ごろ
3年間の集大成である夏の総体が近づいている3年生ですが、同時に
進路についても今まで以上に向き合う必要のある夏が近づいてます。
担任と面談をする生徒達の話を聞くと、夢を叶えるための免許を取得
できる大学まで進学するビジョンを持っていたり、安くはない諸経費
を払って塾の夏季講習を受けるかどうか、家庭の事まで考慮して夏の
勉強方法を考えていたりと、各々がしっかりと受験と向き合っている
様子が伝わってきました。
部活動に燃える生徒にとっては部活に専念したい時期かとは思いますが、
生徒達は自分の将来のため、高校のリサーチや実力テストの自己採点
など、テストの点数を延ばす以外のことも力を入れています。
スポーツ医学も学べる技術科
ミニトマトの栽培というと、小学校2年生というイメージがありますが
中学校2年生も技術科の授業でミニトマトを栽培しています。育てている
場所は生徒達の自宅であるため、細かく観察している姿を保護者の方々も
目の当たりにし、生徒達の成長を実感しているかもしれません。
観察日記には「大きな鉢に植え替えたら大きくなった」「日光に当てたら
元気になった」などなど、生徒達が試行錯誤してミニトマトを栽培している
様子がうかがえるとともに「母親に世話をお願いした」「兄にいたずら
をされた」などの家族との関わりも分かる面白いものになっています。
トマトの縦の成長を抑え、横に大きくして収穫量を多くする技術「摘芯」
を「関東中学生陸上競技選抜合宿」のコーチを務める技術科の教員が解説
する時には、子どもが過度な筋力トレーニングをすると身長が伸びづらく
なるメカニズムも交えて説明していました。(筋肉の修復にエネルギーが
取られ、骨の成長に十分なエネルギーが行き渡らないという説があるそう
です)
生徒達のマメな観察記録によって、色々な気付きや面白さに溢れた楽しそう
な授業となっています。
生きてる
答えは1つだけですが、そこに至るまでの過程や考え方は何通り
かある数学。1年生では、6本の棒で構成された図形が100個
連続で並んでいる時の計算式を考えていました。
過程や考え方が何通りかあれば、生徒達の考えのまとめ方にも
いくつか方法があります。考えをまとめたタブレットには、文字
による解説だったり図による解説だったりと生徒達の個性が溢れて
おり、同じ計算式で答えを求めた生徒でも、同じように解説をした
タブレットのデータは無いのではないでしょうか?
生徒達により違った発表をするため、クラスによってまったく違う
展開が繰り広げられる、生きた授業となっていたのではないでしょうか?
風流
菜の花学級では短冊に願い事を書いて黒板に張り付けており、季節に
あった活動をしています。学級の人数じたいは少ない菜の花ですが、
1人で何枚も短冊を書いくことで、とても見栄えのする賑やかな笹
となっていました。願い事といえど、いくつも上げるとなると意外
と考える必要もあるため、自分や周囲の物事をしっかりと見つめる
ことが出来た証拠のようにも思います。
また、願い事は自分達だけでなく教室に訪れた職員にまで書かせて
くれるという優しさを見せてくれます。後から来た職員が図々しくも
笹のセンターの一番上という、一番良さそうな位置に短冊を貼っても
笑って許してくれる、懐の深い菜の花学級でした。
心のこもった壮行会
本日行われた部活動壮行会では、全校生徒による応援がありましたが、練習は
本番前に実施した3回のみでした。まさに「ぶっつけ本番」という表現が正しい
ように感じる応援でしたが、体育祭でも活躍した2年生の応援団が3年生すら
引っ張るほどの堂々としたリーダーシップを発揮して見事に成功を収めていました。
練習すら全力で声を出していたため、体育館の外で待機していた選手達には
丸聞こえだったかと思いますが、練習すら全力を出す応援団の心意気は、ある
意味本番の声援よりもグッとくるものがあるようにも思います。
生徒会としての進行役と吹奏楽部としての入退場のBGM演奏の二足の草鞋を履く
生徒は、体育館前面で閉会の言葉を言ったとたん、体育館後方までダッシュして
演奏の準備をします。学校代表の選手達のため、多くの生徒が奮闘する素晴らしい
壮行会でした。
(選手達の決意表明は「保護者用ページ」の各部活動のページをご覧ください。)
関西の未来を憂う2年生
言葉のイントネーションから関西出身であることが一瞬で解る2学年
の社会科担当教員から「大阪が今後発展するかどうか?」という学習
問題を出される2年生。衰退しますとは言いづらい雰囲気に感じますが、
生徒達は交通や自然といった条件から大阪の強みや問題点を想像して
忌憚のない意見を発表しています。意見の中には2年後の大阪万博の
影響を考慮しているものもあり、生徒達が時事的な話題もしっかりと
勉強していることが伝わってきます。
大阪についての学習が終わると次は京都についての勉強となりますが
黒板に書かれた学習問題は「京都の伝統を守り続けるべきか?」という
もの。修学旅行の定番であり外国人旅行客も多く訪れる京都は、守って
当然という、ある種の崇拝のようなものが日本人にはあると思います。
しかし、観光地としてにぎわう一方、現地で暮らす人には不便なことも
あるということが学習を進める中で解ってきます。すると、少数ながらも
京都の建造物に手を付けるべきではないかという意見も上がってきました。
色々な立場から物事を見て、当たり前を疑える2年生ならば、日本の未来
を変えてくれるのではないかと思わせてくれる授業でした。
迷える学習委員
3年生の廊下には「修学旅行新聞」が貼られています。修学旅行終了後は
体育祭・中間テストと行事が続き、なかなか集中して新聞づくりに取り組む
時間が少なかったようにも思えますが、完成した作品はそんなことを微塵も
感じさせない傑作ばかりです。
完成した新聞が揃うと、学習委員会の生徒達による厳正なる審査の元に様々
な賞が贈られる「新聞コンテスト」が開催されます。学年トップクラスの
作品は甲乙つけがたいようで、学習委員会が集まる審査室では「どっちも
同じ(くらい上手)に見える」という声が聞こえてきました。それでも
審査員としての役割を果たすべく1枚1枚の新聞を丁寧に読み込み、時に
相談しながら仕事を進めていました。
学習委員会の心を掴み見事に受賞を果たした新聞には特製の勲章が付け
られていますが、確かにどの新聞も惚れ惚れしてしまうほどの美しさを
放っています。
ありがとう小魚
理科の授業で生物の体の仕組みについて勉強する1年生は、煮干し
を解剖して骨・筋肉・臓器などが体のどこにあるかを調べていました。
大きさは異なるものの、給食にもよく出てくる「小魚」は生徒達にも
馴染みのあるものかと思いますが、食べるのではなく解剖するとなると
話は変わってきます。小さい体の中から、該当すると思われる臓器を
摘出してプリントに貼るのですが、全ての臓器を見極めることには
苦戦しているようにも見えました。しかし、よく目を凝らして解剖を
進め、課題である9つの部位を摘出する器用な生徒もいました。普段
は一口で食べてしまう小魚ですが、こうした実験を見ていると、自分達と
同じ生き物なのだと実感が湧き、小魚への感謝の念がこみ上げてきます。
解剖をしない教室での授業でも生徒達は見事な集中力を発揮し、生物の
体の構造についてのプリントに合格スタンプをもらおうと、プリントの
解答欄が埋まった瞬間に挙手をしていました。