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ありがとう小魚

理科の授業で生物の体の仕組みについて勉強する1年生は、煮干し

を解剖して骨・筋肉・臓器などが体のどこにあるかを調べていました。

大きさは異なるものの、給食にもよく出てくる「小魚」は生徒達にも

馴染みのあるものかと思いますが、食べるのではなく解剖するとなると

話は変わってきます。小さい体の中から、該当すると思われる臓器を

摘出してプリントに貼るのですが、全ての臓器を見極めることには

苦戦しているようにも見えました。しかし、よく目を凝らして解剖を

進め、課題である9つの部位を摘出する器用な生徒もいました。普段

は一口で食べてしまう小魚ですが、こうした実験を見ていると、自分達と

同じ生き物なのだと実感が湧き、小魚への感謝の念がこみ上げてきます。

解剖をしない教室での授業でも生徒達は見事な集中力を発揮し、生物の

体の構造についてのプリントに合格スタンプをもらおうと、プリントの

解答欄が埋まった瞬間に挙手をしていました。