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関西の未来を憂う2年生
言葉のイントネーションから関西出身であることが一瞬で解る2学年
の社会科担当教員から「大阪が今後発展するかどうか?」という学習
問題を出される2年生。衰退しますとは言いづらい雰囲気に感じますが、
生徒達は交通や自然といった条件から大阪の強みや問題点を想像して
忌憚のない意見を発表しています。意見の中には2年後の大阪万博の
影響を考慮しているものもあり、生徒達が時事的な話題もしっかりと
勉強していることが伝わってきます。
大阪についての学習が終わると次は京都についての勉強となりますが
黒板に書かれた学習問題は「京都の伝統を守り続けるべきか?」という
もの。修学旅行の定番であり外国人旅行客も多く訪れる京都は、守って
当然という、ある種の崇拝のようなものが日本人にはあると思います。
しかし、観光地としてにぎわう一方、現地で暮らす人には不便なことも
あるということが学習を進める中で解ってきます。すると、少数ながらも
京都の建造物に手を付けるべきではないかという意見も上がってきました。
色々な立場から物事を見て、当たり前を疑える2年生ならば、日本の未来
を変えてくれるのではないかと思わせてくれる授業でした。