校長室より

令和2年度 校長室より

チーム暗唱大会 ―絆プロジェクト―

 前回の続きです。

 夏休み明けに個人の暗唱大会を開催しました。多くの出場希望があったため,予選をしてから本選に臨ませました。

 実はこんなに多くの子どもたちが「暗唱」に関心を持ってくれるとは思いもせず,大会では子どもの熱意に感動しました。

 今回は,絆プロジェクトとしての「暗唱」ですから,チームを組んで目標一つに努力すれば,必ず得るものがあるだろうと考えました。

 先週の金曜日,エントリーを締め切りました。全47チーム,177名の子どもたちが応募してくれました。自分たちで考えたチーム名は何とも楽し気で「名人」を目指す意気込みも感じられます。

 いよいよ今週の金曜日から11月9日までをかけて,6年生から順に発表・審査を進めていきます。(芳賀 修一)

プロジェクト

 土南部小には2つのプロジェクトがあります。プロジェクトとは,ある目標を達成するための企画や計画のことです。

 一つは「学びプロジェクト」,もう一つは「絆プロジェクト」です。

 「学びプロジェクト」は,その名のとおり,児童の学力向上を目的として計画・取り組みを行っているものです。「ぐんぐんタイム」「土南スタディ」「高校生リトルティーチャー」などがそうです。平成30年9月から進めているプロジェクトです。

「絆プロジェクト」は,チームが同じ目標を持ち,仲間意識をもって,協力し達成していくことを目指すプログラムです。令和元年度から始まり,「土南トライ」というチームスポーツ大会を実践しました。「長なわ8の字跳び」「長なわ一斉跳び」「雑巾がけリレー」など,誰もが参加できる楽しい大会です。

 コロナ渦にある今年,「学びプロジェクト」はリトルティーチャー以外実践できていますが,「絆プロジェクト」は今まで何もできていませんでした。スポーツによる「密」をできるだけ避けたためです。
 では,文化的な内容ならやれるのではないか,ということで今回3つの企画を打ち出しました。「チーム暗唱大会」「漢字チャンピョンをめざせ!」「社会科ものしり大会(4年以上)」です。
 つづく。(芳賀 修一)

見つける

 10月に入りました。ずいぶんと秋らしくなり過ごしやすい日が続いています。

 先日,栗拾いに出かけました。栗の木からイガごともぎ取るのではなく,熟して落ちた栗を拾うわけですが,美味しいと教えられた,丸みがあり重みがありつやがある栗はなかなか見つかりません。頑張っている子どもを見つけるのは得意なのですが。

 9月30日に4年生の校外学習に行ってきました。千葉県庁近くにある千葉市科学館です。好奇心旺盛な子どもたちは,様々な装置を触ったり,実験(体験)したり,映像を見たりして,科学の不思議をたくさん見つけていました。お昼は久しぶりのお弁当から,家庭の愛情を見つけていました。

 見つけることって素敵ですね。たとえ見つからなくても,探すこと自体が大切だし,目的とは違った何か他の素敵なものを見つけることもあるのでしょう。 (芳賀 修一)

6年生校外学習

 コロナ渦の中,多くの学校行事が中止になりましたが,できる限りの対策を講じて,校外学習だけは行かせてあげたいと考えていました。

 今日は今年最初の校外学習。6年生が先陣を切りました。行き先はイオンモール幕張新都心内にある「カンドゥー」です。

 カンドゥーは,様々な仕事を体験できるテーマパーク。警察官,歯科医,カフェの店員,警備会社,キャビンアテンダント,モデル,弁護士・・・など約30の仕事場所が用意されています。スタッフが仕事内容を丁寧に説明してくれて,子どもたちは練習し,実際に体験をします。コスチュームも充実していて,気分も盛り上がります。

 子どもたちは,楽しくも多くを学ぶ5時間を過ごしました。いろいろなことを我慢しなくてはならなかったこの数か月の中で,久しぶりに子どもたちの生き生きした表情を見た思いです。 (芳賀 修一)

文部科学大臣からの手紙

 家庭にはお手紙で配付し,子どもたちには,給食中の放送で手紙を読みました。大臣からの手紙をあらためて載せます。

 

     児童生徒等や学生の皆さんへ

新型コロナウイルスが広がってから、皆さんは、学校はどうなるのだろう、この先どうなるだろうと、不安だったのではないでしょうか。新しい学期を迎えるに当たって、皆さんに伝えたいことがあります。

まず、感染症にかからないようにするには、いくつかの方法があります。すでに皆さんが取り組んでいるように、話をするときにはマスクをしたり、手を洗ったり、具合が悪い場合には学校を休んだりしてもらうことです。そして何より、健康的な生活を送ることが大切です。それでも、これまでも皆さんは風邪をひいたり、インフルエンザになったりしました。今はさらに新型コロナウイルスが課題になっています。

この三つは、症状がよく似ています。ですから、今後、皆さんの誰もがこうした症状を経験することがあるでしょう。具合が悪い人の中には、新型コロナウイルスに感染したと診断される人も身近な人の中から出るかもしれません。もちろん、それが友達だと分かったら自分は大丈夫かなと不安になることもあるでしょう。

新型コロナウイルスには誰もが感染する可能性があります。感染した人が悪いということではありません。学校やクラスの中で感染することは悪いことだという雰囲気ができてしまうと、新型コロナウイルスに感染したと疑われることをおそれて、具合が悪くなっても、その後は言いだしにくくなったり、病院に行くのが遅くなったりしてしまいます。そうすると、さらに皆さんの地域で感染が広がってしまうかもしれません。

感染した人や症状のある人を責めるのではなく、思いやりの気持ちを持ち、感染した人たちが早く治るよう励まし、治って戻ってきたときには温かく迎えてほしいと思います。もし、自分が感染したり症状があったりしたら、友達にはどうしてほしいかということを考えて行動してほしいと思います。すでに、感染した人達が心ない言葉をかけられたり、扱いをされたりしているという事例が起きています。こうしたことが皆さんの周りでも起きないように、皆さんにも協力してほしいのです。

また、高齢者や病気がちの人は、感染すると症状が重くなってしまう危険があります。自分は元気だから大丈夫ということではなく、そのような人たちに感染させることがないよう、思いやりの気持ちを持ってほしいと思います。

新型コロナウイルス感染症が広がり、皆さんの日々の生活は一変したと思います。以前のようには、友達と会いにくくなり、スポーツや文化に触れる機会も少なくなり、将来への不安やストレスを抱えている人も多いでしょう。

これまでも、私たち人間は、新型コロナウイルスのような新しい病気を経験してきました。そのたびに、世界中の研究者が病気の原因を探り、予防方法を見つけたり、薬の開発をしたりしてきました。そうして、私たちは、病気と共存していく。この歴史は繰り返されています。新型コロナウイルスも研究が進んで解明されれば、予防と治療ができるようになり、新たな共存生活が始まります。

私たち大人は、皆さんの応援団として、将来の見通しを持ち、未来の社会の担い手である皆さんが学ぶ機会、遊ぶ機会、交流する機会を最大限作っていきます。それまで、皆さんは今自分ができる予防をしっかり行い、将来の目標を持ち、家庭や学校で日々の学びを続けてほしいと願っています。

令和二年八月

                          文部科学大臣  萩生田 光一