柏市学校図書館紹介blog

市内小中学校63校の学校図書館活用の様子を紹介しています

第4回学校図書館指導員研修

今年度第4回目の学校図書館指導員研修は,
実際に柏市の小中学校3校に行き、学校図書館を活用した授業
の参観をさせてもらいました。

中学校担当の指導員は6月2日に風早中学校へ
 3年生 国語で単元「江戸JAPANツアー ~講師:芭蕉先生~」 奥の細道
原文を本を使い読み,調べたことを発表する授業でした。
この単元ではほかの学校から借りた本もあわせて170冊の本を使用しました。


6月6日北部と南部地区の小学校担当指導員は松葉第二小学校の3年生の授業を見学させていただきました。
教科は国語,単元は「びっくり!発見!『魚のひみつカード』をつくろう」です。



終盤で及川指導員が自作の「発見カード」をペープサートも利用して発表しました。
子供たちからは感嘆の声があがっていました。先にお手本を見せるのではなく,
子供たちと一緒に活動し情報を共有するのも,1つの支援の形だと改めて感じました。

6月12日は中部・東部地区の小学校担当指導員は柏の葉小学校へ。
単元は6年生「春はあけぼの」で、古文や漢文の言葉の響きに
慣れ親しんで作成した【わたしの枕草子】の発表の見学をしました。

図書館指導員の支援としては並行読書の本を集め、例文作成などで
授業に関わっていました。


学校で授業を参観させていただく研修は,指導員にとって貴重な勉強です。
授業者の先生方,各学校のみなさん,本当にありがとうございました。

★読むよろこび 学ぶよろこび柏第五小学校★

 柏五小は、国道16号に面して建つ都会の学校です。
学級数は32を有する大規模校で、図書室は低学年用と高学年用に
分かれています。
 今年度から、たくさんの心に残る本と出会うことを目的として
「読書の木」を始めました。


目標冊数を達成すると「読書の木」に花が咲きます。

 図書委員は5・6年生合わせて23人で、おすすめ本のポップの作成
図書新聞、図書クイズ作りなどに挑戦中です。


図書室の並びが3年生ということもあり、調べ学習に多く利活用されています。

 ひとりに一冊ずつ図鑑を手に取り、めざす答えを見つけると、「あった!」と
あちこちから歓声があがります。調べるおもしろさを知ると、休み時間にも
図書館に来るようになります。

 季節のコーナーではカイコの飼育もしています。関連本も展示し、わからないことを
すぐに調べられるようにしています。

 
 これからの予定は夏休み前に、第一回目の新刊展示会を予定しています。
新しい本を手に取って、目をキラキラさせている子どもたちの顔が楽しみです。

学びと癒しの空間 柏第四中学校

柏第四中学校の学校図書館は,校舎1階廊下の突き当たり,教室からは少し遠い静かな場所に位置しています。
日当たりがよく,暖かな光の中,素敵なBGM(2階の音楽室からの歌声や演奏)を聞きながら読書を楽しむことのできる学校一の癒し空間です。


学校図書館の入口には,図書委員によるおすすめ新着図書のPOPを貼ったボードがあります。
4月には1年生がボードの前で足をとめて,「あ、○○もある!小学校の図書館とはちがうね。」など話す姿がありました。



中に入ってまず目に入るのは,先生方のおすすめ本・指導員のおすすめ本のコーナーです。
先生方のおすすめ本はPOPつきで紹介しています。



そのほか,文豪ストレイドックス人気に合わせた「今、文豪が熱い!」と題した文豪コーナー,受験に出典された作品・受験情報誌・問題集を並べた3年生受験コーナー,季節に合わせた展示コーナーなどを設けています。
 


新着図書展示会は,夏と冬の年2回開催しています。
国語の時間をつかって,味見読書も行います。
普段は手にとらない分野の本に目を通す貴重な機会になっています。
この活動を続けていくことで,生徒たちが物語以外の図書にも興味をもってくれるようになることを期待しています。
新着図書の貸し出し初日は,普段は利用者が多いとは言えない四中図書館も来館者で大変賑わい,貸し出し手続きを待つ行列が廊下にまであふれることもあります。


昨年度は,国語・理科・美術の授業で図書館利用がありました。
1年生の国語の授業では,芥川龍之介の「鼻」で読書会を開催し,生徒たちは普段とは違った友達の意見を聞くことができ,楽しい時間となりました。

また,今年度の図書館オリエンテーションでは,2・3年生はミニビブリオバトルを体験しました。
初めてビブリオバトルを体験した生徒がほとんどでしたが,時間いっぱい話そうとがんばっていました。
こちらも友達の新しい一面をみることができた時間となり,生徒たちが書いた感想も,熱意に満ちたもの,深く考えたものが多くみられました。
各クラスのチャンプ本(「一番読みたい本」に選ばれた本)は,夏の新着図書として購入予定です。


柏四中の一番の自慢は,ボランティアによる読み聞かせが行われていることです。
中学校で実施しているのは珍しいと思われますが,有志の保護者の方々により10年以上も続けられています。
地域の方にも支えていただいて,生徒たちの豊かな読書活動が実現しており,図書館指導員として嬉しく思います。


ひとりゆっくり静かに本に没頭するもよし,友達と1冊の本を囲んで談笑するもよし,勉強するもよし,それぞれの生徒がそれぞれの過ごしかたでくつろげる学校図書館をめざし,今日も扉を開けています。

2017年度 スタート!

2017年度 第3回目の学校図書館指導員研修。

来年度,柏市では中学校1校が新設される予定です。
そのピカピカの学校図書館に並ぶ本の選書作業をおこなっています。
各教科ごとの担当にわかれ,授業に必要な本を話し合いながら決めていきます。
責任を十分に感じながらも来年度の開館に向けてワクワクしながら取り組んでいます。


 

午後からは,‘学び,変わる,図書館から!-学校図書館を使った楽しくて力がつく授業をめざして-’をテーマに,司書教諭・理科教育支援員・学校図書館指導員の合同研修会をおこないました。

岩田指導主事より,学校図書館活用についてお話しがありました。
今年度は‘調べ学習を楽しんで力がつく授業をしよう!’を重点目標とし,授業での調べ学習の作品や夏休みの自由研究等,調べる学習コンクールへの参加を試みます。


白百合女子大学非常勤講師の中村伸子先生をお迎えし,「調べ学習の進め方-自らの疑問を解決できる子ども達を育てる-」をテーマにご講演いただきました。

子どもと読書の現状,調べ学習のステップの仕方,支援のポイント,そして‘小さい調べるの積み重ね’‘自らの疑問を解決できる力を身につけること’その力は一生続く力!という事を,実践例を交えてお話しいただき,大変有意義な時間となりました。


その後,司書教諭と合同で“授業実践プロジェクト”につての話し合いをおこないました。
9年間を通して子どもたちをどう支援し,力をつけていくか,中学校区単位で集まり話し合います。今年度は6学区19校が実践発表を行う予定です。


今年度も,知識も心も満たされる図書館であるように,学校図書館指導員全員で力を合わせ全力で支援していきたいと思っています。

 

第10回学校図書館指導員研修会

 3月21日,今年度最後の研修会が行われました。
受付では,学校図書館の活用を記録した冊子が2部ずつ配布されました。
(司書教諭編 / 学校図書館指導員編)
指導員編は,対象学年 / 教科ごとにまとめられているので,今後の授業支援に
大いに役立つことでしょう。

 午前中は,恒例の実践発表。小学校2グループと中学校グループに分かれて
実施しました。発表後の質問タイムには,活発な質疑応答が繰り広げられました。




 

 ランチタイムはおいしいお弁当にデザートも付いて,大満足。
残念ながら,2名の指導員が退職されることになりました。
個性溢れるお別れの挨拶に,しんみりとした気分はどこへやら・・
会場は笑いの渦に包まれました。お二人の新しいステージを
応援したいと思います。ありがとうございました。








 午後は中澤コーディネーター,中島アドバイザー,岩田指導主事より講評を
いただきました。「言葉の力や感性を養成する仕事」に携わっていることを
再度,心に留めつつ,来年度に繋げていきたいと思います。