校長雑感ブログ

2024年7月の記事一覧

7月11日(木)2つのスパイラル(螺旋階段)

〇先月に行った1学期期末テスト後に、何人かの生徒に声をかけてみると、「テスト勉強は自分では頑張ったけど、戻ってきた結果が思い通りでなかった」「普段から勉強が苦手なので、テストははっきり言って気がすすまないです」などの気持ちを聞きました。それに対しては私の方は、「結果よりも頑張ったプロセスがきっと次にいきてくるよ」と毎回励ましています。

〇私自身の生徒としての経験及び教師としての経験の両方から、学びの努力とその成果が比例することはとてもマレであり、大抵は努力したことがすぐに成果に結びつかないことが多いです。ただ辛抱強く、人によって違いますが、数カ月程度努力を積み重ねていくと、ある日突然雲が晴れたかのように、望ましい結果が出始めることは、その経験した人からよく聞く話です。

〇この辛抱する力がないことで、必要な努力を避けたり、結果が出る前の失敗や諦めを理由に、学ぶことから距離をおき始める生徒を見たりすると、とても「もったいない」と感じます。確かに学ぶことによって、知識や技能は身につきますが、それ以上にものの見方や思考力、表現力などが養われ、自分の可能性が広がっていくことが重要なポイントです。

〇先日も書きましたが、学んだことを確実に身に付けていくには、分からなかかったことや間違ったことを定期的に振り返り、その手当て(補充)を逃げずにやるかどうかで決まります。生徒によっては、「なぜ間違ったのか?」と自分が納得するまできちんと考えることができます。そのことを回避したままで、ただ表面的に「正解だけを丸覚えしよう」とするだけでは、意欲も継続できまでんし、理解も深まりません。

〇普段から授業の中で、どんなにささいなことでも、「おもしろい」「なるほど」などの興味を持ち、「やってみよう」「できるかも」と経験を積みかねていくこと(正のスパイラル:登りの螺旋階段)が得意な教科になるきっかけになります。一方で、逆の負のスパイアラル(下りの螺旋階段)に陥ると、なかなか抜け出すことが難しくなります。

〇少しの成果でも、準備に取り組んだプロセスを自分で、また周囲からも認められることで、やる気の持続につながります。学校でも職員がそれを意識して見守っていきますが、ご家庭でもお子様の成長面を確認していただき、夏季休業中の面談で担任にお伝えしていただきますようお願いいたします。

須藤昌英

7月10日(水)いじめアンケート

〇毎学期ごとに行う全校生徒対象の「いじめアンケート」を先日実施し、現在その対応中です。アンケートの冒頭には、「学校生活を送っていく上で、困っていることや、相談したいことがあったら、教えてください。」とし、いじめだけでなく、その他の相談事項も記入できるようになっています。

〇アンケートを行う際には、一斉に行い秘密を厳守することはもちろん、記入時間もしっかりと確保し、誰かが書いていることを周囲の人が勘ぐって、終わった後に変な噂が流れないようにすることまで配慮しています。

〇1学期は8件のいじめに関する相談がアンケートでありました。その内容は、「冷やかしやからかい、悪口や嫌なことを言われる」が多く、すべて当事者に事情を聞き、事実確認や必要に応じて当該生徒への指導、保護者への連絡を行なっています。

〇過去にはその他に、「仲間はずれ、集団による無視をされる」「ぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたりする」「金品をたかられたり、壊されたりする」「嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをされたり、させられたりする」「パソコンや携帯電話等で、誹謗中傷や嫌なことをされる」などがありましたが、いずれもいじめの解消に同じ手順で対応しています。

〇平成 25 年6月に「いじめ防止対策推進法」が成立し、同年 9 月から施行されました。この法の目指すところは、第1条に以下のように示されています。

「いじめが、いじめを受けた児童生徒等の教育を受ける権利を著しく侵害し、その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず、その生命又は身体に重大な危険を生じさせるおそれがあるものであることに鑑み、児童生徒等の尊厳を保持するため、(中略)いじめの防止等のための対策を総合的かつ効果的に推進することを目的とする。」

〇いじめは、相手の人間性とその尊厳を踏みにじる「人権侵害行為」であることを改めて共通認識し、生徒がこれから生きていく上で、人権を社会の基軸理念に据えて、社会の成熟を目指していくように促すことが重要です。

〇法第2条には「この法律において『いじめ』とは、児童生徒等に対して、当該児童生徒等が在籍する学校に在籍している等当該児童生徒等と一定の人的関係にある他の児童生徒等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童生徒等が心身の苦痛を感じているものをいう。」と規定されています。

〇つまり、相手に対して故意で意地悪をしたのか故意ではなかったかに関係なく、その行為によって相手が「嫌な気持ち」になったと感じたならば、すべて「いじめ」として扱います。時々「そんなつもりではなかった」と話す生徒がいますが、たとえそうであったとしても、法でそう決まっている限り、学校では事実を確認して、その状態が継続しないように対応していきます。

〇またこのアンケートでは、自分ではなく周囲の友達がいじめ被害にあっている、またはいじめに関与しているなどの第三者的な情報が書かれていることもあります。教職員がすべてのいじめを感知できるわけではないので、この場合にも前述のように事実確認から始めていきます。

〇またいじめの案件については、学級担任や学年職員だけにとどまらず、全職員でその後の見守りや声掛けをしています。大人の世界でもいじめは存在しますが、これから社会に出ていく中学生には、正しい人権意識と自分ならどう行動するかの当事者意識を育ててあげたいと思います。

須藤昌英

【柏市教育委員会「いじめ問題対応の手引き」より】

 

7月9日(火)夏の夜の楽しみ~蛍鑑賞会~

〇この時期に、優雅に空中を舞う蛍を見かけることがなくなったのは、何年前くらいからでしょうか?ポワンと小さな黄色い光がゆっくりと点滅して飛ぶ風景は、人工の花火とは一味違う夏の風物詩です。

〇私がこれまで最も鮮明に覚えている蛍の思い出は、大学生だった今から40年前のことです。当時地元の少年野球チームに、コーチとしてボランティアで参加していました。そのチームの夏合宿が、千葉県東部の東庄で行われ、夜は古民家みたいな宿に泊まりました。

〇夕食後、部屋には蚊帳(かや)が吊るされ、開放していた縁側から、無数の蛍が舞い込んできました。私も蚊帳の中で寝たり、その蚊帳の中に蛍が飛ぶ光景を見たりしたのは初めてでしたので、小学生と一緒に感動し、夜はなかなか寝付けずにいたのをはっきりと覚えています。

〇当時小学生だった子も今は50歳を超えていますが、きっとその思い出は忘れずにいてくれるのではないでしょうか。野球よりも蛍の思い出が強い子も多くいると思います。

〇蛍と言えば、本州ではゲンジボタルがヘイケボタルよりも大きく、発光も強いです。私は名前から、「源平の戦い」などをイメージしていましたが、どうやらそうではないようです。

〇源氏蛍は、もともと「験師蛍」だったそうで、「験師(ゲンジ)」とは、山伏、修験者のことで、夜に幽玄に光る様子が、修行中の修験者が使う妖術のように見えたため、そう呼ばれたとか。

〇ゲンジであるならば「源氏」となり、一方で元はコメボタルと呼ばれていた源氏蛍より小さな種類の蛍を「平家蛍」と名付けたとの説があります。

〇昨日、富勢地区学校運営協議会(富勢地区小中4校の応援団)から、蛍鑑賞会のお知らせがありました。富勢東小の児童が蛍の幼虫を育て、あけぼの山水生植物園に放流したお陰で、身近で蛍が見られます。

〇もちろん暗くならないと見えませんので、もし行く場合には、十分に気をつけて参加してください。夏の思い出に、私も行こうと考えています。

須藤昌英

 

7月8日(月)夏用制服としての紺ポロシャツの採用について

〇先月から希望生徒による柏市標準制服(ブレザータイプ)のモニター制度が柏市全体で始まり、本校でも来年4月の本格的スタートへ準備を進めています。また本校ではこれまで並行して、柏市標準制服の採用に伴い、夏用のポロシャツについても検討をしてきました。

〇具体的な方向性として、今般の猛暑に伴う生徒の熱中症対策への配慮、さらには汗の乾きが速く透け防止にもなるポロシャツを試験的に9月より採用し、生徒の登下校での着用を可とします。

〇もちろん、現在着用していますワイシャツ・ブラウスの着用を継続することも可能であり、あくまでも選択肢が一つ増えたとご理解ください。

〇来年の4月からは、ポロシャツの製造元や販売店の指定をしない方向ですが、現時点でどんなポロシャツを着用させたらよいか迷うことも考慮し、9月2日に販売店の協力を得て販売します。

〇なお、紺色は本校の校内服とも同じ色であり、今回は紺ポロシャツのみを用意します。今日から見本のポロシャツを各クラスごとに展示し、生徒に見てもらいます。もしご購入を検討される場合には、お子様とご相談してください。

〇来年度以降の詳細の扱いについては、今回の試験的運用を踏まえ、新たにご案内しますので、ご了承ください。

紺ポロシャツ代金   SS~LL  税込 1,639円

            3L~5L       税込 1,980円

販売日時  9月2日(月)PM 14:00 ~ 15:00  

販売場所  富勢中学校2号館昇降口

販売店   東京堂 柏市中央1-2-27 電話04-7167-2723

※当日購入されなくても上記店舗にて用意しています。

※販売するサイズの枚数を把握するため、購入の希望があるご家庭は、来週に「購入希望アンケート」を送付しますので、7月19日(金)までご回答ください。

※サイズについては以下の表を参考にしてください。

須藤昌英

7月5日(金)柏市総合体育大会&県コンクール壮行会

〇先週末から始まっている柏市総合体育大会(運動部活動)は、3年生にとって最後の大会となりますが、市内大会で上位の成績をおさめ、県大会への出場をかけて試合に臨みます。また吹奏楽部は、千葉県吹奏楽コンクールへ出場し、美術部は地域の文化祭に出品します。

〇その大会やコンクールの直前に、悔いのない試合や演奏をしてもらうため、午後は体育館に全校生徒が集まり、壮行会を行いました。熱中症の心配をしていましたが、幸いなことに体調不良者が出るまでの暑さはなく、選手たちに心のこもった応援をすることができました。

須藤昌英

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